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「確かに、平民による馬鹿馬鹿しい発言だと、誰もが思うであろう。私だって、最初は思った。貴族ですらない身分のくせに、なんて不敬な人間なのだと」
俺の言葉に、皆が静まり返り、聞き惚れている。いいぞいいぞ。
「……だがな。この者は、そんな私に向かって、怯えつつも1歩も引こうとしなかった。その姿勢は、第二王子を守りたいとする態度としては、平民とはいえ、立派なものだ」
そう告げれば、周りの視線は平民に強く集まってきた。彼もまた、慣れない大衆からの視線に緊張してはいるものの、しっかりと顔を上げ続けたまま、俺の方を見ていた。馬鹿王子は、ただただ戸惑ったように、俺とルイ・パターソンを交互に見ていた。当事者なんだから、もう少しきりっとたっていれば良いものを。
「とはいえ、平民あがりのせいで、学も礼も全然なってない。はっきり言って、婚約者の座を素直に明け渡すには、さすがに合格点には程遠い。――そこで、私は考えた」
にやり、と自分でも意地が悪いだろうとは思うが、少しいやらしく口元を上げて笑ってみせた。
「――今まで私が受けてきた教育を、短時間で詰め込んだら。果たして、どこまでこの者は変わるのか、と」
俺の言葉に、また周りがどよめき沸き立つ。不敬なことを宣言してきたただの平民相手に、本来なら憤るべき婚約者自身が直々に、何故そのようなことを、と戸惑ったり。
平民相手になんと慈悲深いことを!と驚くものもいれば、貴族のくせに何故そんな悠長なことをしているのか、と呆れるものもいた
様々な反応の中、平民は顔色を少し青くしながらも、それでも毅然と立っていた。
そうだ。胸を張っていろ、ルイ・パターソン。
俺の言葉に、皆が静まり返り、聞き惚れている。いいぞいいぞ。
「……だがな。この者は、そんな私に向かって、怯えつつも1歩も引こうとしなかった。その姿勢は、第二王子を守りたいとする態度としては、平民とはいえ、立派なものだ」
そう告げれば、周りの視線は平民に強く集まってきた。彼もまた、慣れない大衆からの視線に緊張してはいるものの、しっかりと顔を上げ続けたまま、俺の方を見ていた。馬鹿王子は、ただただ戸惑ったように、俺とルイ・パターソンを交互に見ていた。当事者なんだから、もう少しきりっとたっていれば良いものを。
「とはいえ、平民あがりのせいで、学も礼も全然なってない。はっきり言って、婚約者の座を素直に明け渡すには、さすがに合格点には程遠い。――そこで、私は考えた」
にやり、と自分でも意地が悪いだろうとは思うが、少しいやらしく口元を上げて笑ってみせた。
「――今まで私が受けてきた教育を、短時間で詰め込んだら。果たして、どこまでこの者は変わるのか、と」
俺の言葉に、また周りがどよめき沸き立つ。不敬なことを宣言してきたただの平民相手に、本来なら憤るべき婚約者自身が直々に、何故そのようなことを、と戸惑ったり。
平民相手になんと慈悲深いことを!と驚くものもいれば、貴族のくせに何故そんな悠長なことをしているのか、と呆れるものもいた
様々な反応の中、平民は顔色を少し青くしながらも、それでも毅然と立っていた。
そうだ。胸を張っていろ、ルイ・パターソン。
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