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弟に捧ぐ
隠す気ない ⭐︎
弟が異世界にやってきた、正しくは一時的に呼び出しただけど。こんな場所に来てしまってかわいそうにと思う気持ちが5割、どんな形でも家族と再会できて嬉しいと思う気持ちが5割。そうだ、この状況をきっと理解していないはず。一からしっかり教えてあげないと。
「あの、あのな蓮、信じられないかもだけどこの世界は異世界で……」
「ああそれは知ってる。兄弟世界で魔法があって、魔物もいる世界なんだろ?」
「あれ?」
なんで知ってんの、兄ちゃんがいない間に知らないことを知れる特殊能力でも得たの? 更には俺が踊り子になってるのも仁に処女を奪われたことも、魔王にまで狙われてることすら色々と知られてるみたいだ。冷や汗がドバドバ出る、これから時間をかけてゆっくり受け入れてもらおうと考えていたものが既に受け入れられている。
俺を見る目が冷たかったり、何か軽蔑を感じるものだったらどうしようとゆっくりチラチラと視線を移したが、どうやらそんな目ではない。いつも通りのしかめっ面に戻ってるから何も問題はない。一応視線は感じているけどこの際好奇の目は気にしないと決めた、失望されないだけ万々歳。まあ天才からしたら俺には失う望みすらなかったのかもしれないけど。
「……真田仁、お灸は後で据えておく」
あ、仁頑張れよ。多分俺にはどうにもならない大激闘に寒気を覚えた。
「そういえばなんで知ってたの? もしかして長谷部に色々教えてもらった?」
「……羽原薫、貴方とも後でゆっくりお話ししたいですね。主に兄に対するレイプに関して」
「おー怖い」
おいそんな風に甘く見てるとやばいぞ。こう見えて柔道も合気道も全て習得済みの文武両道人間だ、薫が勝てるビジョンが浮かばない。ってかやっぱり知識があるんだな。しかも表面上ではない、ベルトルトさん達にも言ってないであろう内輪ネタまで知ってるとは。まるで蓮も俺達の旅に同行してたかのような博識ぶりだ。
「……あの、どうしてそんなに知ってるんだ?」
「長谷部って人のおかげだと思う。その人とは技能の共有は出来ないけど、代わりに記憶の共有はできるみたいだ。だから既にオレのモノじゃない記憶を頼りに話してる」
「蓮のものじゃない記憶って事は、やっぱ全部晴雄視点なのか?」
「そうだな、全部その人の視点からの記憶しかないと思う。……あとその名前呼びも後で矯正する必要があるな」
ごめんなさい。急にマジになるなよと薫が宥めているけど、多分無意味だ。寧ろ親の仇のような憎悪しか向けられてないのに平然としてる薫の方が問題だと思う。どうしようか、今更元の苗字呼びにしたところでクラスメイト達が納得出来るわけないし、なにか蓮だけの新しい呼び方とかがあるといいんかな。
「その、下の名前はもう勘弁して。ハッキリ言ってこっちの方が慣れた。だから蓮のことは……蓮くんって呼ぶ」
「…………わかったそれで手を打とう」
「チョロいな弟くん」
思った以上の快諾を貰った。その後は晴雄にフェラしたことあるだろとかレイプされた時他に何されたとか、今までの弟いや蓮くんでは考えられないようなものすごい心配をされ続けた。今まではアレだ、世間帯のせいなのかもしれない。今はそれが通用しないと悟ったのか、ひょっとしたら長谷部の記憶辿ってブラコンだとバレたのがわかってもう開き直ってるのか、とてつもない可愛い弟アピールしてくる。
こんな蓮くん初めて見た、どうすればいいんだろう。俺に甘える弟なんて小学校時代から随分とご無沙汰だったもんで、昔は出来ていたお兄ちゃん感を忘れてしまっている自分が少し恐ろしく感じた。とにかく先ずは……頭でも撫でてみようか。
「よ、よしよーし、可愛いなぁ~」
「お母さんじゃないんだから」
「兄貴のおっぱい飲みたい」
「弟くん結構面白いね!?」
薫が進んでツッコミをしないとどうにもならない無法地帯。いつもの1番の問題児感はどこへやら、やっぱりそこら辺は根が陽キャなだけあってバランスの取り方が身に染み付いてるんだろう。
あと残念かもしれないけどいくら踊り子とはいえ母乳は出ないからな、頑張れば出るかもしれないけど頑張る気にならないから気が向くのを待ってほしい。その前にもう1つ聞きたいことがある、この脚というか、太もも辺りにさっきから擦り付けられてる硬いそれ、もう何なのかはいう必要がないだろう。それに俺が聞きたいのはさらにその先、何故勃起している?
