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その色は・・・
ぐっすり寝ていつものように日の出前に目が覚める,場所は変わっても体が覚えている
「さてと、朝の支度を・・・」
起き上がり部屋の灯りをつけて、壁に掛けてある小さな鏡に近づいて驚いた
「うわー!すっかり綺麗に落ちてる、貴族様のお家の石鹸は凄いわぁ!
でも,どうしよう調合剤ないし・・・」
鏡に映る自分の顔を本来の自分の色を改めて見る
淡いグレーの瞳に肌は艶やかで白く 髪の毛はプラチナブロンドでやたらとキラキラしている 普段の茶色の方が見慣れているし、元気な感じがして私は好きだなあ
まあ仕方がない、肩下まである髪を後ろに結えてまとめる
そして、部屋に用意してくれているシンプルな紺色のワンピースに着替えた
「うん、これで少しはキラキラを抑えられた感じね あ、昨日のメイドさんはこれで驚いてたのか・・ そうだよね・・・」
調合剤は材料があれば簡単に出来るけど、その材料が見つけれるかな?
やっぱり一度家に帰って、引っ越しを早めるから保護は大丈夫だと断ろう
そんな事を考えていると、ドアをノックする音がした
「はい?」
「シンシアさん 起きていますか?伯爵様がお呼びです」
「はいはい、今行きます」
急いでストールを頭から被り、部屋をでると、昨日のメイドさんが待っていてくれた
「・・・こちらへ」
案内されたのは、昨日の執務室ではなくもっと広い応接室だった、
伯爵様と御子息が既に待っていた
「おはようございます」
「ああ、おはよう 朝早くに悪いね シンシアに聞きたい事があってね」
「はい?なんでしょう?」
「まあ、君の見た目が変わったと聞いたのでね、そのストールを外して見せてくれないか?」
「え? えっと ・・はい」
なんだろう?伯爵様には逆らえないしと考えて、ストールを外す
「「 ⁉︎ 」」
2人とも口を開けてポカーンと私を見ている
御子息は頬を赤くして、前日の私を見た目つきと全然ちがう?何それ?
「シンシア、君は王族の血を継いでいたのかい?」
伯爵様が変な事を言いだした
「はい? いえ継いでませんが?両親からそんな話しは聞いた事もないですよ?」
「いや、その色!その風貌は王家のものだよ」
伯爵様が興奮してそう言った、なんか、ややこしい話しになってきたような・・・
「あの、両親からは人に見られないように言われてまして、家にある調合剤で茶色にするので、お気になさらず・・・
それと、引越しをしますから 保護もして貰わなくて大丈夫です・・・」
「何を言っているんだい、先ぶれを出すから君は私達と王城へ行かなければならないよ」
「えっと、たぶん何かの間違いか、気のせいでは?たまたま髪色が変わっているだけですよ?」
「ああ!何て美しいんだ!」
それまで黙っていた御子息が、急に私の前で跪き、私の手にキスを落とした
「え?えっと・・・」
「ロイドと読んで下さい!」
「い,いえとんでも無い、伯爵令息様の名を呼び捨てなんて、恐れ多いです」
なんなの?この変わり様は?
「きっと、何かの間違いですのでどうぞ昨日と同じ扱いでお願いします」
そんな私の声は聞き入れられずに、勝手に世界が変わって行ってしまった
あれから、王城では簡単に私の存在は認められてこの国の王女となった、
何でも王様の4番目の弟は、歴史上初の王族の色を持たずに生まれた
色以外は父王に瓜二つだった その第4王子に当たるのが私の亡くなったお父さんだとか?
侍女と恋仲になり駆け落ちしたらしい
お父さんそんなエピソード、教えて置いて欲しかったわ
お母さんも可愛いから攫われるとか言っていたのはこういうことだったの?
今となっては聞くことも出来ないから、この色だけが、証らしい
王族の色を偶々もって産まれる平民もいるのでは?と信じない私を国王様は歴代の王族の肖像画を見せてくれた
先代国王様の肖像画をみて、降参したわ・・
そこにはお父さんと同じ顔の先代国王様が描かれていた 瓜二つだった
「私達兄弟のなかで父王に一番似ていたんだよ」
あれから、3年経ち 王族の教育をたたきこまれて、外面を取り繕う事を会得した私はなんとか王族の端っこに存在している
侍女をしていた母も伯爵家の娘だったそうで、私は一応 純貴族だから他国の王族にも嫁げるらしい、貴族や王族は結婚相手は家が決める事らしい この時初めて知った
私も21歳になり最低限のマナーも覚えたから、そろそろ嫁ぐ話になり既にいくつか候補が上がっていると国王様に言われた
その中にはボンドナイト伯爵子息も候補に入っている
釣書の写真を見ると子息は21歳 私と同じ歳
家族構成がマーク.ボンドナイト伯爵のみで夫人の名前が無い事に気付く
「国王様、ボンドナイト伯爵は夫人はいないのですか?」
「ああ、確か子息が生まれて直ぐに別れているよ 政略結婚では時々あるんだ 子が出来たら家の繋がりの役目は果たしたと離縁して、夫人はその後すぐ再婚しているよ」
「では、伯爵様に嫁ぎたいです!」
「⁉︎ これはまた、子息では駄目なのか?後継だし年も同じで 、それに 伯爵は38歳だぞ?」
「伯爵様は初めから態度が変わりませんでした とても優しい方です」
「栄えたボンドナイト伯爵領か、確か国有地が近隣にあるな、伯爵も貴族の間では一目置かれた存在だ 子息と考えていたが
マークを侯爵にしてそこに臣籍降嫁をさせるか、もう少し働いて貰うとしよう」
話しは順調に進み、顔合わせをする事になった
「伯爵様お久しぶりです」
「久しぶりだね、君には驚かされてばかりだよ、今回のこともロイドの方が若くていいと思うのだが?私でいいのかい?」
「ふふ、はいもちろんです マーク様とお呼びしても?」
「もちろんだよ、シンシア
これから私は侯爵位を授爵して、
マーク.クロイツ侯爵になり、君はシンシア.クロイツ侯爵夫人になる 君を大切にするよ」
「はい、マーク様 お慕いしております
子供は沢山作りましょうね?」
私がそう言うと、マーク様は耳まで真っ赤になり、この年になってまさか・・とかモゴモゴ言っております
「あ、ああ、頑張るよ」
「え、頑張る・・?」
子供を産むのは私では?
「ああ、まだ自信はある!期待していてくれ!」
なんでしょう? そういわれると嬉しい
「はい、楽しみにしてます!」
その時のやり取りを思い知らされるのはもう少し先のお話し
fin
「さてと、朝の支度を・・・」
起き上がり部屋の灯りをつけて、壁に掛けてある小さな鏡に近づいて驚いた
「うわー!すっかり綺麗に落ちてる、貴族様のお家の石鹸は凄いわぁ!
でも,どうしよう調合剤ないし・・・」
鏡に映る自分の顔を本来の自分の色を改めて見る
淡いグレーの瞳に肌は艶やかで白く 髪の毛はプラチナブロンドでやたらとキラキラしている 普段の茶色の方が見慣れているし、元気な感じがして私は好きだなあ
まあ仕方がない、肩下まである髪を後ろに結えてまとめる
そして、部屋に用意してくれているシンプルな紺色のワンピースに着替えた
「うん、これで少しはキラキラを抑えられた感じね あ、昨日のメイドさんはこれで驚いてたのか・・ そうだよね・・・」
調合剤は材料があれば簡単に出来るけど、その材料が見つけれるかな?
やっぱり一度家に帰って、引っ越しを早めるから保護は大丈夫だと断ろう
そんな事を考えていると、ドアをノックする音がした
「はい?」
「シンシアさん 起きていますか?伯爵様がお呼びです」
「はいはい、今行きます」
急いでストールを頭から被り、部屋をでると、昨日のメイドさんが待っていてくれた
「・・・こちらへ」
案内されたのは、昨日の執務室ではなくもっと広い応接室だった、
伯爵様と御子息が既に待っていた
「おはようございます」
「ああ、おはよう 朝早くに悪いね シンシアに聞きたい事があってね」
「はい?なんでしょう?」
「まあ、君の見た目が変わったと聞いたのでね、そのストールを外して見せてくれないか?」
「え? えっと ・・はい」
なんだろう?伯爵様には逆らえないしと考えて、ストールを外す
「「 ⁉︎ 」」
2人とも口を開けてポカーンと私を見ている
御子息は頬を赤くして、前日の私を見た目つきと全然ちがう?何それ?
