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第十八話「シシカの研究成果」
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自称研究者の女の後に続いて、目立つ看板のあるレストランに入ろうとする。きらびやかな看板は、かつてのこのレストランの賑わいを表しているようだったが、今は見る影もない。
レストランに近づいても料理の香りが鼻腔をくすぐることもなく、談笑の声も聞こえない。まさしく、この街の現状を表しているようなレストランに同情を示していると女は、俺に構うことなくレストランの中へ突き進んで行く。
店内はやはりスペースに対しての密度が少なく寂しい印象を受ける。それでも店員は皆笑顔で俺たち三人を大きな声で迎え入れてくれた。
店員は、俺たちにメニューを渡す。研究者の女は、メニューを見るまでもないのかさっさと注文を済ましてしまった。
「ロロットは何を食べるんだ?」
俺はロロットに尋ねてみるが、肝心のメニューは殆どが品切れ表示がされており、パンとスープやオートミールなど、保存が聞きそうメニューしか残っていない。仕方がないので、研究者の女と同じく、オムレツセットを頼むことにした。
テーブルに着いて各々適当に食べたいものを注文し一息つくと、俺は自己紹介から会話の糸口を作ろうと口を開く。
「俺はユウタだ、冒険者をやっている。こっちはロロット、旅の仲間だ」
「ロロットです。よろしくお願いします」
俺たち二人が言い終わるのを確認し、一呼吸置いて自称研究者の女も自己紹介をし始めた。
「あたしは、世界の不思議を科学的に解き明かすことに人生を掛けている研究者、名前はシシカ。よろしく!」
そう挨拶してきた女性は、目を輝かせてエレミアの現状を語りだした。シシカの話ではエレミアの活気のなさは海の荒れが収まらないことであり、その原因でシシカが科学的に分析していることを教えてくれた。
「早速本題だけど、海が荒れ始めたのは約半年前。何の前触れも無く波が常時高くなったらしくてね。その頃はまだ潮が引いている時間帯を狙って航海できていた記録がある。しかし、それからひと月もするともう航海できるような状態ではなくなってしまった。今と状態はあまり変わっていないようだね。あたしが来てから二ヵ月になるが、悲しいことにその間では特に変化は観測できてはいない」
船着き場で聞いた情報と間違いもないし、好奇心のまま動いていそうで彼女の言うことは何となく信頼できそうだったため、この際疑問に思うことを色々聞いてみることにした。
「町の様子も全然変わらないのか?」
「いいや、町はもう半壊状態だね。どうにか海から波の干渉を受けないよう、港を拡張して魚を養殖する計画もあるらしいが上手く場所を作れていないみたいだし。余程の地元愛のあふれてる奴らか、この街で生きていく他ない奴ら以外は他の町に移り住んでるはずさ」
町としてできることはやっている感があるが、自然の力には逆らえないのだろう。
俺がどうにかできる問題じゃなさそうだなと思い始めていた。
「シシカが考えている対策とかはあるのか?」
「んー、もう一通り検討したがどれもダメ。今は再びデータ集めさ」
そこまで話したところで料理が運ばれ、シシカが食べることを優先してしまったため俺たちもまずは食事を楽しむこととした。
おそらく材料も手に入らない中、今手に入る材料で最高の技術を込めた料理は、とても美味しく、本当にシェフには尊敬の念しか抱かない。いつか、この街が本来の姿を取り戻した時にもう一度食べに来よう。そう心に誓いながら食事を進めた。
「ふいーっ、ご馳走様でした。ユウタ君、ほんとに奢ってもらっちゃって悪いねー」
一人で三人前くらいは食べていたシシカは集る気満々、全部で五人分位の金額を払うこととなった。しかも、結局最初の話以上の有益な情報は得られなかった。
つまりシェイヤ国に行くという目的に関しては無駄足に終わってしまったのだ。
だが、より詳しく分かった事もある。一つがこの海の荒れ具合は二か月間でマシになる日はなかったことだ。今日のような風の強くない晴れの日も、窓に響く雨音で外に出るのも億劫になる雨の日も海の様子は変わらなかったらしい。これで俺たちは、この町で海が落ち着くのを待つ選択肢を捨てることができた。
