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5章 天下統一
哪吒、初陣
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張姜子・鄭天生・李恵姑・施淑女・孫寒華の展開する五行方陣の中に閉じ込められるガシャドクロ王累。
ガシャドクロ王累「道士如きが調子に乗るなァァァァァァ!忌々しい結界など潰してくれるわ!」
骨が集まり肥大化した指の骨は、爪のようになりそれで、ガンガンガンガンと見えない壁を攻撃し続けるガシャドクロ王累に血を吐く5人。
張姜子「なんて馬鹿力よ。アンタのことは絶対に許さないんだから!私の可愛い劉璋ちゃんを誑かせて!カハッ」
ガシャドクロ王累「その顔、何処かで見覚えがあると思うたが。そうか、張魯の母で、劉璋の母であったか。シシシシシシ。あの馬鹿は本当によく俺の掌で踊ってくれた。張任の邪魔さえなければ、蜀漢をもっと混乱に貶められたものを」
李恵姑「張姜子様!心を乱されてはなりません。五行方陣が解ければ、被害が。コフッ」
ガシャドクロ王累「このような弱々しい結界で我を閉じ込めようなどと笑止!」
鄭天生「マズイわね。5人がかりの方陣で持たないなんて。ケホッ」
ガシャドクロ王累「素晴らしい。素晴らしい。呪術とはこうも素晴らしいものであったのか。クハハハハ。人間如き下等な生物など全て、我の糧となれば良い」
施淑女「やらせないっての!孫寒華、足引っ張んじゃないよ」
孫寒華「わかってるでしゅ」
2人が持ち堪えたお陰で、壊れる直前で張り直される五行方陣。
ガシャドクロ王累「やれやれ、面倒だ。グガァァァァァァァァァァ!!!!!!」
ガシャドクロ王累が咆哮を上げると血溜まりから赤色に染まった骨が多数出現する。
鄧艾「まずい!奴らの狙いは、彼女たちか!援軍に来てくれた者たちを討ち取らせるわけにはいかない。全軍、奴らを止めろ!」
民男骨「ココ、トオサナイ」
民女骨「イカ、セナイ」
夏侯玄「李恵姑!もう良い!逃げろ!逃げてくれ!頼む!」
民老骨「コレ、デ、シマイ、ジャ」
老婆骨「オマエ、タチモ、ナカマニ、ナレ」
最初こそ人間らしい言葉だったのもこうしてカタコトになり邪悪さがどんどんと増していた。
華北の兵骨「コッチニ、コイヨ」
華北の兵「クソッ。俺もあんな姿になっちまうのかよ。チクショー」
張姜子「方陣を張りながら対処は無理ね。劉璋、もう直ぐ会えるわ」
李恵姑「ごめんなさい。力が及ばないばかりに。旦那様」
孫寒華「役立たずな弟子で至らない妻でごめんなさいでしゅ」
鄭天生「恐ろしく強大な闇ね。世界の危機と考えて、赴いたのだけど、ままならないものね」
施淑女「だから、足引っ張んなっていったのにさ」
???「皆さんは方陣の展開をしてる人たちの護衛をあのデカブツは僕が引き受けるよ!」
そこには哪吒と共に九尾の狐・玄武・青龍・白虎・朱雀が居た。
左慈「案ずるな。小生が来たゆえ」
李恵姑「左慈方士様?」
青龍「悪魔が好き勝手することは許さん」
白虎「へぇ青龍の奴、珍しく熱くなってんじゃねぇの。まぁ、そうだよな。この国の守護してんのは、俺たち四神なんだからよぉ」
玄武「やれやれ、厄介なデカブツは、哪吒の奴が引き受けるそうじゃ。方陣を厚くしてやるとしようかのぉ」
朱雀「守りと言えば玄武よね~。さて、じゃあアタシは、あの骨どもを業火の炎で焼いちゃおうかしら」
青龍「某が血など洗い流して普通の骨にしてやろう。かかってくるが良い」
白虎「要は骨だよな。喰らうのは、得意だぜ」
九尾の狐「妾の眷属でありながら暴れ回る悪魔よ。誰が上から今一度教えてやらねばならんか」
