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第3章 メビウス王国&コルステ王国
12話 冒険者パーティ
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「すまなかった...」
ペコりと謝る男。
私たちのことを盗賊と勘違いし襲って来た人だ...。
まだ私以外の人(?)達が許してないので超警戒しております。特にクレアが...ヤバイ。
いつでも魔法をぶちかませるように準備してやがる...!!怖いっす!!
やめろって言っても聞かなさそうなので放置してるけど...これは流石にダメだと思って念話でやめるよう言っておいといた。
「この度は、私たちのメンバーがご迷惑をお掛けして申し訳ありません!」
襲ってきた男を杖で殴った女が言う。
...躊躇もなくぶん殴る人初めて見たわ...。
「私はこのパーティの一員の ルミシアンです。本っ当にリーダーがご迷惑をお掛けしました!すみません!」
...へ?リーダー?そいつが?
マジか...!?こんなにも頼りなさそうなのがか!?
「あっと、俺の名は レッドだ。ルミが言ったようにこのパーティのリーダーだ!よろしくな!__ってイデデッ!」
「なーにーがーよろしくです、だ!アンタのせいでまた被害が及んだじゃないの!どうしてくれるのよ!」
...わぁー...これは苦労するタイプの人だわ。
レッドの頬を引っ張り説教するルミシアン。
その後ろには他の4人の姿と馬車がいる。
1人は...商人か?じゃあ、その他の3人は冒険者か。
3人とも年齢がバラバラだな...。老人までいるぞ?冒険者ってのは、年齢関係ないみたいだな...。
「改めて自己紹介するわ。私はこのパーティの魔道士、ルミシアンよ。で、さっきあなた達に被害を与えた馬鹿が私たちのリーダー、レッドよ」
「馬鹿で悪かったな!」
私...ではなく、ブリザードに対して言う。
...仕方ないっしょ...今の私はどう見てもただのガキだし...はぁ...身長が恋しい...。
「あと、後ろにいる女の子は イシル。老人はガドラス。そして、ちょっとヤバイ...チオールよ」
...?ちょっとヤバイ?何が??
「おやおやぁ?何処からか僕の噂が聞こえたなぁ」
「「...」」
ブリザードと私は沈黙...。ルミシアンさんはやれやれという顔して、ため息してる。
あぁー...こいつは確かに...ちょっとどころじゃないがヤバイな...。
〔我が主よ。殺してもいいですか?〕
〔......やめとけ。面倒事はゴメンだ〕
〔御意〕
〔ご主人様、ではせめて、攻撃の準備だけでも...〕
〔クレア、聞いていなかったのですか?我が主は面倒事は御免だと...〕
〔ですが!あんな奴 ご主人様に何かしでかしたらどうなさるのですか!?それこそ手遅れというものです!!〕
...おいおい。
お前ら、念話でケンカするんじゃありません...。こちとら頭の中で騒がれてるみたいでうるさいんですよ?あと顔がリアルで険しくなってるからやめなさい、変に思われるから!!
〔__そこまで〕
〔〔_ッ!〕〕
あんた達の言い分は分かった、が。
これ以上頭の中で騒がないでくれ...こちとら精神が持たないんだ...。
〔申し訳ありませんご主人様〕
〔申し訳ありません我が主〕
...はぁ。やれやれ...気が思いやられそうだ...。
ホーリーとダークは楽でいいよねぇ...子供だから。
ってアレ?そういう私も子供では??
