756 / 821
5章 天下統一
深刻な状況
しおりを挟む
4箇所から野営地を焼き払って、強引に突破した総勢160万の鄴への救援軍。
焼けた身元を照らし合わせるが、その身体の多くが。
郭嘉「この人もそうだね。兵士じゃなくて、農民。さらにここにある多くが歳を召しているね」
諸葛亮「とても戦えるように見えない人たちすら戦闘民族に変えて利用する。恐ろしい禁術ですね」
龐統「孔明、感心してる場合じゃないさ。今回はやむを得ずこれだけの人を殺す作戦を取ったけど本来なら彼らもこの国に生きる大事な民さ」
徐庶「士元、そう孔明を虐めないでくれると嬉しいな?孔明のことだから、そのこともよーくわかってるはずだしね」
周瑜「確かに殺さずに救える方法もあったかと思うと」
荀彧「今回は鄴が陥落間近まで追い込まれていたこともあり、取れる戦術が限られていました。その中で、夜堂々と眠る彼らを見て、火計が最も効果的だと判断したのです。亡くなった彼らの亡骸を弔うことがせめてもの償いとなりましょう」
陸遜「若造が口を挟むことをお許しください。彼らは火に焼かれながら満足そうな顔を浮かべていました。救うことができたと好意的に捉えた方が良いかもしれません!」
魯粛「うーむ。確かにどの顔を火に焼かれて亡くなったというのにまるで何かから解放されたかのように穏やかな顔をしている。一種の救いと言えなくもない」
呂蒙「ですが、これだけの人命が失われてしまったことに変わりありませんぞ」
賈詡「成程、では呂蒙殿にはもっと良い作戦があったと?」
呂蒙「そうは言ってませんが」
戯志才「今は悔いている場合ではないと思うが。敵は、予想を遥かに超える非人道的な男だ。これはまだ序の口であろう」
姜維「それに城に向かわれた皆が戻らないのも気がかりです」
荀攸「確かに少し遅い気もするな。だが我らはそれまでにこの亡くなった命を弔うのが仕事だ」
城の中へと向かったのは、劉義賢に縁のある面々と曹操だった。
曹仁「殿、それに劉備殿。良かった、お二人は和解されたのですな。さぁ、こちらへ」
曹操「子考、お前が劉義賢殿を守っていてくれたのだな。お前たちがこの場を死守してくれなければ、我々のところに奴らが来ていたかと思うと感謝に耐えん!」
劉備「曹仁殿、弟のことを守ってくれたこと感謝する」
酷い怪我で寝かされている3人のところに向かう。
曹操「子和、怪我をしたのは劉義賢殿だけではなかったのだな」
曹仁「申し訳ございません殿。某が敵の力量を見誤ったばかりに、弟を危険な目に」
曹操「この怪我だ。よく戦ったのだろう。構わん。それよりも」
曹操が横を見ると劉義賢だけでなく寇封まで、酷い怪我で寝ていることに取り乱している劉備がいた。
劉備「う。うぅ。こんなの嘘だろ。丁!封!どうして弟だけでなく息子までこのような目に」
関興「劉備様、我々がついていながら申し訳ありません」
張苞「叔父上を守れず申し訳ねぇ」
近づいて来る関興と張苞を止める劉備。
劉備「えぇい近付くな!誰も!誰も!弟と息子に近付くことは許さん!う。うぅ」
曹操「2人とも今はそっとしておいてやれ。俺たちは少し出ているとしよう」
全員が出て来るのを見届けた劉備は劉義賢の頭を思いっきり叩く。
義賢「イッテェ~。いきなり何するんですか兄上!」
劉備「この大馬鹿者が!私を騙せると思っていたのか!また、何か見たのだな?」
義賢「兄上には隠せませんね」
劉備「お前は、昔から気を失うことが多かった。私は、その度に貧血かと流していたがあの時もこことは違う別の世界を見ていたのだな?」
義賢「はぁ。もうそのことにも気付いてしまったんですね兄上は、ほんと羊の顔を被った狼ですよ」
劉備「そうでなければここまで生き抜けるわけが無いだろう。で、何を見た?」
義賢「これより北の侵攻は苛烈を極めることになります。俺が見てきたどの世界線でも多くの将兵の命が失われました。その先に掴む平和も美しいとは思いますが俺は看過できません。完全なる勝利を手にしたい。兄上の好敵手であった曹操殿とも手を結んだのならね。俺はバッドエンドは好きじゃない。ハッピーエンドが好きなんですよ」
