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終章 この世界の守護者
王都軍vs宗教国軍
王都エインヘリヤルにて。
「何じゃと!?ブッラが大挙して攻めてきたじゃと!?」
「はい。既に国境の砦は落とされ、魔王に与する兵どもに死をと。その亡骸は晒されておりました」
「馬鹿な!?魔王に与するワシらが?奴らは何を言っておるのじゃ?あのような怪しげな偽物の女神の言葉を信じるなどどうにかしておるであろうが!」
「陛下のおっしゃる通りだと思いますが民衆の中にも女神軍に与して、ブッラ率いる宗教国軍を迎え入れる動きもあります。至急、手を打ちませんとエインヘリヤルは、内側から崩壊します」
「ふむ。直ぐに暴徒化しそうな民を一時的に拘束するのじゃ!」
エインヘリヤル王の命令を受けて、兵士が城下町へと向かおうとした時。
「報告!アムール将軍が兵を率いて、宗教国軍を迎撃しに向かいました!その数、1万8千」
「何、アムールが!?いや、待て。そういうことか。アムールの奴め。後手に回りつつある状況を打破するため打って出たか。なら、ワシも責務を果たさねばならんな」
だが、女神マリーンを信じる暴徒化した信者と兵士の衝突、王都エインヘリヤルは機能不全に陥るところまで来ていた。
一方のアムール将軍。
「ふむ。宗教国軍が操られているとしたら付け入る隙もあるかと思うたが。これは、やれやれ見事な陣容だ」
アムールの眼前には宗教国軍、総勢2万の兵が一糸乱れぬ行軍で、王都エインヘリヤルを目指していた。
「このまま進まれては、孫婿殿の住むデストラク村を蹂躙されかねんか。やはり、平地戦にて」
そう考えたアムールであったが次の瞬間驚きの光景が目に映る。
いきなり、さっきまでなかったその場所に立派な砦が現れたのである。
宗教国軍は、いきなり現れた砦を前に足踏みすることとなった。
宗教国軍の此度の遠征の指揮を取るのは、宗主のスウキョウと新たな聖女と呼ばれるマリアである。
しかし、この2人の立ち位置は違っていた。
「スウキョウ様、女神マリーン様のお言葉は聖女にしか聞こえないのでは無かったのですか?」
「マリアか。何度も言うておるだろう。ワシにも聞こえるようになった以上、宗主であるワシが指揮すると」
「ですが、先ほどの砦での仕打ちはあまりにも酷いと思われます!」
「何がだ?魔王の手先である以上、滅菌は必須。惨たらしく殺し、女神様を裏切るとどうなるかを徹底的に見せつけねばならん」
「ですがあの中にも敬虔な信徒の方がいらっしゃい、ました」
「魔王の手先となった以上、残念だが仕方あるまい!」
「ですが」
「くどい!もうお前だけが女神様の声を聞けるのではない。ようやくワシにも女神様の御声が聞こえたのだ。女神様はお怒りである。王都エインヘリヤルとデストラク村は、除菌対象だ。異論は認めぬ。さぁ神の先兵たちよ進軍を開始せ!?」
目の前に巨大な建造物が現れ、宗教国軍の行く手を遮り、中から現れたのは。
「我が祖国も落ちぶれたものだ」
「そ、僧兵長!?貴様は、確か死んだはずでは」
「えーっと。それはだな」
僧兵長の姿をした人物は、後ろを振り向き小さい声で尋ねる。
「マナミママ~この後、どうすれば良かったのかキュ?」
「ミミッキュちゃん、私がちゃんと教えたじゃない。次はゴニョゴニョゴニョよ。このためにみんなに私の愛する家族を害そうとした女神信仰なんてくだらないことにしがみついてる奴らを食べさせたんだから」
「わ、わかったッキュ」
気を取り直して、僧兵長に化けたミミッキュは言葉を続ける。
「ゴホン。失礼した。我々は、気付いたのだ。偽りの女神が我々に何をしてくれたか。答えは、簡単だ。何もしてくれなかった。それに引き換え、トモカズ様は素晴らしい。女神信仰などとくだらないことに囚われる我らの心を救ってくださった。本来、女神の声など誰も聞こえぬ尊いものだ。何故、それが聞こえるのか?それは、サキュバスの常套手段だからだ。貴様らこそ、悪鬼の類である!」
「言うに事欠いて、我らのことを悪化と呼ぶとは僧兵長は身も心も邪悪に染まってしまったようだ。粛清対象だ。除菌対象だ。神の先兵たちよ!この砦を滅菌してしまうのだ!」
怒りに身を任せて砦へと進軍する宗教国軍を風の魔法と水の魔法が襲いかかる。
「風の精霊よ。我が声に耳を傾け力を貸しなさい。ウインドスラッシュ!」
「水の精霊よ。僕にトモ君の未来を守る力を貸して。ウォーターレーザー!」
この光景を見て、微笑むアムール。
「やれやれ、我が孫娘もなかなかやりおるわい。ガハハハハ。ワシらも負けてられんぞ!王国軍よ。あの砦の者たちを援護する!ワシに続け、宗教国軍の側面を突く!」
風の魔法と水の魔法で身体をバラバラにされた宗教国軍の側面を王国軍が突く。
「己ら。神をも恐れぬ所業をしよって!ええい!立て直せ!立て直さぬか!」
「無理です!風の魔法と水の魔法に恐れ慄き、立ち止まった隙を王国軍に突かれて。ギャァ」
「ええい、魔王の手先に恐れ慄くなど宗教国軍の恥晒しなど必要ないわ!お前たちもこうなりたく無かったら立て直せ!」
「は、はい!」
