11 / 64
いきなり異世界転生編
10・異世界フレンズ
「あれ?」
「どうした?」
「ごしゅじん、大丈夫か?」
「……葉菜花?」
みんなして心配してくれるので、ちょっと嬉しかった。
「ごめんなさい、なんでもないの。スライムのときと違うなあって思っただけ」
「本当に大丈夫なのか?」
シオン君に頷いて、もう一度魔力を注ぎ始める。
違うと思ったのは大きさだけじゃない。
スライムの魔石のときは、中にあるなにかを引き出す感じだった。
彫刻家が石や木材の中に形を見出すのって、こんな感じかなって思ってた。
逆にダンジョンアントの魔石は空っぽだった。
中になにもない。
これが含有魔力が少ないってことなのかな。
でもそれだけじゃない。
スライムの魔石が硬い石や木材なら、ダンジョンアントの魔石は粘土だった。
……柔らかくて自由。なんでも作れる気がする。
だったら、だとしたら──
魔力を注いだ魔石が薄く光り、ボコボコと蠢き出す。……やっぱり気持ち悪い。
だけど、それは変成できるということでもある。
さっき火属性のスライムの魔石からタンドリーチキンサンドを作ったんだけど、わたしはそんなもの食べたことがなかった。
家族でカレー屋さんに行ったとき、サイドディッシュのタンドリーチキンを食べたことはあるよ? 美味しかったよ?
でもサンドイッチにしたことはない。ナンにも挟んだことはなかった。
なのになぜか、火属性のスライムの魔石はタンドリーチキンサンドになった。
シオン君やベルちゃんには好評だったよ?
わたしは食べてないけど美味しくないとは言わないよ。というか美味しいに決まってる。
でもね! チキンサンドならもっとほかにもあると思うの!
バンバンジーを挟んでもいいし、唐揚げを挟んでもいい。
イギリス料理のコロネーションチキンを挟んでも美味しそうだと思う。
それでね、今わたしが食べたいチキンサンドは、
鳥肉をしょう油とみりん、砂糖の甘辛なタレで包んで──
「照り焼きチキンサンド?」
シオン君の声が耳朶を打つ。
「美味しそうだぞ」
「……」
わたしの手の中にはそれがあった。
二枚の白いパンに挟まれた赤く染まった鳥肉。
赤いけど辛いだけじゃないの、甘辛いの。
甘みを活かすために少し苦いレタスを添えた、照り焼きチキンサンド。
さすがにこれは譲れなかった。
「シオン君、これ食べても大丈夫だよね?」
「ああ。……混沌属性だな。特出した魔力属性がないからか?」
「ごめんね、ベルちゃん。これはわたしが食べるね」
「……葉菜花の元気があったら、また作って。……美味しそう」
「ラケルには半分あげるね」
「わっふう!」
というわけで、実食です。
「……もぐもぐ……」
「……わふわふ……」
……美味しーい!
でも……コンビニやお店で食べたことのある味じゃない。
フルーツサンドも食べたかったコンビニの味とは違ったんだよね。
『異世界料理再現錬金術』の限界なのかな。
わたしのレベルが1だからかもしれない。
レベルが上がったら完璧に再現できる?……うーん、その場合食べたことのないものはどうなるのかな?
「ごしゅじん、美味しいぞ!」
「良かった」
わたしはロイヤルミルクティーを飲んで、照り焼き味の口内を潤した。
作ったときはほど良い冷たさだったドリンクがぬるくなっている。
錬金術で作ったからって劣化しないわけじゃないみたい。
完成した時点で普通の食べ物と同じになるのかな。
「葉菜花」
照り焼きチキンサンドを美味しく食べて落ち着いていると、シオン君に呼ばれた。
あ、照り焼きチキンサンドは防御力上昇だそうです。
「なぁに?」
「貴様のその力は、この世界を救うぞ!」
「そうなの?」
「俺達がどんなにダンジョンアントを退治しても、地中に潜む何千万匹もの小さなアリがダンジョンコアに触れて進化する。おまけに魔石の処分方法がなかった。ラトニー以外の国はそれがどういう意味を持つのかを考えてもいない。このままでは各地の冒険者ギルドの魔石倉庫がアリ専用になるところだった」
ダンジョンアント怖い。
ただ小さな昆虫のアリは体重の数十倍のものを運べるのだけれど、ダンジョンアントは鍛えた人間と同じくらいの筋力しかないそうです。
自分を倒した相手にもたらす『呪い』などのスキルを得た反動ではないかとのこと。
とはいえ弱いわけではなく、外殻が硬くて倒しにくいモンスターなんだって。
しかも魔石の含有魔力が少ない上に、ダンジョン外で倒したときに得られる魔殻もほとんど価値がないという……うーん、そりゃだれも退治したがらないわけです。
「……コンセプシオン王子」
ベルちゃんが立ち上がり、そっとわたしの背後に立つ。
「あ、ごめん。すぐなにか作るね」
