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第二章 光でも闇でもなく
満たされる空腹感②
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これ、事情を知らない者が見たら、夜這いに間違われるぞ。
ルーカスはクルーがここまでの道中誰にも見られてないことを祈った。話がややこしくなりそうだから。
2つ下の弟のような存在の顔も浮かぶ。
マジ勘弁して。
余計な心配を増やしながらも様子をみる。
クルーの様子がおかしいこと以外にも違和感を感じる。黒いモヤが様子を見るかのように静かなったことにも気付く。
「お前に、さらに悪夢を呼んでやろう。我の為に。」
クルーが声を発したが、彼の声ではない。
ルーカスが煌きの力を少し使うと、クルーの中に意識が2つあることに気付く。
まさか、コミヒ様がクルーに俺の力が必要と言ったのは相談相手という訳だけではなかったと言う事か?
クルーがフォリーに手を伸ばそうとし、ルーカスは行動に出た。
「夜中に妹に何のようかな?クルー。」
「え?あれ?」
一瞬クルーの表情が変わり、彼の声に戻っている。
「邪魔が入ったか。」
再びクルーの表情がおかしくなる。声はクルーだが、こいつは違う。
「お前は誰だ?」
「この国の王子。」
「違う。クルーに憑いてるお前は誰だ。」
「・・・なる程。誤魔化せないか。だが王子なのは違いない。我が名は、いや、周りはナイトメア使いと呼んでいたよ。」
ルーカスの片方の眉がピクっと動く。
「嘘をつくな。ナイトメア使いと呼ばれていた人物は女のはずだ。」
「・・・・・母の事を聞くのは不快だ。」
「母だと?」
「同じように力をもつ兄達はたまにしか力の使い方に怒られず、我は酷く叱られた。せっかくある力を欲望のままに使って何が悪い!」
母という名称が本来のクルーに刺激を与えた。
「あ・・・僕は何を言ってる?」
間違いなく本物のクルーだ。
「聞こえているな、起きたな、クルー。意識を集中しろ、俺の声に。」
「うるさい。邪魔をするな。久しぶりの食事を。久しぶりの人の苦しむ姿を楽しめる機会を!」
「ふざけるな。お前が獲物としようとしてるのは俺の妹だ。何故ナイトメア使いもどきがクルーの中にいる。」
「もどきだと?!欲望のまま力を使う我こそが母なぞより余程ナイトメア使いの名に相応しい!」
「そんな考えだから叱られたんだろう。どうせ。力を持ってることで勘違いしてるだけの子に。力をコントロールしてるつもりで逆に力に溺れてる哀れな息子に。母親は泣いただろうよ。」
ルーカスはあえて母親という単語を会話に入れて煽る。勘違い野郎が心を乱し、母を助けるのに必死だった今のクルー本人にとっては刺激になる。
「やめて!君は何故僕にくっついてる?離れて!いや、離れろよ!」
混乱しながらクルーが言う。
「ちっ。甘ちゃんかと思ったら以外と抵抗してくるか。ひたすらお前達の受け継いだ弱い弱い力を吸収し、隠れ続け、やっとお前が生まれたんだ。強い力をもつお前が。今まで吸収したものに更にお前の力を奪えば楽しめると思っていた。だが、吸収したくともお前が強い力を持ってることに我が気づく前に、お前はすでに自分の力を使っていた。これでは奪えない。
チャンスを待ってた。」
「チャンス?」
ルーカスが聞き返す。
「こいつの心が弱るか壊れれば身体ごともらってやろうってな。こいつは助けたいやつを助けられず無意識に力を封じた。そもそも無意識に力を使っていたがな。そう、能力を忘れたんだ。だが同時に我まで封じられた。笑えたよ。数年たって今度は母親を失う恐怖を抱え込んだ。脱け出すチャンスが来たと思った。
偶然、お前らが力について意識させた。まさに絶好調のタイミングだ。力の封印が解け始め、我は出てこれた。」
ルーカスはクルーがここまでの道中誰にも見られてないことを祈った。話がややこしくなりそうだから。
2つ下の弟のような存在の顔も浮かぶ。
マジ勘弁して。
余計な心配を増やしながらも様子をみる。
クルーの様子がおかしいこと以外にも違和感を感じる。黒いモヤが様子を見るかのように静かなったことにも気付く。
「お前に、さらに悪夢を呼んでやろう。我の為に。」
クルーが声を発したが、彼の声ではない。
ルーカスが煌きの力を少し使うと、クルーの中に意識が2つあることに気付く。
まさか、コミヒ様がクルーに俺の力が必要と言ったのは相談相手という訳だけではなかったと言う事か?
クルーがフォリーに手を伸ばそうとし、ルーカスは行動に出た。
「夜中に妹に何のようかな?クルー。」
「え?あれ?」
一瞬クルーの表情が変わり、彼の声に戻っている。
「邪魔が入ったか。」
再びクルーの表情がおかしくなる。声はクルーだが、こいつは違う。
「お前は誰だ?」
「この国の王子。」
「違う。クルーに憑いてるお前は誰だ。」
「・・・なる程。誤魔化せないか。だが王子なのは違いない。我が名は、いや、周りはナイトメア使いと呼んでいたよ。」
ルーカスの片方の眉がピクっと動く。
「嘘をつくな。ナイトメア使いと呼ばれていた人物は女のはずだ。」
「・・・・・母の事を聞くのは不快だ。」
「母だと?」
「同じように力をもつ兄達はたまにしか力の使い方に怒られず、我は酷く叱られた。せっかくある力を欲望のままに使って何が悪い!」
母という名称が本来のクルーに刺激を与えた。
「あ・・・僕は何を言ってる?」
間違いなく本物のクルーだ。
「聞こえているな、起きたな、クルー。意識を集中しろ、俺の声に。」
「うるさい。邪魔をするな。久しぶりの食事を。久しぶりの人の苦しむ姿を楽しめる機会を!」
「ふざけるな。お前が獲物としようとしてるのは俺の妹だ。何故ナイトメア使いもどきがクルーの中にいる。」
「もどきだと?!欲望のまま力を使う我こそが母なぞより余程ナイトメア使いの名に相応しい!」
「そんな考えだから叱られたんだろう。どうせ。力を持ってることで勘違いしてるだけの子に。力をコントロールしてるつもりで逆に力に溺れてる哀れな息子に。母親は泣いただろうよ。」
ルーカスはあえて母親という単語を会話に入れて煽る。勘違い野郎が心を乱し、母を助けるのに必死だった今のクルー本人にとっては刺激になる。
「やめて!君は何故僕にくっついてる?離れて!いや、離れろよ!」
混乱しながらクルーが言う。
「ちっ。甘ちゃんかと思ったら以外と抵抗してくるか。ひたすらお前達の受け継いだ弱い弱い力を吸収し、隠れ続け、やっとお前が生まれたんだ。強い力をもつお前が。今まで吸収したものに更にお前の力を奪えば楽しめると思っていた。だが、吸収したくともお前が強い力を持ってることに我が気づく前に、お前はすでに自分の力を使っていた。これでは奪えない。
チャンスを待ってた。」
「チャンス?」
ルーカスが聞き返す。
「こいつの心が弱るか壊れれば身体ごともらってやろうってな。こいつは助けたいやつを助けられず無意識に力を封じた。そもそも無意識に力を使っていたがな。そう、能力を忘れたんだ。だが同時に我まで封じられた。笑えたよ。数年たって今度は母親を失う恐怖を抱え込んだ。脱け出すチャンスが来たと思った。
偶然、お前らが力について意識させた。まさに絶好調のタイミングだ。力の封印が解け始め、我は出てこれた。」
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