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STORY 1

入学式前日

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合格発表から何日かたった頃、

家に制服が届いた。

(受かったのは夢じゃないだ...)


嬉しくてたまらない。

憧れの制服。



「西高の制服!?スゲー」



そういったのは弟の雄馬。

年は私のいっこしただけど、

身長はとっくに抜かされてて

見た目はどっちが上かわかんない。




私「いいでしょ~笑笑」


雄馬「まぁ俺だって頑張れば受かるけど」



そう、

弟は勉強もできてスポーツもできる

完璧な弟なのだ。

もっともいつも本気を出さないから

結果は出てないけど....



雄馬「明日入学式??」


私「うん!」



雄馬「なんか、俺が緊張してくる笑笑」



私「はぁ?笑笑」





なんでもない話で盛り上がってると、




雄馬「あっ、これ西高の人、」




テレビに映っていたのは

財布事件のとき助けてくれた

カッコイイ女の人。




TV「この先、目標とするところは?」



「やっぱり全国大会で優勝です!」



TV「そうですか~これからも頑張って下さい!」


「はいっ!」


えっ!

あの女の人って

こんなに有名な人だったの!?

西高が剣道で強いのは

前から知ってたけど、、、




しかもあの女の人って

私の1個上???

もう少し離れてると思った。





雄馬「こんな美人さんがいるなんて羨ましいな~」





こんなにすごい人だったなんて、

ますます入学式が緊張してきた...
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