いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

文字の大きさ
116 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

最初の洞窟拠点にお久しぶり〜

しおりを挟む
 現実世界で散々な目に遭ったフグオだったが今回も気合を入れて、囚われた人の救出作戦を頑張ろうとデモンズフロンティアの世界にやってきた。起きたのは、木の温もり溢れる拠点ではなく、現在本拠地として登録されている忍びの隠れ里拠点だ。手に柔らかい感触がする。
「起きたかマスター」
「ヴィ、ヴィーナス!?なっ何をして」
「マスターがまた自分自身を見失わないように監視していただけだ。何もしていない」
「そうなんだ。疑って悪かったよ」
「それに(あまりに寝顔が可愛かったなんて口が裂けても言えん。当初、嫌悪感しか抱いていなかったが、私はマスターのとある一面を垣間見て、考えを変えたのだ)」
「ん?それに、どうしたんだいヴィーナス?」
「なっなんでもない(いかんいかん私としたことがうっかり口に出してしまうところだった)」
「変なの。ところでヴィーナスにも服を買わないとね」
「服とはなんだ?」
「えっ、俺も着てる。こういうのだよ?」
「私は、そんなものは要らん。これが正装だからな。そもそも石像が服を着ると思うか?ちゃんちゃらおかしな話だろう」
「いや、だって、裸の女の子が街中を歩き回るなんて、痴女か変態かヤリモクと思われるよ」
「私は痴女でもなければ変態でもない。マスターと一緒にするな!それにヤリモク?それはなんだ。どういう意味だ?」
「男女の間のヤリモクって言ったらそんなのあれに決まってるじゃないか」
「ば、ば、ば、馬鹿者。不埒者。や、や、や、やっぱりマスターは変態だ!」
「裸の女の子に服を買い与えようとしている俺が変態なの?いやいやいや、それのがおかしいよ!」
 俺の言葉を聞く間も無くヴィーナスは恥ずかしさのあまりかけだしていってしまった。
「さて、俺もリビングに行こうかな」
 リビングに行くと赤面しているヴィーナスに根掘り葉掘り聞いているマヤとハルカ。
「ヴィーナス、どうしたの顔が真っ赤っかじゃない」
「マーヤ殿か。これは、そのマスターが変なことを言うからであってだな」
「えっフグオ君に何言われたの聞きたい聞きたい!」
「その、服を着ない裸の女の子は痴女か変態かヤリモクぐらいだと」
「そうね。それ以外、無いわね」
「マーヤ殿まで。マスターの病気が伝染している。ここには変態しか居ないのか!」
「いやいやいや、要はフグオはヴィーナスに服を与えようとしたんでしょ?全然、変態じゃ無いじゃない。紳士的振る舞いね」
「私もフグオ君に服とかバッグとか婚約指輪とか買って欲しいなぁ」
 ハルカの会話の内容がぶっ飛んでたので思わずツッコミを入れる。
「最後のおかしいだろ!買わんわ!」
「フグオ君、酷い。でも、好き」
「マスターおはようなのだ。ヴィーナス、取り敢えず服は着た方が良いのだ。マリンたちと行動するということは街にも行くのだ。流石に目を引きすぎるのだ」
「成程、目を引くから服を着た方が良いと。それならそうと言えば良いものを。変態だの痴女だのヤリモクだのと言うから」
「そうなのだ。きっとヴィーナスが気にいる服も見つかるのだ。取り敢えずこれで大事なところだけでも隠しておくのだ」
 マリンはそう言うと貝殻で作ったブラジャーっぽいものとパンティを取り出した。
「ってちょっと待てーい。そんなのいつ作った。それにどっから取り出した!」
「ん?マスターのを見てみよう見真似で作ったのだ。マリンは手先も器用だったのだ。エッヘン」
「ドヤ顔すな!身体から取り出したよな?どうなってんだ?」
「マスター、スライムには時間停止付きの無限収納が搭載されてるのだ。外に出て、周りをよく見てみるのだ」
 俺はマリンに言われるままに、外に出て、見回してみた。すると至る所で男の子や女の子の側にいる御守りスライムたちが水分補給用の水筒~大工仕事用の木の板まで、ありとあらゆるものを必要に応じて手渡していたのだ。
「えっ?」
「もしかして、マスターは知らなかったのだ?」
「しらねぇよ!そんな便利な機能、搭載してたのかよ。クラフトで作った収納鞄の意味ねぇよ!」
「てっきり、マスターは自分のものは自分で持つタイプだと思っていたのだ。これからはいつでも渡してくれて良いのだ。綺麗に整頓して預かってあげるのだ」
 マリンの言葉を聞いて、マヤもハルカも初耳だったのか、声を揃えて、言う。
「マリン、私にもスライムを1匹!」
「わかったのだ」
 スライムって最弱とか言われてるのに色々優秀なんだなぁ。
「マスター、遠い目をしてどうしたのだ。今日は、今から洞窟拠点に行くのだ」
「俺がマリンと初めてあったあの洞窟?」
「そうなのだ」
「突然、どうしたんだ?」
「次の魔物があの洞窟の近くにいるからなのだ」
「次の魔物?」
「デスボアーなのだ」
「そうか。もうそんなレベルになってたのか」
 そこに貝殻のブラと貝殻のパンティを履いたヴィーナスが着た。
「マリン殿、これは良い。すごく動きやすい。まるで何もつけてないのと変わらない」
「エッヘン」
 またしてもマリンがドヤ顔をしているのだった。
「ヴィーナスの準備も取り敢えずできたのだ。では、出発オシッコなのだ」
「それを言うなら出発進行ね。オシッコはダメよ」
「そうとも言う~のだ」
 こうして久々の洞窟拠点へと向かうのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった

椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。 底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。 ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。 だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。 翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜

2nd kanta
ファンタジー
 愛する可愛い奥様達の為、俺は理不尽と戦います。  人違いで刺された俺は死ぬ間際に、得体の知れない何者かに異世界に飛ばされた。 そこは、テンプレの勇者召喚の場だった。 しかし召喚された俺の腹にはドスが刺さったままだった。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

処理中です...