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死ぬ時って人間は潔ぎよく死ねるんだなぁ。
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痛い…
突然の衝撃で俺は吹き飛ばされ、道路で横たわる。
視界に見えるのは真っ赤な海。
俺ー里山柚、25歳で会社員。そこそこいい会社に勤めてそこそこいい給料をもらっていた。
「…っ…輩!…っ里山先輩!」
上から声がする、そう思って視線を声の方へ向けると後輩達がいた。
今年に入ったばかりの後輩で俺を慕ってくれている子たちだ。
そんな後輩達が涙を流しながら俺の名前を呼ぶ。
遠くから救急車のサイレンの音が聞こえる。
俺は死ぬのだろうか。いや、死ぬな。
もう意識を持ちそうにない。
救急車が来る前に俺は意識を離すだろう。
まだやりたいことはあったけど、別に命をかけてまでやりたいとは思わないなぁ。
親も3年前に亡くしたし、俺は生涯孤独。
死んでも親戚はいないからせいぜい悲しむのは知人か会社の人たちだよなぁ。
呑気に考えているとさらに意識が朦朧としてきた。
あと数分いや数秒か、そんぐらいしか持たない。
だから、俺は最後の力を絞って後輩達に言う。
「……っ……あのきかく…せい…こぅ…さ・・ろ……」
成功させろよなって言おうとしたがこれ以上体に力が入りきらなかった。
視界には驚く後輩でも言葉の意味を理解するとくしゃっと顔を崩したまた泣いてる。
あ…ヤバ…もう限界…かも…
最後にどうにか笑みを作って(本当に笑顔ができたかわからないけど)そこで意識が途切れた。
****
「え?」
意識を失った瞬間、目の前には白い空間があった。
真っ白で気味が悪いほど真っ白な空間に知人に『おかしな所で謎の冷静さを持つ奴』っていられている俺でもこの空間が怖かった。
天国のマザーアンドファザーそして、じっちゃんばっちゃん、オカルト好きの近所の爺さんヘルプミー。
何にもない部屋ほど怖いものはない。
遠いけど遠くないむしろここは狭い空間なんじゃないかって思ってきた。
幼い頃誘拐されて一時期、単色の部屋に閉じ込められたこと以来こう一色しかない部屋に恐怖心が出るって言う感じになったので、本当にこの部屋怖い。
他の色をください。
広いのか狭いのかわからないから怖い。
自分はいま中に浮いている?それとも落下中?
「ふぇ……ぐすん…」
精神が限界になってきた。
『誰か来てぇ、怖いよぉ、母さん、父さん、誰でもいいから怖いよぉ。ここ怖いよぉ。ふぇ…ヒックッ…』
あの頃のことが蘇る。
僕の目の前にはニタリと顔を歪ませる男の人。
僕を見ている目が怖い。
誰か助けて。怖いよ。
怖がっている僕を見て男はゲラゲラ笑う。
もうやだ…
体を丸めてなんとか心を落ち着かせようとする。
「ちょっとぉぉ。やっぱりここに来てるじゃない。ほら私の言っていたことが本当だったでしょう。」
急に声がして顔を上げると目の前には美人な女の人がいた。
ぷんぷんと何かに起こりながらやって来た。
僕の様子を見ると目を見開いてギュッと抱き寄せた。
ん?ぎゅっと?
俺はこの女の人ぐらい以上の身長だったと思うんだけど?
「落ち着いたみたいね。」
俺の手を引いて真っ白な空間から生活感のある部屋へと周囲が変化した。
部屋の中心にはテーブルがあってそこで一人の白髪のイケメンな男が紅茶を優雅に飲んでいた。
「アル兄、連れてきたよ。貴方の好k「ストォォーップ、リリアナ!これ以上言うの禁止!」……柚ちゃんを連れてきたわ。」
美女さんの言葉を塞ぐように座っていた椅子からこちらにすっ飛んできた。
それに
「ゆ、柚ちゃ…あの、俺男なんでさん付けでお願いしたいです。」
ちゃん付けはなんとなく恥ずい…
つい顔を赤らめると美女さんが「眼福。」って言い出した。
隣でイケメンな男が口に手を押さえて肩を震わせてる。
大丈夫か?
「コホンっ。」っと咳払いをして俺をテープルに誘導した。
妙にニコニコしているのは気のせい?
