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いきなり異世界転生編
5・騎士団長は『鑑定』持ち
錬金術師・葉菜花の工房、うん、悪くない。
「……」
「……」
……聖女様が怖いです。
ベール越しに熱い視線がグイグイ来てます。
「……食べます? あ、でも危ないかな。わたしにもどうしてできたのかわからないし」
「大丈夫! 私にはわかる。これは悪いものじゃない、美味しいもの!」
聖女様は言い切って、わたしが差し出したフルーツサンドを手に取った。
頭を振ってベールを落とし、かぶりつく。
わあ、美少女だ。
髪と同じで瞳も赤い。鮮やかな赤い瞳はルビーみたい。
フルーツサンドを齧った聖女様は、はむはむ、ごっくんと飲み込んで、
「……美味しい」
ひと言漏らしてから残りを吸い込んだ。
この人美少女だけど……うん、美少女だけど、ね?
「……」
聖女様はうっとりした顔で、フルーツサンドの余韻に浸っている。
美味しかったのならなによりです。……元はスライムの魔石ですが。
しばらくして、彼女の腕輪がまた光った。
手のひらに十数個の魔石が現れる。
かなりの量なのに、小さな手でがっつりつかんでいた。
あ、もしかして聖女様は白い杖も『アイテムボックス』にしまっているのかな。
「……もっと。……あ、いえ魔石試しを続けましょうか」
食べたいんですね、わかりました。
まあわたしも自分の力を確認しておきたいのでかまいません。
でも食べものばっかり作れるとは限りませんよ?
自分でもよくわかってないんですから。
なんてことを心の中だけで呟いて、わたしは魔石をひとつ受け取った。
「……え」
聖女様はあからさまにがっかりした顔になる。
だって初心者だから、そんなにいっぺんに変成? できるかどうかわからないし、成功したら成功したで魔石より大きくなるから、多いと手から落ちちゃうし。
聖女様もそのことに気づいたのだろう。
納得したかのように、ひとりで頷いている。
「……そうね。それは土属性のスライムの魔石。今日採ったばかり」
隠し通路と転移陣を使えば入り口からすぐケルベロス様のところへ行けるのに、ずっとモンスターを倒してたんですよね、知ってます。
どうしよう、この聖女様、戦闘好きで食いしん坊な残念聖女様だよ?
「……第一階層以外でも戦って、違うモンスターの魔石も採ってくれば良かった」
また食べ物になるとは限りませんからね?
食べ物にならなくても怒らないでくださいね?
思いながら、魔石に魔力を注ぐ。
二回目だからか、さっきよりもすんなりできた。
なんというか……魔石の中に眠っているものを引き出す感じ?
両端には、風味豊かな茶色いパン。
シャキシャキ新鮮なキャベツの千切りが、ぶ厚いカツを包んでいる。
食欲をそそるソースの匂いに、ピリリと刺激のあるマスタードが混じっていた。
──土属性のスライムの魔石はカツサンドになりました。
「お肉の匂い!」
わたしの膝で眠っていたラケルが、ぴょこんと起き上がる。
カツサンドに気づいて、彼は喜色満面で言う。
「俺知ってる! これ美味しいヤツだぞ。お肉だけもらったことがあるからな!」
可愛いわんこだと思ってたから、中のお肉だけ千切ってあげてたのよね。
もちろん今も可愛いけど。
神獣ケルベロス様の子どもなら魔石からできた食べ物を食べてもいいのかな?
「……」
「ごしゅじん、俺食べたいぞ」
聖女様の視線と愛犬のおねだりが同時に襲ってくる。
ど、どうしよう。
いや、魔石自体は聖女様のものだから渡したほうがいいよね?
これは魔石試し? の一環なんだし。
「えっとね、ラケル……」
その瞬間、乗っていた馬車が止まった。
聖女様が怪訝そうに窓の外を見て、呟く。
「……もしかして、はぐれモンスターが現れた?」
馬車の扉が開く。
騎士団長が白馬から降りて、純白の兜を取っていた。
青いマントはそのままで風になびいている。
……うわあ。
おとぎ話に出てくる王子様のような金髪の美青年、美少年? がそこにいた。
思っていたよりも若い。十代かもしれない。わたしと年齢が変わらないかも?
サファイアを思わせる真っ青な瞳を瞬かせて、彼は車内を覗き込む。
もしかしてマントが青いのは瞳の色と合わせてるのかな。
いや、ダンジョンの前にいた騎士は白だったよね。……異世界だから白い瞳もあり?
「……肉の匂いがする」
「……」
兜なしで聞くと、澄んで凛とした声の持ち主だった。
騎士団長はわたしの手の中のカツサンドに目を止める。
「カツサンド、か。……いただくぞ」
「あ、俺のお肉!」
「え? なんでカツサンドってわかったの?」
籠手も外していた騎士団長が、カツサンドを掴んでひと口で頬張る。
聖女様が憎々しげに答えてくれた。
「……騎士団長は『鑑定』スキルを持っている」
『鑑定』! 『アイテムボックス』と並んで重要な、異世界転生者のマストスキル!
