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176.初めての欲望を教えられる*
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「知らなかったでしょ?」
腕の内側の柔らかなところを指の腹が撫で上げ、肩の続きの鎖骨へと続いてく。
そして襟口、項の辺りであゆたの背中は弾むように震える。オメガの急所でもあるそこは、同時に強い性感帯でもあった。
「屈みこんだあなたの襟のとこ、ゆるんで背中の白いところまで覗いていたのに、俺ががん見してるのにもあなた気付かないし。無防備なあなた……、たまらなかった……」
恥ずかしいことを零す唇が陶然と笑っている。火照っている素肌が、少し低い体温の八月一日宮と隙間なくくっついて気持ちいい。目を閉じると、ちゅ、ちゅと何度も唇を吸われた。
「……はぁ、あゆたさん」
熱い溜息の合間に八月一日宮が言った。ぎゅうぎゅう抱き竦められ、あゆたも彼の背中を何度も撫でた。嬉しい。自分音好きな人が自分を愛してくれることの喜び。こんな幸せが自分を待っていたなんて。
「あゆたさんを幸せにして、もっと笑顔でいてもらえるよう誠心誠意努めます。これまで遠慮してきましたので、これからはもっと愛させてもらいますね」
「これよりももっと? そんなことされたら……、困る……、俺はふにゃふにゃに骨抜きにされそうだ」
あゆたは真剣な顔で危惧しているのに、八月一日宮は楽しそうに微笑んでいる。
「ふふ。あゆたさん、俺のせいで困ってる」
「ん」
大きな掌がゆっくり背中を撫でていく。下まで辿り着きそうなそれを助けるように心持ち腰を上げると、尻の丸みをぎゅっとつかまれた。
「はぁ……、あゆたさんのお尻、俺の掌にぴったりだ。こんな所まで、俺たち丁度いい」
もぎゅもぎゅ揉まれてくすぐったくて、身をくねらせると八月一日宮は喉元に口付けて来た。
時折ちくんと鋭く噛まれて、すぐにそれを癒すように舐められる。鎖骨、腕温付け根。前髪がさらさらと下がっていくのもくすぐったい。敏感になった肌はなんでも気持ちよさに変換してしまうのか。
「あ」
反らした胸の先端を生暖かいものに包み込まれた。
そんな所がじんじんむずがゆさを訴えるなんて。知らないことばかりで、戸惑っては気持ちよさに流されてしまう。
色づいた乳首を舐め尖らされて、唾液に濡れたところを教えるようにそこだけすーすー涼しい。
腕の内側の柔らかなところを指の腹が撫で上げ、肩の続きの鎖骨へと続いてく。
そして襟口、項の辺りであゆたの背中は弾むように震える。オメガの急所でもあるそこは、同時に強い性感帯でもあった。
「屈みこんだあなたの襟のとこ、ゆるんで背中の白いところまで覗いていたのに、俺ががん見してるのにもあなた気付かないし。無防備なあなた……、たまらなかった……」
恥ずかしいことを零す唇が陶然と笑っている。火照っている素肌が、少し低い体温の八月一日宮と隙間なくくっついて気持ちいい。目を閉じると、ちゅ、ちゅと何度も唇を吸われた。
「……はぁ、あゆたさん」
熱い溜息の合間に八月一日宮が言った。ぎゅうぎゅう抱き竦められ、あゆたも彼の背中を何度も撫でた。嬉しい。自分音好きな人が自分を愛してくれることの喜び。こんな幸せが自分を待っていたなんて。
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「これよりももっと? そんなことされたら……、困る……、俺はふにゃふにゃに骨抜きにされそうだ」
あゆたは真剣な顔で危惧しているのに、八月一日宮は楽しそうに微笑んでいる。
「ふふ。あゆたさん、俺のせいで困ってる」
「ん」
大きな掌がゆっくり背中を撫でていく。下まで辿り着きそうなそれを助けるように心持ち腰を上げると、尻の丸みをぎゅっとつかまれた。
「はぁ……、あゆたさんのお尻、俺の掌にぴったりだ。こんな所まで、俺たち丁度いい」
もぎゅもぎゅ揉まれてくすぐったくて、身をくねらせると八月一日宮は喉元に口付けて来た。
時折ちくんと鋭く噛まれて、すぐにそれを癒すように舐められる。鎖骨、腕温付け根。前髪がさらさらと下がっていくのもくすぐったい。敏感になった肌はなんでも気持ちよさに変換してしまうのか。
「あ」
反らした胸の先端を生暖かいものに包み込まれた。
そんな所がじんじんむずがゆさを訴えるなんて。知らないことばかりで、戸惑っては気持ちよさに流されてしまう。
色づいた乳首を舐め尖らされて、唾液に濡れたところを教えるようにそこだけすーすー涼しい。
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