Over the Life ~異世界変身冒険奇譚~

鳥羽

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第2章 司のあわただしい二週間

第22話 ダンジョンにいこう!

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 ▽

 コロナが僕達が遊んでいる泉に飛び込んできた後は、ゆっくりしていたかったからかラクリマが容赦無く水でコロナを攻撃し始めてしっちゃかめっちゃかになった。
 もちろん手加減はしているがドラゴンが良いように遊ばれる姿はなかなか見物だった。ウォーターカッターの微細氷塊入りとか芸が細かい。
 アルフリートさんは唖然としていたがお互いの能力を把握しているからこそ出来る遊びだ。当たると痛い氷混じりの水は竜鱗や水面に当たり砕けて、キラキラと輝きを弾けさせる。見ている分にはとても美しい。

 コロナをアルフリートさんに嗾け、浮遊で抵抗は少なくなっているとは言えアルフリートさんがコロナを投げ飛ばしたり、パワー系が居ると遊び方が広がるなー。身体強化+自己バフ+回復有りとか某廃神達を嫌でも思い出させる。

 久々に体当たりしても大丈夫な相手と遊べると分かったのか、コロナは途中から夢中でじゃれていた。

 こうなったらしばらく話なんて聞こえないからショートテレポートで速やかに退散。岸辺の物を片付ける為陸に上がったが、いくら探しても三方は無かった。丸ごと貢物だと思われたみたいだ。物珍しかったからかな?頃合いを見ておやつだよーとコロナを呼ぶ。おやつは金盥プリン。僕たちが食べる分を先にとって残りがコロナの分。


 明日の話をしながら来た道を同じように帰る。こんな風に明日の話をしながら笑いあえるって素敵なことだと思う。

 今日はお昼も遅かったし夕ご飯は無しでいいや。コロナたちとゆっくりしながら情報収集をして明日に備えよう。それと、トトさんとレイムさんにも僕の名前を秘密にしてくれるよう思念通話で頼んでおいた。後の知っているだろう人はおいおいでいい。
 理由を尋ねられたが言葉を濁したら流してくれた。

 OTLではみんなリアルの生活がある事が大前提でリアルを尋ねることはマナー違反だったから何も聞かれなかったが、この世界ではリアルがあるという事自体を隠しておきたかった。
 リアルの存在がばれたら連鎖的にOTLがゲームだったこともばれるだろうから。

「僕にとってはこの世界はゲームなんです」なんて思っていないと主張しても、それを知れば僕を疑う人は出てくる。そうなったら様々な面で支障をきたす。
 しかもリアルの僕は社会的信用も職歴も無い、名乗ることすら躊躇われる引きこもりで、ゲームに収入も承認欲も依存する廃人だ。誰がそんな人間の言葉を信じるというのだろう。

 みんながみんな同じ秘密を抱えていれば問題なかったのに。その共通の秘密はマナーや暗黙の了解という形になって僕達を守ってくれていた。
 僕は僕を大事に思っていてくれるだろう人達に秘密を持つということを甘く見ていた。

 懺悔するように礼拝堂で創造神様に祈りを捧げる。無事にダンジョンに行って帰って来れますように。トム達が早く来てくれますように。
 秘密がある事自体より誰ともそれを共有できないという事が今は辛かった。

 ▽

 朝、ギルドの同じ応接室で待ち合わせ。先にコロナを膝に乗せ撫でながら気長に待っていたら動き易そうな黒い鎧姿の美形がノックも無しに入ってきた。

「部屋をお間違えではありませんか?」
「私だ」
「ふぇ、その声アルフリートさんですか?」
「他に誰が居るというのだ」

 驚いて思わず声が裏返った。うーん、正統派美形だけどもふもふの方が良いな。耳も尻尾も無いしただの人と変わらないじゃないか。美形は資産価値は認めるが眺めているだけが良い。

「声に出ているぞ」
「人間よりもふもふに価値があるから仕方ないと思います」
「恐ろしい価値観だな・・・堂々と言うのもどうかと思うぞ」

 横にどしりと腰を下ろし、こちらをげんなりと見下ろす表情はやはり同じで、当たり前だがこの鷲鼻に彫の深い顔立ちの人はアルフリートさんに違いなかった。わしわしとコロナの耳をいじくる。

「その鎧も似合いますねー」
「冒険者だった時の物だ。この鎧で人の姿なら一瞥しただけなら私と気づかれない」
「冒険者だった頃があったって聞きましたけど、なんでわざわざ冒険者になったんですか?」
「長官の養い子だからといって特別扱いされるのは嫌でな。試験に通るための修練として冒険者になった。神殿騎士と言っても聖教国に所属している訳ではなく、あくまでここの神殿の雇われ騎士というだけだ」

