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葉菜花、旅立ちました編
41・思わぬ再会
「そういえば葉菜花、土産はどうするんだ」
「あー……」
ルイスさんの言葉に項垂れる。
「金なら俺が貸してやるよ」
「ありがとう、ニコロ君。でも借りたお金でお土産を買うのって、なんか……」
良くない気がする。
「毛玉と合流したら返してくれりゃいいじゃん」
「……浜辺に降りて貝を拾うのはどうだ?」
「いいですね!」
イサクさんの提案に両手を叩いたとき、
「おい、イサクじゃねぇか!」
大声で叫びながら、人波を縫って走ってきたのは──
「ドワーフ?」
「ん?」
「あ、ごめんなさい」
「いや? べつに謝られる覚えはねぇぜ? 確かに俺ぁドワーフだ。ドワーフなのを誇りに思ってる。ってか、あんたイサクの知り合いか。はっは、確かにいつもイサク見てりゃ俺みてぇにいかにもなドワーフに驚くわな」
その人は、前世の漫画やゲームでよく見たドワーフそのものだった。
イサクさんと同じように黒く見えるほど濃い赤毛。
長く伸ばしたお髭は三つ編みにしている。
ニコロ君より少しだけ背が高いくらいの体は筋骨隆々としていてぶ厚く、太い腕には黄金の腕輪をつけていた。
「おっと、ルイスやニコロ坊もいるじゃねぇか」
「坊とか言うなよ、おっちゃん」
「てめぇは十歳の坊主だろうが。……バルバラは?」
「バルバラ姐さんはお嬢の護衛だよ。俺達は自由行動」
「そうか……」
ドワーフさんはがっくりと肩を落とした。
「船長ー」
「ビョーク船長ー」
聞き覚えのある声のする方向を見ると、パオロ君とモゼー君がいた。
人込みから頭ひとつ分飛び出している。
「あ、葉菜花だ」
「こんちは、葉菜花ー」
「こんにちは」
ドワーフさんは、ふたりが乗っている船『バルバラ号』の船長さんなのだという。
「ビョークだ」
『バルバラ号』って……たまたま同じ名前なだけかな?
わたしの視線に気づいたのか、ビョーク船長は恥ずかしそうに頭を掻く。
「おお。たぶんあんたが思ってる通りだ。俺ぁあんたの知ってるバルバラに惚れてんのよ」
ドワーフ族では、小柄で器用な男性と大柄で強い女性が好まれるそうです。
「だからイサクは故郷のワリティアじゃあモテなかったんだよな?」
「……そうだ」
「バカかニコロ。コイツはヒト族の女にモテるからいいんだよ。『真紅のアダマンタイト』といえば帝国の闘技場で……」
「……やめろ、ルイス」
イサクさんに睨まれて、ルイスさんは肩を竦めた。
「出港前に昼飯食いに来たんだー」
「船長ってば、まさか『黄金のドラゴン亭』まで行こうとしてた?」
「姉ちゃんは護衛でいないって、昨日俺らが教えたじゃん」
「うるせぇよ」
パオロ君とモゼー君に言われて、ビョーク船長は顔を真っ赤に染める。
そうか、バルバラさんが好きなのか。
確かにバルバラさんは美人で素敵な女性だものね。でも……
イサクさん達を見ると、三人は無言で頷いた。
「あー。ジュリアーノとかいう神官のこたぁ知ってるよ。でもまだつき合ってるわけじゃねぇんだろ? そ、それとも今回の旅でつき合うようになったのか?」
ビョーク船長につかみかかられて、イサクさんが首を横に振る。
「……だったら、どんなにいいか」
「ジュリアーノの恋人は『回復』魔術だよ」
「今回はだれも怪我しないで良かったよな」
「そうかそうか。そういや昨日酒場で聞いたぞ。また盗賊を捕まえたそうじゃねぇか。この町の衛兵の仕事は楽だよな。見回りすりゃあ縛られた盗賊が落ちてやがる」
「盗賊……?」
ビョーク船長の言葉に首を傾げる。
今のセリフだと『闇夜の疾風』が盗賊を捕まえたみたい。
いつのことだろう? この旅じゃないよね?
