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【33】あとで思い出した。千人針だ、これ。
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―そうして今。ノーム渓谷の底にはあまりにも異質な作戦行動が展開していた。
中央広場のまさに中央。
そこには直径40メートルもの巨大な魔法陣が描かれている。
そしてさらにその中央には威容を誇る、というと語弊がある、巨大なオブジェが存在していた。
「間に合っちゃったねえ…」
「そうですね。間に合いましたね」
と、ヒマリの言葉に無感動に答えるシリアリス。
高さが20メートルもある、巨大でただただゴツいオブジェ。
それはドワーフのようにずんぐりとした、巨大な鉄の人形だった。
像ではない、関節を持った人形だ。
―そう、巨大ロボだ。
初めてノーム研に来た日にヒマリが言ってしまった事をノームらは本気にしてしまい、実際に作ってしまった。
てしまった。
―そう、実際に作ってしまったのだ。
―巨大ロボをだ。
ヒマリはそのずんぐりむっくりを見上げながら、なんとも言えない微妙な顔を隠せない。
「これが切り札の決戦兵器かぁ…。
シンジ君がうらやましいなぁ…」
と、ヒマリは苦虫を噛み潰したような顔でつぶやく。
王国軍の正規軍ということを証明するためについさっきあちこちに雑に付けられた何本ものバナーが垂れ下がっている。
ヒマリはお買い得の値引きシールを思い出す。
「せめてはためいていたら多少カッコいい可能性もあるのにね、シリアリス」
「どうだヒマリ、すごいだろ」「カッコイイだろ」「でかいだろ」「魔力導線にはミスリル銀使った」「匠のこだわりだ」
ヒマリを囲む、自慢げなノームたち。
その巨大ロボの胸にもいつものかわいいノーム研ロゴマークがでかでかと入っている。
「でも突貫だから」「たぶんすぐ壊れる」「壊れるね」「試作機だからな」「いいや一日はもつぞ」「でも面白かった」
「よかった・ね!」
ヒマリがぶっきらぼうに答える。
「魔術師いっぱいきた」「魔法術式を音波動力で増幅する」「宇宙人の音波兵器エネルギー応用してみた」「ヒマリの魔力で動く」
「いいけどさ、どうやって動かすんだよ、こんなの」
「中にレバーが二本ある」「それ握って動かしたいように考えろ」「叫びながら考えろ」「ゴーレムの術式と傀儡の術式を混ぜてみた」「案外いい感じだった」
「え?動かしたい事を考えるの?レバーで操作するの?どっち」
「頭で考えたら動く」「レバーはちゃんとガチャガチャできるぞ」「ガチャガチャしながら考えろ」
「いやだからどっちだよ」
「考えた通りに動く」「そう、そのへんが傀儡術だ」「傀儡魔導士3人呼んだ」「あいつらケンカばかりしてたな」「ぜんぜん人操ってない、傀儡魔導士」
「ん?じゃあレバーは何なの?」
「お前がレバーガチャガチャして動かすって言った」「そう、言ってた」
「結局飾りかよ!そーゆう意味じゃねえよ!…いいよもう、わかった。
…んで、一番聞きたくない質問なんだけどさ」
「なんだ」「なんだ」「アレか?」「アレだろ」「言ってみろ」
「…多分それだよ!なんであのロボの頭部がビミョーにボクっぽいんだよ」
「ヒマリロボだからだ!」「ヒマリロボだからだ!」「ヒマリロボだからだ!」
「ないよ」
「「「ヒマリロボ!」」」
「…仮称ヒマリロボね」
「「「フイッホオー!!」」」
「でたよ」
よくわからない奇声を上げてジャンプしながら胸をぶつけあうノームら。
何かテンションが上がった時の彼らのノリらしく、実験に成功した時にやっているのをヒマリは何度か目にしている。
そんな彼らの横、ヒマリはこれ見よがしに顔を振って大きなため息をついた。
「…あ、ヴァンデルベルトさんとソフィエレさんだ。早足でこっち来るよ。今日はいつも以上に忙しそうだなぁ」
「ヒマリはいつもマイペースですよね」
「まあね、ボクの長所だからいいんだよ」
「はい、いい事だと思います」
「おっと、シリアリスに褒められるとむずがゆいぞ」
「ヒマリさん、直前ですいません、これも着ておいてください」
今日のヒマリは高高度でも動けるよう気圧対応の呪符を使用した、ゴシックデザインのパイロットスーツを着ている。ヴァンデルベルトの言葉にあわせ、ソフィエレがヒマリのその服の上に、金刺繍の装飾をあしらったマントをはおらせた。
「うわ、いかにもファンタジーなマントじゃん。
カッコいいけどなんで今更?」
「実はヒマリさん、あなたには先日正式に王国騎士の称号が叙勲されてまして」
「え?カッコいいけどなんで今更?
