親になって親に愛されていなかったと知った。

たすく

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プロローグ

 保育園の年長さんになる頃、最寄り駅は同じだが、駅から少し離れた所に引っ越した。

家族の引っ越しって、子どもが大きくなるから少し広い所へって感じが一般的。

我が家は二間の平屋から二間の平屋へ引っ越した。
違っていたのは庭にプレハブ小屋があった事。

あったというか、建てさせてもらったのだ。
兄の部屋らしい。

私は5歳、兄は高校生だった。

兄は母の連れ子で歳が離れていた。少し変わっていたが、優しい兄だ。

父は飲食業、母は駅前の商店でパートをしていたが、引っ越す前くらいに保険の外交員になった。

この家が、母が稼ぐようになっておかしくなったのか、おかしくなって稼がなければならなくなったのかはわからない。

わからないけれど、お金はあるのに狭い平屋で汲み取り式トイレの家での暮らしが始まった。
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