上 下
2 / 5

「交通標識?の修繕の仕方」

しおりを挟む
 ワゴン型の警察車両が路肩に止まっていた。
 何やら事件?事故?とその様子を注視することになったのだが、黄色と黒の模様のロープが目に入る。
 ちょうど車両の右後輪の下あたりから続いていて繋がった先はなんと白柱。
 よく見れば標識などを括りつけてあるポールのようなアレだ。
 その白柱は少し曲がっていて先端は丸裸。つまりは何も取り付けてない状態で歪んでいたのだ。
 おそらく柱を歪ませる何かが衝突した結果がそうなったのだと思った。
 どこまで曲がっていたのかは不明だが、倒れたものを起こすのにわざわざ警察車両を使うということに驚いた。
 交通量の多い信号付近なのでその作業は大変そうだ。
 車が捌けた隙を狙って地道に戻す作業を行なうのだろうと思う。
 しばらくして同じ付近を通ると曲がっていた柱が今度は反対側方面へと角度を変えて曲がっていた。
 そう、車両がけん引したであろう方向へと。
 ……引っ張りすぎたのかもしれないな、あれは。
 その柱は今のところ棒のまま歪んだ形で立っている。
 結局、何を表記案内したものかはわからずじまいである。
 今後、分かり次第追記しようと思うが、修繕が通報?された時に対応した警察の方が修復するとは思わなんだ。
 折れもしない限りは新しいモノは用意されないのだなと肌で感じた。
しおりを挟む

処理中です...