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二章 流刑地にて
流刑地にて.7
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「それは、真のことじゃな」
何度か同じ確認をしたうえで、まだ疑るような眼差しを向けてくるワダツミにレイブンは静かに頷いた。
「はい。背中の傷は、以前にお仕えしていた奥様につけられたものでございます。お嬢様とはなんら関係ございません」
上体を起こしたレイブンは、少しだけ片目を閉じて痛みをこらえているようだったが、幸い、そんなに大きな傷ではなさそうだった。
とはいえ、怪我をしたことに変わりはない。私は、刀から手を離さないまま言った。
「レイブン、まだ寝ていなさい」
「お嬢様、私は大丈夫です。それより…」
ちらり、と彼女は無感情な眼差しで紙の蛇を見やると、次にワダツミのほうを見て、目を細くしながら告げた。
「あの、誤解ですので、それをしまってください」
ワダツミはしばし、レイブンの意図を探るように彼女の瞳を見つめた。しかし、その深い黒からは何も覗けなかったのだろう、短いため息と共に、ぱちん、と指を弾いた。
瞬間、紙は形を変え、あるべき長方形の白い紙片へと戻った。
「…事情が、あるのじゃろうが…」
ワダツミは煮え切らない口調でぼやくと、ぴょんと窓枠から飛び降り、レイブンのそばへと歩み寄った。
「のう、お主。エルトランド人など庇っても、一文の得もないぞ?」
「事実を述べているだけです」
「ふむ…」
がしがし、とワダツミは自らの頭をかいた。さらさらの黒髪が波のようにうねった。
「まあよい。よいが、だったらこやつは何者じゃ。レイブン、と申したな。お主の、同胞の口から儂はそれが聞きたい」
「ちょっと待ちなさい。その子は――」
「お主は黙っておれ」
ワダツミは有無を言わさず私の言葉を遮った。
レイブンから説明などさせられるわけがない。なぜなら、彼女は何も知らない、不幸にも巻き込まれてしまっただけの奴隷に過ぎないからだ。
余計なことは言わないでよ、と念を込めてレイブンを見つめるも、彼女の顔には何の反応もない。
このまま口を閉ざしているほうがこちらとしてはありがたい、と考えた矢先、願い虚しく、レイブンは口を開いた。
「お嬢様は、エルトランド王国の在り方に嫌気が差して家を出られたのです」
私はそれを耳にしてぎょっとした。半分本当だが、半分は虚実でできた巧妙な嘘だったからだ。
国の在り方に嫌気が差していたのは本当だ。ただ、私はそれで家を出るのではなく、暗殺という強引な手段に出たのである。
レイブンが息を吐くように嘘を吐いたことにも驚かされたが、やはり、上手な嘘を吐いたことのほうが驚いた。
これなら、ワダツミも鵜呑みにはせずとも、一蹴はしづらいだろう。それに、こちらも上手く合わせられる。
「ほう、嫌気がのぅ」肩眉をひそめ、ワダツミが私を見てくる。「育ちは良いようじゃから、何不自由なく育ったと思うが、本当かぁ?」
「確かに、生きていくうえでは不自由なかったわ。けれど、それとこれとは別の問題だったのよ」
「別の問題とな」
「ええ。貴方、エルトランドの巫女のことは知っているかしら」
すると、ワダツミは苦い顔をして、「あぁ」と声を洩らした。
「神託の巫女――すとれり、なんとかじゃろ。未来を予知するとかいう、ペテン師じゃ」
「ペテン師じゃないわ」
思わずムッとして反論する。その後になって、どうして私が怒っているのだろう、と奇妙に思った。
あんなやつが批判されようとも、私が気にすることはない。それにも関わらず、なぜだろう、黙っていられなかった。
「ストレリチアが告げる予言は百発百中よ。天災から、日常の出来事、魔物の動きまで、あいつの予言の内容が外れたことは、今まで一度もない。人為的には操作しようのないことまで言い当てるから、あいつは本物の預言者なのよ」
ふふっ。
頭の奥で、彼女が笑う声が聞こえた気がして、私はさらにムカムカした。そうして、眉間に深く皺を刻みこんでいると、それを面白がるみたいにワダツミがコロコロ笑った。
「なんじゃそいつ。お主が言うことが真実ならば、そいつは人ではなく、魑魅魍魎の類ではないか」
「ち、ちみ…?」
聴き慣れぬ言葉に首を傾げれば、ワダツミはそれが『人ならざるもの』だと説明してくれた。
「あぁ、なるほどね。そうよ、私からしたらストレリチアは人じゃないわ」
ふと、指輪に視線を落とす。
――だが、だとしたら彼女はなんだ。
憎しみから人を傷つけるのはよく聞く話だ。しかし、私の薬指に指輪をはめたストレリチアが浮かべていた表情…あれは憎しみではない。憎しみではない何かを、私に与えようとしていた。
それがなんなのかは考えたくないし、知りたくもない。
私は、あいつを憎むことができればそれでいい。
「あいつは、悪魔よ」
嫌悪感をみなぎらせてそう言えば、ワダツミは興味深げに瞳を光らせた。
「じゃが、魍魎だろうが悪魔だろうが、使えるものはなんでも使うのが人間じゃろうて。百発百中の預言者――為政者にとってはまさに垂涎もの。喉から手が出るほど欲しいその悪魔を、なぜ、お主は毛嫌いする?酒池肉林を極めておるのか?」
「いいえ、その逆よ」
「逆?」