―ってさっきと同じこと言っちゃったよ」
「まぁ要するに、国としては王国騎士が宇宙からの侵略者を倒したと言う事にしたいからです」
「クッソどうでも良かった!
え?ウソでしょ、あのマザーシップに勝った気かよ王様」
「そう言うと思って、伝えてませんでしたの」
「さすがソフィエレさん、分かってらっしゃる」
「国の事情に巻き込んでしまい、本当にすみません。
…騎士叙勲したことを謝る日が来るとは思いませんでしたが」
ヴァンデルベルトはソフィエレに目配せし、二人で苦笑いをする。
「―何にせよヒマリさんも騎士になったからには戻ったら僕がビシバシしごいてあげますよ」
「あははは、ヴァンデルベルトさんの冗談初めて聞いた!」
「ヒマリさんは一度本当に性根から鍛えてもらった方がよろしくてよ」
「…ヤだなあ…ソフィエレさん」
「でもそのマントには多少なりと熱線に対するアンチ魔法がかけられてますのよ。気休めですが…。
それでも、せめて」
「…うん、ありがとう。騎士のみんなの分もがんばるよ」
「ふふ、今のヒマリさんも騎士ですわよ」
「そっか」
二人でくすくすと笑う。
その後ろで、ヴァンデルベルトがノームらに声をかけている。
「でもなんでこんな渓谷の底に作ったんですか。作りやすいのはわかるけど、大魔導士が協力してくれなかったらどうやって持ち出すつもりだったんですか。宇宙人はこんな所に来ないですよ」
「でもできた」「そう、できた出来た」「動くとかっこいい」「動くぞ、ちゃんと動くはず」「どうだすごいだろう」「ドワーフやるなあ」「ドワーフ工房もここに移転させたいな」「そうだそうだ、渓谷の壁、まだまだ住める」
「―この人達は作る事自体が目的なんですわ。それが結果になってるんですのよ」
「ある意味研究開発者の鑑だね。プロデューサーが苦労するやつ。中佐とヴァンデルベルトさんだ。
あっはっは!」
「…笑いごとじゃないですよ、ヒマリさん」
「最後最後!笑とけ笑とけ!
あっはっは!」
いつものヒマリの軽口に、ヴァンデルベルトはわざと肩をすくめ困った顔をしてみせる。
その後、ヒマリを強く抱きしめた。
「本当に…ありがとう。どうか、お願いします、この国を、この世界を」
「うん、行ってきます」
騎士の二人は笑顔を見せて、去っていった。
魔導士たち、地上部隊、さらに他の勢力へと、本当にやる事は無限にある。
それでも彼ら二人にとって、ずっと戦ってきた無二の仲間を見送る事こそが間違いなく一番大切なタスクだった。
その二人の背を見送りながら小さな声でヒマリはもう一度、行ってきます、と呟いた。
その頃には魔法陣の中心にそびえるヒマリロボの周りでも準備は進んでいた。
ヘルガオルガのベウストレムをはじめとした六頭のドラゴンがヒマリロボを囲んで魔法陣内に集まりだしている。
王国の竜騎兵三騎全てと、周辺諸国から集まった最後の竜騎兵が三騎。一頭はヒュージドラゴンには遠く及ばないものの、ベウストレムの倍ほどもある巨竜。
この世界に、竜騎兵は本当に少ない。竜は人に慣れる事がないからだ―本当に一部の例外を除いて。その中でもヘルガオルガほど竜との硬い友情を結んだ例は珍しい。
そういった例外的な貴重な存在である竜騎兵の、最後の六騎全てがここに集まっている。まごうことなき、異世界軍の二つ目の切り札だった。
各ドラゴンの後ろには、対バリアー魔導銃『UFOやっつけくん』、略称ゆうやくんを所持したエルフの魔法戦士らが後ろに乗る。その全員がエルマリに匹敵するほどの名の知れた戦士たち。
ヘルガオルガのベウストレムにはもちろんエルマリが乗る。巨竜には六人が乗るらしい。さらには鷲鳥人の戦士から選ばれた22人の精鋭勇士が集まっている。
彼らはエルマリとヘルガオルガに、最後の確認と質問を行っていた。
「ノクライマントはん居てはるやろか…」
「マラルならそこに居るぞ。ノクライマント達は、さっきヒマリの所にいたけどもう居ないな」
「ホンマや。マラルはんでもよろしいわ。ちょっと確認ですけど、この新型銃も掛け声はなんでもよろしいんですな?」
「かまわない、なんでもいい」
「おおきに」
ノームと普通に会話するエルマリら二人の様子を見て、竜騎兵やエルフ、その護衛兵らがざわめく。
多種族戦争が終結して150年。ホットラインが生まれたとはいえ、他種族交流が増えたとはいえ、いまだ種族間の壁が強固なこの世界で、彼女らの様子はカルチャーギャップなのだろう。
