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第四章 緑石の力に潜む意思
セステオが頑固
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「・・・なぁ、アレックス。こんないい天気の日でせっかく庭でお前と気分転換しようとしていたのだが・・せっかくの青空だったのに雨宿りのような真似を俺はするとは思わなかったぞ。」
「だって父上、明後日で休み終わりですよ。争いから国をみんなで守り、侵略行為を終わらせたという歴史。平和を称える一ヶ月の国の休み。」
「休みが終わって残念か?過去そんな素振りは見た覚えはないが。やけに今回は残念がってるな。」
東王は空を指差して返事をする。
「違います。明後日からフォリーと一緒に登校計画実行のはずだったのに、計画が狂っちゃったから・・」
テーブルに伏せった状態で説明するアレックス。
「お前な、そんなのいつでも叶うだろ。と、いうか今更何してんだお前。第一、場所限定とはいえ、それで拗ねてこれを降らしてんじゃないよ。」
庭の一部の雹をみながら東王は突っ込む。
「だが、これは以前とは違うな、アレックス。こんなに細かい雹は降らせたことはないだろう?しかも当たっても痛くないとはどんな原理だ。光がキラキラ反射してきれいではあるが。」
「さぁ、原理と言われても?
でも、力が戻って、そして感覚が馴染むまでの間に、こんな雹を呼べるようになってました。それに、降らすのを止めたければ俺でなくても、父上が止めれるでしょう。」
「・・・・・成程なぁ。ま、いいか。」
ふと、2人は同時に同じ方向を見る。ブランドンが姿をみせていた。
「どうした?俺達に混ざって、まったりしたいか?」
東王が声をかけるとブランドンは首を振った。
「いいえ。セステオ様の件です。お館様。」
「「セステオ?」」
2人同時に声をだす。
「何やらフォリー様にどうしても会いたいから許可がほしいとディラン様にしつこく噛み付いてるようなのですが。顔を見るだけでもいいからと。」
「会いたいはよくあるパターンだけど、顔を見るだけでもいいってパターンは今までなかったような・・」
アレックスは腕を組み、首を傾ける。
「引き下がる様子はないと?珍しいな、説得できずにディランが困ってるというわけか。」
東王が少し面白いものをみつけたかのような笑みを浮かべる。
「それが、押して駄目なら引いてみる状況を作ってました。ストレートに希望を言ったら上手くいかず、‘いいもん。しばらく皆とお話しません。’とか言い出したり、セステオ様らしかぬ言動が。」
「ほー、色々考えてるな、あいつ。成長してきてるな。純粋なのは結構だが、そのまま育つと奸計に引っかかりそうでちょっと心配してたんだ。攻め方を覚え始めたか。」
「父上。皆とお話ししませんを実行されると、侍女達に恨まれますよ。これ、結果を考えて発言してるとしたら、腹黒コースになりそうだけど。ジョシュアの入れ知恵かな?」
「はぁー・・・ブランドン、セステオを呼んでこい。ディランを開放してやれ。」
*
西王はフォリーの様子の確認後、王妃の様子を一度見に行き、その後厨房にいた。
バナナの皮をムキムキしていると、料理長がやってきて声をかけた。
「お館様。疲れて甘いものでも欲しいですか?そのバナナ、甘みあっさりですよ。」
「え、そうなの?久しぶりに甘みが濃いものを食べたかったんだけど・・・じゃあ、蜂蜜かけようかな。」
黙々と作業をする西王。別にこの国では珍しくもない光景。王としての所作は完璧に行えるのだが、王が気を抜いて動くその様子は、王も本当に自分達と同じ人間だなと思わせる光景。始祖からの考えは受け継がれている。
そこへコミヒが顔をみせる。
「自分だけ何美味しいもの用意してるの?」
「コミヒ様もどうぞ。俺よりもお疲れでしょう。」
バナナを一本渡す。
甘いものならクッキーの買い置きもあるのだが、何故バナナなのかと料理長は、突っ込むタイミングを失っていた。
そこへ来客の報告が入る。しかも非公式と。
「えー、せっかくの甘いもの・・・。」
呟く西王に、
「仕方ないでしょう、アーバス。ほら、しゃんとしなさいな、『陛下』。」
*
非公式の訪問者は王妃の一族の者だった。
「久しぶりだな。元気にしておられたか?
