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220話 期末テスト 16
「南原とか東山を狙おうとしたこともあったんだけどね~。」
「............は!?!? 」
一瞬、聞こえてきた言葉の意味が分からなくて、脳がフリーズしたようになった。
ちょっと待って、え...?
ね、狙うって、恋愛的な意味でだよね!?
南原さんを!? 東山さんを!? 西村さんが!?
西村さんは、頭のなかが大パニックの俺を、してやったり、というような表情で悠々と眺めている。
言いたいことがありすぎて上手く言葉にならないけど、とりあえず、とりあえず...!
「み、み、南原さんはっ...お、俺のっ...! こいびと、だからっ...! だめっ...!」
って、何を口走ってるんだ俺は!
「っ...ふはっ...! 」
「み、南原さん!? 」
わたわたと一人で慌ててなんだかとてつもなく恥ずかしいことを言い放ってしまった気がして、顔がカアッと熱くなる。すると、堪えきれないといった様子で、南原さんが吹き出した。
南原さん、話、聞いてたんだ。
っていうか、笑ってる場合じゃないんだけど。
俺、すっごい必死なんだけど。
「ふふっ、安心して。東山と南原は、確かに一見強烈だけど、しばらく一緒にいて気づいちゃったんだよね。俺としては、物足りないってことに。」
「物足りない? 南原さんが?? 」
「うん。」
西村さんの基準はよく分からない。
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「南原も、東山も、根本的には普通だからね。南原については、坂北くんの方がよーく知ってるんじゃない? 」
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