自分の名前が聞こえたヒマリは、そんなドラグーン隊の様子を見ていて思った。
呉越同舟を知ったこの世界の人間たちはきっとこれから変わっていく、エウゲニイさんが喜ぶだろうな、と。
そしてその為にはまずは勝たないといけないな、とヒマリは強く思った。
「にしてもこの魔法銃の最大の欠点は間違いなく弩型っちゅう所ですわなあ。不細工たらあらしまへんえ。今度長弓型作りよし、ノーム研はん」
いつもの笑顔で言うエルマリを見てヒマリは困ったようにつぶやいた。
「…でもどうなってもエルマリさんのエルフ至上主義は治らないだろうなぁ。
あと誰もゆうやくんって呼んでくれない」
やれやれ、とヒマリは周りを見回す。
そうしている間にも、大魔導士らの準備が終わったようだった。
例の宮廷大魔導士をはじめ、王国から派遣されてきた上級魔導士二十四人が囲っている。その助手、付き人らが離れていく。
その間を、この砦で最も目立つ男たちがヒマリらの方へと歩いてくる。クリスを肩に乗せた三代目勇者ザウムと、中佐だ。離れていても一目でわかるその巨体と、頼もしいオーラ。
ヒマリロボの襟首には三代目が乗るための手すりが付けられている。勇者はロボットの中ではなく、外に乗っていく。ヒマリは無茶だと強く反対したが、すぐに動けるようにそこがいいという三代目の意思でそうなった。
「…いよいよだね、三代目さん」
ヒマリの言葉に、三代目は黙って頷く。
変わりにクリスが、行くわよヒマリ、と答える。
決戦へと出撃するヒマリらのアイコンタクト。
それに気づかないそぶりで、中佐は巨大ロボを見上げて首をなでながら軽く口を開いた。
「いちいち本当に巨大ロボを作るんだから、ジャパニーズはマジでクレイジーだな」
「いやいやいや!これボクが作ったんじゃないデース!ジャパニーズが作ったんじゃないデース!ノームさんが作りマーシタ!あなた、とても失礼ネー!」
「ヒマリ」
「何デースカ」
「…すまんな、ヒマリ。こんな作戦しか用意できなくて」
いつも相手を見据えて話す中佐が、無意識でだろう、うつむいて話している。重い声だった。
「…いいよいいよ」
「それでも、俺たちはもうこのロボットと勇者に頼るしかないんだ」
「言ったでしょ。もうこれはボクの戦いでもあるんだから」
「ああ。
―あと、なんだ、こっちの連中がノームは怖いと言っていた理由がよくわかった」
「…それは、ホントそう」
「こんな、この世界が滅ぶかどうかの瀬戸際でも作りたいモンを作りたいままに作りやがった」
「ねぇ」
「しかもなんだってヒマリ専用なんだ、もしお前が風邪でも引いたらどうするつもりだったんだ、あいつら。何考えてんだ」
「ホントにねえ」
「種族全員がサイエンティストなのはすごい。が、何故その全員の頭にマッドって単語まで付いてるんだ」
「怖いよねえ」
「―ヒマリ、他人事みたいに言ってるが今のお前はそのマッドリーダーだからな」
「やっぱりあなた失礼デース」
そんなヒマリを見てふっと笑う中佐。その目は我が子を見るそれだった。ヒマリの頭をぐしゃぐしゃっとかき混ぜて言う。
「じゃあな、ヒマリ。無事に戻って来るまでが俺の作戦だからな」
「…そのつもりだよ」
「ザウム、クリス、頼んだぞ。もちろんお前らも生きて帰れよ」
「大丈夫だよ、中佐。勇者なめんな!」
クリスは楽しそうに笑う。
三代目は黙って中佐へと拳を突き出した。自分の胴体ほどもある拳に、中佐は拳をぶつける。
そうして、勇者の二人が巨大ロボの後ろに設置されたはしごを登っていくのを見上げながら、中佐はもう一度ヒマリに声をかける。
「―そうだヒマリ、オペレーションBBDって結局何の略なんだ?」
「ぼせんがぼっかんだいさくせん、だよ」
「…どういう意味なんだ?日本語やめろ。
おいシリアリス、英語かエスペラント語に訳せ」
「言えません。マスターがアホだとバレてしまうので」
「ヘイシリアリス!ヘイ!」
「…まあ名前なんてなんだっていいがな。あとお前がバカなのも知ってるし、ネーミングセンスが壊滅的なのも知ってる」
「Beyond the Braver Domination作戦だよ」
「…はあ?なんだそりゃ?お前何言ってるんだ?」
「日本の若者にはかっこよく聞こえる英語っぽい英語だよ」
「英語じゃないだろう、それは」