そんな時間なかったもの。昨日見回りに行ったときも、すぐ帰って来てたし。
「……ワリティアに行くのか?」
イサクさんが話題を変えた。
「おうよ。ここんとこずっと、インウィでミスリル銀を仕入れてワリティアで売って、ワリティアで仕入れた魔道具の核を南下しながら売り捌いてんのさ。ソニア元首や親父さん達に伝言がありゃ聞いとくぞ?」
「……特にない」
「そうか」
「ビョークのほうこそ、バルバラに伝言があるんじゃねーの?」
「俺達が伝えておくから、きちんと失恋して楽になりなよ」
「うっせぇな! 振られるたぁ限んねぇだろ、振られるとは!」
「……振られる、に銀貨一枚」
「俺も振られるに銅貨五十枚」
「振られるに金貨一枚だ!」
パオロ君とモゼー君が苦笑を浮かべる。
「「賭けになってなーい」」
「うっせぇっつってんだよ。……と、双子。もしかして、この嬢ちゃんか?」
わたしを見つめるビョーク船長に、パオロ君とモゼー君が答えた。
「うん、葉菜花だよ」
「あのハンバーガーは葉菜花が作った魔石ごはん」
「そうかそうか。あんた若いのにすげぇスキル持ってんな。うちの船に食事係として乗って欲しいくれぇだわ」
がははと笑うビョーク船長を見て、ふたりは溜息をつく。
「昨日作ってもらったハンバーガーとどら焼き、船長に全部食われた」
「ほかのみんなにも食べて欲しかったのに」
「そうだったんだ。昨日もらった龍の像とっても素敵だったから、追加で作りましょうか?」
ラケルはいないけど、お財布の中にダンジョンアントの魔石がある。
「いいのか、嬢ちゃん!」
「そんなに数は作れませんけど」
「「やったー!」」
「いいのかよ、葉菜花」
「ビョークが怖いんなら、俺が断ってやるぞ?」
「……俺もハンバーガー食いたい」
さっき焼いた海産物を山盛り食べていたような……
わたし達は近くにあった階段から砂浜に降りて、人目につかない場所へ移動した。
ついでに落ちていた貝を四個拾っておいた。
真っ白で綺麗なホネ貝だ。ロレッタちゃんとシオン君とわたしの分。ベルちゃんにも。
王都サトゥルノに戻ってから、海の響きを懐かしむのです。
作れるだけ作ったハンバーガーとどら焼きをアイテムボックスに仕舞ったあとで、パオロ君とモゼー君が言った。
「昨日の龍気に入ってくれたんなら、これもおまけ」
「葉菜花の魔石ごはんに触発されて、夢中で作っちゃったんだ」
パオロ君が差し出したのはラケルそっくりな木像、モゼー君が差し出したのはケルベロス様の木像だった。どちらもわたしの手に載るサイズだ。
「わー。どっちもそっくり!」
「「どっちも?」」
怪訝そうな顔をしているのはふたりだけではなかった。
「葉菜花、ケルベロス様見たことあんのかよ?」
「……聖神殿の彫像?」
「女神様と太陽神様の象なら見たことあるけど」
そうだね。神獣ケルベロス様は、気軽に会えるような相手じゃないよね。
女神様と太陽神様の像は、聖神殿に仲良く並んでいるそうです。
「えっと……このケルベロス様、わたしが想像する大人になったラケルそっくりだったの」
「ああ。確かにあの毛玉が大きくなったとこ想像して作ったよ」
「そういえばそうだな」
良かった。納得してくれたみたい。
ふたつの像とはべつにビョーク船長はハンバーガーとどら焼き代として銀貨五枚を支払ってくれました。合わせて五十個分くらいかな。
約五万円か……相場がわからない。もらい過ぎじゃないかなあ。
そのあとは近くの食堂へ行くという三人と別れて、『黄金のドラゴン亭』へ戻った。
夕方出発だから、少しでも体を休めておくことにしたのだ。
イサクさん達は宿へ戻る途中も屋台で食べてました。
