僕らの初恋

雪苺

文字の大きさ
15 / 15

僕の幸せ

しおりを挟む
「パパー!パパのとなりの女の子はだれ?」

5歳の僕の娘が写真を見て聞いてきた。

写真に写っている僕らは
楽しそうに寄り添い笑っている。

「その女の子はパパの初恋の人だよ。初恋ってわかるかな?」

「うん、初恋しってるよ!パパの初恋の人かわいいね」

「そうだね」


僕は24歳の時
雪斗に紹介してもらった女性と結婚した。

僕自身は雪乃がずっと忘れられないし、結婚したいと思えなかったけれど

「無理して雪乃さんを忘れなくていいのよ。私は雪乃さんを忘れられない、あなたごと好きになったの」

その言葉を聞いて僕は彼女との結婚を前向きに考えた。

雪乃のときのように熱くなり愛しく想う気持ちとは違うけれど僕は優しく包み込んでくれる彼女が好きだ。


雪乃、僕は結婚して幸せな日々を過ごしているよ。

雪乃が願ってくれた
この幸せを感じ僕は今日も生きている。

僕は今でも雪乃が好きです。


僕の、僕らの初恋は永遠に色褪いろあせないだろう。



空を見上げると雪乃が笑ってくれた気がした。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

秋色のおくりもの

藤谷 郁
恋愛
私が恋した透さんは、ご近所のお兄さん。ある日、彼に見合い話が持ち上がって―― ※エブリスタさまにも投稿します

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...