「名前なんてなんだっていいんでしょ。
よし、じゃあ行くよ、シリアリス」
「はい」
二人は、ザウムらが登り切っているのを確認してからはしごを登る。
渓谷の底に、大魔導士の詠唱が始まる。
それを合図に24人の上級魔導士らの魔導術式が続き、巨大な魔法陣がボウッと青白く光り始め、その光りはすぐに強烈な強さとなり渓谷全体をライトアップのように照らし始める。
ヒマリは15メートルのやぐらの上に立つ事とは別の緊張を感じていた。
ふう、と大きくため息をつきながらヒマリがやぐらの下に目をやると、魔法陣に青く照らされたベウストレムとその背中に乗るヘルガオルガが目に入った。赤髪の女騎士は愛竜の首を抱きしめ、何か話しかけているようだった。その後ろに乗るエルマリは黙ってその様子を見守っている。
そんな親友二人を見てヒマリは自分の緊張が気合いに変化した気がした。
「うん」
真面目な顔でつぶやき、頷くと、ロボの背中へと向き直る。
―が。
「…あれ、これ背中の丸い扉ってどうやって開けるんだ?」
「ヒマリ、扉ではありません。ハッチです」
「……。
扉、木製で渋くていいよね。ファンタジー世界っぽい。
あ、開いた。そうやって開けるんだ、扉。ありがとうシリアリス」
「ヒマリ、ヒマリ、ハッチです。ハッチのロックを解除しました」
「シリアリス扉の開け方よく知ってたね」
「私が補助AIとしてこのロボットの基本操作をサポートしていますから。
ロックですよ、ヒマリ。ロックの解除」
「おー、ここだよね、運転席。椅子硬そう。
ボクのピンクのゲーミングチェアー持ってこれたらよかったのに。アレに座ってLEDライトつけてスピーカーからシリアリスのサポート音声流して操縦できたらどちゃくそテンションあがりそう。あとカップホルダーにマウンテンデュー」
「ヒマリ、聞いてくださいヒマリ。そこはコクピットです。そしてそれはパイロットシートです。運転席ではありません」
「運転席の後ろ、これシリアリス用の助手席だよね?」
「ヒマリ、ヒマリ、コクピットです、ヒマリ。サブコンソールです。補助AI専用サブコンソールです」
「シリアリスのチャイルドシートどけてからでないとボクが運転席に座れないね、これ」
「ヒマリ、そこはコクピッ―」
「あいたっ」
「「うわ!!」」
二人同時に声を上げてしまう。
ワイワイと騒ぎながら二人がコクピットに入り、シートに座ろうとした時。
ヒマリは足元にいた誰かを蹴とばしてしまう。
三角座りをしていたのは、黒いゴスロリ衣装のヴァンパイア。
「ふぁ…ルさん!!びっくりさせないでよお!」
「ククク、遅いではないか、ヒマリ。
今こそこのせかいのめいうんは我が手にゆだれなれら、ゆだれられら、……。
―ゆなねなれた!のじゃぞ!」
「委ねられた、ね。
いや、降りてよファルさん」
「すまん、ヒマリ。すまん。
我も一緒に行きたいのじゃが」
「なに言ってんの。昼だから、谷から出ちゃダメじゃんか」
「ほら、この箱ならしっこくの闇が暗いから。余裕じゃ」
「いやいやいや、何あるかわかんないから無理だって、絶対ダメ」
「でもな、ヒマリ。我はな」
「大丈夫だから、わかってるから。帰ってくるから」
「でもな、ヒマリ。貴様ヒューマンじゃろ」
「いいってば」
「ヒマリがよければ、ちょっと血ぃ吸っといた方がよくないか?死なんぞ?」
「それだとボクも外出られなくなっちゃうじゃん。
それに、眷属にしたくないんでしょ?ボクがボクじゃなくなるって言ってたじゃん」
「うん…でもな、ヒマリ」
「三代目さんも一緒だから、ね?」
「すまん、すまん。
―本当なら我が、我ら八人が戦わねばならんのに…」
「うん、見ててね。行ってくるから。
エルマリさんもヘルガオルガも一緒だから」
「我がこの身の…。
―我が身の―…。
弱くて、嫌になる…」
ファルは、迷子がすがるように、しがみつくようにヒマリの右手を両手で握りしめて放さない。
その震える小さな手にヒマリは左手を重ね、ヴァンパイアのおでこに自分のおでこをくっつける。
「ファルさん。行ってきます」
「…待っとるからな」
ぐすり、と鼻をすすり上げると、ファルは消える。
しょんぼりと縮こまった黒い霧がすっと、シリアリスの横をすり抜けて背面ハッチから去っていった。
「シリアリス、ファルさんあれで300歳なんだよ」
「―はい」