もう一つが海の荒れとは関係あるのかわからないが、シェイヤ国では革命を画策する勢力が居たらしいことだった。これはシェイヤ国から船に乗ってこの町に来た人物から聞いたと言う。何人かこの町に来ているようなので、出来ることなら話を聞いておきたいと考えてしまう。
「いいや、大事な研究の情報を教えて貰えたんだ安いものだ」
とりあえずそう答えておくが、明らかに支払った金額と得られた情報は釣り合ってないぞ。でも、俺の社交辞令を本気にしたシシカはニコニコしながらこんな事を言う。
「そう? じゃあまた何か分かったら教えるからご飯奢ってよ!」
こんな大食い女に何度も飯を食わすのは財布に悪いので、しばらくは会いたくないがどうも優秀そうなんだよな。普段はへらへらしているのに研究の話だと妙にキリッとするところとか……
「ああ、またどこかで会ったら聞かせてくれ」
「冒険者のユウタ君にロロットちゃんね、ギルドに行けば分かるだろうし楽しみにしてていいぞ、バイバイ」
そう言ってシシカは俺たちと分かれ、満腹になったお腹をポンポン叩きながら、どこかへと歩いて行った。なんとなく、この先あと五回くらいはタダ飯をたかられそうそうだなと覚悟をした。
俺は話を聞いた時から気になっていたシェイヤ国出身の人物について調べようと思い、ロロットのほうを見る。
「なあ、ロロット。シェイヤ国の情報をもっと調べておきたいんだが」
「もしかしてシェイヤ国出身の人を探すんですか?」
ロロットは被せ気味で俺の考えていることを一発で当てて見せた。
「顔に出ていたので流石に分かりますよ。私も手伝いますね」
「ああ、助かる。じゃあ店の前から左右に分けて聞き込みをしよう。見つかったらまた後で話に行くとして、一時間後にまたここで落ち合うってのはどうだ?」
ロロットが俺の提案に頷く。俺たちはシェイヤ国人を探すために散開した。
大体町を一通り回った後にレストラン前まで戻ってくると、既にロロットは待ち合わせ場所で待機していた。
「ユウタさんおかえりなさい。どうでした?」
「いや、俺のほうでは見つけられなかった。ロロットは見つけられたのか?」
「んー見つけたというか、いる場所がわかったって感じですね。私の魔法覚えていますか?」
あれ? ロロットの魔法ってなんだっけ?
レストランに近づいても料理の香りが鼻腔をくすぐることもなく、談笑の声も聞こえない。まさしく、この街の現状を表しているようなレストランに同情を示していると女は、俺に構うことなくレストランの中へ突き進んで行く。
店内はやはりスペースに対しての密度が少なく寂しい印象を受ける。それでも店員は皆笑顔で俺たち三人を大きな声で迎え入れてくれた。
店員は、俺たちにメニューを渡す。研究者の女は、メニューを見るまでもないのかさっさと注文を済ましてしまった。
「ロロットは何を食べるんだ?」
俺はロロットに尋ねてみるが、肝心のメニューは殆どが品切れ表示がされており、パンとスープやオートミールなど、保存が聞きそうメニューしか残っていない。仕方がないので、研究者の女と同じく、オムレツセットを頼むことにした。
テーブルに着いて各々適当に食べたいものを注文し一息つくと、俺は自己紹介から会話の糸口を作ろうと口を開く。
「俺はユウタだ、冒険者をやっている。こっちはロロット、旅の仲間だ」
「ロロットです。よろしくお願いします」
俺たち二人が言い終わるのを確認し、一呼吸置いて自称研究者の女も自己紹介をし始めた。
「あたしは、世界の不思議を科学的に解き明かすことに人生を掛けている研究者、名前はシシカ。よろしく!」
そう挨拶してきた女性は、目を輝かせてエレミアの現状を語りだした。シシカの話ではエレミアの活気のなさは海の荒れが収まらないことであり、その原因でシシカが科学的に分析していることを教えてくれた。
「早速本題だけど、海が荒れ始めたのは約半年前。何の前触れも無く波が常時高くなったらしくてね。その頃はまだ潮が引いている時間帯を狙って航海できていた記録がある。しかし、それからひと月もするともう航海できるような状態ではなくなってしまった。今と状態はあまり変わっていないようだね。あたしが来てから二ヵ月になるが、悲しいことにその間では特に変化は観測できてはいない」
船着き場で聞いた情報と間違いもないし、好奇心のまま動いていそうで彼女の言うことは何となく信頼できそうだったため、この際疑問に思うことを色々聞いてみることにした。
「町の様子も全然変わらないのか?」
「いいや、町はもう半壊状態だね。どうにか海から波の干渉を受けないよう、港を拡張して魚を養殖する計画もあるらしいが上手く場所を作れていないみたいだし。余程の地元愛のあふれてる奴らか、この街で生きていく他ない奴ら以外は他の町に移り住んでるはずさ」
町としてできることはやっている感があるが、自然の力には逆らえないのだろう。
俺がどうにかできる問題じゃなさそうだなと思い始めていた。
「シシカが考えている対策とかはあるのか?」
「んー、もう一通り検討したがどれもダメ。今は再びデータ集めさ」
そこまで話したところで料理が運ばれ、シシカが食べることを優先してしまったため俺たちもまずは食事を楽しむこととした。
おそらく材料も手に入らない中、今手に入る材料で最高の技術を込めた料理は、とても美味しく、本当にシェフには尊敬の念しか抱かない。いつか、この街が本来の姿を取り戻した時にもう一度食べに来よう。そう心に誓いながら食事を進めた。
「ふいーっ、ご馳走様でした。ユウタ君、ほんとに奢ってもらっちゃって悪いねー」
一人で三人前くらいは食べていたシシカは集る気満々、全部で五人分位の金額を払うこととなった。しかも、結局最初の話以上の有益な情報は得られなかった。
つまりシェイヤ国に行くという目的に関しては無駄足に終わってしまったのだ。
だが、より詳しく分かった事もある。一つがこの海の荒れ具合は二か月間でマシになる日はなかったことだ。今日のような風の強くない晴れの日も、窓に響く雨音で外に出るのも億劫になる雨の日も海の様子は変わらなかったらしい。これで俺たちは、この町で海が落ち着くのを待つ選択肢を捨てることができた。
もう一つが海の荒れとは関係あるのかわからないが、シェイヤ国では革命を画策する勢力が居たらしいことだった。これはシェイヤ国から船に乗ってこの町に来た人物から聞いたと言う。何人かこの町に来ているようなので、出来ることなら話を聞いておきたいと考えてしまう。
「いいや、大事な研究の情報を教えて貰えたんだ安いものだ」
とりあえずそう答えておくが、明らかに支払った金額と得られた情報は釣り合ってないぞ。でも、俺の社交辞令を本気にしたシシカはニコニコしながらこんな事を言う。
「そう? じゃあまた何か分かったら教えるからご飯奢ってよ!」
こんな大食い女に何度も飯を食わすのは財布に悪いので、しばらくは会いたくないがどうも優秀そうなんだよな。普段はへらへらしているのに研究の話だと妙にキリッとするところとか……
「ああ、またどこかで会ったら聞かせてくれ」
「冒険者のユウタ君にロロットちゃんね、ギルドに行けば分かるだろうし楽しみにしてていいぞ、バイバイ」
そう言ってシシカは俺たちと分かれ、満腹になったお腹をポンポン叩きながら、どこかへと歩いて行った。なんとなく、この先あと五回くらいはタダ飯をたかられそうそうだなと覚悟をした。
俺は話を聞いた時から気になっていたシェイヤ国出身の人物について調べようと思い、ロロットのほうを見る。
「なあ、ロロット。シェイヤ国の情報をもっと調べておきたいんだが」
「もしかしてシェイヤ国出身の人を探すんですか?」
ロロットは被せ気味で俺の考えていることを一発で当てて見せた。
「顔に出ていたので流石に分かりますよ。私も手伝いますね」
「ああ、助かる。じゃあ店の前から左右に分けて聞き込みをしよう。見つかったらまた後で話に行くとして、一時間後にまたここで落ち合うってのはどうだ?」
ロロットが俺の提案に頷く。俺たちはシェイヤ国人を探すために散開した。
大体町を一通り回った後にレストラン前まで戻ってくると、既にロロットは待ち合わせ場所で待機していた。
「ユウタさんおかえりなさい。どうでした?」
「いや、俺のほうでは見つけられなかった。ロロットは見つけられたのか?」
「んー見つけたというか、いる場所がわかったって感じですね。私の魔法覚えていますか?」
あれ? ロロットの魔法ってなんだっけ?
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