もらったふたつの像と拾った四個の貝殻は、イサクさんのアイテムボックスに入れてもらったよ。
「あー……」
ルイスさんの言葉に項垂れる。
「金なら俺が貸してやるよ」
「ありがとう、ニコロ君。でも借りたお金でお土産を買うのって、なんか……」
良くない気がする。
「毛玉と合流したら返してくれりゃいいじゃん」
「……浜辺に降りて貝を拾うのはどうだ?」
「いいですね!」
イサクさんの提案に両手を叩いたとき、
「おい、イサクじゃねぇか!」
大声で叫びながら、人波を縫って走ってきたのは──
「ドワーフ?」
「ん?」
「あ、ごめんなさい」
「いや? べつに謝られる覚えはねぇぜ? 確かに俺ぁドワーフだ。ドワーフなのを誇りに思ってる。ってか、あんたイサクの知り合いか。はっは、確かにいつもイサク見てりゃ俺みてぇにいかにもなドワーフに驚くわな」
その人は、前世の漫画やゲームでよく見たドワーフそのものだった。
イサクさんと同じように黒く見えるほど濃い赤毛。
長く伸ばしたお髭は三つ編みにしている。
ニコロ君より少しだけ背が高いくらいの体は筋骨隆々としていてぶ厚く、太い腕には黄金の腕輪をつけていた。
「おっと、ルイスやニコロ坊もいるじゃねぇか」
「坊とか言うなよ、おっちゃん」
「てめぇは十歳の坊主だろうが。……バルバラは?」
「バルバラ姐さんはお嬢の護衛だよ。俺達は自由行動」
「そうか……」
ドワーフさんはがっくりと肩を落とした。
「船長ー」
「ビョーク船長ー」
聞き覚えのある声のする方向を見ると、パオロ君とモゼー君がいた。
人込みから頭ひとつ分飛び出している。
「あ、葉菜花だ」
「こんちは、葉菜花ー」
「こんにちは」
ドワーフさんは、ふたりが乗っている船『バルバラ号』の船長さんなのだという。
「ビョークだ」
『バルバラ号』って……たまたま同じ名前なだけかな?
わたしの視線に気づいたのか、ビョーク船長は恥ずかしそうに頭を掻く。
「おお。たぶんあんたが思ってる通りだ。俺ぁあんたの知ってるバルバラに惚れてんのよ」
ドワーフ族では、小柄で器用な男性と大柄で強い女性が好まれるそうです。
「だからイサクは故郷のワリティアじゃあモテなかったんだよな?」
「……そうだ」
「バカかニコロ。コイツはヒト族の女にモテるからいいんだよ。『真紅のアダマンタイト』といえば帝国の闘技場で……」
「……やめろ、ルイス」
イサクさんに睨まれて、ルイスさんは肩を竦めた。
「出港前に昼飯食いに来たんだー」
「船長ってば、まさか『黄金のドラゴン亭』まで行こうとしてた?」
「姉ちゃんは護衛でいないって、昨日俺らが教えたじゃん」
「うるせぇよ」
パオロ君とモゼー君に言われて、ビョーク船長は顔を真っ赤に染める。
そうか、バルバラさんが好きなのか。
確かにバルバラさんは美人で素敵な女性だものね。でも……
イサクさん達を見ると、三人は無言で頷いた。
「あー。ジュリアーノとかいう神官のこたぁ知ってるよ。でもまだつき合ってるわけじゃねぇんだろ? そ、それとも今回の旅でつき合うようになったのか?」
ビョーク船長につかみかかられて、イサクさんが首を横に振る。
「……だったら、どんなにいいか」
「ジュリアーノの恋人は『回復』魔術だよ」
「今回はだれも怪我しないで良かったよな」
「そうかそうか。そういや昨日酒場で聞いたぞ。また盗賊を捕まえたそうじゃねぇか。この町の衛兵の仕事は楽だよな。見回りすりゃあ縛られた盗賊が落ちてやがる」
「盗賊……?」
ビョーク船長の言葉に首を傾げる。
今のセリフだと『闇夜の疾風』が盗賊を捕まえたみたい。
いつのことだろう? この旅じゃないよね?