「…帰りたいね、シリアリス。絶対帰ってこようね」
「はい。もちろんです、ヒマリ」
「うん!」
中央広場のまさに中央。
そこには直径40メートルもの巨大な魔法陣が描かれている。
そしてさらにその中央には威容を誇る、というと語弊がある、巨大なオブジェが存在していた。
「間に合っちゃったねえ…」
「そうですね。間に合いましたね」
と、ヒマリの言葉に無感動に答えるシリアリス。
高さが20メートルもある、巨大でただただゴツいオブジェ。
それはドワーフのようにずんぐりとした、巨大な鉄の人形だった。
像ではない、関節を持った人形だ。
―そう、巨大ロボだ。
初めてノーム研に来た日にヒマリが言ってしまった事をノームらは本気にしてしまい、実際に作ってしまった。
てしまった。
―そう、実際に作ってしまったのだ。
―巨大ロボをだ。
ヒマリはそのずんぐりむっくりを見上げながら、なんとも言えない微妙な顔を隠せない。
「これが切り札の決戦兵器かぁ…。
シンジ君がうらやましいなぁ…」
と、ヒマリは苦虫を噛み潰したような顔でつぶやく。
王国軍の正規軍ということを証明するためについさっきあちこちに雑に付けられた何本ものバナーが垂れ下がっている。
ヒマリはお買い得の値引きシールを思い出す。
「せめてはためいていたら多少カッコいい可能性もあるのにね、シリアリス」
「どうだヒマリ、すごいだろ」「カッコイイだろ」「でかいだろ」「魔力導線にはミスリル銀使った」「匠のこだわりだ」
ヒマリを囲む、自慢げなノームたち。
その巨大ロボの胸にもいつものかわいいノーム研ロゴマークがでかでかと入っている。
「でも突貫だから」「たぶんすぐ壊れる」「壊れるね」「試作機だからな」「いいや一日はもつぞ」「でも面白かった」
「よかった・ね!」
ヒマリがぶっきらぼうに答える。
「魔術師いっぱいきた」「魔法術式を音波動力で増幅する」「宇宙人の音波兵器エネルギー応用してみた」「ヒマリの魔力で動く」
「いいけどさ、どうやって動かすんだよ、こんなの」
「中にレバーが二本ある」「それ握って動かしたいように考えろ」「叫びながら考えろ」「ゴーレムの術式と傀儡の術式を混ぜてみた」「案外いい感じだった」
「え?動かしたい事を考えるの?レバーで操作するの?どっち」
「頭で考えたら動く」「レバーはちゃんとガチャガチャできるぞ」「ガチャガチャしながら考えろ」
「いやだからどっちだよ」
「考えた通りに動く」「そう、そのへんが傀儡術だ」「傀儡魔導士3人呼んだ」「あいつらケンカばかりしてたな」「ぜんぜん人操ってない、傀儡魔導士」
「ん?じゃあレバーは何なの?」
「お前がレバーガチャガチャして動かすって言った」「そう、言ってた」
「結局飾りかよ!そーゆう意味じゃねえよ!…いいよもう、わかった。
…んで、一番聞きたくない質問なんだけどさ」
「なんだ」「なんだ」「アレか?」「アレだろ」「言ってみろ」
「…多分それだよ!なんであのロボの頭部がビミョーにボクっぽいんだよ」
「ヒマリロボだからだ!」「ヒマリロボだからだ!」「ヒマリロボだからだ!」
「ないよ」
「「「ヒマリロボ!」」」
「…仮称ヒマリロボね」
「「「フイッホオー!!」」」
「でたよ」
よくわからない奇声を上げてジャンプしながら胸をぶつけあうノームら。
何かテンションが上がった時の彼らのノリらしく、実験に成功した時にやっているのをヒマリは何度か目にしている。
そんな彼らの横、ヒマリはこれ見よがしに顔を振って大きなため息をついた。
「…あ、ヴァンデルベルトさんとソフィエレさんだ。早足でこっち来るよ。今日はいつも以上に忙しそうだなぁ」
「ヒマリはいつもマイペースですよね」
「まあね、ボクの長所だからいいんだよ」
「はい、いい事だと思います」
「おっと、シリアリスに褒められるとむずがゆいぞ」
「ヒマリさん、直前ですいません、これも着ておいてください」
今日のヒマリは高高度でも動けるよう気圧対応の呪符を使用した、ゴシックデザインのパイロットスーツを着ている。ヴァンデルベルトの言葉にあわせ、ソフィエレがヒマリのその服の上に、金刺繍の装飾をあしらったマントをはおらせた。
「うわ、いかにもファンタジーなマントじゃん。
カッコいいけどなんで今更?」
「実はヒマリさん、あなたには先日正式に王国騎士の称号が叙勲されてまして」
「え?カッコいいけどなんで今更?