んー?おかしいなー?なんで私こんなにも楽じゃないのだろうか...。
「__ッイデデ!!」
「チオール!!あんたソロソロ懲りなさいよッ!ね!」
あんらー。私たちが念話で会話してる間なんかすっごいことになってた。
チオールとかいう奴はルミシアンさんにほっぺ引っ張られている...痛そう...。多分このチオールって人は重度のナルシストなんだろうなぁ...なんとなくそう思う。
「ごめんなさいね。このバカがナンパしちゃって」
すまん。全く話聞いてなかった。
「何か謝礼でも出来ないかしら?このバカから金とってもいいわよ?」
「っな!ルミさん!?」
そいつの金はいらんな。金が腐ってそうだから。
後ろにある商人の馬車に目が入った。
あ、そうだ。アレが欲しいな...。
そう思って馬車の方に駆け寄る。
「...ん?お嬢ちゃん。私に何か用かね?」
「......バックが欲しい」
「...ふむ。では、どのような物を入れるバックがよろしいですかな?」
「この2匹」
そうコイツらを入れるリュックかバックのどちらかが欲しい...。コイツらはいるだけで目立つ。その為、何かに隠して行きたいと思っていたんだが...ちょうどここに商人がいる、なら買えばいい。
「ほぉ!これはドラゴンですかな!?これはこれは...初めて見る色のドラゴンですね。ですが、ドラゴンとなりますとそれなりに大きい物でないと入りませんね...。リュックとバックにそれぞれ1匹ずつなら入る大きい物ならありますが...」
「...いくら?」
「今私が持っている大きなリュックとバックの2つで、計金貨10枚です」
...悩むな...。
にしても、10万もするの?たった2つで?
...値引き出来るかしら?
「高すぎる。金貨1枚」
「これには理由があるのですよ。金貨9枚」
「にしても高い。金貨2枚」
「これらは特注の素材を使っているのです。金貨8枚」
「まだ高い。金貨3枚」
「ヘビーモスの素材なのですから。金貨7枚」
「...金貨4枚」
「では金貨6枚でどうでしょう?」
「...金貨5枚」
「.........はぁ、分かりました。金貨5枚でお受けしましょう」
うっしゃあ!勝ったどー!
ドヤァ!...顔には出ないけどね。
「ホッホッホ。やりよるのう」
そう言ってやって来たのは老人 ガドラス。
...見た感じ魔法使いか?
でも、なんか雰囲気がそれとは違うような...なんだろ?分からん。
「ワシは神官のガドラスじゃ。お主、わざと金貨5枚になるようにしたのじゃろう?」
ギグっ!...マジかよ爺さん。
おっさんの目ってのは鋭いもんなのか?
怖や怖や。
「ホッホッホ!何、詮索なんぞはせんよ。冒険者の間ではご法度だからのう」
それは助かる。
それにしても爺さんは神官だったのか...。
どおりで、首に十字架のネックレスがあるわけだ。もちろん、青いメダルも一緒にある。
っていうかそのメダルはなんなん?
「...ん?このメダルが気になるのか?」
コクリ。
「ううむ。...ギルドに行ってみたら分かるぞ?」
爺さん...お前、もったいぶらす奴かよ。
まぁ、いいや。ギルドってのがあること自体分かったから。...でも、冒険者があるくらいだからギルドもあるって考えるのが常識か...。
「はい。お嬢ちゃん、こっちヘビーモス革で作ったリュックとバックだよ」
「ん」
ポッケから金を取り出すフリをして、ポッケの中で空間魔法を使って金を出す。
「......ホントに金貨5枚。...あ!いや、なんでもないよ」
...ん?...あぁ。そっか。こんなチビがフツーに5万もの金持ってる方が不思議ダヨネー...。私的には、小銭って感じなんだよなぁ...丸っこいし。日本の感覚がとれないわ。
「ホーリー、ダーク」
「「クルルっ?」」
2匹して同じ反応...可愛いな。マジ卍で。
「どっちか入って」
リュックとバックを差し出す。
すると、ホーリーはリュックに、ダークはバックに入った。なんともすんなりと入ったな。拒絶でもするのかと思ってたけど...全く違った。
2匹の竜の違う所といえば...やっぱり色だよなぁ...。反転してるみたいだし。それと、翼と目の色が違うな。ホーリーは鳥の翼で目が赤色だけど、ダークは蝙蝠の翼に目は青色。
なんとも対象的な2匹の竜だこと...。
「それと、あなたのお名前を伺っても...?」
ルミシアンがブリザードに言う。
...アレ絶対惚れた顔だよな...?
まぁ、ブリザード結構なイケメンだしな。
「ブリザードです」
「その、ブリザードさんは...その...好きな人とかいるのですか...?」
「好きな人...ですか?...ふむ」
と言って私を見る。
...え?何故私を見る、相手見なさいコラ。
「えぇ、いますよ。好きな人」
「そうですか...ハハ...」
一瞬にして儚い恋が崩れたな...ルミシアンさん。
めげずに頑張れとしかいいようがない。
というか何故あの時私の顔見たんだ?
