強制無人島生活

デンヒロ

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4日目

4-1 可食性テスト

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四日目……
俺と紫苑は森を探索中。
俺の手には昨日作成した細木の杭があり、紫苑には荷物として昨日拾ったリュックを背負わせていた。

「メインはやはりキノコや木の実になるな」

「狩猟はしないのですか?」

「武器はこの杭だけだから難しいだろう。それにまだこの島に何が生息しているか不明だから罠を仕掛けたところで徒労に終わる可能性がある」

野生動物がいないと言う可能性もあるだろう。
もしもやるならしっかり準備してから確実に成果を上げたい。

「あれ? あそこにあるのはりんごの木でしょうか?」

紫苑の指差す方向を見ると、そこには複数の赤い実のついた木があった。
近づいて見ると確かにりんごのようだ。

「誰かが育てたのでしょうか?」

「いや、一本しかなさそうだから恐らく自生だろう」

鳥がりんごを食べ、その鳥が種をこの島にもたらしたと想像できる。

「数個もぎ取って行こう。食べる前に念のため可食性テストをしよう」

「可食性テスト……ですか?」

「あぁ、まずは少量を素肌に塗る。次に唇、最後に舌……この順で行い、何もなければ食べることができる」

紫苑に可食性テストについて説明。
その後、りんごを複数個紫苑のリュックに入れた。
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