そんな時間なかったもの。昨日見回りに行ったときも、すぐ帰って来てたし。
「……ワリティアに行くのか?」
イサクさんが話題を変えた。
「おうよ。ここんとこずっと、インウィでミスリル銀を仕入れてワリティアで売って、ワリティアで仕入れた魔道具の核を南下しながら売り捌いてんのさ。ソニア元首や親父さん達に伝言がありゃ聞いとくぞ?」
「……特にない」
「そうか」
「ビョークのほうこそ、バルバラに伝言があるんじゃねーの?」
「俺達が伝えておくから、きちんと失恋して楽になりなよ」
「うっせぇな! 振られるたぁ限んねぇだろ、振られるとは!」
「……振られる、に銀貨一枚」
「俺も振られるに銅貨五十枚」
「振られるに金貨一枚だ!」
パオロ君とモゼー君が苦笑を浮かべる。
「「賭けになってなーい」」
「うっせぇっつってんだよ。……と、双子。もしかして、この嬢ちゃんか?」
わたしを見つめるビョーク船長に、パオロ君とモゼー君が答えた。
「うん、葉菜花だよ」
「あのハンバーガーは葉菜花が作った魔石ごはん」
「そうかそうか。あんた若いのにすげぇスキル持ってんな。うちの船に食事係として乗って欲しいくれぇだわ」
がははと笑うビョーク船長を見て、ふたりは溜息をつく。
「昨日作ってもらったハンバーガーとどら焼き、船長に全部食われた」
「ほかのみんなにも食べて欲しかったのに」
「そうだったんだ。昨日もらった龍の像とっても素敵だったから、追加で作りましょうか?」
ラケルはいないけど、お財布の中にダンジョンアントの魔石がある。
「いいのか、嬢ちゃん!」
「そんなに数は作れませんけど」
「「やったー!」」
「いいのかよ、葉菜花」
「ビョークが怖いんなら、俺が断ってやるぞ?」
「……俺もハンバーガー食いたい」
さっき焼いた海産物を山盛り食べていたような……
わたし達は近くにあった階段から砂浜に降りて、人目につかない場所へ移動した。
ついでに落ちていた貝を四個拾っておいた。
真っ白で綺麗なホネ貝だ。ロレッタちゃんとシオン君とわたしの分。ベルちゃんにも。
王都サトゥルノに戻ってから、海の響きを懐かしむのです。
作れるだけ作ったハンバーガーとどら焼きをアイテムボックスに仕舞ったあとで、パオロ君とモゼー君が言った。
「昨日の龍気に入ってくれたんなら、これもおまけ」
「葉菜花の魔石ごはんに触発されて、夢中で作っちゃったんだ」
パオロ君が差し出したのはラケルそっくりな木像、モゼー君が差し出したのはケルベロス様の木像だった。どちらもわたしの手に載るサイズだ。
「わー。どっちもそっくり!」
「「どっちも?」」
怪訝そうな顔をしているのはふたりだけではなかった。
「葉菜花、ケルベロス様見たことあんのかよ?」
「……聖神殿の彫像?」
「女神様と太陽神様の象なら見たことあるけど」
そうだね。神獣ケルベロス様は、気軽に会えるような相手じゃないよね。
女神様と太陽神様の像は、聖神殿に仲良く並んでいるそうです。
「えっと……このケルベロス様、わたしが想像する大人になったラケルそっくりだったの」
「ああ。確かにあの毛玉が大きくなったとこ想像して作ったよ」
「そういえばそうだな」
良かった。納得してくれたみたい。
ふたつの像とはべつにビョーク船長はハンバーガーとどら焼き代として銀貨五枚を支払ってくれました。合わせて五十個分くらいかな。
約五万円か……相場がわからない。もらい過ぎじゃないかなあ。
そのあとは近くの食堂へ行くという三人と別れて、『黄金のドラゴン亭』へ戻った。
夕方出発だから、少しでも体を休めておくことにしたのだ。
イサクさん達は宿へ戻る途中も屋台で食べてました。
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