今度はおにぎり作れないかやってみよう。お米食べたい。
「……ありがとう。……コンセプシオン王子」
「どうした、聖女殿」
「……確かに葉菜花の力はすごい。だからといってあなたが葉菜花を利用しようと言うのなら、私は許さない。止めてみせる」
「貴様も利用しているではないか」
「あ、ふたりには助けてもらってるから、役に立てるなら頑張るよ?……はい、ベルちゃん。わたしの故郷のソウルフード、梅干しおにぎりです」
ダンジョンアントの魔石からは、おにぎりもできた。
「ベルちゃんコップ貸して。おにぎりだから麦茶かほうじ茶ができないかやってみる」
「……葉菜花」
「聖女、食わないなら俺に寄越せ。それも美味いぞ。『鑑定』でわかる」
シオン君は真面目な話のときは聖女『殿』で、そうじゃないときは呼び捨てなのかな。
『聖女』で呼び捨てって言うのも変だけど。
ベルちゃんはおにぎりを手にして首を横に振る。
「……これは葉菜花が私にくれた」
「うん、食べてねー。あ、シオン君食べても大丈夫だよね?」
おにぎりだから、なんの根拠もなく大丈夫だと思ってた。
だって、おにぎりだもの。
シオン君が頷いて、ベルちゃんは自分の椅子をわたしの近くに引き寄せてから座り直した。
おにぎりを齧ったベルちゃんが微笑む。
「……初めて食べるけど、酸っぱくて美味しい」
「混沌属性なのは変わっていないが、神聖属性の含有率が増加して邪毒系状態異常に対する耐性が上昇する効果を持っている」
梅干しは体にいいものね。
……なんかハイになってきた。仕方ないよね?
サンドイッチだけじゃなくておにぎりも作れたんだもん。
魔石ごはんって呼んでるんだから、ごはんが作れなくっちゃ駄目だよね。
麦茶やほうじ茶も作れるよー。ひゃっほー!
シオン君に明太子おにぎり(攻撃力上昇)を渡して、わたしはラケルとおかかのおにぎり(知力上昇)を半分こした。
おにぎりは、ほんのり温かい。
このおかかはしょう油とみりんで味付けされていて、ちょっぴり甘め。
カツオ節の旨みがお米に染みている。
「ごしゅじん、美味しいな」
「ふふっ、そうだね」
──混沌属性のダンジョンアントの魔石は、スライムと違って作れるものが限定されていなかった。サンドイッチでもおにぎりでも思いのままだ。
おにぎりも三角形まん丸俵型、どんな形でも作れる。
形によって付与効果が変わることはない。
ただし限界のようなものはあった。
大きさだ。
ダンジョンアントの魔石で作ったサンドイッチは、スライムの魔石で作ったものよりも小さかったのだ。スライムが1だとすると、ダンジョンアントは3分の2くらい。元の魔石の大きさと割合が同じかも。
なんとなくだけど、スライムの魔石で作れるのは百円から二百円のもの、ダンジョンアントの魔石で作れるのは百円以内のもの、のような気がした。
あと付与効果が一時間なのは一緒で、上昇量が違うってシオン君が言ってた。
いろいろ試したあと、明日以降のわたしの予定について考えてくれてから、ふたりは帰っていった。明日の夕食も食べに来るそうです。……たぶん毎日来ると思う。
魔石ごはん目当てでも、心配してくれてるんだからありがたいです。
……友達、って思ってもいいのかな? 図々しいかな?
ラケルと一緒にお風呂に入ってフルーツ牛乳(状態異常耐性上昇)を飲んで、『浄化』の魔道具で歯を磨いて、ベルちゃんにもらった着替えの中から寝巻を出して着て──ラケルの寝息を聞きながらちょっとだけ泣いて、その日は眠りに就いたのでした。
「どうした?」
「ごしゅじん、大丈夫か?」
「……葉菜花?」
みんなして心配してくれるので、ちょっと嬉しかった。
「ごめんなさい、なんでもないの。スライムのときと違うなあって思っただけ」
「本当に大丈夫なのか?」
シオン君に頷いて、もう一度魔力を注ぎ始める。
違うと思ったのは大きさだけじゃない。
スライムの魔石のときは、中にあるなにかを引き出す感じだった。
彫刻家が石や木材の中に形を見出すのって、こんな感じかなって思ってた。
逆にダンジョンアントの魔石は空っぽだった。
中になにもない。
これが含有魔力が少ないってことなのかな。
でもそれだけじゃない。
スライムの魔石が硬い石や木材なら、ダンジョンアントの魔石は粘土だった。
……柔らかくて自由。なんでも作れる気がする。
だったら、だとしたら──
魔力を注いだ魔石が薄く光り、ボコボコと蠢き出す。……やっぱり気持ち悪い。
だけど、それは変成できるということでもある。
さっき火属性のスライムの魔石からタンドリーチキンサンドを作ったんだけど、わたしはそんなもの食べたことがなかった。
家族でカレー屋さんに行ったとき、サイドディッシュのタンドリーチキンを食べたことはあるよ? 美味しかったよ?