 コロナの顔をぶにゅっとつぶして百面相して遊んでいたら横から手が伸びてきて、手甲で覆われた人の手が白柴の頭を撫でる。昨日で少しは仲良くなってくれたかな? コロナはいい子だから仲良くしてくれると嬉しいな。そうこうして待っているとようやく今日の主役の登場した。

「ほら、ソックス挨拶しな」
 ザーカさんの横に座り黒狐のソックスがぺこりとご挨拶。ちょっと一悶着あったが会うのは二回目なので怯えは大分減っている。耳がぴんと立っていて緊張はしてるみたいだけど。

「こんにちは、ソックス。僕は司。こっちはコロナで、この人はアルフリートさん。今はいないけど精霊のラクリマも来たら紹介するね。今日から一緒にダンジョンに行くけど、無理はしないから安心していいよ。ね、手貸してくれる? 一緒に行くから登録しようか」

 テーブルに掌を上にして乗せるとソックスがぺとっと白い前足を乗せてきた。こちらから精神音を飛ばすとか細い音が返ってきた。え、山? 蔓っぽいイメージ。コロナとは反対に微弱すぎてイメージが曖昧だ。まぁ出来たことには変わりないしいいか。

「よろしくね、ソックス」

 きゃん! とかわいらしい声が響く。うん、やる気はあるみたいだ。

 ザーカさんに攻略と観光の予定とソックスを誘った理由を説明しておく。

「ザーカさん、ソックスはまだ影移動と異次元移動できないんですよね?」
「そうなんだよなぁ・・足が白いから群れでいじめられて教えてもらえなかったみたいなんだ」

 思った通りか。黒狐が表に出っぱなしはおかしいと思ってた。

「異次元移動は僕は出来ませんけど、影移動なら僕が出来る様になるので見せて教えれば覚えてくれると思って誘ったんですよね」

「出来るようになるって今は覚えていないのか?」
「クラスアップ後の魔術なんですよ。いつも通りならもうすぐなので探索しながら教えられたらなと」

 豹形態は影移動が出来る奇襲メインのテクニカルアタッカー。中途半端な物理攻撃とやっぱり中途半端な移動速度だけど、気配の遮断と影に潜めるメリットが大きい。影移動にせよ何にせよ、どんな技術もやっぱり見た方が習得が早い。

 依頼の受注や手続きを済ませ、転移陣の有る地下に移動する。手続き自体は楽だった、ゲートでタグと従魔の認証を済ませ行先をパネルで選んで転移陣に乗るだけ。・・・移動費がめっちゃ高かった。口座にお金入れておいて本当に良かった。

 移動者のランクと距離、保有魔力と所持亜空間+保証金(問題を起こさず帰ってきたら戻ってくる)で計算され、ランクはひっくいのに魔力と荷物はたくさん持っている僕はレートが馬鹿みたいに高かったそうだ・・コロナもいるしね・・。

 貢献度払いだと割安みたいで商売上手だなと思った。稼ぐに追いつく貧乏なしと信じたい。ソックスの手続きはザーカさんが済ませ、彼に見送られダンジョンに旅立った。毎日連絡しますからと言ったが、ザーカさんソックスより不安そうな顔をしていた。

 ▽

 今僕たちはフェルガ王国地下領第二階層のダンジョン都市ガルシュに居る。

 ダンジョンの第一階層は完全にその場所の上にある国家の物。この階層で討伐してもダンジョン貢献にカウントされない。倉庫だったり、ゴミの第一処理施設とかがある。

 第二・三階層は排他的領域として投資や討伐、商業その他諸々に優先権が認められている。主要なルートが有るのはこの階層。転移門の設置場所は大体この階層の都市とワンセットになっていた。ダンジョン貢献に認められる地下領扱い。

 四層からは世界銀行の管轄。自分たちのエリア(第一階層~三階層)を守りたかったらこっちにも投資してね! という構造。
 さて、何故僕たちがこの場所に行くことになったのかはちょっと長くなる。


 この世界のダンジョンの構造はなんというかじゃが芋だ。僕らはダンジョンコアを収穫する農家かと突っ込まれそうだか。全部がどこかで繋がっていて、所々にコアという実がなっているから似ていると思うんだけど。

 凶悪なじゃが芋は結構なんでもありの世界を構築する。階層移動の手段は階段だったり転移門だったり。土壁だったのがいきなり森になったり。転移先に青空が広がっている事は序の口。断崖絶壁に滝が流れていたり、火山も在ったり、なんと建築物が有る事も。ダンジョンコアを守護する魔獣が居るのは共通かな。
 ダンジョンコアは色、形、性質は様々で、守護する魔獣が持ち歩いている事もあるし、なんかそこらへんに埋まっている事もある。