劉備「また、訳のわからない言葉を。で、何か策はあるのか?」
義賢「えぇ。相手が予想もできないようなところから攻撃してやれば良いんですよ。所詮、本体は一つしかないんですから。悪の親玉を討つ、最後の献策を聞きたいですか兄上?」
劉備「愚問だな。民を守るためにそれが必要なことなら私はもう迷わない!丁、それが終わったらお前は?」
義賢「えぇ。お察しの通りです。未来に帰ってしまうでしょうね。どの未来かは想像もできないぐらい今の歴史はめちゃくちゃですが」
劉備「フッ。ところで寇封、お前もいつまで寝たフリしてる?」
寇封「スー。スー」
劉備「この馬鹿者が!」
その手を止める劉義賢。
義賢「兄上、寇封は本当に大きな怪我をしています。絶対安静です。冗談ではありません。後、俺も実は目が完全に覚めたのはさっきです。覚めて、いきなり兄上に小突かれるとは思いませんでしたが」
劉備「あわ。あわわ。封ーーーー死ぬな!死んではダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
義賢「ありゃ。俺が無事だからてっきり封もと思ってたのが違ったから涙腺が決壊しちゃったか。こうなった兄上は暫くそっとしておくしかないな」
そう、劉義賢の能力が彼らに取って誤算だったのはいうまでもない。
一つづつ、攻め取る必要なんてない。
だって、今の彼には、有象無象に隠れた敵の本体が何処にいるか丸見えなのだから。
そして、その場所にこっそりと近付く、8人の勇者のことも。
義賢「徹底的に悪役を演じてきたのがこれのためなんて、数奇な運命を行くよね君も」
義賢は8人の勇者にそっと呟くのだった。
焼けた身元を照らし合わせるが、その身体の多くが。
郭嘉「この人もそうだね。兵士じゃなくて、農民。さらにここにある多くが歳を召しているね」
諸葛亮「とても戦えるように見えない人たちすら戦闘民族に変えて利用する。恐ろしい禁術ですね」
龐統「孔明、感心してる場合じゃないさ。今回はやむを得ずこれだけの人を殺す作戦を取ったけど本来なら彼らもこの国に生きる大事な民さ」
徐庶「士元、そう孔明を虐めないでくれると嬉しいな?孔明のことだから、そのこともよーくわかってるはずだしね」
周瑜「確かに殺さずに救える方法もあったかと思うと」
荀彧「今回は鄴が陥落間近まで追い込まれていたこともあり、取れる戦術が限られていました。その中で、夜堂々と眠る彼らを見て、火計が最も効果的だと判断したのです。亡くなった彼らの亡骸を弔うことがせめてもの償いとなりましょう」
陸遜「若造が口を挟むことをお許しください。彼らは火に焼かれながら満足そうな顔を浮かべていました。救うことができたと好意的に捉えた方が良いかもしれません!」
魯粛「うーむ。確かにどの顔を火に焼かれて亡くなったというのにまるで何かから解放されたかのように穏やかな顔をしている。一種の救いと言えなくもない」
呂蒙「ですが、これだけの人命が失われてしまったことに変わりありませんぞ」
賈詡「成程、では呂蒙殿にはもっと良い作戦があったと?」
呂蒙「そうは言ってませんが」
戯志才「今は悔いている場合ではないと思うが。敵は、予想を遥かに超える非人道的な男だ。これはまだ序の口であろう」
姜維「それに城に向かわれた皆が戻らないのも気がかりです」
荀攸「確かに少し遅い気もするな。だが我らはそれまでにこの亡くなった命を弔うのが仕事だ」
城の中へと向かったのは、劉義賢に縁のある面々と曹操だった。
曹仁「殿、それに劉備殿。良かった、お二人は和解されたのですな。さぁ、こちらへ」
曹操「子考、お前が劉義賢殿を守っていてくれたのだな。お前たちがこの場を死守してくれなければ、我々のところに奴らが来ていたかと思うと感謝に耐えん!」
劉備「曹仁殿、弟のことを守ってくれたこと感謝する」
酷い怪我で寝かされている3人のところに向かう。
曹操「子和、怪我をしたのは劉義賢殿だけではなかったのだな」