理解不能だな。
あとクレア、お前が何故、闘争心を燃やしてるのか不思議なんだが...放っておこう。
「ルミ、また頑張れよ!お前意外と起き上がるの早いから大丈夫だろ?」
「...大丈夫じゃないわよッ!フンっ!」
「...ありゃりゃ、怒っちゃった。で、お嬢ちゃんのお名前は?」
みーんなして私の事お嬢ちゃんって...。
...もう怒る気力すらないわ...。
「......ザベル」
「そうかそうか!ザベルちゃんは何処から来たのかな?」
「...」
「あんたに斬られそうになったのをまだ怒ってるんじゃないのー?レッド。笑」
「ルミ!それは悪かったけど...誰が馬鹿だって!?」
「言ってないわよ!?このバカ!」
このパーティは退屈しなさそうだな。
面白い奴いっぱいだし。
「ところでブリザードさん、今からメビウス王国に行くところでしたか?」
「えぇ。それが何か?」
「でしたら、私たちとご一緒しませんか!」
ほー。それはいいな。なにかと免除されるかもしれないし。
〔我が主よ。どういたしますか?〕
〔提案に乗る...〕
〔御意〕
「ではご一緒させてもらいます」
ニコッとした顔で言うブリザードに赤面になるルミシアンさん...。自分で誘っときながら何やってんだか...。
とか思ってる時、空中に浮いた...。
え?何これ?ん!?ブリザード!?
「長旅でお疲れでしょうから、私が持っていきますよ」
「......下ろせ」
「少しは子供らしくないと変に思われますよ?」
...うわぁコイツ...あとで覚えてろよ!
姫様抱っこされるとか初めてなんだけど!
...まぁ、別にどうとも思わないけど、私の身体能力なら大丈夫なのに...何故??
「では行きましょうか」
ルミシアンさんの声かけで出発。
盗賊の身柄を捕獲して移動する。
...メビウス王国か...何事も無ければいいんだけど...。
ペコりと謝る男。
私たちのことを盗賊と勘違いし襲って来た人だ...。
まだ私以外の人(?)達が許してないので超警戒しております。特にクレアが...ヤバイ。
いつでも魔法をぶちかませるように準備してやがる...!!怖いっす!!
やめろって言っても聞かなさそうなので放置してるけど...これは流石にダメだと思って念話でやめるよう言っておいといた。
「この度は、私たちのメンバーがご迷惑をお掛けして申し訳ありません!」
襲ってきた男を杖で殴った女が言う。
...躊躇もなくぶん殴る人初めて見たわ...。
「私はこのパーティの一員の ルミシアンです。本っ当にリーダーがご迷惑をお掛けしました!すみません!」
...へ?リーダー?そいつが?
マジか...!?こんなにも頼りなさそうなのがか!?
「あっと、俺の名は レッドだ。ルミが言ったようにこのパーティのリーダーだ!よろしくな!__ってイデデッ!」
「なーにーがーよろしくです、だ!アンタのせいでまた被害が及んだじゃないの!どうしてくれるのよ!」
...わぁー...これは苦労するタイプの人だわ。
レッドの頬を引っ張り説教するルミシアン。
その後ろには他の4人の姿と馬車がいる。
1人は...商人か?じゃあ、その他の3人は冒険者か。
3人とも年齢がバラバラだな...。老人までいるぞ?冒険者ってのは、年齢関係ないみたいだな...。
「改めて自己紹介するわ。私はこのパーティの魔道士、ルミシアンよ。で、さっきあなた達に被害を与えた馬鹿が私たちのリーダー、レッドよ」
「馬鹿で悪かったな!」
私...ではなく、ブリザードに対して言う。
...仕方ないっしょ...今の私はどう見てもただのガキだし...はぁ...身長が恋しい...。
「あと、後ろにいる女の子は イシル。老人はガドラス。そして、ちょっとヤバイ...チオールよ」
...?ちょっとヤバイ?何が??