「……なんか異世界の兄貴想像以上にエロくなってるから興奮した」
「正直に言えばなんでも許されたりはしないぞ。あ、こら! 胸を揉むな!」
まるでマッサージするかのように絶妙な力で揉んでくるから一瞬腰が抜けそうだった。その反応が気に入ったのか、更にと更にと弄ってくる。一応それ借り物の身体なんだから、そんな風に使うな、兄ちゃん怒るぞ。
「怒ってもいいよ、可愛いからな。不良とかショタとかに散々ヤラれて来たんだから、今更弟ぐらいでビビるな」
「あーお盛んだねー近親相姦ってやつだよ」
まるで他人事のような台詞を吐いているところなんだが、お前もにじり寄ってくるのやめろや怖い、どうせ来るならもっとバシッとこい、バシッと。
「え、もっと大胆に来ていいの?」
「……そんな煽り文句どこで覚えた」
や、ちょっとやばいこと言ったかも。
「あの、あのな蓮、信じられないかもだけどこの世界は異世界で……」
「ああそれは知ってる。兄弟世界で魔法があって、魔物もいる世界なんだろ?」
「あれ?」
なんで知ってんの、兄ちゃんがいない間に知らないことを知れる特殊能力でも得たの? 更には俺が踊り子になってるのも仁に処女を奪われたことも、魔王にまで狙われてることすら色々と知られてるみたいだ。冷や汗がドバドバ出る、これから時間をかけてゆっくり受け入れてもらおうと考えていたものが既に受け入れられている。
俺を見る目が冷たかったり、何か軽蔑を感じるものだったらどうしようとゆっくりチラチラと視線を移したが、どうやらそんな目ではない。いつも通りのしかめっ面に戻ってるから何も問題はない。一応視線は感じているけどこの際好奇の目は気にしないと決めた、失望されないだけ万々歳。まあ天才からしたら俺には失う望みすらなかったのかもしれないけど。
「……真田仁、お灸は後で据えておく」
あ、仁頑張れよ。多分俺にはどうにもならない大激闘に寒気を覚えた。
「そういえばなんで知ってたの? もしかして長谷部に色々教えてもらった?」
「……羽原薫、貴方とも後でゆっくりお話ししたいですね。主に兄に対するレイプに関して」
「おー怖い」
おいそんな風に甘く見てるとやばいぞ。こう見えて柔道も合気道も全て習得済みの文武両道人間だ、薫が勝てるビジョンが浮かばない。ってかやっぱり知識があるんだな。しかも表面上ではない、ベルトルトさん達にも言ってないであろう内輪ネタまで知ってるとは。まるで蓮も俺達の旅に同行してたかのような博識ぶりだ。
「……あの、どうしてそんなに知ってるんだ?」
「長谷部って人のおかげだと思う。その人とは技能の共有は出来ないけど、代わりに記憶の共有はできるみたいだ。だから既にオレのモノじゃない記憶を頼りに話してる」
「蓮のものじゃない記憶って事は、やっぱ全部晴雄視点なのか?」
「そうだな、全部その人の視点からの記憶しかないと思う。……あとその名前呼びも後で矯正する必要があるな」
ごめんなさい。急にマジになるなよと薫が宥めているけど、多分無意味だ。寧ろ親の仇のような憎悪しか向けられてないのに平然としてる薫の方が問題だと思う。どうしようか、今更元の苗字呼びにしたところでクラスメイト達が納得出来るわけないし、なにか蓮だけの新しい呼び方とかがあるといいんかな。
「その、下の名前はもう勘弁して。ハッキリ言ってこっちの方が慣れた。だから蓮のことは……蓮くんって呼ぶ」
「…………わかったそれで手を打とう」
「チョロいな弟くん」
思った以上の快諾を貰った。その後は晴雄にフェラしたことあるだろとかレイプされた時他に何されたとか、今までの弟いや蓮くんでは考えられないようなものすごい心配をされ続けた。今まではアレだ、世間帯のせいなのかもしれない。今はそれが通用しないと悟ったのか、ひょっとしたら長谷部の記憶辿ってブラコンだとバレたのがわかってもう開き直ってるのか、とてつもない可愛い弟アピールしてくる。
こんな蓮くん初めて見た、どうすればいいんだろう。俺に甘える弟なんて小学校時代から随分とご無沙汰だったもんで、昔は出来ていたお兄ちゃん感を忘れてしまっている自分が少し恐ろしく感じた。とにかく先ずは……頭でも撫でてみようか。
「よ、よしよーし、可愛いなぁ~」
「お母さんじゃないんだから」
「兄貴のおっぱい飲みたい」
「弟くん結構面白いね!?」
薫が進んでツッコミをしないとどうにもならない無法地帯。いつもの1番の問題児感はどこへやら、やっぱりそこら辺は根が陽キャなだけあってバランスの取り方が身に染み付いてるんだろう。
あと残念かもしれないけどいくら踊り子とはいえ母乳は出ないからな、頑張れば出るかもしれないけど頑張る気にならないから気が向くのを待ってほしい。その前にもう1つ聞きたいことがある、この脚というか、太もも辺りにさっきから擦り付けられてる硬いそれ、もう何なのかはいう必要がないだろう。それに俺が聞きたいのはさらにその先、何故勃起している?
「……なんか異世界の兄貴想像以上にエロくなってるから興奮した」
「正直に言えばなんでも許されたりはしないぞ。あ、こら! 胸を揉むな!」
まるでマッサージするかのように絶妙な力で揉んでくるから一瞬腰が抜けそうだった。その反応が気に入ったのか、更にと更にと弄ってくる。一応それ借り物の身体なんだから、そんな風に使うな、兄ちゃん怒るぞ。
「怒ってもいいよ、可愛いからな。不良とかショタとかに散々ヤラれて来たんだから、今更弟ぐらいでビビるな」
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まるで他人事のような台詞を吐いているところなんだが、お前もにじり寄ってくるのやめろや怖い、どうせ来るならもっとバシッとこい、バシッと。
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