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メカジキ捕獲
軍庁舎を出たメカジキ少尉は市庁舎のほうへ向かおうとしていた。 そのメカジキにエリカは音もなく近づくと、彼の襟首をむんずと掴んだ。
(メカジキ捕獲!)
そしてそのまま彼を人気の少ないほうへズルズルと引っ張っていく。 人目に付かないところに連れ去ったうえで、メカジキ少尉にあの言葉を言わせようというのだ。
公衆の面前でこのように強引な手段に出るのは粗雑と言わざるを得ないが、メカジキ少尉が一人になるのを待っていたら何時になるかわからない。 それに「基本ルールは全て無効だ」なんて、ほんの数秒で言い終えられる。 《支配》からの完全開放はすぐ手の届くところにあるのだ。
謎の力に引きずられ始めたのに驚いたメカジキ少尉が「うわわっ」と大声を上げ、それが周囲の人の注意をひくがエリカはお構いなし。 極度の興奮に呼吸も荒く、エリカは物陰を目指してメカジキ少尉をズルズルと引っ張ってゆく。
(ハァハァ、ぐ、軍庁舎の裏? それとも庁舎の中にしようかしら?)
思案しながらも順調にメカジキ少尉を引きずっていたエリカの足が止まる。 メカジキが急に重たくなったのだ。
どうしたの? と思って振り返りメカジキを見ると、彼は軍庁舎前の植え込みに手足を絡め必死でしがみ付いていた。
「たっ、助けて! 誰か助けて!」
(くっ、騒ぐんじゃないわよ、このガキ)
メカジキ少尉を殴り気絶させて拉致するほうが手っ取り早い気もしたが、意識の回復を待つのがもどかしいし、万が一殴り殺してしまったら大変である。 エリカはこの場でメカジキ少尉にあの言葉を言わせることにした。
チン(『基本ルールはすべて無効だ』と言いなさい)
エリカのベルの音を聞いて周囲がざわめく。
「このベルの音って...」「ファントムさん?」「ファントムさんが現れたぞ」「このベルの音は1号さんだな。オレには分かる」
メカジキ少尉は、自分を引っ張る謎の力がエリカだと知り少し落ち着きを取り戻す。
「ど、どうしてそんなことを言わせたいんだ?」
チン!(いいから、さっさと言いなさい!)
「わかったぞ! あんた、実はまだ《支配》が解けてないな? だから僕に...」
チン(問答無用、言わなければ殺す)
「し、《支配》が解けてないんだろ? 僕を殺すと《支配》の期限が来たときに気が狂うよ」
チン(ファントムさんを見くびるな)
エリカはメカジキ少尉の胸倉を鷲掴みにすると、鞘から抜いた剣で首に少し傷をつけた。 首筋からたらりと垂れた血が彼のYシャツの襟を赤く染める。
存在感の無いエリカは剣もまた存在感がなく、それ故にメカジキ少尉は自分が首筋を切られたことに気づかない。 しかし周囲の人たちが少尉の襟元を赤く染める血に気づいて騒ぎ出す。
「あの人、首から血が垂れてるぞ」「ファントムさんのしわざ?」「しーや」
野次馬の声を聞いてメカジキ少尉も自分の身に何が生じたかを察し、流血に染まっているであろう衣服を見ようと顔を下げようとする。 しかし、彼はエリカに胸倉を掴まれているため顎を下げられない。 そうこうするうちにエリカに切られた首が痛み始め、少尉は自分が本当に切られているのだと知った。
エリカは剣を鞘に納めて、再びベルを鳴らす。
チーン(殺すと言ったら殺す。 私はもう人殺しを何とも思わない。 オマエたちのお陰でね。 それに、私の《支配》はすっかり解けている)
◇
メカジキ少尉を脅すのに夢中のエリカ。 その彼女の背後で声がする。
「メカジキ少尉、サワラジリの要求に従ってはならんぞ。 お前の言う通り、そやつの《支配》はまだ解けておらん」
(げっ、ガブリュー大佐!)
ガブリュー大佐が、いつの間にかエリカの背後に来ていたのである。
「自殺じゃ完全には《支配》が解けなかったようだな、サワラジリ。 完全に解こうと必死になっていると見える」
(うぅ、ビンゴ... やっぱコイツ苦手)
ガブリュー大佐を苦手とすることをエリカが認めた途端、彼女の心がざわつき出す。
(いけない! 《支配》がオンに戻っちゃう)
エリカは必死で精神状態をコントロールしようとするが、大佐の声がそれを邪魔する。
「なぜメカジキを殺さない、サワラジリ。 殺せないんだろう? 傷を付けるので精一杯か? それとも殺したくない理由でもあるのか?」
エリカは心を制御しきれず、胸中に不安があふれ出す。 そして彼女の精神を再び異質な鋳型が捉え始める。 《支配》の再来である。
まずエリカを襲ったのは帰宅衝動だった。 無断外出を禁じる「命令」のなせるわざである。
(家へ帰らなくちゃ!)
しかし、エリカが家に向かって駆け出す前に大佐が質問への返答を要求する。
「どうなんだサワラジリ? 答えるんだ」
大佐の質問に答えるよりも家に駆け戻るほうがエリカにとっては好都合であったが、残念なことにエリカは後者よりも前者のほうが優先順位が高いと判断してしまっていた。
エリカはしぶしぶベルを鳴らす。
チン...(殺せなかったのではなく殺さなかった...)
「ほほう」
エリカの返答はガブリュー大佐にとっては朗報である。 「殺さなかった」は裏を返せば「殺せた」ということだが、エリカの《支配》が解けたと思っていた大佐にとって、それは新しい悪材料というわけではなかった。 それよりも彼はエリカが素直に答えたことに注目した。
「ちゃんと答えたじゃないか。 やはり、まだ《支配》が残ってようだな」
(くっ)
《支配》から完全に解放されていないことを大佐に知られたら、どう付け込まれるか分かったものではない。 エリカは気力を振り絞って返答を我慢し、同時に精神状態をコントロールして《支配》をオフにしようとする。
しかし大佐に重ねて問われエリカはとうとう死活的な情報を明け渡してしまうことになる。
「答えろエリカ、《支配》が残ってるんだろう?」
チン...(残ってる...)
大佐は顔を喜色に染めて質問を続ける。
「今は命令に従っているのに、どうしてさっきはメカジキを傷つけれたんだ?」
(大佐めっ、嫌な質問ばかり!)
「答えろエリカ。 どうしてなんだ?」
チン(オンとオフがある)
ベル音に乗せる情報を極力減らし不親切にエリカは伝えたが、大佐はしっかりエリカの状態を把握してしまった。
「そうかっ、今ならオレの命令に従うわけだな? よーしエリカ、そこを動くな。 メカジキ! この機を逃すな《支配》の呪文だ再支配しろ」
(メカジキ捕獲!)
そしてそのまま彼を人気の少ないほうへズルズルと引っ張っていく。 人目に付かないところに連れ去ったうえで、メカジキ少尉にあの言葉を言わせようというのだ。
公衆の面前でこのように強引な手段に出るのは粗雑と言わざるを得ないが、メカジキ少尉が一人になるのを待っていたら何時になるかわからない。 それに「基本ルールは全て無効だ」なんて、ほんの数秒で言い終えられる。 《支配》からの完全開放はすぐ手の届くところにあるのだ。
謎の力に引きずられ始めたのに驚いたメカジキ少尉が「うわわっ」と大声を上げ、それが周囲の人の注意をひくがエリカはお構いなし。 極度の興奮に呼吸も荒く、エリカは物陰を目指してメカジキ少尉をズルズルと引っ張ってゆく。
(ハァハァ、ぐ、軍庁舎の裏? それとも庁舎の中にしようかしら?)
思案しながらも順調にメカジキ少尉を引きずっていたエリカの足が止まる。 メカジキが急に重たくなったのだ。
どうしたの? と思って振り返りメカジキを見ると、彼は軍庁舎前の植え込みに手足を絡め必死でしがみ付いていた。
「たっ、助けて! 誰か助けて!」
(くっ、騒ぐんじゃないわよ、このガキ)
メカジキ少尉を殴り気絶させて拉致するほうが手っ取り早い気もしたが、意識の回復を待つのがもどかしいし、万が一殴り殺してしまったら大変である。 エリカはこの場でメカジキ少尉にあの言葉を言わせることにした。
チン(『基本ルールはすべて無効だ』と言いなさい)
エリカのベルの音を聞いて周囲がざわめく。
「このベルの音って...」「ファントムさん?」「ファントムさんが現れたぞ」「このベルの音は1号さんだな。オレには分かる」
メカジキ少尉は、自分を引っ張る謎の力がエリカだと知り少し落ち着きを取り戻す。
「ど、どうしてそんなことを言わせたいんだ?」
チン!(いいから、さっさと言いなさい!)
「わかったぞ! あんた、実はまだ《支配》が解けてないな? だから僕に...」
チン(問答無用、言わなければ殺す)
「し、《支配》が解けてないんだろ? 僕を殺すと《支配》の期限が来たときに気が狂うよ」
チン(ファントムさんを見くびるな)
エリカはメカジキ少尉の胸倉を鷲掴みにすると、鞘から抜いた剣で首に少し傷をつけた。 首筋からたらりと垂れた血が彼のYシャツの襟を赤く染める。
存在感の無いエリカは剣もまた存在感がなく、それ故にメカジキ少尉は自分が首筋を切られたことに気づかない。 しかし周囲の人たちが少尉の襟元を赤く染める血に気づいて騒ぎ出す。
「あの人、首から血が垂れてるぞ」「ファントムさんのしわざ?」「しーや」
野次馬の声を聞いてメカジキ少尉も自分の身に何が生じたかを察し、流血に染まっているであろう衣服を見ようと顔を下げようとする。 しかし、彼はエリカに胸倉を掴まれているため顎を下げられない。 そうこうするうちにエリカに切られた首が痛み始め、少尉は自分が本当に切られているのだと知った。
エリカは剣を鞘に納めて、再びベルを鳴らす。
チーン(殺すと言ったら殺す。 私はもう人殺しを何とも思わない。 オマエたちのお陰でね。 それに、私の《支配》はすっかり解けている)
◇
メカジキ少尉を脅すのに夢中のエリカ。 その彼女の背後で声がする。
「メカジキ少尉、サワラジリの要求に従ってはならんぞ。 お前の言う通り、そやつの《支配》はまだ解けておらん」
(げっ、ガブリュー大佐!)
ガブリュー大佐が、いつの間にかエリカの背後に来ていたのである。
「自殺じゃ完全には《支配》が解けなかったようだな、サワラジリ。 完全に解こうと必死になっていると見える」
(うぅ、ビンゴ... やっぱコイツ苦手)
ガブリュー大佐を苦手とすることをエリカが認めた途端、彼女の心がざわつき出す。
(いけない! 《支配》がオンに戻っちゃう)
エリカは必死で精神状態をコントロールしようとするが、大佐の声がそれを邪魔する。
「なぜメカジキを殺さない、サワラジリ。 殺せないんだろう? 傷を付けるので精一杯か? それとも殺したくない理由でもあるのか?」
エリカは心を制御しきれず、胸中に不安があふれ出す。 そして彼女の精神を再び異質な鋳型が捉え始める。 《支配》の再来である。
まずエリカを襲ったのは帰宅衝動だった。 無断外出を禁じる「命令」のなせるわざである。
(家へ帰らなくちゃ!)
しかし、エリカが家に向かって駆け出す前に大佐が質問への返答を要求する。
「どうなんだサワラジリ? 答えるんだ」
大佐の質問に答えるよりも家に駆け戻るほうがエリカにとっては好都合であったが、残念なことにエリカは後者よりも前者のほうが優先順位が高いと判断してしまっていた。
エリカはしぶしぶベルを鳴らす。
チン...(殺せなかったのではなく殺さなかった...)
「ほほう」
エリカの返答はガブリュー大佐にとっては朗報である。 「殺さなかった」は裏を返せば「殺せた」ということだが、エリカの《支配》が解けたと思っていた大佐にとって、それは新しい悪材料というわけではなかった。 それよりも彼はエリカが素直に答えたことに注目した。
「ちゃんと答えたじゃないか。 やはり、まだ《支配》が残ってようだな」
(くっ)
《支配》から完全に解放されていないことを大佐に知られたら、どう付け込まれるか分かったものではない。 エリカは気力を振り絞って返答を我慢し、同時に精神状態をコントロールして《支配》をオフにしようとする。
しかし大佐に重ねて問われエリカはとうとう死活的な情報を明け渡してしまうことになる。
「答えろエリカ、《支配》が残ってるんだろう?」
チン...(残ってる...)
大佐は顔を喜色に染めて質問を続ける。
「今は命令に従っているのに、どうしてさっきはメカジキを傷つけれたんだ?」
(大佐めっ、嫌な質問ばかり!)
「答えろエリカ。 どうしてなんだ?」
チン(オンとオフがある)
ベル音に乗せる情報を極力減らし不親切にエリカは伝えたが、大佐はしっかりエリカの状態を把握してしまった。
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