神の眷属の到来にも全く動じないガシャドクロ王累。
ガシャドクロ王累「やっとやっと来たのか。忌々しい神の眷属ども。いつもいつも邪魔しに来る呪術師の敵。あの御方に変わって、俺がこの新しい身体で始末してくれるわ!」
哪吒「僕さ。実戦はこれが初めてなんだよね。だから、言わせてもらうよ?やれるもんならやってみろ!あっかんべーだ」
ガシャドクロ王累の伸びる爪攻撃を受け止め、そのまま薙ぎ払う哪吒。
ガシャドクロ王累「ぐおおおおおお。なんてな。ここには俺の力の源がたくさんある。負けはせん。負けはな」
哪吒「へぇ。やるじゃん。ホント、厄介な相手みたいだ」
その頃、朱雀に焼かれた骨たちは続々と集まり、牛の骨に群がり大きな二足歩行をした牛となる。
牛骨「ガシャドクロ様の元には行かせんよ。朱雀」
朱雀「へぇ、きちんと話せるってことは強敵ってことかしら?良いわ、ちょうど暇してたもの。相手してあげるわ」
血を洗い流した青龍の元には、鯨の骨に群がる骨たちがまるで水を泳ぐように空を飛んでいた。
鯨骨「ふわぁ。よう寝た。ガシャドクロ様がお暴れになっておる。ワシの相手はお前か青龍。良いぞ。良いぞ」
青龍「某相手に水に生きる者で挑むとは、舐められたものだ。良いだろう。相手をしてくれよう」
結界を張っていた玄武の元には、島ぐらいの大きな骨がやってきていた。
玄武「ほぉ。かつて黄竜様に葬られたダイダラボッチを再現しよったか。だが、所詮は紛い物じゃな」
ダイダラボッチ骨「ガシャドクロ様、俺、生き返らせた。玄武、お前も黄竜と同じように潰す」
危険な兵士たちのところに先回りして、骨を喰らっていた白虎は、お腹の中から飛び出した骨と対面していた。
餓鬼骨「食欲旺盛。食べられた。俺たち。こうして、白虎の中から。喰らい尽くす!」
白虎「へぇ、やってくれんじゃねぇの。結構きいたぜ今のはよ。餓鬼!」
四神が苦戦する中、九尾の狐は9匹の狐に分身して、駆け回りながら戦況報告と左慈に追加注文をするのだった。
ガシャドクロ王累「道士如きが調子に乗るなァァァァァァ!忌々しい結界など潰してくれるわ!」
骨が集まり肥大化した指の骨は、爪のようになりそれで、ガンガンガンガンと見えない壁を攻撃し続けるガシャドクロ王累に血を吐く5人。
張姜子「なんて馬鹿力よ。アンタのことは絶対に許さないんだから!私の可愛い劉璋ちゃんを誑かせて!カハッ」
ガシャドクロ王累「その顔、何処かで見覚えがあると思うたが。そうか、張魯の母で、劉璋の母であったか。シシシシシシ。あの馬鹿は本当によく俺の掌で踊ってくれた。張任の邪魔さえなければ、蜀漢をもっと混乱に貶められたものを」
李恵姑「張姜子様!心を乱されてはなりません。五行方陣が解ければ、被害が。コフッ」
ガシャドクロ王累「このような弱々しい結界で我を閉じ込めようなどと笑止!」
鄭天生「マズイわね。5人がかりの方陣で持たないなんて。ケホッ」
ガシャドクロ王累「素晴らしい。素晴らしい。呪術とはこうも素晴らしいものであったのか。クハハハハ。人間如き下等な生物など全て、我の糧となれば良い」
施淑女「やらせないっての!孫寒華、足引っ張んじゃないよ」
孫寒華「わかってるでしゅ」
2人が持ち堪えたお陰で、壊れる直前で張り直される五行方陣。
ガシャドクロ王累「やれやれ、面倒だ。グガァァァァァァァァァァ!!!!!!」
ガシャドクロ王累が咆哮を上げると血溜まりから赤色に染まった骨が多数出現する。
鄧艾「まずい!奴らの狙いは、彼女たちか!援軍に来てくれた者たちを討ち取らせるわけにはいかない。全軍、奴らを止めろ!」
民男骨「ココ、トオサナイ」
民女骨「イカ、セナイ」