こうして、宗主スウキョウの恐怖政治で、死の兵と化した宗教国軍の粘りによって、王国軍側にも被害がで始めるのだった。
「何じゃと!?ブッラが大挙して攻めてきたじゃと!?」
「はい。既に国境の砦は落とされ、魔王に与する兵どもに死をと。その亡骸は晒されておりました」
「馬鹿な!?魔王に与するワシらが?奴らは何を言っておるのじゃ?あのような怪しげな偽物の女神の言葉を信じるなどどうにかしておるであろうが!」
「陛下のおっしゃる通りだと思いますが民衆の中にも女神軍に与して、ブッラ率いる宗教国軍を迎え入れる動きもあります。至急、手を打ちませんとエインヘリヤルは、内側から崩壊します」
「ふむ。直ぐに暴徒化しそうな民を一時的に拘束するのじゃ!」
エインヘリヤル王の命令を受けて、兵士が城下町へと向かおうとした時。
「報告!アムール将軍が兵を率いて、宗教国軍を迎撃しに向かいました!その数、1万8千」
「何、アムールが!?いや、待て。そういうことか。アムールの奴め。後手に回りつつある状況を打破するため打って出たか。なら、ワシも責務を果たさねばならんな」
だが、女神マリーンを信じる暴徒化した信者と兵士の衝突、王都エインヘリヤルは機能不全に陥るところまで来ていた。
一方のアムール将軍。
「ふむ。宗教国軍が操られているとしたら付け入る隙もあるかと思うたが。これは、やれやれ見事な陣容だ」
アムールの眼前には宗教国軍、総勢2万の兵が一糸乱れぬ行軍で、王都エインヘリヤルを目指していた。
「このまま進まれては、孫婿殿の住むデストラク村を蹂躙されかねんか。やはり、平地戦にて」
そう考えたアムールであったが次の瞬間驚きの光景が目に映る。
いきなり、さっきまでなかったその場所に立派な砦が現れたのである。
宗教国軍は、いきなり現れた砦を前に足踏みすることとなった。
宗教国軍の此度の遠征の指揮を取るのは、宗主のスウキョウと新たな聖女と呼ばれるマリアである。
しかし、この2人の立ち位置は違っていた。
「スウキョウ様、女神マリーン様のお言葉は聖女にしか聞こえないのでは無かったのですか?」
「マリアか。何度も言うておるだろう。ワシにも聞こえるようになった以上、宗主であるワシが指揮すると」
「ですが、先ほどの砦での仕打ちはあまりにも酷いと思われます!」
「何がだ?魔王の手先である以上、滅菌は必須。惨たらしく殺し、女神様を裏切るとどうなるかを徹底的に見せつけねばならん」
「ですがあの中にも敬虔な信徒の方がいらっしゃい、ました」
「魔王の手先となった以上、残念だが仕方あるまい!」
「ですが」
「くどい!もうお前だけが女神様の声を聞けるのではない。ようやくワシにも女神様の御声が聞こえたのだ。女神様はお怒りである。王都エインヘリヤルとデストラク村は、除菌対象だ。異論は認めぬ。さぁ神の先兵たちよ進軍を開始せ!?」
目の前に巨大な建造物が現れ、宗教国軍の行く手を遮り、中から現れたのは。
「我が祖国も落ちぶれたものだ」
「そ、僧兵長!?貴様は、確か死んだはずでは」
「えーっと。それはだな」
僧兵長の姿をした人物は、後ろを振り向き小さい声で尋ねる。
「マナミママ~この後、どうすれば良かったのかキュ?」
「ミミッキュちゃん、私がちゃんと教えたじゃない。次はゴニョゴニョゴニョよ。このためにみんなに私の愛する家族を害そうとした女神信仰なんてくだらないことにしがみついてる奴らを食べさせたんだから」
「わ、わかったッキュ」
気を取り直して、僧兵長に化けたミミッキュは言葉を続ける。
「ゴホン。失礼した。我々は、気付いたのだ。偽りの女神が我々に何をしてくれたか。答えは、簡単だ。何もしてくれなかった。それに引き換え、トモカズ様は素晴らしい。女神信仰などとくだらないことに囚われる我らの心を救ってくださった。本来、女神の声など誰も聞こえぬ尊いものだ。何故、それが聞こえるのか?それは、サキュバスの常套手段だからだ。貴様らこそ、悪鬼の類である!」
「言うに事欠いて、我らのことを悪化と呼ぶとは僧兵長は身も心も邪悪に染まってしまったようだ。粛清対象だ。除菌対象だ。神の先兵たちよ!この砦を滅菌してしまうのだ!」
怒りに身を任せて砦へと進軍する宗教国軍を風の魔法と水の魔法が襲いかかる。
「風の精霊よ。我が声に耳を傾け力を貸しなさい。ウインドスラッシュ!」
「水の精霊よ。僕にトモ君の未来を守る力を貸して。ウォーターレーザー!」
この光景を見て、微笑むアムール。
「やれやれ、我が孫娘もなかなかやりおるわい。ガハハハハ。ワシらも負けてられんぞ!王国軍よ。あの砦の者たちを援護する!ワシに続け、宗教国軍の側面を突く!」
風の魔法と水の魔法で身体をバラバラにされた宗教国軍の側面を王国軍が突く。
「己ら。神をも恐れぬ所業をしよって!ええい!立て直せ!立て直さぬか!」
「無理です!風の魔法と水の魔法に恐れ慄き、立ち止まった隙を王国軍に突かれて。ギャァ」
「ええい、魔王の手先に恐れ慄くなど宗教国軍の恥晒しなど必要ないわ!お前たちもこうなりたく無かったら立て直せ!」
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