「うん、美味い」
騎士団長は口の周りを親指で拭い、わたしを見た。
「『転生した異世界人』とはどういう存在かと思っていたが、面白い。ふん。最初はなかったスキル『異世界料理再現錬金術』が増えているということは、馬車の中で魔石試しをおこなったのだな。……バカ聖女め」
煌めくサファイアが聖女様を睨みつけた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──魔石試しとは、この世界の子どもが十五歳になったときにおこなう成人の儀式。
神様にスキルを解放してもらうためのものだ。
もっとも生まれつき解放されてる人もいるし、ほかの要因で解放される人もいるみたい。
大体は親の職業と本人の努力や資質で決まるものだが、たまにとんでもないスキルを持っている人間が出る。
そう、魔石を元のモンスターに戻しちゃうスキルとかもあるんだって。
なので魔石試しは『結界』の張られた神殿で、多くの人に見守られながらおこなう決まりになっていた。
この騎士団長以外の人は、神殿の床に刻まれた神聖系魔術強化陣がないと『鑑定』ができないからだともいう。
「……モンスターに戻ったとしても、私なら対処できる。……大神官とあなたもいるし」
「今回は許そう。……こんな力、ほかのヤツらに知られたらとんでもないことになる」
わたしの隣に座った騎士団長と、向かいの席の聖女様が睨み合う。
騎士団長は全身鎧を脱いでラフな格好になっている。
ただ腰の剣だけは外していなかった。
それにしても組んだ足が長い。すごく長い。
脱いだ全身鎧は袋に入れて、外の白馬に運ばせていた。
そしてわたしは黙々と、ふたりのために錬金術を使い続けている。
……そう。ふたりは睨み合いながら、わたしが作ったサンドイッチを食べ続けていた。
「ごしゅじんの魔石ごはん美味しいぞ!」
『鑑定』持ちの騎士団長が食べさせても大丈夫だと太鼓判を捺してくれたので、作ったものはラケルにもあげている。
わたしが作ったものを『魔石ごはん』と呼ぶのは、ラケルの発想です。
魔石ごはんはすべての根源である魔力を高めるので、バランス良く食事したのと同じくらい健康にもいいとのこと。
魔石がなにに変わるかは、わたしの意思よりも魔石の属性が重要みたいです。
今のところ──
水属性ならフルーツ(苺)サンド。
土属性ならカツサンド。
火属性ならタンドリーチキンサンド。
風属性ならエビアボカドサンド。
光属性ならピーナッツバターサンド。
闇属性ならプリンサンド。
神聖属性ならネギ塩豚サンド。
邪毒属性ならチョコバナナサンド。
混沌属性のスライムはいないそうなので確認できず。
……この世界、ちょっと属性多くない?
「……」
「……」
……聖女様が怖いです。
ベール越しに熱い視線がグイグイ来てます。
「……食べます? あ、でも危ないかな。わたしにもどうしてできたのかわからないし」
「大丈夫! 私にはわかる。これは悪いものじゃない、美味しいもの!」
聖女様は言い切って、わたしが差し出したフルーツサンドを手に取った。
頭を振ってベールを落とし、かぶりつく。
わあ、美少女だ。
髪と同じで瞳も赤い。鮮やかな赤い瞳はルビーみたい。
フルーツサンドを齧った聖女様は、はむはむ、ごっくんと飲み込んで、
「……美味しい」
ひと言漏らしてから残りを吸い込んだ。
この人美少女だけど……うん、美少女だけど、ね?
「……」
聖女様はうっとりした顔で、フルーツサンドの余韻に浸っている。
美味しかったのならなによりです。……元はスライムの魔石ですが。
しばらくして、彼女の腕輪がまた光った。
手のひらに十数個の魔石が現れる。
かなりの量なのに、小さな手でがっつりつかんでいた。
あ、もしかして聖女様は白い杖も『アイテムボックス』にしまっているのかな。
「……もっと。……あ、いえ魔石試しを続けましょうか」
食べたいんですね、わかりました。
まあわたしも自分の力を確認しておきたいのでかまいません。
でも食べものばっかり作れるとは限りませんよ?
自分でもよくわかってないんですから。
なんてことを心の中だけで呟いて、わたしは魔石をひとつ受け取った。
「……え」
聖女様はあからさまにがっかりした顔になる。
だって初心者だから、そんなにいっぺんに変成? できるかどうかわからないし、成功したら成功したで魔石より大きくなるから、多いと手から落ちちゃうし。
聖女様もそのことに気づいたのだろう。
納得したかのように、ひとりで頷いている。
「……そうね。それは土属性のスライムの魔石。今日採ったばかり」
隠し通路と転移陣を使えば入り口からすぐケルベロス様のところへ行けるのに、ずっとモンスターを倒してたんですよね、知ってます。
どうしよう、この聖女様、戦闘好きで食いしん坊な残念聖女様だよ?
「……第一階層以外でも戦って、違うモンスターの魔石も採ってくれば良かった」
また食べ物になるとは限りませんからね?
食べ物にならなくても怒らないでくださいね?
思いながら、魔石に魔力を注ぐ。
二回目だからか、さっきよりもすんなりできた。
なんというか……魔石の中に眠っているものを引き出す感じ?