夏侯玄「李恵姑!もう良い!逃げろ!逃げてくれ!頼む!」
民老骨「コレ、デ、シマイ、ジャ」
老婆骨「オマエ、タチモ、ナカマニ、ナレ」
最初こそ人間らしい言葉だったのもこうしてカタコトになり邪悪さがどんどんと増していた。
華北の兵骨「コッチニ、コイヨ」
華北の兵「クソッ。俺もあんな姿になっちまうのかよ。チクショー」
張姜子「方陣を張りながら対処は無理ね。劉璋、もう直ぐ会えるわ」
李恵姑「ごめんなさい。力が及ばないばかりに。旦那様」
孫寒華「役立たずな弟子で至らない妻でごめんなさいでしゅ」
鄭天生「恐ろしく強大な闇ね。世界の危機と考えて、赴いたのだけど、ままならないものね」
施淑女「だから、足引っ張んなっていったのにさ」
???「皆さんは方陣の展開をしてる人たちの護衛をあのデカブツは僕が引き受けるよ!」
そこには哪吒と共に九尾の狐・玄武・青龍・白虎・朱雀が居た。
左慈「案ずるな。小生が来たゆえ」
李恵姑「左慈方士様?」
青龍「悪魔が好き勝手することは許さん」
白虎「へぇ青龍の奴、珍しく熱くなってんじゃねぇの。まぁ、そうだよな。この国の守護してんのは、俺たち四神なんだからよぉ」
玄武「やれやれ、厄介なデカブツは、哪吒の奴が引き受けるそうじゃ。方陣を厚くしてやるとしようかのぉ」
朱雀「守りと言えば玄武よね~。さて、じゃあアタシは、あの骨どもを業火の炎で焼いちゃおうかしら」
青龍「某が血など洗い流して普通の骨にしてやろう。かかってくるが良い」
白虎「要は骨だよな。喰らうのは、得意だぜ」
九尾の狐「妾の眷属でありながら暴れ回る悪魔よ。誰が上から今一度教えてやらねばならんか」
神の眷属の到来にも全く動じないガシャドクロ王累。
ガシャドクロ王累「やっとやっと来たのか。忌々しい神の眷属ども。いつもいつも邪魔しに来る呪術師の敵。あの御方に変わって、俺がこの新しい身体で始末してくれるわ!」
哪吒「僕さ。実戦はこれが初めてなんだよね。だから、言わせてもらうよ?やれるもんならやってみろ!あっかんべーだ」
ガシャドクロ王累の伸びる爪攻撃を受け止め、そのまま薙ぎ払う哪吒。
ガシャドクロ王累「ぐおおおおおお。なんてな。ここには俺の力の源がたくさんある。負けはせん。負けはな」
哪吒「へぇ。やるじゃん。ホント、厄介な相手みたいだ」
その頃、朱雀に焼かれた骨たちは続々と集まり、牛の骨に群がり大きな二足歩行をした牛となる。
牛骨「ガシャドクロ様の元には行かせんよ。朱雀」
朱雀「へぇ、きちんと話せるってことは強敵ってことかしら?良いわ、ちょうど暇してたもの。相手してあげるわ」
血を洗い流した青龍の元には、鯨の骨に群がる骨たちがまるで水を泳ぐように空を飛んでいた。
鯨骨「ふわぁ。よう寝た。ガシャドクロ様がお暴れになっておる。ワシの相手はお前か青龍。良いぞ。良いぞ」
青龍「某相手に水に生きる者で挑むとは、舐められたものだ。良いだろう。相手をしてくれよう」
結界を張っていた玄武の元には、島ぐらいの大きな骨がやってきていた。
玄武「ほぉ。かつて黄竜様に葬られたダイダラボッチを再現しよったか。だが、所詮は紛い物じゃな」
ダイダラボッチ骨「ガシャドクロ様、俺、生き返らせた。玄武、お前も黄竜と同じように潰す」
危険な兵士たちのところに先回りして、骨を喰らっていた白虎は、お腹の中から飛び出した骨と対面していた。
餓鬼骨「食欲旺盛。食べられた。俺たち。こうして、白虎の中から。喰らい尽くす!」
白虎「へぇ、やってくれんじゃねぇの。結構きいたぜ今のはよ。餓鬼!」
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