トリマキ落とし

夏の地蔵

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晴れ舞台

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スポットライトは

蝋燭がたくさん

少し高くなっている台の真ん中には

プライドだけのあの男性が立っていた

バラバラにされた体のつなぎ目はサイリウムを

光っていて目立つ

中身がないこの人にぴったり

銀色のガーランドを巻いている

形がない舞台俳優のように

たった一人だけで舞台をしている

マネキンが舞台女優で顔には

彼の嫌なほど語ってきた言葉の字がびっしり書いていた

彼の生き様のストーリーようだ

公演時間が少なかったようだが


さあて少しマンネリ気味だし

作品は休もうか・・・

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