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17・転生魔王のお仕事
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獲ったどー!
ヴェノムラビット殴り倒して素材の剥ぎ取りしてたら、角(ヴェノムラビットはホーンラビットの上位種なので三本角がある)に【追加ダメージ:劇毒】がついてた!
有用な特性付きモンスター素材獲ったどー!
ニュイ魔王国を出て、ジュルネ王国へ向かうのは約一ヶ月ぶりだった。
紅茶カップケーキのせいか水の四天王ヴィペールの機嫌が良くて、毎日でもジュルネ王国へ見学に行ってもいいと言ってもらえてたんだけど、ニュイ魔王国のほうに問題があったのだ。……ニュイ魔王国近くの大魔林でアンデッドの目撃証言があったのである。
というかヴィペールって紅茶が好きだったのか、知らなかったよ。
ところで前にこの世界でよく知られている魔力属性は、炎、大地、風、水のよっつだと言ったと思う。
実はそれ以外にも光属性と闇属性がある。
人間や魔人が認識して制御できている属性がこのよっつってことなのだ。
神殿の図書館には、この光属性と闇属性の魔法について書かれた稀覯書が収められていて、それらの本には伝説の魔法として記されている。
前世でゲームをしていたときは魔鍛冶関係以外の情報は基本的に早送りしてたから、死んだ聖騎士を前にした聖女が「力が満ちてくる。これは本で読んだ伝説の光属性魔力!」って叫び出したときは驚いたよ。
ボイスはたまに早送り弾くんだよね。
というわけで、聖女は光属性。
全属性持ちと言われているものの、実際は光属性魔力で増幅することでほかのよっつの魔力属性を操作しているというのが真実のようだ。
前世で読んだ『綺羅星のエクラ』攻略本のスタッフインタビューに書いてあった気がする。……ネットのレビューで考察されてたんだっけ?
まあ、いいや。
とにかく聖女は光属性。
命を賭けてゲームの魔王を倒した聖騎士や四天王を蘇らせるのは光属性の魔法だ。次のプレイ時に稀覯書で確認した。
死者を蘇らせるのは『蘇生』の魔法だけど、七日に一度の王国民との交流会で聖女が歌う人々に力を与える歌も光属性魔法の『祝福』なんじゃないかと思う。
そのときの聖女が意識してないだけで。
そういえば交流会の歌って、大成功>成功>普通>失敗>大失敗の結果があるミニゲームで、結果ごとに好感度の高い聖騎士とのイベントが起こるんだよな。
もしかして『アイテムボックス』のスキルも光属性魔力に内包されているスキルか効果なのかな?
だとしたら光属性欲しい、チョー欲しい。
それはともかく、『綺羅星のエクラ』のゲーム内ではアンデッドが闇属性魔力を持っている。
モンスターは魔王が操っているわけではないけれど、それはアンデッドも同じだ。
アンデッドの場合は魔王や魔人と捕食関係にもなれない。
腐って毒が生じているから食べられないのだ。毒は美味しくないし、魔人だからといって全員毒耐性があるわけじゃない。
自然にできた闇属性魔力の強い場所の近くに死体があると、命無き物体は闇属性魔力を吸収して動くようになる。
それがアンデッドだ。ドールやゴーレムの存在は、この際置いておく。
モンスター素材としてのアンデッドは、毒や呪い系の特性を持つことが多い。耐久性がメチャクチャ弱いから、魔法金属製の装備アイテムに特性を移さないと使えないけどね。
うん? ヴィペールに魔王のすることじゃないと言われてもアンデッドを追っていたのは、魔王国の魔人達を守るためだよ?
アンデッドは腐った爪や牙であっという間に仲間を増やして大群で押し寄せるから、広範囲に攻撃できる私の炎属性魔法が有効だし、アンデッドを倒した後の土地に残される毒や呪いも炎属性魔力が内包する『浄化』の効果で無効化できるからね!