 お約束でトラップも宝箱もある。中身は誰かのお古から伝説の素材まで。一攫千金のロマンが溢れている。全ては生き物を呼んで栄養にするため。

 そんな悪食なじゃが芋は年に二回生まれ変わる。2月と8月の上旬一週間から10日魔力(マナ)の風が吹く。
 世界が活性化し、魔力を全く持たない物はこの世界で実体を持つことは許さないとばかりに篩にかけられ、地上の死んだ腐り物も綺麗に消える。寿命を迎えた魂核もこの時期に昇っていく事が多いそうだ。コアも復活する。
 保持魔力が少なくても生きていれば召されたりしない。この風が過ぎれば実りと繁殖の季節が来る。

 ダンジョンはごく浅い階層以外は改変され、半年かけて収集したデータはまたやり直し。仕事は永遠に湧きつづける。もちろんこの期間はダンジョンは立入禁止。死にたければどうぞの世界。
 OTLでは風が吹き出したらダンジョン改変から逃げてきた魔獣のスタンピードの時期で、イベントくらいに考えていた。スタンピードが終わればメンテナンスで強制ログアウト。メンテナンス中は別ゲーのVR人狼に参加していた。サールーンの問題のダンジョンも、この風が吹いている時期に発生した。

 ダンジョン改変期に潜れない冒険者は主に国からの依頼を受け地上での討伐を行う。ダンジョン入口を警備したり、マナの風の影響で狂暴化した魔獣を討伐する。冬季、別大陸から氷河を渡ってフェルガに来襲する魔獣も、氷が解ければ一段落で掃討戦に移行する。

 それが終われば束の間の休みを取る人も居れば、新しいダンジョンに先行して潜り、危険だが情報や新しいフィールドで採集できる素材を売って稼ぐ人もいる。それが毎年のパターンだったが今年は違う。

 世界銀行はあくまでダンジョンを管理し、通貨の発行や流通量を操作する中立の組織であり、一つの国のために依頼を出すことは出来ない。冒険者ギルドは世界銀行傘下の組織で依頼の仲介を行う。国はギルドを通しダンジョン内の依頼で冒険者へ報酬を支払えば貢献したと見做され、内容に応じた通貨発行権が得られる。

 もちろん個人依頼の仲介も行っている。こちらは討伐より採集や危険性の低い護衛、仕事の手伝いが多い。これらはほとんどEランクに該当する。

 地上と第一階層での討伐はダンジョン貢献にカウントされず、報酬は依頼を出した国や領主払い。なら、あのサールーンの地上に出現した魔獣の討伐には誰が報酬を支払うのか?

 答。誰もいない。

 今回はサールーンは助けて! と泣きついているので、ぶっちゃけ派兵しても問題は無いのだがタダで助けてもらおうなんて国際政治はそんなに甘くない。国家間交渉で会議は踊り、首輪付き冒険者の中にはマルガリータさんの様に待機命令一つでお座りさせられている人も居る。それだけ他国の領土に派兵するとは大事なのだ。

 しかしダンジョン内であればどうか? なんせダンジョンを管理している世界銀行は建前上国ではない。第四階層以降のダンジョン内なら世界銀行から依頼を出してもまったく問題ない。

 世界銀行もギルドも、どうかにサールーンの問題解決に協力したい冒険者も手を拱いている訳ではなく、世界銀行はダンジョン改変が行われて間もなく、地形の情報が無い事を口実に大胆な作戦を打ち出した。

 地形探索で見つかった道がうっかり地上の元サールーン領に繋がっていても偶然だよね?うっかりだから国際問題に関係ないし! ただの偶然だもん!

 もう真っ黒に限りなく近いグレーの依頼が出され、こうでもしないと手を出せない事は皆が知っているから見事にスルーされた。何も手を打たなければ血気盛んな冒険者は無謀に突っ込んでいくだろうから、苦肉の策とも言える。

 依頼者 世界銀行ダンジョン運営部
 依頼内容 ダンジョン内マッピング
 報酬 情報の内容に応じて。貢献値、現金可
 条件 Eランク以上の登録冒険者
 募集人数 上限なし
 期日 必要なマッピングが終了したと判断されるまで
 その他 討伐に対しては別途報酬有。死亡・傷病手当有。支給品・貸与品有
 注意事項 掘削は土地所有者の権利として認められる範囲でしか許可しない

 最低限の事しか書いてない依頼だったが、書きすぎると何言われるか分からないからこんなものだ。タグに埋める魔石を受注時にを渡された。それを付けているだけで自動的にマップデータが共有化されるそうだ。

 そんな訳で今この都市を中心に手が空いている冒険者は攻略に励んでいる。木を隠すなら森の中。僕たちはここを拠点にしばらく探索。依頼に参加したのは報酬よりも、正確なマップデータが欲しかったから。まずは僕とソックスのレベル上げだ。
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