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一章【なんとか平和に暮らしたい】
【十一話 深淵を覗いて】
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【十一話目 深淵を覗いて】
「アナになら話してもいいかな。サテン姉様の種族とか_個人的な事、全然知らないでしょ?私達って」
「確かにそうね」
「一部では’’原初の魔女’’と外見が同じだから、悪魔や魔法を自由自在に操る魔女とも呼ばれてるから…知らなさ過ぎて信用が無くなってきたの」
「エリシア、悪魔に滅茶苦茶にされて多感になってるのよ」
「サテン姉様が魔女じゃないって分かってる!でも……魔女や悪魔の仕業じゃなかったらコヒー姉さんが死んだ原因を説明出来ない」
「どういうこと?」
「サテン姉様はコヒー姉さんに会ったことがあるの。だから魔女だったら…」
「死因は不治の病でしょう?例えサテン姉様が魔女だとしても関係ないんじゃない?」
「本当は不治の病なんかじゃない。回復魔法に特化したウンディーネの専属医でも治せなかったんだよ?あれは魔法によるものだわ」
「…い、幾らウンディーネと言っても治せない病もあるわよ。今日はこの位にして帰りましょ?」
「…うん、そうだね」
アナとエリシアの話し合いが終わった様だ。
私とサナは喫茶店に入って情報を整理する事にした。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
「さてと…何だか今回の話を聞いてよくわからなくなって来ちゃったよ」
喫茶店の窓側の席に座って一息着くと、謎が一気に思い浮かぶ。
「ルイ、今から少しずつ分かるように考えてく」
サナは落ち着いた様子だった。
「先ず私が気になったのは、『お姉様が亡くなったのは辛いでしょうけど貴方は死なずに領主を継ぐことができる。』って言うところ」
「それって領主を継げなかったらエリシアが死んじゃうってこと…?」
「きっと。こんな事が出来るのは呪いしかない」
一瞬険しい顔をしてサナは続けた。
「呪いをかけられるのは悪魔だけ。…今からおかしな事を言うけど良い?」
「アナは悪魔だと思う。かなり上位のね」
私は目眩がしたような気がした。
サナが何を言っているのかわからなかった。
「何を言ってるの、サナ。だってアナは私が生まれた頃からずっと一緒で…エリシアの事あんなに心配してたのに…」
「エリシアの姉を殺したのは恐らくアナだ。呪いについてはまだ分からないけどアナも関係してる筈」
私はこの世界について知らな過ぎる。だからと言って、例え本当にそうだとしたらあまりにも___
残酷すぎはしないか?
「アナになら話してもいいかな。サテン姉様の種族とか_個人的な事、全然知らないでしょ?私達って」
「確かにそうね」
「一部では’’原初の魔女’’と外見が同じだから、悪魔や魔法を自由自在に操る魔女とも呼ばれてるから…知らなさ過ぎて信用が無くなってきたの」
「エリシア、悪魔に滅茶苦茶にされて多感になってるのよ」
「サテン姉様が魔女じゃないって分かってる!でも……魔女や悪魔の仕業じゃなかったらコヒー姉さんが死んだ原因を説明出来ない」
「どういうこと?」
「サテン姉様はコヒー姉さんに会ったことがあるの。だから魔女だったら…」
「死因は不治の病でしょう?例えサテン姉様が魔女だとしても関係ないんじゃない?」
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「…い、幾らウンディーネと言っても治せない病もあるわよ。今日はこの位にして帰りましょ?」
「…うん、そうだね」
アナとエリシアの話し合いが終わった様だ。
私とサナは喫茶店に入って情報を整理する事にした。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
「さてと…何だか今回の話を聞いてよくわからなくなって来ちゃったよ」
喫茶店の窓側の席に座って一息着くと、謎が一気に思い浮かぶ。
「ルイ、今から少しずつ分かるように考えてく」
サナは落ち着いた様子だった。
「先ず私が気になったのは、『お姉様が亡くなったのは辛いでしょうけど貴方は死なずに領主を継ぐことができる。』って言うところ」
「それって領主を継げなかったらエリシアが死んじゃうってこと…?」
「きっと。こんな事が出来るのは呪いしかない」
一瞬険しい顔をしてサナは続けた。
「呪いをかけられるのは悪魔だけ。…今からおかしな事を言うけど良い?」
「アナは悪魔だと思う。かなり上位のね」
私は目眩がしたような気がした。
サナが何を言っているのかわからなかった。
「何を言ってるの、サナ。だってアナは私が生まれた頃からずっと一緒で…エリシアの事あんなに心配してたのに…」
「エリシアの姉を殺したのは恐らくアナだ。呪いについてはまだ分からないけどアナも関係してる筈」
私はこの世界について知らな過ぎる。だからと言って、例え本当にそうだとしたらあまりにも___
残酷すぎはしないか?
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