……毒や呪い系の特性を持つモンスター素材目当てだったんじゃナイデスヨー。
ヴェノムラビット殴り倒して素材の剥ぎ取りしてたら、角(ヴェノムラビットはホーンラビットの上位種なので三本角がある)に【追加ダメージ:劇毒】がついてた!
有用な特性付きモンスター素材獲ったどー!
ニュイ魔王国を出て、ジュルネ王国へ向かうのは約一ヶ月ぶりだった。
紅茶カップケーキのせいか水の四天王ヴィペールの機嫌が良くて、毎日でもジュルネ王国へ見学に行ってもいいと言ってもらえてたんだけど、ニュイ魔王国のほうに問題があったのだ。……ニュイ魔王国近くの大魔林でアンデッドの目撃証言があったのである。
というかヴィペールって紅茶が好きだったのか、知らなかったよ。
ところで前にこの世界でよく知られている魔力属性は、炎、大地、風、水のよっつだと言ったと思う。
実はそれ以外にも光属性と闇属性がある。
人間や魔人が認識して制御できている属性がこのよっつってことなのだ。
神殿の図書館には、この光属性と闇属性の魔法について書かれた稀覯書が収められていて、それらの本には伝説の魔法として記されている。
前世でゲームをしていたときは魔鍛冶関係以外の情報は基本的に早送りしてたから、死んだ聖騎士を前にした聖女が「力が満ちてくる。これは本で読んだ伝説の光属性魔力!」って叫び出したときは驚いたよ。
ボイスはたまに早送り弾くんだよね。
というわけで、聖女は光属性。
全属性持ちと言われているものの、実際は光属性魔力で増幅することでほかのよっつの魔力属性を操作しているというのが真実のようだ。
前世で読んだ『綺羅星のエクラ』攻略本のスタッフインタビューに書いてあった気がする。……ネットのレビューで考察されてたんだっけ?
まあ、いいや。
とにかく聖女は光属性。
命を賭けてゲームの魔王を倒した聖騎士や四天王を蘇らせるのは光属性の魔法だ。次のプレイ時に稀覯書で確認した。
死者を蘇らせるのは『蘇生』の魔法だけど、七日に一度の王国民との交流会で聖女が歌う人々に力を与える歌も光属性魔法の『祝福』なんじゃないかと思う。
そのときの聖女が意識してないだけで。
そういえば交流会の歌って、大成功>成功>普通>失敗>大失敗の結果があるミニゲームで、結果ごとに好感度の高い聖騎士とのイベントが起こるんだよな。
もしかして『アイテムボックス』のスキルも光属性魔力に内包されているスキルか効果なのかな?
だとしたら光属性欲しい、チョー欲しい。
それはともかく、『綺羅星のエクラ』のゲーム内ではアンデッドが闇属性魔力を持っている。
モンスターは魔王が操っているわけではないけれど、それはアンデッドも同じだ。
アンデッドの場合は魔王や魔人と捕食関係にもなれない。
腐って毒が生じているから食べられないのだ。毒は美味しくないし、魔人だからといって全員毒耐性があるわけじゃない。
自然にできた闇属性魔力の強い場所の近くに死体があると、命無き物体は闇属性魔力を吸収して動くようになる。
それがアンデッドだ。ドールやゴーレムの存在は、この際置いておく。
モンスター素材としてのアンデッドは、毒や呪い系の特性を持つことが多い。耐久性がメチャクチャ弱いから、魔法金属製の装備アイテムに特性を移さないと使えないけどね。
うん? ヴィペールに魔王のすることじゃないと言われてもアンデッドを追っていたのは、魔王国の魔人達を守るためだよ?
アンデッドは腐った爪や牙であっという間に仲間を増やして大群で押し寄せるから、広範囲に攻撃できる私の炎属性魔法が有効だし、アンデッドを倒した後の土地に残される毒や呪いも炎属性魔力が内包する『浄化』の効果で無効化できるからね!
……毒や呪い系の特性を持つモンスター素材目当てだったんじゃナイデスヨー。
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