僕らの初恋

雪苺

文字の大きさ
7 / 15

メール

しおりを挟む
「すばるくんおはよう。今日ね、友達と買い物に行くの♪なかなか、すばるくんと会えなくて寂しい・・・。早く会いたいな」


雪乃ちゃんと連絡先を交換してから
毎日雪乃ちゃんとメールのやり取りをしている。

「雪乃ちゃんおはよう。買い物楽しんできてね。僕も雪乃ちゃんに会えなくて寂しいよ。来週の土曜日って予定ある?土曜日なら会えるんだけど・・・」

「土曜日大丈夫。すばるくんに会いたい 」

「よかったー。じゃあ土曜日会おうよ。待ち合わせどうしようか?雪乃ちゃんの家まで迎えに行くよ」

「迎えにきてくれるの?嬉しい♪13時とかどうかな?」

「13時だね。迎えに行くから待っててね」

「すばるくんありがとう。楽しみに待ってる」

土曜日雪乃ちゃんに会える。
すごく楽しみだ。

そう思っていると雪斗からメールが届いた。

「雪乃が、すばると会えなくて寂しがってるから会ってやってほしい」

まだ雪乃ちゃんから聞いてないのか。

「さっき雪乃ちゃんとメールして、来週の土曜日に会うことになったから心配しなくて大丈夫だよ雪斗」

「そうなのか。それだったらよかった。雪乃が毎日、すばるくんと会えなくて寂しい寂しいって言うもんだから」

「雪乃ちゃんが僕とそんなに会いたいって思ってくれてるなんて思わなかったよ。嬉しい」

「すばる、雪乃のこと好きなんだよな?」

「もちろん。はじめて会ったときから好きだよ。なんだよ急に?」

「いや、それならいいんだ。雪乃に気持ち伝えたらどうだ?」

「告白していいんだろうか・・・。もし、雪乃ちゃんに振られたら僕、立ち直れないよ・・・」

「雪乃も、すばるのこと好きだから大丈夫だって。きっとうまくいくよ」

「そりゃ、すばるくん好きって言われるけど、お兄ちゃんみたいで好きってことかもしれないだろ?」

「すばる、随分ネガティブだな。うまくいくはずなのに。」

「もうちょっと伝える勇気がなくて・・・。考えとくわ」

「そうか。伝えたくなったら伝えたらいい」

「うん、そうする」


雪斗は本当に心配性だな。
妹思いで友達思いで、そんな雪斗が僕は好きだ。
こんなこと本人には絶対言えないけど。

自分に自信が持てたら雪乃ちゃんに気持ちを伝えよう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

秋色のおくりもの

藤谷 郁
恋愛
私が恋した透さんは、ご近所のお兄さん。ある日、彼に見合い話が持ち上がって―― ※エブリスタさまにも投稿します

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...