でもサンドイッチにしたことはない。ナンにも挟んだことはなかった。
なのになぜか、火属性のスライムの魔石はタンドリーチキンサンドになった。
シオン君やベルちゃんには好評だったよ?
わたしは食べてないけど美味しくないとは言わないよ。というか美味しいに決まってる。
でもね! チキンサンドならもっとほかにもあると思うの!
バンバンジーを挟んでもいいし、唐揚げを挟んでもいい。
イギリス料理のコロネーションチキンを挟んでも美味しそうだと思う。
それでね、今わたしが食べたいチキンサンドは、
鳥肉をしょう油とみりん、砂糖の甘辛なタレで包んで──
「照り焼きチキンサンド?」
シオン君の声が耳朶を打つ。
「美味しそうだぞ」
「……」
わたしの手の中にはそれがあった。
二枚の白いパンに挟まれた赤く染まった鳥肉。
赤いけど辛いだけじゃないの、甘辛いの。
甘みを活かすために少し苦いレタスを添えた、照り焼きチキンサンド。
さすがにこれは譲れなかった。
「シオン君、これ食べても大丈夫だよね?」
「ああ。……混沌属性だな。特出した魔力属性がないからか?」
「ごめんね、ベルちゃん。これはわたしが食べるね」
「……葉菜花の元気があったら、また作って。……美味しそう」
「ラケルには半分あげるね」
「わっふう!」
というわけで、実食です。
「……もぐもぐ……」
「……わふわふ……」
……美味しーい!
でも……コンビニやお店で食べたことのある味じゃない。
フルーツサンドも食べたかったコンビニの味とは違ったんだよね。
『異世界料理再現錬金術』の限界なのかな。
わたしのレベルが1だからかもしれない。
レベルが上がったら完璧に再現できる?……うーん、その場合食べたことのないものはどうなるのかな?
「ごしゅじん、美味しいぞ!」
「良かった」
わたしはロイヤルミルクティーを飲んで、照り焼き味の口内を潤した。
作ったときはほど良い冷たさだったドリンクがぬるくなっている。
錬金術で作ったからって劣化しないわけじゃないみたい。
完成した時点で普通の食べ物と同じになるのかな。
「葉菜花」
照り焼きチキンサンドを美味しく食べて落ち着いていると、シオン君に呼ばれた。
あ、照り焼きチキンサンドは防御力上昇だそうです。
「なぁに?」
「貴様のその力は、この世界を救うぞ!」
「そうなの?」
「俺達がどんなにダンジョンアントを退治しても、地中に潜む何千万匹もの小さなアリがダンジョンコアに触れて進化する。おまけに魔石の処分方法がなかった。ラトニー以外の国はそれがどういう意味を持つのかを考えてもいない。このままでは各地の冒険者ギルドの魔石倉庫がアリ専用になるところだった」
ダンジョンアント怖い。
ただ小さな昆虫のアリは体重の数十倍のものを運べるのだけれど、ダンジョンアントは鍛えた人間と同じくらいの筋力しかないそうです。
自分を倒した相手にもたらす『呪い』などのスキルを得た反動ではないかとのこと。
とはいえ弱いわけではなく、外殻が硬くて倒しにくいモンスターなんだって。
しかも魔石の含有魔力が少ない上に、ダンジョン外で倒したときに得られる魔殻もほとんど価値がないという……うーん、そりゃだれも退治したがらないわけです。
「……コンセプシオン王子」
ベルちゃんが立ち上がり、そっとわたしの背後に立つ。
「あ、ごめん。すぐなにか作るね」
今度はおにぎり作れないかやってみよう。お米食べたい。
「……ありがとう。……コンセプシオン王子」
「どうした、聖女殿」
「……確かに葉菜花の力はすごい。だからといってあなたが葉菜花を利用しようと言うのなら、私は許さない。止めてみせる」
「貴様も利用しているではないか」
「あ、ふたりには助けてもらってるから、役に立てるなら頑張るよ?……はい、ベルちゃん。わたしの故郷のソウルフード、梅干しおにぎりです」
ダンジョンアントの魔石からは、おにぎりもできた。
「ベルちゃんコップ貸して。おにぎりだから麦茶かほうじ茶ができないかやってみる」
「……葉菜花」
「聖女、食わないなら俺に寄越せ。それも美味いぞ。『鑑定』でわかる」
シオン君は真面目な話のときは聖女『殿』で、そうじゃないときは呼び捨てなのかな。
『聖女』で呼び捨てって言うのも変だけど。
ベルちゃんはおにぎりを手にして首を横に振る。
「……これは葉菜花が私にくれた」
「うん、食べてねー。あ、シオン君食べても大丈夫だよね?」
おにぎりだから、なんの根拠もなく大丈夫だと思ってた。
だって、おにぎりだもの。
シオン君が頷いて、ベルちゃんは自分の椅子をわたしの近くに引き寄せてから座り直した。
おにぎりを齧ったベルちゃんが微笑む。
「……初めて食べるけど、酸っぱくて美味しい」
「混沌属性なのは変わっていないが、神聖属性の含有率が増加して邪毒系状態異常に対する耐性が上昇する効果を持っている」
梅干しは体にいいものね。
……なんかハイになってきた。仕方ないよね?