―ってさっきと同じこと言っちゃったよ」
「まぁ要するに、国としては王国騎士が宇宙からの侵略者を倒したと言う事にしたいからです」
「クッソどうでも良かった!
え?ウソでしょ、あのマザーシップに勝った気かよ王様」
「そう言うと思って、伝えてませんでしたの」
「さすがソフィエレさん、分かってらっしゃる」
「国の事情に巻き込んでしまい、本当にすみません。
…騎士叙勲したことを謝る日が来るとは思いませんでしたが」
ヴァンデルベルトはソフィエレに目配せし、二人で苦笑いをする。
「―何にせよヒマリさんも騎士になったからには戻ったら僕がビシバシしごいてあげますよ」
「あははは、ヴァンデルベルトさんの冗談初めて聞いた!」
「ヒマリさんは一度本当に性根から鍛えてもらった方がよろしくてよ」
「…ヤだなあ…ソフィエレさん」
「でもそのマントには多少なりと熱線に対するアンチ魔法がかけられてますのよ。気休めですが…。
それでも、せめて」
「…うん、ありがとう。騎士のみんなの分もがんばるよ」
「ふふ、今のヒマリさんも騎士ですわよ」
「そっか」
二人でくすくすと笑う。
その後ろで、ヴァンデルベルトがノームらに声をかけている。
「でもなんでこんな渓谷の底に作ったんですか。作りやすいのはわかるけど、大魔導士が協力してくれなかったらどうやって持ち出すつもりだったんですか。宇宙人はこんな所に来ないですよ」
「でもできた」「そう、できた出来た」「動くとかっこいい」「動くぞ、ちゃんと動くはず」「どうだすごいだろう」「ドワーフやるなあ」「ドワーフ工房もここに移転させたいな」「そうだそうだ、渓谷の壁、まだまだ住める」
「―この人達は作る事自体が目的なんですわ。それが結果になってるんですのよ」
「ある意味研究開発者の鑑だね。プロデューサーが苦労するやつ。中佐とヴァンデルベルトさんだ。
あっはっは!」
「…笑いごとじゃないですよ、ヒマリさん」
「最後最後!笑とけ笑とけ!
あっはっは!」
いつものヒマリの軽口に、ヴァンデルベルトはわざと肩をすくめ困った顔をしてみせる。
その後、ヒマリを強く抱きしめた。
「本当に…ありがとう。どうか、お願いします、この国を、この世界を」
「うん、行ってきます」
騎士の二人は笑顔を見せて、去っていった。
魔導士たち、地上部隊、さらに他の勢力へと、本当にやる事は無限にある。
それでも彼ら二人にとって、ずっと戦ってきた無二の仲間を見送る事こそが間違いなく一番大切なタスクだった。
その二人の背を見送りながら小さな声でヒマリはもう一度、行ってきます、と呟いた。
その頃には魔法陣の中心にそびえるヒマリロボの周りでも準備は進んでいた。
ヘルガオルガのベウストレムをはじめとした六頭のドラゴンがヒマリロボを囲んで魔法陣内に集まりだしている。
王国の竜騎兵三騎全てと、周辺諸国から集まった最後の竜騎兵が三騎。一頭はヒュージドラゴンには遠く及ばないものの、ベウストレムの倍ほどもある巨竜。
この世界に、竜騎兵は本当に少ない。竜は人に慣れる事がないからだ―本当に一部の例外を除いて。その中でもヘルガオルガほど竜との硬い友情を結んだ例は珍しい。
そういった例外的な貴重な存在である竜騎兵の、最後の六騎全てがここに集まっている。まごうことなき、異世界軍の二つ目の切り札だった。
各ドラゴンの後ろには、対バリアー魔導銃『UFOやっつけくん』、略称ゆうやくんを所持したエルフの魔法戦士らが後ろに乗る。その全員がエルマリに匹敵するほどの名の知れた戦士たち。
ヘルガオルガのベウストレムにはもちろんエルマリが乗る。巨竜には六人が乗るらしい。さらには鷲鳥人の戦士から選ばれた22人の精鋭勇士が集まっている。
彼らはエルマリとヘルガオルガに、最後の確認と質問を行っていた。
「ノクライマントはん居てはるやろか…」
「マラルならそこに居るぞ。ノクライマント達は、さっきヒマリの所にいたけどもう居ないな」
「ホンマや。マラルはんでもよろしいわ。ちょっと確認ですけど、この新型銃も掛け声はなんでもよろしいんですな?」
「かまわない、なんでもいい」
「おおきに」
ノームと普通に会話するエルマリら二人の様子を見て、竜騎兵やエルフ、その護衛兵らがざわめく。
多種族戦争が終結して150年。ホットラインが生まれたとはいえ、他種族交流が増えたとはいえ、いまだ種族間の壁が強固なこの世界で、彼女らの様子はカルチャーギャップなのだろう。
