いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

文字の大きさ
88 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

本日はこれで終了

しおりを挟む
 顔を歪める魂を喰らう者。
「ヘンナエキ。ニガイ。クサイ。ウエー」
 吐き出そうとする魂を喰らう者の口をスライムが塞ぐ。
「フガフガ(ハナセ。コンナノ。ノマナイ)」
 なんか言ってるけど残酷なスライムは吐き出させないように口を塞ぐ。行き場を失ったそれは、徐々に徐々に魂を喰らう者の内部へと流れるのだった。そして光り輝くとうっすらと透明だった姿が色味を取り戻していく。
「何すんのよ。このスライム。ってあれ?スライム?ここ何処~?お嬢様は?リリーは?ナタリーは?何ここ?何なのよここ?スライムがいるなんて、まるでファンタジー世界?これがひょっとして、今流行りの異世界転生ってやつ?」
「いや、混乱しているところ悪いんだけど」
「あっ私の口に粗末なやつを突っ込んだ変態!おまけに気持ちよさそうにあんなのまで出しちゃって、料理人は舌が命なんだから。クソ不味い物、飲ませないでよね」
 そこにパピィが近寄ってくる。
「やっぱりミネリアなのね。よかった無事で」
「ひょっとしてお嬢様?そんな、お嬢様までファンタジー世界に異世界転生だなんて、元の世界に帰りたいよ~」
「あの、ここデモンズフロンティアの世界なんだけど」
「変態が口を挟むなっての!料理人の舌を汚した罪は重いんだから。口なら下のが良かったっての!この意気地なしのクソ童貞が!」
「フグオ君は童貞じゃないし。私とやってるし、それどころかマーヤも入れて3Pもやってるし」
「へぇ、雌豚を2人も飼ってんだ。節操ないなクズ!」
 これって、お嬢様ラブのルルと違ったタイプの嫌悪感の表わし方ってやつだよね。
「何も言えないな。ハハッ」
「笑ってんじゃないわよ。ところで、デモンズフロンティアの世界って何?」
「へっ?」
「へっ?じゃないわよ。クズ変態が言ったんだろうが」
「あっごめん。デモンズフロンティアっていうVR MMORPGっていうゲーム知らない?」
「知らないわよ。ゲームに興味ないから」
「ミネリア、ほら作斗叔父様が作っていた」
「作斗叔父様!見つかったの?よかった。本当に」
「ううん、それはまだ」
「でも作斗叔父様が作ってたって?」
「うん。で、魔物になっていた私たちを救ってくれた勇者様が。あっこれはこっちの世界では言ってはダメなんでしたわ。兎に角、一度元の世界に戻りましょう」
「へっ?元の世界に戻れるの?」
「ミネリア、全ては元の世界に帰ってからね」
 僕たちは拠点に帰って、眠りにつく。瑠留の怒り狂った声で目を覚ました。
「おい、コラ変態!起きろ!深祢莉愛にまで手を出したって聞いたぞ!良い度胸やな。うちの大事な料理長に」
 パコンと音がする。
「イッテェーーーー暴力反対だぞ菜多莉愛」
「はぁ。全く、深祢莉愛の文句を言って良いのは御嬢様付きのメイド長であり、妹だからと御嬢様付きの料理長に抜擢した姉である私だけだと言ったでしょ」
「文句じゃねぇし、寧ろこの悪漢が手を出したからキレてただけだし」
「それに変態だの悪漢だのと暴言ばかり吐いてはなりません。作智様です。妹が御迷惑をおかけしたようで、無事に戻してくださり感謝しています」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「あんな変なのを身体に無理やり入れる事が当然のことだってか。ふざけんな変態!」
「まだ殴られ足りないようですね。それしか方法がない以上、必要な事だと言いましたよね。納得して一旦は礼儀正しくなったと思っていたのですが躾が足りなかったようですね」
「えっ?冗談だよね菜多莉愛?あれだけは嫌だーーーーーーーー。御嬢様から私を離さないでーーーーーーーー。もう、作智様に暴言吐かないからお願いしますーーーー」
「言葉だけではなく態度で示しなさい」
「いやーーーーーーーーーー。私を連れて行かないでーーーーーーーーお願いしますーーーーー」
 瑠留があんなに嫌がる躾って。菜多莉愛さん、どんな躾なんですか?それめちゃ気になります。いやいやいや、ダメだな。他所様のことに踏み込むとロクなことはないからな。
「あっ作智様は、食堂にお越しください。朝食の準備はできていますから。安心してください深祢莉愛に厨房は立ち入らせてません。正道様の御料理ですよ」
「母さんの!助かります菜多莉愛さん」
「いえいえ、私も妹の料理よりも正道様の料理のが好きなので」
「この裏切り者ー。深祢莉愛の方が美味しいに決まってるだろ!離せ、菜多莉愛。いや、離してください。もう、作智様に暴言吐かないからーーーーー」
「えぇ、たーっぷりといたから教え込みますから安心なさい瑠留。それでは失礼致します。作智様」
「はい」
「お前もはいじゃないだろ。助けろ。恨むからな。恨むからな。いや作智様。お願いします助けてくださいーーーー」
「はいはい。行きましょうね瑠留」
「嫌だーーーーーーーー。あれだけは、もう嫌だーーーーー」
 菜多莉愛さんが瑠留を連れていくのと同時に深祢莉愛が入ってくる。
「あぁ瑠留、可哀想な瑠留。私のためにごめんね。作智様、正道様の料理。絶品でした!今度レシピ教えてもらうことになりました。ウフフ。これで私も食材たちをより美味しく。ウフフ。これは失礼しました。向こうの世界では、作智様だとも知らずに失礼致しました。御嬢様が食堂にてお待ちです。御案内致します」
 深祢莉愛は向こうの世界でのことなどなかったかのようにあっけらかんとしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜

2nd kanta
ファンタジー
 愛する可愛い奥様達の為、俺は理不尽と戦います。  人違いで刺された俺は死ぬ間際に、得体の知れない何者かに異世界に飛ばされた。 そこは、テンプレの勇者召喚の場だった。 しかし召喚された俺の腹にはドスが刺さったままだった。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

処理中です...