「おやおやぁ?何処からか僕の噂が聞こえたなぁ」
「「...」」
ブリザードと私は沈黙...。ルミシアンさんはやれやれという顔して、ため息してる。
あぁー...こいつは確かに...ちょっとどころじゃないがヤバイな...。
〔我が主よ。殺してもいいですか?〕
〔......やめとけ。面倒事はゴメンだ〕
〔御意〕
〔ご主人様、ではせめて、攻撃の準備だけでも...〕
〔クレア、聞いていなかったのですか?我が主は面倒事は御免だと...〕
〔ですが!あんな奴 ご主人様に何かしでかしたらどうなさるのですか!?それこそ手遅れというものです!!〕
...おいおい。
お前ら、念話でケンカするんじゃありません...。こちとら頭の中で騒がれてるみたいでうるさいんですよ?あと顔がリアルで険しくなってるからやめなさい、変に思われるから!!
〔__そこまで〕
〔〔_ッ!〕〕
あんた達の言い分は分かった、が。
これ以上頭の中で騒がないでくれ...こちとら精神が持たないんだ...。
〔申し訳ありませんご主人様〕
〔申し訳ありません我が主〕
...はぁ。やれやれ...気が思いやられそうだ...。
ホーリーとダークは楽でいいよねぇ...子供だから。
ってアレ?そういう私も子供では??
んー?おかしいなー?なんで私こんなにも楽じゃないのだろうか...。
「__ッイデデ!!」
「チオール!!あんたソロソロ懲りなさいよッ!ね!」
あんらー。私たちが念話で会話してる間なんかすっごいことになってた。
チオールとかいう奴はルミシアンさんにほっぺ引っ張られている...痛そう...。多分このチオールって人は重度のナルシストなんだろうなぁ...なんとなくそう思う。
「ごめんなさいね。このバカがナンパしちゃって」
すまん。全く話聞いてなかった。
「何か謝礼でも出来ないかしら?このバカから金とってもいいわよ?」
「っな!ルミさん!?」
そいつの金はいらんな。金が腐ってそうだから。
後ろにある商人の馬車に目が入った。
あ、そうだ。アレが欲しいな...。
そう思って馬車の方に駆け寄る。
「...ん?お嬢ちゃん。私に何か用かね?」
「......バックが欲しい」
「...ふむ。では、どのような物を入れるバックがよろしいですかな?」
「この2匹」
そうコイツらを入れるリュックかバックのどちらかが欲しい...。コイツらはいるだけで目立つ。その為、何かに隠して行きたいと思っていたんだが...ちょうどここに商人がいる、なら買えばいい。
「ほぉ!これはドラゴンですかな!?これはこれは...初めて見る色のドラゴンですね。ですが、ドラゴンとなりますとそれなりに大きい物でないと入りませんね...。リュックとバックにそれぞれ1匹ずつなら入る大きい物ならありますが...」
「...いくら?」
「今私が持っている大きなリュックとバックの2つで、計金貨10枚です」
...悩むな...。
にしても、10万もするの?たった2つで?
...値引き出来るかしら?
「高すぎる。金貨1枚」
「これには理由があるのですよ。金貨9枚」
「にしても高い。金貨2枚」
「これらは特注の素材を使っているのです。金貨8枚」
「まだ高い。金貨3枚」
「ヘビーモスの素材なのですから。金貨7枚」
「...金貨4枚」
「では金貨6枚でどうでしょう?」
「...金貨5枚」
「.........はぁ、分かりました。金貨5枚でお受けしましょう」
うっしゃあ!勝ったどー!
ドヤァ!...顔には出ないけどね。
「ホッホッホ。やりよるのう」
そう言ってやって来たのは老人 ガドラス。
...見た感じ魔法使いか?
でも、なんか雰囲気がそれとは違うような...なんだろ?分からん。
「ワシは神官のガドラスじゃ。お主、わざと金貨5枚になるようにしたのじゃろう?」
ギグっ!...マジかよ爺さん。
おっさんの目ってのは鋭いもんなのか?
怖や怖や。
「ホッホッホ!何、詮索なんぞはせんよ。冒険者の間ではご法度だからのう」
それは助かる。
それにしても爺さんは神官だったのか...。
どおりで、首に十字架のネックレスがあるわけだ。もちろん、青いメダルも一緒にある。
っていうかそのメダルはなんなん?
