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初めての指名依頼編
24・傭兵隊『闇夜の疾風』
「……いただきます」
イサクさんの大きな口に、ダンジョンアントの魔石製ハンバーガーが吸い込まれる。
「……うむ、これは、うん」
ごくりと飲み込んで、彼はジンジャーエールを口にした。
「あ、一気に飲むとシュワシュワしますよ!」
「……そうだな。さっぱりする」
どうやら気に入ってくれたらしい。
フライドポテトやチキンナゲットも次々口に運んでいる。
「うめー! このハンバーガーもうめー!」
「ほう、確かに苦いですが深みもあって悪くないですね、このアイスコーヒー」
美味しそうに食べてくれるニコロ君やマルコさんを見て、バルバラさんも手を伸ばす。
「芋を揚げて塩をかけてるんだね。ふうん……葉菜花、アタシにもシュワシュワした飲み物ってのをくれるかい?」
バルバラさんにはライムサイダーにしてみました。
「バルバラさんの飲んでいる飲み物、とても良い香りがします」
「……ち、ちょっと癖があるから、作ってもらう前にひと口飲んでみるかい?」
「ありがとうございます。……ふう、これは爽やかですっきりしますね」
ジュリアーノさんにもライムサイダーを頼まれた。
「イサク、お前ひとりで全部食べる気かよ?」
「……ニコロはさっきも食べたんだろ?」
「葉菜花さん、このハンバーガーに魚介類は挟めないんですか?」
「フィッシュバーガーというのがありますよ。エビカツもあります」
「では両方で」
マルコさんのためにフィッシュバーガー(素早さ上昇)とエビカツバーガー(集中力上昇)を作るついでに、チーズバーガー(防御力上昇)や照り焼きチキンバーガー(防御力上昇)なんかも追加する。
味と食材で付与効果が変わっちゃうんだよね。
「バルバラさん、この鳥肉骨がありませんよ? これは食べやすい!」
「挽き肉にしてから塊にしたみたいだね。……面倒なことするもんだよ」
ジュリアーノさんはチキンナゲットを気に入ってくれたようだ。
バルバラさんの言葉に、ちょっと罪悪感が疼く。
魔石を変成しているだけだから、わたしは面倒なことしてないんだよね。
ラケルは空腹を紛らわせるためか、わたしの座った椅子の下で自分の尻尾を追いかけてクルクル回っている。……ううう、長い間待たせてごめんね。
「このチーズバーガーっての美味しいな、イサク」
「……照り焼きチキンバーガーのほうが甘いから、ニコロ好みかも」
「おっ、俺はガキじゃねーんだから甘いもんなんか好きじゃねーよ!」
ニコロ君は甘いのが好きなんじゃないのかなあ。
ハンバーグサンドのケチャップも気に入ってたみたいだし。
「……ルイスさん」
ふと気が付くと、ルイスさんだけなにも食べていなかった。
「あん?」
コンビニ前にたむろする不良みたいな目で睨まれた。
「ごめんなさい、お肉嫌いでした?」
この世界のエルフは菜食主義なのかもしれない。
「甘いものでも作りましょうか。……うーん。牛乳や卵もダメなんでしたっけ?」
「いや、そんなことないけど」
「……ルイスは人見知りなだけだ」
「臆病ものなんだよなー」
「うるさいぞ、イサク、ニコロ。みんなが一度に同じもの食べて体調崩したらダメだろうが!」
……なるほど。飛行機のパイロットは食事をずらすって聞いたことがある。
そういう感じかな?
ジュリアーノさんがルイスさんに微笑む。
「そのときは私に言っていただければ、早急に『回復』魔術をかけますよ?」
「お前に『回復』されるくらいなら体調崩して寝込むほうがマシだ!」
「?」
首を傾げていたら、イサクさんとニコロ君が教えてくれた。
「……ジュリアーノは『回復』魔術と痛みの関係について研究している」
「痛ければ痛いほど『回復』効果が増すんじゃないかって考えてんだよな」
それは、ちょっと怖い。
「バカ言ってんじゃないよ。傷が治るとき痛いのは当たり前だろ?」
バルバラさんがイサクさん達を睨みつけた。
美人が怒ると迫力あるなあ。
「……ジュリアーノは、バルバラ姐さんは実験対象にしない。葉菜花も大丈夫だと思う」
「良かったな」
良かった、のかな?
「ルイス。妙な理屈こねくり回してないで、あんたも葉菜花の魔石ごはんを食べてみたらどうなんだい。『索敵』持ちの隊長とニコロが食べてんだから大丈夫に決まってんだろ? 葉菜花みたいに可愛い女の子が怖いのかい?」
「う、うるさいな。食べりゃいいんだろ?」
バルバラさんに言われて、ルイスさんがハンバーガーを掴む。
咀嚼して飲み込んで、彼はわたしを見つめた。
「……うん。確かに美味いな。……葉菜花」
「はい」
「俺も……なんだっけ? シュワシュワしたヤツ頼む」
真っ白な肌がほんのり赤く染まっている。
差し出されたコップに、わたしはジンジャーエールを作って戻した。
「……葉菜花は温かい料理も作れるのか?」
イサクさんに聞かれて頷く。
「なにか作りましょうか?……麺料理とか食べたことありますか?」
温かい料理といえばラーメンだ。
というか、まだスープ類は作ったことなかった。
お試しで作ったラーメンがすごく好評で──
「麺料理ですか? インウィのパスタのようなものでしょうか?」
あ、パスタはあるんだ。
パスタも作れるとは思うけど、シオン君に『鑑定』してもらう前の料理を人に食べてもらうのは怖いからやめておこう。
今夜ふたりに言って作ってみようかな。
「パスタより硬くてスープに入ってます」
「面白そうですね。このコップに作ってもらったのでいいですか?」
マルコさんがコーヒーを飲み干して、自分のコップを渡してくる。
わたしは持ち歩いている『浄化』の魔道具を使ってから、マルコさんのコップでラーメンを変成した。
シオン君やベルちゃんとは違うから、癖の少ない塩味にしておこう。
「いい匂いですね」
「……葉菜花、俺も」
「俺もー」
イサクさんに出してもらったフォークを使って、マルコさんがラーメンを口に運ぶ。
「!」
ひと口食べて顔色を変えた彼は、残りのラーメンを一気に食べた。
「美味しいです!」
「良かったです」
「お代わりをお願いします」
「……隊長、次は俺」
「その次は俺だぞ、マルコ」
「ううう……」
しょんぼりしたマルコさんを見て、バルバラさんが自分のコップの中身を飲み干す。
「隊長がそんなに食べたがるとは美味しそうだね。葉菜花、アタシもいいかい?」
「マルコは二杯目だから、俺の次はバルバラに作ってやれよ」
「ニコロ?」
「あはは。いいよ、隊長。アタシは隊長の次でさ」
「バルバラは優しいですね。ロレンツォさんに交渉して報酬を上げてもらいましょうか?」
「雇ってもらえてるだけでありがたいのに、これ以上もらったら罰が当たるよ」
ジュリアーノさんが自分のコップを見て溜息をつく。
「これまでは思ったこともありませんでしたが、たくさん食べられる人が羨ましいです。……バルバラさん、ラーメンというのをひと口分けてもらえないでしょうか?」
「えっ? あ、うん、いいよいいよ!」
「ありがとうございます」
もしかしたらバルバラさんは、ジュリアーノさんが好きなのかもしれない。
真っ赤になって頷くバルバラさんを見る『闇夜の疾風』のみなさんは、とても温かい目をしていた。
イサクさんの大きな口に、ダンジョンアントの魔石製ハンバーガーが吸い込まれる。
「……うむ、これは、うん」
ごくりと飲み込んで、彼はジンジャーエールを口にした。
「あ、一気に飲むとシュワシュワしますよ!」
「……そうだな。さっぱりする」
どうやら気に入ってくれたらしい。
フライドポテトやチキンナゲットも次々口に運んでいる。
「うめー! このハンバーガーもうめー!」
「ほう、確かに苦いですが深みもあって悪くないですね、このアイスコーヒー」
美味しそうに食べてくれるニコロ君やマルコさんを見て、バルバラさんも手を伸ばす。
「芋を揚げて塩をかけてるんだね。ふうん……葉菜花、アタシにもシュワシュワした飲み物ってのをくれるかい?」
バルバラさんにはライムサイダーにしてみました。
「バルバラさんの飲んでいる飲み物、とても良い香りがします」
「……ち、ちょっと癖があるから、作ってもらう前にひと口飲んでみるかい?」
「ありがとうございます。……ふう、これは爽やかですっきりしますね」
ジュリアーノさんにもライムサイダーを頼まれた。
「イサク、お前ひとりで全部食べる気かよ?」
「……ニコロはさっきも食べたんだろ?」
「葉菜花さん、このハンバーガーに魚介類は挟めないんですか?」
「フィッシュバーガーというのがありますよ。エビカツもあります」
「では両方で」
マルコさんのためにフィッシュバーガー(素早さ上昇)とエビカツバーガー(集中力上昇)を作るついでに、チーズバーガー(防御力上昇)や照り焼きチキンバーガー(防御力上昇)なんかも追加する。
味と食材で付与効果が変わっちゃうんだよね。
「バルバラさん、この鳥肉骨がありませんよ? これは食べやすい!」
「挽き肉にしてから塊にしたみたいだね。……面倒なことするもんだよ」
ジュリアーノさんはチキンナゲットを気に入ってくれたようだ。
バルバラさんの言葉に、ちょっと罪悪感が疼く。
魔石を変成しているだけだから、わたしは面倒なことしてないんだよね。
ラケルは空腹を紛らわせるためか、わたしの座った椅子の下で自分の尻尾を追いかけてクルクル回っている。……ううう、長い間待たせてごめんね。
「このチーズバーガーっての美味しいな、イサク」
「……照り焼きチキンバーガーのほうが甘いから、ニコロ好みかも」
「おっ、俺はガキじゃねーんだから甘いもんなんか好きじゃねーよ!」
ニコロ君は甘いのが好きなんじゃないのかなあ。
ハンバーグサンドのケチャップも気に入ってたみたいだし。
「……ルイスさん」
ふと気が付くと、ルイスさんだけなにも食べていなかった。
「あん?」
コンビニ前にたむろする不良みたいな目で睨まれた。
「ごめんなさい、お肉嫌いでした?」
この世界のエルフは菜食主義なのかもしれない。
「甘いものでも作りましょうか。……うーん。牛乳や卵もダメなんでしたっけ?」
「いや、そんなことないけど」
「……ルイスは人見知りなだけだ」
「臆病ものなんだよなー」
「うるさいぞ、イサク、ニコロ。みんなが一度に同じもの食べて体調崩したらダメだろうが!」
……なるほど。飛行機のパイロットは食事をずらすって聞いたことがある。
そういう感じかな?
