デブの俺、旅編

ゆぃ♫

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饅頭

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ベーコンから水分が出たらこまめに拭き取るのだが今回は、水魔法で水分を抜いてあるから心配なさそうだ。

これで、いろいろ美味しいものが食べれるぞ!

そうこうしていると、紙が飛んできた。なんだろう?と思ったら。ギルドからの要請だった。

宝箱の位置などの細かい情報の書き込みができないらしく、それらとジャンプについての詳細説明をということの様だ。

ベーコンの横で、小豆を炊いていたのだが…今日中にという感じで書いているのでそんなに急がなくても良さそうなのでこれが終わってからにすることにしよう。

グツグツと煮詰めながらたまに空気を含ませる様に混ぜ、柔らかくなるのを待つ。
手持ち無沙汰だな、と思いつつも離れて焦げても嫌なので窯の前で、混ぜながら頭の中で昨日の事をまとめていると。
豆が柔らかくなってきたので、そのまま余熱で良い感じになる事を願ってギルドに出発する事にした。

荷物はっと、腰にナイフとポーチがある事を確認して、ギルマスの部屋の前にジャンプ!ちゃんと飛んだ先に人がいないことも確認ずみ!

という感じで、ギルマスの部屋をノックする。

「良いぞ」と返事が来たので入る。「こんにちは」と入っていき。
説明を始めた。

宝箱は小さな部屋の真ん中にそれだけがあった事。ジャンプで王都まで4人で2日かければいけるとこ、ジャンプ先に1キロ圏内は安全か確かめられる事と細かくわかったことなどを話した。

そこで。今日、話したことは口外しない事を約束してくれた上で、他にバレない様に注意する事を切々と説かれた。

「はーい!」と返事をし去ろうとしたところ。
「学校に興味があるらしいな?行ってみたいか?」と座り直し、問われる。

「んー行ってみたいか?と言われるとどちらでもという回答になってしまいます。
興味はあるけど通って自分の行動に制限がかかることは好みません」

と回答しつつ、どういう場所か本当に興味があって気になって気になっていることは事実で…と悶々と考えていると。

「そうか、もし興味があるなら見学に行っみ良いと思うぞ、校長が知り合いでな、詳細は話していないが面白い奴がいると言ったら興味を持っていてな。いつでも見学に来て良いと言っていたよ。お前には常識とかそういうのが欠けている気がするからな、勉強を学ぶというよりは環境に慣れ同じ年代の子たちがどんなもんか見てみるのがお前には大事だと思うぞ」とすこし困り顔で言われる…

「そうですね、今思い出しましたが…僕友達居ない」と驚きを隠せないでいると。

「まー町に住んでるわけでもない、休憩処の食堂に住んでるんだそんなもんだろ、冒険者か商人にしか会わない様な場所だ、これからお前は、王都でも街でも簡単にこれるんだこれから習えば良い。人には見られるなよ!普通は大人でも生活魔法が使える程度だ」

「わかった」と少しうつむきながら返事をした、本当に心配してくれてるんだなって思ったらちょっとグッと胸のあたりが締め付けられる様だった。

そこにノックが聞こえ「良いぞ」と返事をしたので、ギルマスにぺこりと頭を下げ入れ替わりで出ようとしたところ、綺麗なお姉さんがふわっと髪の毛を優雅になびかせながら入ってきて、書類を落とした…

「え」と驚きつつも手伝う「あーごめんなさい、またやっちゃいましたー」と鈴の様な声が響いた。
なんて綺麗な声なんだろうと書類を開いながらポーッとしていると。
「またやってんのか、何回やれば気がすむんだ」と大きなギルマスの声が聞こえ現実に帰ってきた。
「はい、どうぞ」と書類を渡し去ろうとしたところ「マシュー今から1時間ほど時間あるか?」とギルマスに聞かれ、「はい!」と勢いよく返事した。そのあいだも。目がはなせないでいる自分がいる。

「じゃーノルン今から休憩だろう?1時間多めにやるからマシューを教会の場所案内してやれ」と提案してきた。
「え、え、え、」とアワアワしてしまうこんな綺麗な女性の横を歩くと思うとそれだけでドキドキが止まらない。
「よろしくね、マシューくんっていうの?」と顔が近ずく。


「は!はい~」と声を上擦らせながら返事をしてギルマスを見ると、嫌にニヤニヤしている
「ノルンっていうのよ、ノルンって呼んでね」とニコニコしながら手を引かれる。

顔が熱い、綺麗すぎるこれは女神ではないだろうか?と思われる金色でキラキラと光うねった髪に、緑とも水色とも言えない透き通る様な瞳。
髪と同じ金色でキラキラとしたまつげが風が来そうなぐらい長い

そんなことを考えながらじっと見とれていると、少し恥ずかしそうな顔をして「そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど」とそれまた綺麗な鈴の音の様な声が耳に届く。

はっときがつき地面を見て歩く、そうこうしているうちに「教会ここだよー」と言って手を繋いだまま入っていった。
門の正面にある礼拝堂ではなく横にそれて、裏に入っていく、小さめの学校といった感じの建物があり庭では子供たちが走り回っている。

「あーノルンさま!」と子供たちが口々に走り寄ってくる。
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