両端には、風味豊かな茶色いパン。
シャキシャキ新鮮なキャベツの千切りが、ぶ厚いカツを包んでいる。
食欲をそそるソースの匂いに、ピリリと刺激のあるマスタードが混じっていた。
──土属性のスライムの魔石はカツサンドになりました。
「お肉の匂い!」
わたしの膝で眠っていたラケルが、ぴょこんと起き上がる。
カツサンドに気づいて、彼は喜色満面で言う。
「俺知ってる! これ美味しいヤツだぞ。お肉だけもらったことがあるからな!」
可愛いわんこだと思ってたから、中のお肉だけ千切ってあげてたのよね。
もちろん今も可愛いけど。
神獣ケルベロス様の子どもなら魔石からできた食べ物を食べてもいいのかな?
「……」
「ごしゅじん、俺食べたいぞ」
聖女様の視線と愛犬のおねだりが同時に襲ってくる。
ど、どうしよう。
いや、魔石自体は聖女様のものだから渡したほうがいいよね?
これは魔石試し? の一環なんだし。
「えっとね、ラケル……」
その瞬間、乗っていた馬車が止まった。
聖女様が怪訝そうに窓の外を見て、呟く。
「……もしかして、はぐれモンスターが現れた?」
馬車の扉が開く。
騎士団長が白馬から降りて、純白の兜を取っていた。
青いマントはそのままで風になびいている。
……うわあ。
おとぎ話に出てくる王子様のような金髪の美青年、美少年? がそこにいた。
思っていたよりも若い。十代かもしれない。わたしと年齢が変わらないかも?
サファイアを思わせる真っ青な瞳を瞬かせて、彼は車内を覗き込む。
もしかしてマントが青いのは瞳の色と合わせてるのかな。
いや、ダンジョンの前にいた騎士は白だったよね。……異世界だから白い瞳もあり?
「……肉の匂いがする」
「……」
兜なしで聞くと、澄んで凛とした声の持ち主だった。
騎士団長はわたしの手の中のカツサンドに目を止める。
「カツサンド、か。……いただくぞ」
「あ、俺のお肉!」
「え? なんでカツサンドってわかったの?」
籠手も外していた騎士団長が、カツサンドを掴んでひと口で頬張る。
聖女様が憎々しげに答えてくれた。
「……騎士団長は『鑑定』スキルを持っている」
『鑑定』! 『アイテムボックス』と並んで重要な、異世界転生者のマストスキル!
「うん、美味い」
騎士団長は口の周りを親指で拭い、わたしを見た。
「『転生した異世界人』とはどういう存在かと思っていたが、面白い。ふん。最初はなかったスキル『異世界料理再現錬金術』が増えているということは、馬車の中で魔石試しをおこなったのだな。……バカ聖女め」
煌めくサファイアが聖女様を睨みつけた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──魔石試しとは、この世界の子どもが十五歳になったときにおこなう成人の儀式。
神様にスキルを解放してもらうためのものだ。
もっとも生まれつき解放されてる人もいるし、ほかの要因で解放される人もいるみたい。
大体は親の職業と本人の努力や資質で決まるものだが、たまにとんでもないスキルを持っている人間が出る。
そう、魔石を元のモンスターに戻しちゃうスキルとかもあるんだって。
なので魔石試しは『結界』の張られた神殿で、多くの人に見守られながらおこなう決まりになっていた。
この騎士団長以外の人は、神殿の床に刻まれた神聖系魔術強化陣がないと『鑑定』ができないからだともいう。
「……モンスターに戻ったとしても、私なら対処できる。……大神官とあなたもいるし」
「今回は許そう。……こんな力、ほかのヤツらに知られたらとんでもないことになる」
わたしの隣に座った騎士団長と、向かいの席の聖女様が睨み合う。
騎士団長は全身鎧を脱いでラフな格好になっている。
ただ腰の剣だけは外していなかった。
それにしても組んだ足が長い。すごく長い。
脱いだ全身鎧は袋に入れて、外の白馬に運ばせていた。
そしてわたしは黙々と、ふたりのために錬金術を使い続けている。
……そう。ふたりは睨み合いながら、わたしが作ったサンドイッチを食べ続けていた。
「ごしゅじんの魔石ごはん美味しいぞ!」
『鑑定』持ちの騎士団長が食べさせても大丈夫だと太鼓判を捺してくれたので、作ったものはラケルにもあげている。
わたしが作ったものを『魔石ごはん』と呼ぶのは、ラケルの発想です。
魔石ごはんはすべての根源である魔力を高めるので、バランス良く食事したのと同じくらい健康にもいいとのこと。
魔石がなにに変わるかは、わたしの意思よりも魔石の属性が重要みたいです。
今のところ──
水属性ならフルーツ(苺)サンド。
土属性ならカツサンド。
火属性ならタンドリーチキンサンド。
風属性ならエビアボカドサンド。
光属性ならピーナッツバターサンド。
闇属性ならプリンサンド。
神聖属性ならネギ塩豚サンド。
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混沌属性のスライムはいないそうなので確認できず。
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