【完結】【R18BL】男泣かせの名器くん、犬猿の仲に泣かされる

ちゃっぷす

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一人暮らし先

第三十話

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 さっさと風呂を出た俺は、ベッドに倒れ込んだ。

「……ん?」

 やけに寝心地が良い。よくよく見てみると、シーツも布団も、マットレスまで買い替えられていた。

「だからそういうのやめろって……!」

 一人でジタバタしていると、小鳥遊がベッドに上がり込んできた。

「どうした」
「別に!」
「さっきから何を怒っているんだ……」
「んっ……」

 うつぶせになっている俺に、小鳥遊が手を乗せる。その手は腰からすっと下り、いやらしい手つきで尻を撫でる。
 スウェットパンツの中に手を差しこんだ小鳥遊が、呆れたように小さくため息を吐いた。

「お前はどうして下着をきっちり身に着けるんだ。どうせ脱ぐのに」
「やる気まんまんだと思われたくないから」
「下着をつけたくらいでお前の本性は隠せない」
「なんだとぉ?」

 小鳥遊がスウェットパンツと下着を引っ張ったので、俺は脱がせやすいように尻を上げた。
 それを見て、小鳥遊がクスクス笑う。

「ほら、自分から尻を上げた。やる気満々じゃないか」
「む……」

 膝下まで脱がされ、俺の尻が丸見えになる。小鳥遊は自分の指を舐めて濡らしてから、アナルのまわりをなぞった。

「んぅ……」
「まだ指を入れてもいないのに気持ちよさそうにして」
「うるさいな……。早く入れろよ……」
「せっかちなヤツ」

 アナルのまわりをほぐしていたかと思えば、今度はぬるっとしたものがアナルを撫でた。舌だ。舐められている。

「んんっ……!!」
「……」

 小鳥遊が舐めたり吸い付いたりを繰り返す。そのたびに俺の体がビクビク反応してしまう。

「も……っ、小鳥遊っ……じれったい……っ。はやく中ぁ……っ」
「お前には情緒というものがないのか」
「ケツ舐められて情緒もクソもあるか……っ」

 だめだ。こいつの舐め方がねちっこいせいで体が過剰に反応してしまう。

 尻から顔を離した小鳥遊が、俺の体をひっくり返した。仰向けになった俺を見下ろし、小鳥遊が「はは」と小さく笑う。

「相変わらず、我慢汁の量がはんぱないな」
「お前があんな舐め方するからだろ……」
「ここ、どうしてほしい?」

 そう言って、小鳥遊が俺のペニスをつついた。
 俺は無意識に足をひろげ、吐息と共に言葉を漏らす。

「舐めて……」
「ん」

 小鳥遊が愛おしそうに俺のペニスに舌を這わせる。優しく、丁寧。こいつの舐め方はまさにそんな感じだ。

「あっ……、きもちい……っ」
「お前は本当に舐められるのが好きだな」
「お前だって……舐めるの好きじゃん……」
「まあな」
「ふっ……!」

 アナルの中に小鳥遊の指が入ってくる。俺が、ペニスを舐められながらアナルに指を差し込まれるのが好きだと知ってから、小鳥遊は毎回これをしてくれる。

「はっ……ぁぁっ……んぅ……っ、あっ、小鳥遊……っ、きもちぃっ……」
「……」

 だんだんと、指の動きが激しくなっていく。

「あっ、だめっ……、うっ、んっ、うぅっ……、あっ、あっ……!」

 そして思いっきり前立腺を押し上げられた。

「んあぁぁっ!!」

 何の抵抗もせず、小鳥遊は俺の精液を口内で受け止める。そして毎回、呑み込むところを俺に見せてくれる。
 俺は小鳥遊にしがみつき、消え入りそうな声で呟いた。

「それ、やめろぉ……」
「お前は正反対の言葉しか言えないのか」

 キスをして、優しく抱きしめて、そっとペニスを挿入する。
 自分の快感はそっちのけで、俺ばかり気持ちよくさせる。
 こうやって金曜の夜だけ、小鳥遊は人が変わったみたいに俺をズブズブに甘やかすんだ。

 のろのろと時間をかけて俺をよがらせていた小鳥遊が、腰を振るのをやめて俺を抱きしめる。

「月見里。いじめていいか?」
「んっ……」
「奥、入れるぞ」

 小鳥遊は上体を上げ、一旦引いた腰を勢いよく押し付けた。

「あぅ!! あ……あっ、あぁぁっ!!」

 こいつに教え込まれた結腸責めに、俺はひどい快感を覚えるようになってしまった。叫び声のような嬌声を上げ、涎を垂らしながら身を反らす。これをされると体がバカになって、中イキも射精も一緒くたになって俺に襲い掛かる。

「はっ……んんっ……、月見里っ……、出るっ……!!」
「あぁっ、んぁぁっ!! あっ、あぁぁっ、んんんっ!!」

 小鳥遊の精液が俺の中を駆け上げる。
 何度中に出されても、吐き出すことしかできない自分の体に、少しばかり切なさを感じた。
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