泣きたいくらい幸せよ

仏白目

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チェルシー.ハサウェイ

王家の血筋

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アーリング王国の国王 カシム.ハサウェイは政略結婚で王妃であるアデラと一緒になった、アデラはこの国の公爵家の娘で、幼い頃から王妃になる教育を受けていた

カシム王子と結婚して王妃になることが
自分の使命であり当然の事と思って育ったアデラは他の異性に現を抜かすこともなく、王太子妃になり王妃になった

カシムとは恋愛感情は育たなかったが、ロイヤルな関係にしか分からない仲は築けていたし、アデラは王妃になれて満足していた 順風満帆な人生と思っていた

カシムが、側妃を娶るまでは・・・

アデラの容姿は金髪に緑眼で顔立ちも華やかな美人である 自他共に認める美人だし
スタイルだって抜群にいい!

そんな私がいながら 側妃を必要とする?もう,王子も生まれているのに 何が必要だというのか?

正直面白くなかったアデラはカシム国王にその胸を問えば、

「私も愛し愛される存在が欲しかったのだ
君は王妃だが、私の妻という、意識はないだろう?私も君に対しては仲間の様な気持ちしかないからね、跡継ぎは出来たのだからお互い好きにしてもいいだろう?」

そんな返事をされたアデラはショックだったが顔には出さなかった、それはプライドがゆるさなかった

その晩国王の酒に催淫剤を混ぜ飲ませた
その時に出来たのがリディアだった

側妃を娶った後 アデラ王妃とカシム国王は寝室を共にすることは無い
それ以前もカシムは欲から求めたことは一度もなかった 全てが義務だったのだ


その後側妃のシェリルが懐妊し、チェルシーが生まれた、その子の色は国王の色を受け継ぎカシム国王も大喜びした、

チェルシーはリディアに側妃の子と馬鹿にした様な口調で貶められているが、実際国王が愛してやまない娘はチェルシーであるのは、周りの者達はよく分かっていた

王妃に似た容姿は美しいが愚かな娘リディアでも、いずれシュバルツ王国の王妃になって国と国の縁を結んでくれれば、役に立つ娘だとカシムは思っていたが、どうやら何の役にも立たない娘だと分かった、

近々、シュバルツ王国から送り返されてくるだろう、その時もう1人の王女を貰って行くと手紙には書いてあった、チェルシー王女は精霊から歓迎されるだろうと・・


チェルシーには、国の為に嫁いで欲しいと話した,驚いた顔をしていたが受け入れてくれた。

カシムはチェルシーを手元に置きたかった、嫁ぐにしても国内の貴族に嫁がせるつもりでいた 目の届く所にいて欲しかった、それが出来なくなりカシム国王はおちこんでいた

そして、リディアを手元に置くつもりは無い、今回の事で明らかになった事実を王妃に告げなければならない、アデラが認めずとも真実は明るみになったのだから・・

執務室の扉をノックする音がする

「王妃様がお越しになりました」

「ああ、入ってくれ」

「珍しい事もあるのね、私を呼ぶなんて」

アデラ王妃はソファに座りながら、カシム国王に話しかける

「ああ、面白い事を告げられてね、シュバルツ王国の精霊のお告げたよ、単刀直入に聞くよ?リディアは誰の子だ?」


「まあ、カシム貴方の子に決まっていますわ!なんてことを!」

「もう一度聞く、だ?」

「なっ!私を疑うのですか?信じられない!」


「シュバルツ王国の精霊がリディアを歓迎していないそうだ、巫女に降りた言葉に、我が王家の血筋でない者、偽物が嫁いで来ようとしていると精霊は告げたらしい 
アデラお前の嘘は見破られているんだよ」

「・・・そんな事を信じるのですか?」

「ああ、私に薬を盛った君よりも信じれるよ、あの日私は寝てしまった記憶しかないのに君は妊娠していると言うし、朦朧としながらも君が私に跨ったんだと思っていたんだがね?」

「なっ!」

「君の護衛騎士の1人が吐いたよ 見比べたらリディアとそっくりじゃないか、彼も金髪で緑眼じゃ、私と同じ色が出るわけないよな?
サミュエルは初夜で出来た子だったし、色は違うが顔立ちは私にも似ているからな
疑ってはいないよ」


「だったら、なんだっていうのよ!自分だって側姫を娶って子供を作って好きにしているのに!私は王妃よ?私だって好きにしていいじゃない!」

「私が国王なんだよ、君の代わりはいくらでもいる、 今までご苦労だった・・」

国王が目で合図すると、衛兵が王妃を部屋から引きずりだした


その後すぐ、王妃が病気療養に入ったことで公務は側妃のシェリルが行うこととなった、今は王妃代理だが時期に王妃になるだろう

王妃は不貞の子を王族の子とした事で毒杯は免れない、遡ればカシムに薬を盛った時に本来は処罰されていたはず、そこはカシムの温情だった

表向きは2人は病気療養中からの病死で片付けられる
アデラは毒杯、リディアは王族としては病死になるが、喉を潰されてアデラの実家の公爵家に渡されるだろう 
公爵家も責任をとらされる、名ばかりの地位に主要な役職は外されて、力を削ぎ落とされる 
それでも、王太子の母の実家と言う身分は残るその後の采配はサミュエルがすれば良い、息子が王座についてからの話しだ

カシムはそんな事よりも、
ただただ、チェルシーを嫁に出さなければならなくなったことが残念で悲しかった



カシム国王が愛してやまない、チェルシーは自分が父に愛されているとは思っていなかったし、なんならカシム国王の事を嫌いだった、王妃の尻に引かれているくせになぜ側妃なんて娶ったのか不思議だった、

チェルシーの目からみれば、国王はリディアがチェルシーに暴言を吐こうが、庇ってくれた事は無かった
それは国王も肯定しているからと、チェルシーは受けとった


だから、今回のシュバルツ国王へ嫁げと言う事も姉がだめなら妹を送り込もうとしているのだな と思っていた

どこかに嫁ぐことになるなら・・・

どこでも一緒よね、私は選べる立場じゃないし、相手と会ったことがあるだけましかしら?

だけど、シュバルツ国王は結婚には難色を示してるって聞いたけど 大丈夫なのかしら?


でも

チェルシーはシュバルツ国王を思い出して、あの方の事は・・嫌いではないわと
微笑むのだった























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