おもちゃの剣で異世界を救う東京住みの勇者はダメですか?

PoH

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3章 世界樹と妖精

18話 行くべき場所

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~異世界某所にて~

「キラ様…あの目障りな少年を弓で射抜いてきました。」
赤髪の女は黒ローブの男性にそう言った。
「ほう…あのおもちゃの剣を使っている少年ですか。それは上出来です…と言いたいところですが、彼はまだ生きていますよ。まぁ今すぐ始末しろというレベルで邪魔なわけではありませんし構いませんがね。」


~勇者パーティー視点~
「恭介!起きなさいよ!」
「キョースケさん!」
「キョースケ~!!」
「恭介くん!」
ここは…?
目が覚めると拠点にしていた港町の宿屋にいた。
傷も癒えてるみたいだ。
「うっ…。みんな、俺はどうしていたんだ?」
「矢が飛んできてアンタに当たったの。それでアンタはずっと寝てたのよ。」
どうやらずっと意識を失っていたらしい。
「結局どこからとんできた矢なんだ、俺に刺さったのは?」
俺がそう言うと、真美先輩が申し訳なさそうにこう言った
「ごめんなさい。私の索敵で探してみたんだけど…どこにもそれらしき人は見当たらなかったわ。」
盗賊の索敵に引っかからないなんて…相当な猛者だぞそいつは。


「ところで、俺の傷を治してくれたのはイブか?」
「うん!」
「そっか。ありがとな!」
そう言ってイブの頭を撫でる。
「夢見てたのか知らないけど、ずっと恭介寝言で世界樹だの妖精だの言ってたわよ。」
世界樹…妖精…あっ!
「なぁケイさん…世界樹ってどこにあるか知ってる?」
俺がそう聞くとケイさんは唐突な質問に驚いていた。
「もちろん知ってますけど…世界樹がどうかしたんですか?」
「実は…」


俺は矢が刺さり意識を失っていた時の夢の内容をみんなに伝えた。
「世界樹と風妖精の長ですか。」
「何よそれ、ただの夢でしょ?」
どうやらみんな半信半疑のようだ。
「でもみなさんは知らないかもしれませんが世界樹に風妖精の長が住んでいるのは事実ですし、それにそんなピンポイントな夢をなんの情報もないキョースケさんが見ることがまず普通じゃありません。自分は世界樹に行くべきだと思います。」
流石ケイさん、俺らよりもこの世界に長くいる分知識が豊富だ。


「ケイちゃんが言うならただの夢じゃないのかもね。それに異世界転生のシステムについて凄い気になるし、世界樹に行くことについては賛成よ。」
「じゃあ明日にでも出発しようぜ。」
「そうね。そうしましょ。」


という訳で俺達は世界樹を目指して今いる港町を出発した。
「キョースケ、世界樹ってあとどのぐらいで着くの?」
ふとイブがそんな疑問を口にする。
確かにケイさんの案内に頼りっぱなしだったからどのくらいかかるとか気にかけてなかったな。
「あと3日はかかりますよ。でも、幸い行く先々に村や町があるので寝床には困りませんよ。」
「そっか、じゃあのんびり行くか。」
「それもそうですね。」


日も暮れて、俺達はとりあえず1日目に寝泊まりする村に着いた。
「いやー、疲れたわねー。」
「お疲れ様です。先輩。」
「そういえば3人は元の世界に戻らなくていいのですか?学校は?」
「いや、今夏休み真っ最中でさ、ある程度宿題終わってるからこっちに本腰入れられるんだよね。」
夏休みバンザイである。


そして就寝時間となり、俺の意識は夢の中に吸い込まれた。
「あ…ここはこの前の…」
「やっと繋がった…!」
俺の目の前にはこの間夢で出会った自称風妖精の長と名乗るリフィという少女がいた。
「世界樹に来てくれるのね!ありがとう!」
「なぁ今異世界転生のシステムについて教えてもらうことは出来ないのか?」
それができれば今ここで引き返すことも出来る。
「ごめんね前と同様この空間はすぐに途切れてしまう。だから説明は時間のある時にゆっくりとさせて。」
「そっか、ごめんな。でもなんで夢なんかに出てきたんだ?」
「実はね、私少し先の未来を見通す魔道具を持ってるの。それで貴方達が世界樹に来るか見てたんだけど、貴方達これからの道中であの【変な虫】に出くわすわよ。」


なんだって!?
「マジかよそれ…。」
「しかも相当やばい状態になるわ…でも大丈夫…その危機を突破する鍵は…イ…」

そこで俺の目は覚めてしまった。
一体リフィは俺になにを伝えようとしていたのだろう。

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