「シンシア、君は王族の血を継いでいたのかい?」
伯爵様が変な事を言いだした
「はい? いえ継いでませんが?両親からそんな話しは聞いた事もないですよ?」
「いや、その色!その風貌は王家のものだよ」
伯爵様が興奮してそう言った、なんか、ややこしい話しになってきたような・・・
「あの、両親からは人に見られないように言われてまして、家にある調合剤で茶色にするので、お気になさらず・・・
それと、引越しをしますから 保護もして貰わなくて大丈夫です・・・」
「何を言っているんだい、先ぶれを出すから君は私達と王城へ行かなければならないよ」
「えっと、たぶん何かの間違いか、気のせいでは?たまたま髪色が変わっているだけですよ?」
「ああ!何て美しいんだ!」
それまで黙っていた御子息が、急に私の前で跪き、私の手にキスを落とした
「え?えっと・・・」
「ロイドと読んで下さい!」
「い,いえとんでも無い、伯爵令息様の名を呼び捨てなんて、恐れ多いです」
なんなの?この変わり様は?
「きっと、何かの間違いですのでどうぞ昨日と同じ扱いでお願いします」
そんな私の声は聞き入れられずに、勝手に世界が変わって行ってしまった
あれから、王城では簡単に私の存在は認められてこの国の王女となった、
何でも王様の4番目の弟は、歴史上初の王族の色を持たずに生まれた
色以外は父王に瓜二つだった その第4王子に当たるのが私の亡くなったお父さんだとか?
侍女と恋仲になり駆け落ちしたらしい
お父さんそんなエピソード、教えて置いて欲しかったわ
お母さんも可愛いから攫われるとか言っていたのはこういうことだったの?
今となっては聞くことも出来ないから、この色だけが、証らしい
王族の色を偶々もって産まれる平民もいるのでは?と信じない私を国王様は歴代の王族の肖像画を見せてくれた
先代国王様の肖像画をみて、降参したわ・・
そこにはお父さんと同じ顔の先代国王様が描かれていた 瓜二つだった
「私達兄弟のなかで父王に一番似ていたんだよ」
あれから、3年経ち 王族の教育をたたきこまれて、外面を取り繕う事を会得した私はなんとか王族の端っこに存在している
侍女をしていた母も伯爵家の娘だったそうで、私は一応 純貴族だから他国の王族にも嫁げるらしい、貴族や王族は結婚相手は家が決める事らしい この時初めて知った
私も21歳になり最低限のマナーも覚えたから、そろそろ嫁ぐ話になり既にいくつか候補が上がっていると国王様に言われた
その中にはボンドナイト伯爵子息も候補に入っている
釣書の写真を見ると子息は21歳 私と同じ歳
家族構成がマーク.ボンドナイト伯爵のみで夫人の名前が無い事に気付く
「国王様、ボンドナイト伯爵は夫人はいないのですか?」
「ああ、確か子息が生まれて直ぐに別れているよ 政略結婚では時々あるんだ 子が出来たら家の繋がりの役目は果たしたと離縁して、夫人はその後すぐ再婚しているよ」
「では、伯爵様に嫁ぎたいです!」
「⁉︎ これはまた、子息では駄目なのか?後継だし年も同じで 、それに 伯爵は38歳だぞ?」
「伯爵様は初めから態度が変わりませんでした とても優しい方です」
「栄えたボンドナイト伯爵領か、確か国有地が近隣にあるな、伯爵も貴族の間では一目置かれた存在だ 子息と考えていたが
マークを侯爵にしてそこに臣籍降嫁をさせるか、もう少し働いて貰うとしよう」
話しは順調に進み、顔合わせをする事になった
「伯爵様お久しぶりです」
「久しぶりだね、君には驚かされてばかりだよ、今回のこともロイドの方が若くていいと思うのだが?私でいいのかい?」
「ふふ、はいもちろんです マーク様とお呼びしても?」
「もちろんだよ、シンシア
これから私は侯爵位を授爵して、
マーク.クロイツ侯爵になり、君はシンシア.クロイツ侯爵夫人になる 君を大切にするよ」
「はい、マーク様 お慕いしております
子供は沢山作りましょうね?」
私がそう言うと、マーク様は耳まで真っ赤になり、この年になってまさか・・とかモゴモゴ言っております
「あ、ああ、頑張るよ」
「え、頑張る・・?」
子供を産むのは私では?
「ああ、まだ自信はある!期待していてくれ!」
なんでしょう? そういわれると嬉しい
「はい、楽しみにしてます!」
その時のやり取りを思い知らされるのはもう少し先のお話し
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