曹仁「申し訳ございません殿。某が敵の力量を見誤ったばかりに、弟を危険な目に」
曹操「この怪我だ。よく戦ったのだろう。構わん。それよりも」
曹操が横を見ると劉義賢だけでなく寇封まで、酷い怪我で寝ていることに取り乱している劉備がいた。
劉備「う。うぅ。こんなの嘘だろ。丁!封!どうして弟だけでなく息子までこのような目に」
関興「劉備様、我々がついていながら申し訳ありません」
張苞「叔父上を守れず申し訳ねぇ」
近づいて来る関興と張苞を止める劉備。
劉備「えぇい近付くな!誰も!誰も!弟と息子に近付くことは許さん!う。うぅ」
曹操「2人とも今はそっとしておいてやれ。俺たちは少し出ているとしよう」
全員が出て来るのを見届けた劉備は劉義賢の頭を思いっきり叩く。
義賢「イッテェ~。いきなり何するんですか兄上!」
劉備「この大馬鹿者が!私を騙せると思っていたのか!また、何か見たのだな?」
義賢「兄上には隠せませんね」
劉備「お前は、昔から気を失うことが多かった。私は、その度に貧血かと流していたがあの時もこことは違う別の世界を見ていたのだな?」
義賢「はぁ。もうそのことにも気付いてしまったんですね兄上は、ほんと羊の顔を被った狼ですよ」
劉備「そうでなければここまで生き抜けるわけが無いだろう。で、何を見た?」
義賢「これより北の侵攻は苛烈を極めることになります。俺が見てきたどの世界線でも多くの将兵の命が失われました。その先に掴む平和も美しいとは思いますが俺は看過できません。完全なる勝利を手にしたい。兄上の好敵手であった曹操殿とも手を結んだのならね。俺はバッドエンドは好きじゃない。ハッピーエンドが好きなんですよ」
劉備「また、訳のわからない言葉を。で、何か策はあるのか?」
義賢「えぇ。相手が予想もできないようなところから攻撃してやれば良いんですよ。所詮、本体は一つしかないんですから。悪の親玉を討つ、最後の献策を聞きたいですか兄上?」
劉備「愚問だな。民を守るためにそれが必要なことなら私はもう迷わない!丁、それが終わったらお前は?」
義賢「えぇ。お察しの通りです。未来に帰ってしまうでしょうね。どの未来かは想像もできないぐらい今の歴史はめちゃくちゃですが」
劉備「フッ。ところで寇封、お前もいつまで寝たフリしてる?」
寇封「スー。スー」
劉備「この馬鹿者が!」
その手を止める劉義賢。
義賢「兄上、寇封は本当に大きな怪我をしています。絶対安静です。冗談ではありません。後、俺も実は目が完全に覚めたのはさっきです。覚めて、いきなり兄上に小突かれるとは思いませんでしたが」
劉備「あわ。あわわ。封ーーーー死ぬな!死んではダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
義賢「ありゃ。俺が無事だからてっきり封もと思ってたのが違ったから涙腺が決壊しちゃったか。こうなった兄上は暫くそっとしておくしかないな」
そう、劉義賢の能力が彼らに取って誤算だったのはいうまでもない。
一つづつ、攻め取る必要なんてない。
だって、今の彼には、有象無象に隠れた敵の本体が何処にいるか丸見えなのだから。
そして、その場所にこっそりと近付く、8人の勇者のことも。
義賢「徹底的に悪役を演じてきたのがこれのためなんて、数奇な運命を行くよね君も」
義賢は8人の勇者にそっと呟くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。
きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕!
突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。
そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?)
異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる