お嬢様、流刑地に送られ婚約も破棄。でも最強になったら、ザマぁとかどうでも良くなってた

好きな言葉はタナボタ

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第1部

第69話 「朝」

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翌朝マリカが物音で目を覚ますと、コモノと共用女はすでに目覚めて活動していた。 たきぎが追加された焚き火は再び明々あかあかと燃え盛り、その周囲では小枝に刺したカワモグラの肉があぶられている。

上半身を起こしたマリカに1人の共用女が近づいてきて、果物を差し出す。

「おはようマリカさん。 ワイルド・オレンジはどうですか? さっき採って来たばかりで新鮮ですよ」

マリカは差し出された果物を受け取った。

「あら、ありがとう」

「ミツキちゃんはまだ寝てるのね」

昨晩ミツキは共用女たちに「可愛い、可愛い」とさんざんチヤホヤされて上機嫌だった。 あんた、オバさんにモテて嬉しいの? その言葉が何度マリカの口をついて出そうになったことか。

「ミツキ、そろそろ起きなさい。 みんなもう起きているのよ」

そう言ってマリカはミツキの亜麻色の頭髪を手でかき混ぜるが、ミツキは気持ちよさそうな顔になるばかりで起きようとしない。 そんなミツキを共用女は子猫を愛でるときの目で眺める。

「可愛いいわねえ。 私も触っていいかしら?」

「え? ええ」

マリカの了解を得て共用女がミツキの頭を撫でると、ミツキはやはり気持ちよさそうな顔をする。 それを見て共用女が年甲斐としがいもなく、はしゃいだ声を上げる。

「やーん、可愛いー」

その声を聞きつけて、他の共用女たちが集まって来る。

「やーん、私も触りたい」「私もー」「オレもオレも」

あろうことかコモノ男性も1人混じっていた。
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