自分の名前が聞こえたヒマリは、そんなドラグーン隊の様子を見ていて思った。
呉越同舟を知ったこの世界の人間たちはきっとこれから変わっていく、エウゲニイさんが喜ぶだろうな、と。
そしてその為にはまずは勝たないといけないな、とヒマリは強く思った。
「にしてもこの魔法銃の最大の欠点は間違いなく弩型っちゅう所ですわなあ。不細工たらあらしまへんえ。今度長弓型作りよし、ノーム研はん」
いつもの笑顔で言うエルマリを見てヒマリは困ったようにつぶやいた。
「…でもどうなってもエルマリさんのエルフ至上主義は治らないだろうなぁ。
あと誰もゆうやくんって呼んでくれない」
やれやれ、とヒマリは周りを見回す。
そうしている間にも、大魔導士らの準備が終わったようだった。
例の宮廷大魔導士をはじめ、王国から派遣されてきた上級魔導士二十四人が囲っている。その助手、付き人らが離れていく。
その間を、この砦で最も目立つ男たちがヒマリらの方へと歩いてくる。クリスを肩に乗せた三代目勇者ザウムと、中佐だ。離れていても一目でわかるその巨体と、頼もしいオーラ。
ヒマリロボの襟首には三代目が乗るための手すりが付けられている。勇者はロボットの中ではなく、外に乗っていく。ヒマリは無茶だと強く反対したが、すぐに動けるようにそこがいいという三代目の意思でそうなった。
「…いよいよだね、三代目さん」
ヒマリの言葉に、三代目は黙って頷く。
変わりにクリスが、行くわよヒマリ、と答える。
決戦へと出撃するヒマリらのアイコンタクト。
それに気づかないそぶりで、中佐は巨大ロボを見上げて首をなでながら軽く口を開いた。
「いちいち本当に巨大ロボを作るんだから、ジャパニーズはマジでクレイジーだな」
「いやいやいや!これボクが作ったんじゃないデース!ジャパニーズが作ったんじゃないデース!ノームさんが作りマーシタ!あなた、とても失礼ネー!」
「ヒマリ」
「何デースカ」
「…すまんな、ヒマリ。こんな作戦しか用意できなくて」
いつも相手を見据えて話す中佐が、無意識でだろう、うつむいて話している。重い声だった。
「…いいよいいよ」
「それでも、俺たちはもうこのロボットと勇者に頼るしかないんだ」
「言ったでしょ。もうこれはボクの戦いでもあるんだから」
「ああ。
―あと、なんだ、こっちの連中がノームは怖いと言っていた理由がよくわかった」
「…それは、ホントそう」
「こんな、この世界が滅ぶかどうかの瀬戸際でも作りたいモンを作りたいままに作りやがった」
「ねぇ」
「しかもなんだってヒマリ専用なんだ、もしお前が風邪でも引いたらどうするつもりだったんだ、あいつら。何考えてんだ」
「ホントにねえ」
「種族全員がサイエンティストなのはすごい。が、何故その全員の頭にマッドって単語まで付いてるんだ」
「怖いよねえ」
「―ヒマリ、他人事みたいに言ってるが今のお前はそのマッドリーダーだからな」
「やっぱりあなた失礼デース」
そんなヒマリを見てふっと笑う中佐。その目は我が子を見るそれだった。ヒマリの頭をぐしゃぐしゃっとかき混ぜて言う。
「じゃあな、ヒマリ。無事に戻って来るまでが俺の作戦だからな」
「…そのつもりだよ」
「ザウム、クリス、頼んだぞ。もちろんお前らも生きて帰れよ」
「大丈夫だよ、中佐。勇者なめんな!」
クリスは楽しそうに笑う。
三代目は黙って中佐へと拳を突き出した。自分の胴体ほどもある拳に、中佐は拳をぶつける。
そうして、勇者の二人が巨大ロボの後ろに設置されたはしごを登っていくのを見上げながら、中佐はもう一度ヒマリに声をかける。
「―そうだヒマリ、オペレーションBBDって結局何の略なんだ?」
「ぼせんがぼっかんだいさくせん、だよ」
「…どういう意味なんだ?日本語やめろ。
おいシリアリス、英語かエスペラント語に訳せ」
「言えません。マスターがアホだとバレてしまうので」
「ヘイシリアリス!ヘイ!」
「…まあ名前なんてなんだっていいがな。あとお前がバカなのも知ってるし、ネーミングセンスが壊滅的なのも知ってる」
「Beyond the Braver Domination作戦だよ」
「…はあ?なんだそりゃ?お前何言ってるんだ?」
「日本の若者にはかっこよく聞こえる英語っぽい英語だよ」
「英語じゃないだろう、それは」
「名前なんてなんだっていいんでしょ。
よし、じゃあ行くよ、シリアリス」
「はい」
二人は、ザウムらが登り切っているのを確認してからはしごを登る。