慣れた手つきでカップにお茶を注ぎイケメンさんが俺に渡す。
一口つけて「ほわぁぁ。」って美味しいのと暖かいの気持ちが入った息を吐いた。
なんか心もかなり落ち着いて来てる。
「さて」と言う声がしたので俺はすぐに姿勢を整える。
目の前には美人さんとイケメンさん、反対側に俺。
なんか面接みたいな座り方だね。
次の更新は12/20の6:00です!ドゥルルルルε=ε=ε=┌(;*´Д`)ノエッサホイホイ
突然の衝撃で俺は吹き飛ばされ、道路で横たわる。
視界に見えるのは真っ赤な海。
俺ー里山柚、25歳で会社員。そこそこいい会社に勤めてそこそこいい給料をもらっていた。
「…っ…輩!…っ里山先輩!」
上から声がする、そう思って視線を声の方へ向けると後輩達がいた。
今年に入ったばかりの後輩で俺を慕ってくれている子たちだ。
そんな後輩達が涙を流しながら俺の名前を呼ぶ。
遠くから救急車のサイレンの音が聞こえる。
俺は死ぬのだろうか。いや、死ぬな。
もう意識を持ちそうにない。
救急車が来る前に俺は意識を離すだろう。
まだやりたいことはあったけど、別に命をかけてまでやりたいとは思わないなぁ。
親も3年前に亡くしたし、俺は生涯孤独。
死んでも親戚はいないからせいぜい悲しむのは知人か会社の人たちだよなぁ。
呑気に考えているとさらに意識が朦朧としてきた。
あと数分いや数秒か、そんぐらいしか持たない。
だから、俺は最後の力を絞って後輩達に言う。
「……っ……あのきかく…せい…こぅ…さ・・ろ……」
成功させろよなって言おうとしたがこれ以上体に力が入りきらなかった。
視界には驚く後輩でも言葉の意味を理解するとくしゃっと顔を崩したまた泣いてる。
あ…ヤバ…もう限界…かも…
最後にどうにか笑みを作って(本当に笑顔ができたかわからないけど)そこで意識が途切れた。
****
「え?」
意識を失った瞬間、目の前には白い空間があった。
真っ白で気味が悪いほど真っ白な空間に知人に『おかしな所で謎の冷静さを持つ奴』っていられている俺でもこの空間が怖かった。
天国のマザーアンドファザーそして、じっちゃんばっちゃん、オカルト好きの近所の爺さんヘルプミー。
何にもない部屋ほど怖いものはない。
遠いけど遠くないむしろここは狭い空間なんじゃないかって思ってきた。
幼い頃誘拐されて一時期、単色の部屋に閉じ込められたこと以来こう一色しかない部屋に恐怖心が出るって言う感じになったので、本当にこの部屋怖い。
他の色をください。
広いのか狭いのかわからないから怖い。
自分はいま中に浮いている?それとも落下中?
「ふぇ……ぐすん…」
精神が限界になってきた。
『誰か来てぇ、怖いよぉ、母さん、父さん、誰でもいいから怖いよぉ。ここ怖いよぉ。ふぇ…ヒックッ…』
あの頃のことが蘇る。
僕の目の前にはニタリと顔を歪ませる男の人。
僕を見ている目が怖い。
誰か助けて。怖いよ。
怖がっている僕を見て男はゲラゲラ笑う。
もうやだ…
体を丸めてなんとか心を落ち着かせようとする。
「ちょっとぉぉ。やっぱりここに来てるじゃない。ほら私の言っていたことが本当だったでしょう。」
急に声がして顔を上げると目の前には美人な女の人がいた。
ぷんぷんと何かに起こりながらやって来た。
僕の様子を見ると目を見開いてギュッと抱き寄せた。
ん?ぎゅっと?
俺はこの女の人ぐらい以上の身長だったと思うんだけど?
「落ち着いたみたいね。」
俺の手を引いて真っ白な空間から生活感のある部屋へと周囲が変化した。
部屋の中心にはテーブルがあってそこで一人の白髪のイケメンな男が紅茶を優雅に飲んでいた。
「アル兄、連れてきたよ。貴方の好k「ストォォーップ、リリアナ!これ以上言うの禁止!」……柚ちゃんを連れてきたわ。」
美女さんの言葉を塞ぐように座っていた椅子からこちらにすっ飛んできた。
それに
「ゆ、柚ちゃ…あの、俺男なんでさん付けでお願いしたいです。」
ちゃん付けはなんとなく恥ずい…
つい顔を赤らめると美女さんが「眼福。」って言い出した。
隣でイケメンな男が口に手を押さえて肩を震わせてる。
大丈夫か?
「コホンっ。」っと咳払いをして俺をテープルに誘導した。
妙にニコニコしているのは気のせい?
慣れた手つきでカップにお茶を注ぎイケメンさんが俺に渡す。
一口つけて「ほわぁぁ。」って美味しいのと暖かいの気持ちが入った息を吐いた。
なんか心もかなり落ち着いて来てる。
「さて」と言う声がしたので俺はすぐに姿勢を整える。
目の前には美人さんとイケメンさん、反対側に俺。
なんか面接みたいな座り方だね。
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