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第三章 植物という名の命 石という名の子供
緑石の誕生①
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「おや、どうしたんだ?セステオ。」
廊下にふらりと姿をみせた末っ子に、屋敷から城へ移動しようとしていた東王が声をかける。だが、セステオは返事をせず、眼は虚ろで、声かけに気付かなかったかのようにそのまま玄関の方へ歩みをすすめる。
「セステオ?」
様子がおかしいセステオに再度声をかけるが、止まる様子がないため、腕を掴んで止め、自分の方へ体を向かせる。
「具合がよくないなら外へ行ってはだめだよ。父上を心配させないでくれ。お前も数カ月後にはおにいさんになるんだよ?」
「・・・産まれてくる。」
セステオが呟く。
「そうだよ。」
やっと返事が聞けて、東王はホッとし、セステオを抱きしめる。
「・・・何かが産まれる。」
「何かって、お前が妹だと教えてくれたじゃないか。」
東王は微笑みながらセステオの頬を撫でる。
「違う。お姉様の側で1つ産まれてくるんだ。」
「1つ?セステオ、俺の声が聞こえるか?何の事を言ってる?セステオ?」
そのままセステオは東王の前で意識を失った。
慌てて東王が末っ子を抱えて移動する姿を王妃が目撃し、顔を青くして後についていった。
*
ライアの事が片付いたとの事で、西にアレックスが戻ってきた。
そして、セステオの様子について西王に伝える。
「あの子の何らかの力が目覚めはじめてるのは理解できるが・・・エリーの腹の子が女だとわかると言い切ってたんだろ?誕生に関係してくる力なのは理解できる。
それに、クリスタルから開放されたあの子に謎も残ってる。急に元気になりすぎだ。いずれは健康体になるのは予想できていたが、目覚めたら全てがなかったかのように元気になった。何があるかわからない以上、できるだけ森に近いところにいる時間を増やしたほうがいいと全員が判断した。
それにしても、何かって何だ?
お姉様の側ということはフォリーの側ということになるが・・・。」
西王が首を傾げる。側に仕えていたクトニオスがアレックスに視線を動かす。
「・・・まさか、アレックス殿下?フォリー様を・・・。」
「ば、馬鹿言わないでよ。周りが聞いたら誤解するでしょう!だいだいこんなにたくさんの視線があって俺が何かすると思う?!」
「うーん、エリーもステラも公認というか、お前のこと、度胸出せと言ってる位だけどな?」
西王が突っ込みを入れるとアレックスの顔が湯気が出そうな位真っ赤になる。
「・・・み、みんなの馬鹿。」小声で呟く。
「私が抜けがけさせるわけないでしょう。それにそんな事しでかしたらルーカス様が魔王になりますよ。」
いつの間にやら側にきたジョーンズが話す。
「お前もつくづく不毛だな。」
ジョーンズをみて、西王がため息をついた。
「そ、それよりもフォリーをできるだけ一人にしないほうがいいんじゃないのでしょうか?」
立ち直ったアレックスが話題を変えた。
*
その頃の、フォリーはうたた寝をしていた。
夢の中に2人の人間が向き合って立っている。
幼い自分と今の自分。
「こんにちは、フォリー。」
「こんにちは、フォリー。」
2人はお互いに挨拶をしていた。
廊下にふらりと姿をみせた末っ子に、屋敷から城へ移動しようとしていた東王が声をかける。だが、セステオは返事をせず、眼は虚ろで、声かけに気付かなかったかのようにそのまま玄関の方へ歩みをすすめる。
「セステオ?」
様子がおかしいセステオに再度声をかけるが、止まる様子がないため、腕を掴んで止め、自分の方へ体を向かせる。
「具合がよくないなら外へ行ってはだめだよ。父上を心配させないでくれ。お前も数カ月後にはおにいさんになるんだよ?」
「・・・産まれてくる。」
セステオが呟く。
「そうだよ。」
やっと返事が聞けて、東王はホッとし、セステオを抱きしめる。
「・・・何かが産まれる。」
「何かって、お前が妹だと教えてくれたじゃないか。」
東王は微笑みながらセステオの頬を撫でる。
「違う。お姉様の側で1つ産まれてくるんだ。」
「1つ?セステオ、俺の声が聞こえるか?何の事を言ってる?セステオ?」
そのままセステオは東王の前で意識を失った。
慌てて東王が末っ子を抱えて移動する姿を王妃が目撃し、顔を青くして後についていった。
*
ライアの事が片付いたとの事で、西にアレックスが戻ってきた。
そして、セステオの様子について西王に伝える。
「あの子の何らかの力が目覚めはじめてるのは理解できるが・・・エリーの腹の子が女だとわかると言い切ってたんだろ?誕生に関係してくる力なのは理解できる。
それに、クリスタルから開放されたあの子に謎も残ってる。急に元気になりすぎだ。いずれは健康体になるのは予想できていたが、目覚めたら全てがなかったかのように元気になった。何があるかわからない以上、できるだけ森に近いところにいる時間を増やしたほうがいいと全員が判断した。
それにしても、何かって何だ?
お姉様の側ということはフォリーの側ということになるが・・・。」
西王が首を傾げる。側に仕えていたクトニオスがアレックスに視線を動かす。
「・・・まさか、アレックス殿下?フォリー様を・・・。」
「ば、馬鹿言わないでよ。周りが聞いたら誤解するでしょう!だいだいこんなにたくさんの視線があって俺が何かすると思う?!」
「うーん、エリーもステラも公認というか、お前のこと、度胸出せと言ってる位だけどな?」
西王が突っ込みを入れるとアレックスの顔が湯気が出そうな位真っ赤になる。
「・・・み、みんなの馬鹿。」小声で呟く。
「私が抜けがけさせるわけないでしょう。それにそんな事しでかしたらルーカス様が魔王になりますよ。」
いつの間にやら側にきたジョーンズが話す。
「お前もつくづく不毛だな。」
ジョーンズをみて、西王がため息をついた。
「そ、それよりもフォリーをできるだけ一人にしないほうがいいんじゃないのでしょうか?」
立ち直ったアレックスが話題を変えた。
*
その頃の、フォリーはうたた寝をしていた。
夢の中に2人の人間が向き合って立っている。
幼い自分と今の自分。
「こんにちは、フォリー。」
「こんにちは、フォリー。」
2人はお互いに挨拶をしていた。
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