「...ん?このメダルが気になるのか?」
コクリ。
「ううむ。...ギルドに行ってみたら分かるぞ?」
爺さん...お前、もったいぶらす奴かよ。
まぁ、いいや。ギルドってのがあること自体分かったから。...でも、冒険者があるくらいだからギルドもあるって考えるのが常識か...。
「はい。お嬢ちゃん、こっちヘビーモス革で作ったリュックとバックだよ」
「ん」
ポッケから金を取り出すフリをして、ポッケの中で空間魔法を使って金を出す。
「......ホントに金貨5枚。...あ!いや、なんでもないよ」
...ん?...あぁ。そっか。こんなチビがフツーに5万もの金持ってる方が不思議ダヨネー...。私的には、小銭って感じなんだよなぁ...丸っこいし。日本の感覚がとれないわ。
「ホーリー、ダーク」
「「クルルっ?」」
2匹して同じ反応...可愛いな。マジ卍で。
「どっちか入って」
リュックとバックを差し出す。
すると、ホーリーはリュックに、ダークはバックに入った。なんともすんなりと入ったな。拒絶でもするのかと思ってたけど...全く違った。
2匹の竜の違う所といえば...やっぱり色だよなぁ...。反転してるみたいだし。それと、翼と目の色が違うな。ホーリーは鳥の翼で目が赤色だけど、ダークは蝙蝠の翼に目は青色。
なんとも対象的な2匹の竜だこと...。
「それと、あなたのお名前を伺っても...?」
ルミシアンがブリザードに言う。
...アレ絶対惚れた顔だよな...?
まぁ、ブリザード結構なイケメンだしな。
「ブリザードです」
「その、ブリザードさんは...その...好きな人とかいるのですか...?」
「好きな人...ですか?...ふむ」
と言って私を見る。
...え?何故私を見る、相手見なさいコラ。
「えぇ、いますよ。好きな人」
「そうですか...ハハ...」
一瞬にして儚い恋が崩れたな...ルミシアンさん。
めげずに頑張れとしかいいようがない。
というか何故あの時私の顔見たんだ?
理解不能だな。
あとクレア、お前が何故、闘争心を燃やしてるのか不思議なんだが...放っておこう。
「ルミ、また頑張れよ!お前意外と起き上がるの早いから大丈夫だろ?」
「...大丈夫じゃないわよッ!フンっ!」
「...ありゃりゃ、怒っちゃった。で、お嬢ちゃんのお名前は?」
みーんなして私の事お嬢ちゃんって...。
...もう怒る気力すらないわ...。
「......ザベル」
「そうかそうか!ザベルちゃんは何処から来たのかな?」
「...」
「あんたに斬られそうになったのをまだ怒ってるんじゃないのー?レッド。笑」
「ルミ!それは悪かったけど...誰が馬鹿だって!?」
「言ってないわよ!?このバカ!」
このパーティは退屈しなさそうだな。
面白い奴いっぱいだし。
「ところでブリザードさん、今からメビウス王国に行くところでしたか?」
「えぇ。それが何か?」
「でしたら、私たちとご一緒しませんか!」
ほー。それはいいな。なにかと免除されるかもしれないし。
〔我が主よ。どういたしますか?〕
〔提案に乗る...〕
〔御意〕
「ではご一緒させてもらいます」
ニコッとした顔で言うブリザードに赤面になるルミシアンさん...。自分で誘っときながら何やってんだか...。
とか思ってる時、空中に浮いた...。
え?何これ?ん!?ブリザード!?
「長旅でお疲れでしょうから、私が持っていきますよ」
「......下ろせ」
「少しは子供らしくないと変に思われますよ?」
...うわぁコイツ...あとで覚えてろよ!
姫様抱っこされるとか初めてなんだけど!
...まぁ、別にどうとも思わないけど、私の身体能力なら大丈夫なのに...何故??
「では行きましょうか」
ルミシアンさんの声かけで出発。
盗賊の身柄を捕獲して移動する。
...メビウス王国か...何事も無ければいいんだけど...。
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