足枷の赤い靴

JACK37

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足枷の赤い靴

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昔々、ある村に、赤い靴を愛する少女がいました。彼女の名前はミナ。赤い靴は彼女にとって自由の象徴でした。しかし、彼女は病弱で、外に出て走り回ることができませんでした。

ある日、村に一人の旅人が訪れました。彼は不思議な力を持つ靴職人で、ミナのために特別な赤い靴を作ると約束しました。この靴は、履く者に幸せをもたらすと言われていました。

旅人は夜通し働き、翌朝、輝く赤い靴をミナに渡しました。彼女はそれを履くと、不思議なことに、足の痛みが消え、軽やかに歩けるようになりました。しかし、靴には一つだけ条件がありました。それは、靴を脱いだ瞬間、再び病気に戻ってしまうということでした。

ミナは毎日、赤い靴を履いて村中を駆け回りました。彼女の笑顔は村人たちにも幸せを運び、村は明るい雰囲気に包まれました。

しかし、時間が経つにつれ、ミナは靴を脱ぐことが怖くなりました。彼女は赤い靴を足枷のように感じ始め、本当の自由とは何かを考えるようになりました。

最終的に、ミナは決心しました。彼女は赤い靴を脱ぎ、自分の足で立つことを選びました。最初はつまずきながらも、彼女は少しずつ歩き始めました。村人たちは彼女を支え、彼女の勇気に感動しました。

赤い靴はもうミナにとって足枷ではありませんでした。それは彼女が自分自身と向き合い、真の自由を見つけるための一歩だったのです。
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