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期末テスト その1
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この時期になると皆が少し焦り出す時期。
そう、もうすぐ学生にしかないあのイベントが来る。
それは期末テスト。
一応、私自身は頭の出来がいいおかげでそこまでは苦労しない。
ただ、中間テストも受けれてないハンデはそこそこに大きい。何故ならテストの傾向やどこを触ったのかが見えないから推理するしかない。
さて、図書室にでも行くとするか……いや、ここは優雅に高校生に人気と言われている珈琲店「スノーフォックス」略して『スノフォ』にでも行くとするか……。
「どこに行くんじゃ?さやか殿」
私は背筋がゾッとした。後ろから感じる気配そして声。
「どこに行くのかって聞いてるじゃろ」
肩を叩かれた私は反射的に叫んでしまった。
後ろを振り向くとそこにはやはり賀川さんがニコッと笑いながら立っていた。
いつから聞いてたの。
「我は聞く気は無かったのだが図書室にでも行こうかなと1人で話していた所からだな」
私は運が悪いようだ。どうやら最初から聞いていたらしい。この後の流れは大体わかっている……。それは
「我もついて行ってもいいか?と言うより我も連れていけ」
はぁ、やはり来たか……こうなると彼女から回避することは不可能に近い。
いや、ちょっと待ってよ…彼女を上手く使えば中間テストの内容も見ることが出来るのでは無いのだろうか…
ねえ、中間テスト見せてくれたりする?
「つまりは、我もついていっていいってことだな!」
中間テストはちゃんと用意してね……。
どうする?1度制服を着替えて駅前で会う?
じゃあ4時半に駅南口で。
なんだかんだ高校生ぽいこと出来そう。
それは、凄く嬉しいことかもしれない。
少し早くつきすぎてしまった。駅に設置された時計の針が4時を示す。
放課後に高校生に人気のカフェに行くという夢に見ていた高校ライフが今からできることが嬉しいのが服装にまで出てしまった。
そう思うのは真っ白のまるでドレスのようなワンピースを着てしまったからだ。
「少し……張り切りすぎたかなぁ……」
そして集合時間の30分も早く来てしまったことすら気にならないくらい落ち着きがなくなってしまう。
駅の前を行き来し続けるといつの間にか10分も過ぎていたらしい。
電車が来ると駅のホームのアナウンスを聞いていたら駅から知っている顔が降りてきた。
そういえば賀川さんの私服姿を見るのは初めてかもしれない。普段が普段だから彼女の服装はさぞ何処かのアニメで出てくるようなメイド服を着ているのか、または魔法使いか何かを召喚しそうな服装で来るのか……。
そんな想像をしていたが降りてきた彼女は想像を遥かに超えた姿で降りてきた。
メイド服でも召喚しそうな服でもない……だと!?
彼女はカジュアルな白いシャツに少しフリルのあるベルトをつける茶色の上着を羽織り薄い青のジーンズを履いていた。
彼女から中二病の要素を消すとここまで普通の女の子となるのか。いや、もしかしたら彼女の姿をした別人なのかもしれない……。
「どうした?もしやそなたは我がメイド服や召喚士のような服を着て来るとでも思ってたのか?」
こういう時だけこの人は察しがいい……。
「メイド服や召喚士は確かに好きな服であるが正直我のお小遣いで買える金額でないからな……買えないんだよ」
「その代わりにこれだけは持ってきだぞ」
そう言って彼女はカバンから黒い眼帯を引っ張り出してきた。
「さやか殿には最初に見せたくてな。あと、電車の中で眼帯は正直見にくいからな……」
良かった……彼女も実は普通の常識があるのかという発見と彼女は想像通りの中二病の要素はやはり消えないといいことに密かに安心した自分がいた。
そして、2人が集合したのは意外にも約束の10分前だった。
そう、もうすぐ学生にしかないあのイベントが来る。
それは期末テスト。
一応、私自身は頭の出来がいいおかげでそこまでは苦労しない。
ただ、中間テストも受けれてないハンデはそこそこに大きい。何故ならテストの傾向やどこを触ったのかが見えないから推理するしかない。
さて、図書室にでも行くとするか……いや、ここは優雅に高校生に人気と言われている珈琲店「スノーフォックス」略して『スノフォ』にでも行くとするか……。
「どこに行くんじゃ?さやか殿」
私は背筋がゾッとした。後ろから感じる気配そして声。
「どこに行くのかって聞いてるじゃろ」
肩を叩かれた私は反射的に叫んでしまった。
後ろを振り向くとそこにはやはり賀川さんがニコッと笑いながら立っていた。
いつから聞いてたの。
「我は聞く気は無かったのだが図書室にでも行こうかなと1人で話していた所からだな」
私は運が悪いようだ。どうやら最初から聞いていたらしい。この後の流れは大体わかっている……。それは
「我もついて行ってもいいか?と言うより我も連れていけ」
はぁ、やはり来たか……こうなると彼女から回避することは不可能に近い。
いや、ちょっと待ってよ…彼女を上手く使えば中間テストの内容も見ることが出来るのでは無いのだろうか…
ねえ、中間テスト見せてくれたりする?
「つまりは、我もついていっていいってことだな!」
中間テストはちゃんと用意してね……。
どうする?1度制服を着替えて駅前で会う?
じゃあ4時半に駅南口で。
なんだかんだ高校生ぽいこと出来そう。
それは、凄く嬉しいことかもしれない。
少し早くつきすぎてしまった。駅に設置された時計の針が4時を示す。
放課後に高校生に人気のカフェに行くという夢に見ていた高校ライフが今からできることが嬉しいのが服装にまで出てしまった。
そう思うのは真っ白のまるでドレスのようなワンピースを着てしまったからだ。
「少し……張り切りすぎたかなぁ……」
そして集合時間の30分も早く来てしまったことすら気にならないくらい落ち着きがなくなってしまう。
駅の前を行き来し続けるといつの間にか10分も過ぎていたらしい。
電車が来ると駅のホームのアナウンスを聞いていたら駅から知っている顔が降りてきた。
そういえば賀川さんの私服姿を見るのは初めてかもしれない。普段が普段だから彼女の服装はさぞ何処かのアニメで出てくるようなメイド服を着ているのか、または魔法使いか何かを召喚しそうな服装で来るのか……。
そんな想像をしていたが降りてきた彼女は想像を遥かに超えた姿で降りてきた。
メイド服でも召喚しそうな服でもない……だと!?
彼女はカジュアルな白いシャツに少しフリルのあるベルトをつける茶色の上着を羽織り薄い青のジーンズを履いていた。
彼女から中二病の要素を消すとここまで普通の女の子となるのか。いや、もしかしたら彼女の姿をした別人なのかもしれない……。
「どうした?もしやそなたは我がメイド服や召喚士のような服を着て来るとでも思ってたのか?」
こういう時だけこの人は察しがいい……。
「メイド服や召喚士は確かに好きな服であるが正直我のお小遣いで買える金額でないからな……買えないんだよ」
「その代わりにこれだけは持ってきだぞ」
そう言って彼女はカバンから黒い眼帯を引っ張り出してきた。
「さやか殿には最初に見せたくてな。あと、電車の中で眼帯は正直見にくいからな……」
良かった……彼女も実は普通の常識があるのかという発見と彼女は想像通りの中二病の要素はやはり消えないといいことに密かに安心した自分がいた。
そして、2人が集合したのは意外にも約束の10分前だった。
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