渓谷の底に、大魔導士の詠唱が始まる。
それを合図に24人の上級魔導士らの魔導術式が続き、巨大な魔法陣がボウッと青白く光り始め、その光りはすぐに強烈な強さとなり渓谷全体をライトアップのように照らし始める。
ヒマリは15メートルのやぐらの上に立つ事とは別の緊張を感じていた。
ふう、と大きくため息をつきながらヒマリがやぐらの下に目をやると、魔法陣に青く照らされたベウストレムとその背中に乗るヘルガオルガが目に入った。赤髪の女騎士は愛竜の首を抱きしめ、何か話しかけているようだった。その後ろに乗るエルマリは黙ってその様子を見守っている。
そんな親友二人を見てヒマリは自分の緊張が気合いに変化した気がした。
「うん」
真面目な顔でつぶやき、頷くと、ロボの背中へと向き直る。
―が。
「…あれ、これ背中の丸い扉ってどうやって開けるんだ?」
「ヒマリ、扉ではありません。ハッチです」
「……。
扉、木製で渋くていいよね。ファンタジー世界っぽい。
あ、開いた。そうやって開けるんだ、扉。ありがとうシリアリス」
「ヒマリ、ヒマリ、ハッチです。ハッチのロックを解除しました」
「シリアリス扉の開け方よく知ってたね」
「私が補助AIとしてこのロボットの基本操作をサポートしていますから。
ロックですよ、ヒマリ。ロックの解除」
「おー、ここだよね、運転席。椅子硬そう。
ボクのピンクのゲーミングチェアー持ってこれたらよかったのに。アレに座ってLEDライトつけてスピーカーからシリアリスのサポート音声流して操縦できたらどちゃくそテンションあがりそう。あとカップホルダーにマウンテンデュー」
「ヒマリ、聞いてくださいヒマリ。そこはコクピットです。そしてそれはパイロットシートです。運転席ではありません」
「運転席の後ろ、これシリアリス用の助手席だよね?」
「ヒマリ、ヒマリ、コクピットです、ヒマリ。サブコンソールです。補助AI専用サブコンソールです」
「シリアリスのチャイルドシートどけてからでないとボクが運転席に座れないね、これ」
「ヒマリ、そこはコクピッ―」
「あいたっ」
「「うわ!!」」
二人同時に声を上げてしまう。
ワイワイと騒ぎながら二人がコクピットに入り、シートに座ろうとした時。
ヒマリは足元にいた誰かを蹴とばしてしまう。
三角座りをしていたのは、黒いゴスロリ衣装のヴァンパイア。
「ふぁ…ルさん!!びっくりさせないでよお!」
「ククク、遅いではないか、ヒマリ。
今こそこのせかいのめいうんは我が手にゆだれなれら、ゆだれられら、……。
―ゆなねなれた!のじゃぞ!」
「委ねられた、ね。
いや、降りてよファルさん」
「すまん、ヒマリ。すまん。
我も一緒に行きたいのじゃが」
「なに言ってんの。昼だから、谷から出ちゃダメじゃんか」
「ほら、この箱ならしっこくの闇が暗いから。余裕じゃ」
「いやいやいや、何あるかわかんないから無理だって、絶対ダメ」
「でもな、ヒマリ。我はな」
「大丈夫だから、わかってるから。帰ってくるから」
「でもな、ヒマリ。貴様ヒューマンじゃろ」
「いいってば」
「ヒマリがよければ、ちょっと血ぃ吸っといた方がよくないか?死なんぞ?」
「それだとボクも外出られなくなっちゃうじゃん。
それに、眷属にしたくないんでしょ?ボクがボクじゃなくなるって言ってたじゃん」
「うん…でもな、ヒマリ」
「三代目さんも一緒だから、ね?」
「すまん、すまん。
―本当なら我が、我ら八人が戦わねばならんのに…」
「うん、見ててね。行ってくるから。
エルマリさんもヘルガオルガも一緒だから」
「我がこの身の…。
―我が身の―…。
弱くて、嫌になる…」
ファルは、迷子がすがるように、しがみつくようにヒマリの右手を両手で握りしめて放さない。
その震える小さな手にヒマリは左手を重ね、ヴァンパイアのおでこに自分のおでこをくっつける。
「ファルさん。行ってきます」
「…待っとるからな」
ぐすり、と鼻をすすり上げると、ファルは消える。
しょんぼりと縮こまった黒い霧がすっと、シリアリスの横をすり抜けて背面ハッチから去っていった。
「シリアリス、ファルさんあれで300歳なんだよ」
「―はい」
「…帰りたいね、シリアリス。絶対帰ってこようね」
「はい。もちろんです、ヒマリ」
「うん!」
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