彷徨うペンギン

コップ

文字の大きさ
上 下
7 / 20

星の中、氷山の中

しおりを挟む
 キラキラしていて、光っていて、とても綺麗だった。

 輝く星に向かって、歩き続けたペンギンは、星にたどり着いた。

 そこは太陽が出ている時と変わらないくらいに明るくて、海のしぶきほどにうるさかった。
 たくさんの、自分以外の動物たちが歩き回り、氷山にも劣らぬほどの大きい何かがたくさん立ち並んでいた。

 あっけにとられたペンギンは、とにかく星の中へと足を踏み入れ、歩いた。
 星の中は、色々な種類の動物今まで見たこと無いような様々な動物たちが居たが、自分と同じペンギンは一匹たりとも見当たらない。
 
 自分と同じペンギンを探していたペンギンの視界の端で、見たことのあるようなものがあった。
 黄色くて、長くい何か。
 ペンギンは必死にどこで見たか分からず、とにかくあの黄色くて長くい何かについていくことにした。
 
 黄色くて、長い何かは一つの小さい氷山の中に入っていった。
 ペンギンもそれに続いた。

 中は入り組んでおり、スタスタと歩いていく黄色くて長い何かにペンギンはついていけず、小さい氷山の中で迷子になってしまった。

 仕方なく、ペンギンは適当に歩くことにした。
 見たことも無い氷でも砂でもない何か。

 その中にペンギンは、あのキラキラ光る何かを見つけた。
しおりを挟む

処理中です...