サンドイッチだけじゃなくておにぎりも作れたんだもん。
魔石ごはんって呼んでるんだから、ごはんが作れなくっちゃ駄目だよね。
麦茶やほうじ茶も作れるよー。ひゃっほー!
シオン君に明太子おにぎり(攻撃力上昇)を渡して、わたしはラケルとおかかのおにぎり(知力上昇)を半分こした。
おにぎりは、ほんのり温かい。
このおかかはしょう油とみりんで味付けされていて、ちょっぴり甘め。
カツオ節の旨みがお米に染みている。
「ごしゅじん、美味しいな」
「ふふっ、そうだね」
──混沌属性のダンジョンアントの魔石は、スライムと違って作れるものが限定されていなかった。サンドイッチでもおにぎりでも思いのままだ。
おにぎりも三角形まん丸俵型、どんな形でも作れる。
形によって付与効果が変わることはない。
ただし限界のようなものはあった。
大きさだ。
ダンジョンアントの魔石で作ったサンドイッチは、スライムの魔石で作ったものよりも小さかったのだ。スライムが1だとすると、ダンジョンアントは3分の2くらい。元の魔石の大きさと割合が同じかも。
なんとなくだけど、スライムの魔石で作れるのは百円から二百円のもの、ダンジョンアントの魔石で作れるのは百円以内のもの、のような気がした。
あと付与効果が一時間なのは一緒で、上昇量が違うってシオン君が言ってた。
いろいろ試したあと、明日以降のわたしの予定について考えてくれてから、ふたりは帰っていった。明日の夕食も食べに来るそうです。……たぶん毎日来ると思う。
魔石ごはん目当てでも、心配してくれてるんだからありがたいです。
……友達、って思ってもいいのかな? 図々しいかな?
ラケルと一緒にお風呂に入ってフルーツ牛乳(状態異常耐性上昇)を飲んで、『浄化』の魔道具で歯を磨いて、ベルちゃんにもらった着替えの中から寝巻を出して着て──ラケルの寝息を聞きながらちょっとだけ泣いて、その日は眠りに就いたのでした。
あなたにおすすめの小説
【完結】カノン・クライスラーはリンカネーション・ハイである。~回数制限付きでこの世界にある魔法なら何でも使えるという転生特典を貰いました
Debby
ファンタジー
【最終話まで予約投稿済み】
カノン・クライスラーは、辺境に近い領地を持つ子爵家の令嬢である。
頑張ってはいるけれど、家庭教師が泣いて謝るくらいには勉強は苦手で、運動はそれ以上に苦手だ。大半の貴族子女が16才になれば『発現』するという魔法も使えない。
そんなカノンは、王立学園の入学試験を受けるために王都へ向かっている途中で、乗っていた馬車が盗賊に襲われ大けがを負ってしまう。危うく天に召されるかと思ったその時、こういう物語ではお約束──前世の記憶?と転生特典の魔法が使えることを思い出したのだ!
例えそれがこの世界の常識から逸脱していても、魔法が使えるのであれば色々試してみたいと思うのが転生者の常。
リンカネーション(転生者)・ハイとなった、カノンの冒険がはじまった!
★
覗いてくださりありがとうございます(*´▽`人)
このお話は「異世界転生の特典として回数制限付きの魔法をもらいました」を(反省点を踏まえ)かなり設定を変えて加筆修正したものになります。
転生小説家の華麗なる円満離婚計画
鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。
両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。
ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。
その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。
逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
翡翠蓮
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった