14 / 19
14
しおりを挟む
男2「あいつは、どっち?」
女「知らない。本人に聞きなよ」
男2「聞けないから困っているんだけど」
女「そんなに甘えないでよ。私が聞いたって意味ないでしょ」
男2「俺が聞いたら意味があるのか?」
女「そんなのわからないよ」
男2「慰めてんの?困らせたいの?」
女「私が言えるのは、わからない未来よりも、今を大切にした方がいいってことくらい。過去も未来も変えられない。全ては運命によって決められているんだから」
男2「俺が付き合ってなければ、今だって大切にできたかもしれないけどよ」
女「はい、それ!~していたら、~していれば~かもしれない。全部だめ!」
男2「は?」
女「そんな言葉を使っていいのは、タイムマシンを発明した人くらいだから!過去は変えられないの、だから今あんたは悩んでいるの!だったら、今何をするかを考えなさいよ。そしたら、決められた運命に繋がっていくんだから」
男2「未来も変えられないなら、今何かしたって無駄だろ?」
女「違うよ。未来の大枠は決まっている。でも、そこに行くまでは自由よ」
男2「それは、話変わってきてねぇ?」
女「例えば、あんたはこの高校に入ったでしょ。そこから落ち込んで過ごすか、元気に過ごすかは自由なの。だって、ここに入ったってことは、あんたにとって、必ず意味があるってことなんだから」
男2「ここに入った、意味。…難しい問題が増えた気がするんだが」
女「今はわかんなくても、卒業したときに気づくよ。おかげで結婚相手に出会えた、警察官になれたとか。過去は、未来に繋がるんだから」
男2「なんか、お前にしてはかっこいいこと言うな」
女「これはねー、中学の担任の先生が教えてくれたんだー。…私もね、中学のとき、あんたとは違う悩みを抱えていたの。でも、この先生は凄いから、わざわざ私のこと呼び出して、相談に乗ってくれたの。生徒のちょっとした変化にも気づいて、一緒に考えてくれたんだ」
男2「いい先生だな」
女「でしょ!それから私、毎日質問しに行っていた。くだらない質問から、答えがないような質問まで。でも、その先生は必ず答えてくれるから、なんだかそれが正解なような気がしちゃって」
男2「お前が毎日質問ねー」
女「こう見えても、中学のときは頭良かったの!」
男2「お前は周りの人に恵まれていたんだな」
女「いたじゃなくて、いるだよ。現在進行形」
男2「めんどくせーな」
女「でも、救われるでしょ?」
男2「…ああ」
女「知らない。本人に聞きなよ」
男2「聞けないから困っているんだけど」
女「そんなに甘えないでよ。私が聞いたって意味ないでしょ」
男2「俺が聞いたら意味があるのか?」
女「そんなのわからないよ」
男2「慰めてんの?困らせたいの?」
女「私が言えるのは、わからない未来よりも、今を大切にした方がいいってことくらい。過去も未来も変えられない。全ては運命によって決められているんだから」
男2「俺が付き合ってなければ、今だって大切にできたかもしれないけどよ」
女「はい、それ!~していたら、~していれば~かもしれない。全部だめ!」
男2「は?」
女「そんな言葉を使っていいのは、タイムマシンを発明した人くらいだから!過去は変えられないの、だから今あんたは悩んでいるの!だったら、今何をするかを考えなさいよ。そしたら、決められた運命に繋がっていくんだから」
男2「未来も変えられないなら、今何かしたって無駄だろ?」
女「違うよ。未来の大枠は決まっている。でも、そこに行くまでは自由よ」
男2「それは、話変わってきてねぇ?」
女「例えば、あんたはこの高校に入ったでしょ。そこから落ち込んで過ごすか、元気に過ごすかは自由なの。だって、ここに入ったってことは、あんたにとって、必ず意味があるってことなんだから」
男2「ここに入った、意味。…難しい問題が増えた気がするんだが」
女「今はわかんなくても、卒業したときに気づくよ。おかげで結婚相手に出会えた、警察官になれたとか。過去は、未来に繋がるんだから」
男2「なんか、お前にしてはかっこいいこと言うな」
女「これはねー、中学の担任の先生が教えてくれたんだー。…私もね、中学のとき、あんたとは違う悩みを抱えていたの。でも、この先生は凄いから、わざわざ私のこと呼び出して、相談に乗ってくれたの。生徒のちょっとした変化にも気づいて、一緒に考えてくれたんだ」
男2「いい先生だな」
女「でしょ!それから私、毎日質問しに行っていた。くだらない質問から、答えがないような質問まで。でも、その先生は必ず答えてくれるから、なんだかそれが正解なような気がしちゃって」
男2「お前が毎日質問ねー」
女「こう見えても、中学のときは頭良かったの!」
男2「お前は周りの人に恵まれていたんだな」
女「いたじゃなくて、いるだよ。現在進行形」
男2「めんどくせーな」
女「でも、救われるでしょ?」
男2「…ああ」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
負けヒロインに花束を!
遊馬友仁
キャラ文芸
クラス内で空気的存在を自負する立花宗重(たちばなむねしげ)は、行きつけの喫茶店で、クラス委員の上坂部葉月(かみさかべはづき)が、同じくクラス委員ので彼女の幼なじみでもある久々知大成(くくちたいせい)にフラれている場面を目撃する。
葉月の打ち明け話を聞いた宗重は、後日、彼女と大成、その交際相手である名和立夏(めいわりっか)とのカラオケに参加することになってしまう。
その場で、立夏の思惑を知ってしまった宗重は、葉月に彼女の想いを諦めるな、と助言して、大成との仲を取りもとうと行動しはじめるが・・・。
『大人の恋の歩き方』
設楽理沙
現代文学
初回連載2018年3月1日~2018年6月29日
―――――――
予定外に家に帰ると同棲している相手が見知らぬ女性(おんな)と
合体しているところを見てしまい~の、web上で"Help Meィィ~"と
号泣する主人公。そんな彼女を混乱の中から助け出してくれたのは
☆---誰ぁれ?----★ そして 主人公を翻弄したCoolな同棲相手の
予想外に波乱万丈なその後は? *☆*――*☆*――*☆*――*☆*
☆.。.:*Have Fun!.。.:*☆
【完結】眠り姫は夜を彷徨う
龍野ゆうき
青春
夜を支配する多数のグループが存在する治安の悪い街に、ふらりと現れる『掃除屋』の異名を持つ人物。悪行を阻止するその人物の正体は、実は『夢遊病』を患う少女だった?!
今夜も少女は己の知らぬところで夜な夜な街へと繰り出す。悪を殲滅する為に…
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる