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白いもの
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道を歩いていると、畑の向こうに何か白いものが見えた。
白い服の人か、白い旗か、白い案山子か、想像は出来るがよくわからない。ゆらゆらと揺れているから、風に吹かれている旗なのかもしれない。
いや、でも今、風は吹いていないはず、とそこまで思ったとき、
「お姉ちゃん、駄目」
妹の菊花に手を引かれ、足が止まった。
いつの間にか大きな道に出ていて、私の前には車がびゅんびゅんと通る車道だった。もう少し進んでいたら、気付かず車道に出てしまっていただろう。
私は妹にお礼を言って、よそ見せず前を見て、歩き出した。
白い服の人か、白い旗か、白い案山子か、想像は出来るがよくわからない。ゆらゆらと揺れているから、風に吹かれている旗なのかもしれない。
いや、でも今、風は吹いていないはず、とそこまで思ったとき、
「お姉ちゃん、駄目」
妹の菊花に手を引かれ、足が止まった。
いつの間にか大きな道に出ていて、私の前には車がびゅんびゅんと通る車道だった。もう少し進んでいたら、気付かず車道に出てしまっていただろう。
私は妹にお礼を言って、よそ見せず前を見て、歩き出した。
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