しかし、非公式とは。よほどの案件か?」
西王の質問に訪問者のケイレブが答える。
「陛下。我が身への心配り感謝致します。突然の訪問、お許しくださるその寛大なお心にいつか報えればと思います。」
「おいおい、ケイレブ殿。やけに仰々しいな。普段のように打ち解けた感じではだめなのかい?お館様でもアーバス様でも。」
「陛下。扱い方に悩む案件です。王家が関わる内容です。お人払いを。」
「お人払いって・・・それではこの場所ではだめね。移動しないと。」
コミヒが呟く。
そう、そのまま訪問者を厨房に案内し、会話をしていたのだった。
部屋を移動し、改めて席を設ける。ケイレブの希望通り、人払いをしたが、コミヒは例外らしかった。
「コミヒ様は西の王家に属する方。賢者の貴方様はむしろいて下さい。貴方は過去見をされる。我が一族の先読みとは逆になるが、『読むこと』に関しては共通する感覚もあるでしょう。今回の案件で何かアドバイスをお持ち頂けるかもしれません。」
「ケイレブ殿。つまり、貴殿が持ってきた案件というのは『先読み』関連ということか。」
西王が話しかける。
「はい。ご存知の通り、先読みは曖昧なものも多い。未来は必ずしも定まってはおりませんので。しかし、曖昧でも見過ごせないものも。
今回はしかも王家の・・・西王の家族にまつわるものです。いえ、それも起こる可能性のみで、曖昧どころかものすごく漠然としてます。
今回視えたのは私自身です。さらに今回は『視えた』というよりは『浮かんだ』が正解かもしれません。突然、案件が頭の中に浮かんだのです。考えが浮かぶかのように。このパターンは私には極稀にしかありません。
「何が?」
「今から話す内容はあくまで可能性です。落ち着いて聞いてください。そとそも可能性と『浮かんだ思い』も可能性を指摘してました。」
ケイレブはそこまで言うと一度深呼吸をした。
そして語る。
「『現王の元にいる誉れ高き大地の娘。死が忍び寄る』」
「だって父上、明後日で休み終わりですよ。争いから国をみんなで守り、侵略行為を終わらせたという歴史。平和を称える一ヶ月の国の休み。」
「休みが終わって残念か?過去そんな素振りは見た覚えはないが。やけに今回は残念がってるな。」
東王は空を指差して返事をする。
「違います。明後日からフォリーと一緒に登校計画実行のはずだったのに、計画が狂っちゃったから・・」
テーブルに伏せった状態で説明するアレックス。
「お前な、そんなのいつでも叶うだろ。と、いうか今更何してんだお前。第一、場所限定とはいえ、それで拗ねてこれを降らしてんじゃないよ。」
庭の一部の雹をみながら東王は突っ込む。
「だが、これは以前とは違うな、アレックス。こんなに細かい雹は降らせたことはないだろう?しかも当たっても痛くないとはどんな原理だ。光がキラキラ反射してきれいではあるが。」
「さぁ、原理と言われても?
でも、力が戻って、そして感覚が馴染むまでの間に、こんな雹を呼べるようになってました。それに、降らすのを止めたければ俺でなくても、父上が止めれるでしょう。」
「・・・・・成程なぁ。ま、いいか。」
ふと、2人は同時に同じ方向を見る。ブランドンが姿をみせていた。
「どうした?俺達に混ざって、まったりしたいか?」
東王が声をかけるとブランドンは首を振った。
「いいえ。セステオ様の件です。お館様。」
「「セステオ?」」
2人同時に声をだす。
「何やらフォリー様にどうしても会いたいから許可がほしいとディラン様にしつこく噛み付いてるようなのですが。顔を見るだけでもいいからと。」
「会いたいはよくあるパターンだけど、顔を見るだけでもいいってパターンは今までなかったような・・」
アレックスは腕を組み、首を傾ける。
「引き下がる様子はないと?珍しいな、説得できずにディランが困ってるというわけか。」
東王が少し面白いものをみつけたかのような笑みを浮かべる。
「それが、押して駄目なら引いてみる状況を作ってました。ストレートに希望を言ったら上手くいかず、‘いいもん。しばらく皆とお話しません。’とか言い出したり、セステオ様らしかぬ言動が。」
「ほー、色々考えてるな、あいつ。成長してきてるな。純粋なのは結構だが、そのまま育つと奸計に引っかかりそうでちょっと心配してたんだ。攻め方を覚え始めたか。」
「父上。皆とお話ししませんを実行されると、侍女達に恨まれますよ。これ、結果を考えて発言してるとしたら、腹黒コースになりそうだけど。ジョシュアの入れ知恵かな?」
「はぁー・・・ブランドン、セステオを呼んでこい。ディランを開放してやれ。」
*
西王はフォリーの様子の確認後、王妃の様子を一度見に行き、その後厨房にいた。
バナナの皮をムキムキしていると、料理長がやってきて声をかけた。
「お館様。疲れて甘いものでも欲しいですか?そのバナナ、甘みあっさりですよ。」
「え、そうなの?久しぶりに甘みが濃いものを食べたかったんだけど・・・じゃあ、蜂蜜かけようかな。」
黙々と作業をする西王。別にこの国では珍しくもない光景。王としての所作は完璧に行えるのだが、王が気を抜いて動くその様子は、王も本当に自分達と同じ人間だなと思わせる光景。始祖からの考えは受け継がれている。
そこへコミヒが顔をみせる。
「自分だけ何美味しいもの用意してるの?」
「コミヒ様もどうぞ。俺よりもお疲れでしょう。」
バナナを一本渡す。
甘いものならクッキーの買い置きもあるのだが、何故バナナなのかと料理長は、突っ込むタイミングを失っていた。
そこへ来客の報告が入る。しかも非公式と。
「えー、せっかくの甘いもの・・・。」
呟く西王に、
「仕方ないでしょう、アーバス。ほら、しゃんとしなさいな、『陛下』。」
*
非公式の訪問者は王妃の一族の者だった。
「久しぶりだな。元気にしておられたか?
しかし、非公式とは。よほどの案件か?」
西王の質問に訪問者のケイレブが答える。
「陛下。我が身への心配り感謝致します。突然の訪問、お許しくださるその寛大なお心にいつか報えればと思います。」
「おいおい、ケイレブ殿。やけに仰々しいな。普段のように打ち解けた感じではだめなのかい?お館様でもアーバス様でも。」
「陛下。扱い方に悩む案件です。王家が関わる内容です。お人払いを。」
「お人払いって・・・それではこの場所ではだめね。移動しないと。」
コミヒが呟く。
そう、そのまま訪問者を厨房に案内し、会話をしていたのだった。
部屋を移動し、改めて席を設ける。ケイレブの希望通り、人払いをしたが、コミヒは例外らしかった。
「コミヒ様は西の王家に属する方。賢者の貴方様はむしろいて下さい。貴方は過去見をされる。我が一族の先読みとは逆になるが、『読むこと』に関しては共通する感覚もあるでしょう。今回の案件で何かアドバイスをお持ち頂けるかもしれません。」
「ケイレブ殿。つまり、貴殿が持ってきた案件というのは『先読み』関連ということか。」
西王が話しかける。
「はい。ご存知の通り、先読みは曖昧なものも多い。未来は必ずしも定まってはおりませんので。しかし、曖昧でも見過ごせないものも。
今回はしかも王家の・・・西王の家族にまつわるものです。いえ、それも起こる可能性のみで、曖昧どころかものすごく漠然としてます。
今回視えたのは私自身です。さらに今回は『視えた』というよりは『浮かんだ』が正解かもしれません。突然、案件が頭の中に浮かんだのです。考えが浮かぶかのように。このパターンは私には極稀にしかありません。
「何が?」
「今から話す内容はあくまで可能性です。落ち着いて聞いてください。そとそも可能性と『浮かんだ思い』も可能性を指摘してました。」
ケイレブはそこまで言うと一度深呼吸をした。
そして語る。
「『現王の元にいる誉れ高き大地の娘。死が忍び寄る』」
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