『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編 ヴィヴィの始動

三鬼とこん

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向井はトレイを持ってテーブルに行くと、

「おやつなので手を洗って来てください」

とチビ達に声をかけた。

「わぁ~」

ハクとクロウがおもちゃから顔をあげ、

妖鬼と一緒に片づけを始めた。

向井はおやつをテーブルに置き三鬼を見た。

「何を折っているんですか? 」

「………ウサギさん」

一生懸命に折っている姿を見て、

「それは誰かへのプレゼントかな? 」

と聞いた。

「………ボクね………こんにヒドイこといったの。

だからこんのすきなウサギをおるの」

「ほら、そこはお耳だから綺麗に伸ばして」

アンが指をさしながら教える。

三鬼が真剣に折る姿を見つめた。

「こころにもアイロンかけたらキレイになる? 」

三鬼が向井を見上げた。

「三鬼のここは十分きれいですよ」

向井はそういうと三鬼の胸に手を置いた。

「………」

それでも泣きそうなのを見て、

「では三鬼の胸にアイロンをかけましょう」

向井はそういうと三鬼を抱き上げ、

高い高いをするように持ち上げた。

そのあとにぎゅっと抱きしめ、

ビックリする三鬼が笑顔になるのを確かめると、

抱いたまま胸をくすぐった。

「ヤダ。くすぐったい」

三鬼がキャッキャ笑うのを見て、

「ほら、もうアイロンがかけられたから、

大丈夫です。ココアが冷めちゃうから、

お手々を洗って来てください」

向井は床に下すとキッチンに行くように促した。

それを見ていたハクとクロウが手を洗い終え、

かけてきた。

「ボクもやって~」

「ボクも~」

向井は二人を順番に抱き上げると、

三鬼にやったように同じことを繰り返した。

二人がキャッキャと笑うのを大人達も笑顔で見ていた。

そこに呉葉とこんが部屋に入ってきた。

「あ~わらわも~」

高い高いされているのを見て、

向井に抱きついてきた。

「仕方がないな~」

向井は笑うと呉葉とこんにも同じように抱き上げた。

「さぁ、二人もおやつだから手を洗ってきて」

あとから入ってきたトリアが言った。

チビ達をチェアーに座らせると、

三鬼が戻ってきて折り紙を手に持って、

こんが来るのを待っていた。

大人達がじっと見守る。

手を洗い終えたこんがやってくると、

「ゴメンね。これウサギさん。こんにあげる」

と三鬼が折ったウサギの折り紙を渡した。

こんはピンクのウサギに笑顔になると、

「ありがとう」

と言い、嬉しそうに折り紙を見た。

「さぁ、仲直りがすんだから、

おやつにしよう」

妖鬼もくるとチビ達を椅子に座らせた。

早紀がこんと呉葉のココアを運んでくると、

テーブルに置いた。

チビ達がおやつを食べ始めるのを見て、

大人達も安心すると、

運ばれてきた珈琲を手に取った。

「向井君がいて助かった~」

アンが笑いながらクレープを食べ始めた。

「何言っても落ち込んでたから、

折り紙をプレゼントさせようと折らせてたんだけど、

ずっと笑わないからどうしようかと思ってたのよ」

「子供の喧嘩は大人が思うほど心配しなくても、

ちょっと背中を押してあげるだけで、

仲直りできるんですよ」

向井も笑うと珈琲を飲んだ。

「パパは偉大ね」

トリアは笑うと、

「安達君の姿が見えないけど? 」

と言いながら部屋を見回した。

「安達君は新作のスイーツが出来たので、

坂下さんと一緒に黒谷君の喫茶店に行きましたよ」

向井が説明した。
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