ジュリアーノさんがルイスさんに微笑む。
「そのときは私に言っていただければ、早急に『回復』魔術をかけますよ?」
「お前に『回復』されるくらいなら体調崩して寝込むほうがマシだ!」
「?」
首を傾げていたら、イサクさんとニコロ君が教えてくれた。
「……ジュリアーノは『回復』魔術と痛みの関係について研究している」
「痛ければ痛いほど『回復』効果が増すんじゃないかって考えてんだよな」
それは、ちょっと怖い。
「バカ言ってんじゃないよ。傷が治るとき痛いのは当たり前だろ?」
バルバラさんがイサクさん達を睨みつけた。
美人が怒ると迫力あるなあ。
「……ジュリアーノは、バルバラ姐さんは実験対象にしない。葉菜花も大丈夫だと思う」
「良かったな」
良かった、のかな?
「ルイス。妙な理屈こねくり回してないで、あんたも葉菜花の魔石ごはんを食べてみたらどうなんだい。『索敵』持ちの隊長とニコロが食べてんだから大丈夫に決まってんだろ? 葉菜花みたいに可愛い女の子が怖いのかい?」
「う、うるさいな。食べりゃいいんだろ?」
バルバラさんに言われて、ルイスさんがハンバーガーを掴む。
咀嚼して飲み込んで、彼はわたしを見つめた。
「……うん。確かに美味いな。……葉菜花」
「はい」
「俺も……なんだっけ? シュワシュワしたヤツ頼む」
真っ白な肌がほんのり赤く染まっている。
差し出されたコップに、わたしはジンジャーエールを作って戻した。
「……葉菜花は温かい料理も作れるのか?」
イサクさんに聞かれて頷く。
「なにか作りましょうか?……麺料理とか食べたことありますか?」
温かい料理といえばラーメンだ。
というか、まだスープ類は作ったことなかった。
お試しで作ったラーメンがすごく好評で──
「麺料理ですか? インウィのパスタのようなものでしょうか?」
あ、パスタはあるんだ。
パスタも作れるとは思うけど、シオン君に『鑑定』してもらう前の料理を人に食べてもらうのは怖いからやめておこう。
今夜ふたりに言って作ってみようかな。
「パスタより硬くてスープに入ってます」
「面白そうですね。このコップに作ってもらったのでいいですか?」
マルコさんがコーヒーを飲み干して、自分のコップを渡してくる。
わたしは持ち歩いている『浄化』の魔道具を使ってから、マルコさんのコップでラーメンを変成した。
シオン君やベルちゃんとは違うから、癖の少ない塩味にしておこう。
「いい匂いですね」
「……葉菜花、俺も」
「俺もー」
イサクさんに出してもらったフォークを使って、マルコさんがラーメンを口に運ぶ。
「!」
ひと口食べて顔色を変えた彼は、残りのラーメンを一気に食べた。
「美味しいです!」
「良かったです」
「お代わりをお願いします」
「……隊長、次は俺」
「その次は俺だぞ、マルコ」
「ううう……」
しょんぼりしたマルコさんを見て、バルバラさんが自分のコップの中身を飲み干す。
「隊長がそんなに食べたがるとは美味しそうだね。葉菜花、アタシもいいかい?」
「マルコは二杯目だから、俺の次はバルバラに作ってやれよ」
「ニコロ?」
「あはは。いいよ、隊長。アタシは隊長の次でさ」
「バルバラは優しいですね。ロレンツォさんに交渉して報酬を上げてもらいましょうか?」
「雇ってもらえてるだけでありがたいのに、これ以上もらったら罰が当たるよ」
ジュリアーノさんが自分のコップを見て溜息をつく。
「これまでは思ったこともありませんでしたが、たくさん食べられる人が羨ましいです。……バルバラさん、ラーメンというのをひと口分けてもらえないでしょうか?」
「えっ? あ、うん、いいよいいよ!」
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