「生活は質素だし、王子からの求婚も断っているわ」
「ほほぅ」
「立場を利用して利益を得ようとすることはまずないし、敵対的な相手であっても下手に出て、常に平等、優しく、慈悲深い――そのうえ、まぁ、容姿も淡麗よ」
「ふぅむ、絵に描いたような聖人じゃな。それで?何が気に入らん」
「あの子の、ストレリチアの選択は、いつだってハイリスクすぎる」
そこで私は、ストレリチアがどんな予言をして、どんな行動を推し進めてきたかをワダツミに説明した。すると、彼女は大層満足げな様相で、レイブンの横たわっているベッドに腰かけた。
「百発百中の予言じゃろぉ?よいではないか、別に」
「いいわけがないでしょう、そんなもの結果論よ」
「はっ、大衆は結果しか見らん」
冷めた言い回しと共に、ワダツミは鼻を鳴らす。
私はその後も、いかにストレリチアが王国の未来にとって危険な人間なのかを説明した。だが、ワダツミは聞いているのか聞いていないのか分からない相槌を返すと、「お主がどれだけそやつのやり方が嫌いなのかは分かった」と言って立ち上がった。
結局、どこに行ってもこうだ。
ストレリチアは結果を出す。
もしも、予言が外れたら…という言葉の『もしも』を削り殺すみたいに、彼女はひたすら正確に未来を見通す。それを繰り返しているうちに、そんな『もしも』は無駄だと誰もが思うようになっていった。
私はあの頃の悔しさを思い出すように俯いた。
「儂は同胞たちにお主の正体を報告してくる。気になってしょうがないようじゃったからのぅ」
それからワダツミはレイブンに、「病み上がりにすまんかったの」と気遣いを残して扉を開けた。
外からは虫の音が聞こえてきていた。静かで、厳かな時間かもしれなかったが、私はやはり納得できなかった。
「しかしなぁ…」
不意に、部屋から出て行こうとしていたワダツミがこちらに背を向けたまま言葉を発した。
「金もいらん、権力もいらん、男もいらん…そやつは一体、何が欲しいのじゃろうな?」
肩越しに、ワダツミが振り返る。
「…そんなの、こっちが知りたいわ」
私が依然、顔をしかめてそう返せば、ワダツミは肩を竦めて言った。
「やはり、そやつは魍魎じゃの。黒百合」
ふふっ、とワダツミは笑う。
「人間を象徴するものは、欲望じゃ。それがない――いいや、見えないというのは、魑魅魍魎としか考えられん」
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「お嬢様、私は大丈夫です。それより…」
ちらり、と彼女は無感情な眼差しで紙の蛇を見やると、次にワダツミのほうを見て、目を細くしながら告げた。
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瞬間、紙は形を変え、あるべき長方形の白い紙片へと戻った。
「…事情が、あるのじゃろうが…」
ワダツミは煮え切らない口調でぼやくと、ぴょんと窓枠から飛び降り、レイブンのそばへと歩み寄った。
「のう、お主。エルトランド人など庇っても、一文の得もないぞ?」
「事実を述べているだけです」
「ふむ…」
がしがし、とワダツミは自らの頭をかいた。さらさらの黒髪が波のようにうねった。
「まあよい。よいが、だったらこやつは何者じゃ。レイブン、と申したな。お主の、同胞の口から儂はそれが聞きたい」
「ちょっと待ちなさい。その子は――」
「お主は黙っておれ」
ワダツミは有無を言わさず私の言葉を遮った。
レイブンから説明などさせられるわけがない。なぜなら、彼女は何も知らない、不幸にも巻き込まれてしまっただけの奴隷に過ぎないからだ。
余計なことは言わないでよ、と念を込めてレイブンを見つめるも、彼女の顔には何の反応もない。
このまま口を閉ざしているほうがこちらとしてはありがたい、と考えた矢先、願い虚しく、レイブンは口を開いた。
「お嬢様は、エルトランド王国の在り方に嫌気が差して家を出られたのです」
私はそれを耳にしてぎょっとした。半分本当だが、半分は虚実でできた巧妙な嘘だったからだ。
国の在り方に嫌気が差していたのは本当だ。ただ、私はそれで家を出るのではなく、暗殺という強引な手段に出たのである。
レイブンが息を吐くように嘘を吐いたことにも驚かされたが、やはり、上手な嘘を吐いたことのほうが驚いた。
これなら、ワダツミも鵜呑みにはせずとも、一蹴はしづらいだろう。それに、こちらも上手く合わせられる。
「ほう、嫌気がのぅ」肩眉をひそめ、ワダツミが私を見てくる。「育ちは良いようじゃから、何不自由なく育ったと思うが、本当かぁ?」
「確かに、生きていくうえでは不自由なかったわ。けれど、それとこれとは別の問題だったのよ」
「別の問題とな」
「ええ。貴方、エルトランドの巫女のことは知っているかしら」
すると、ワダツミは苦い顔をして、「あぁ」と声を洩らした。
「神託の巫女――すとれり、なんとかじゃろ。未来を予知するとかいう、ペテン師じゃ」
「ペテン師じゃないわ」
思わずムッとして反論する。その後になって、どうして私が怒っているのだろう、と奇妙に思った。
あんなやつが批判されようとも、私が気にすることはない。それにも関わらず、なぜだろう、黙っていられなかった。
「ストレリチアが告げる予言は百発百中よ。天災から、日常の出来事、魔物の動きまで、あいつの予言の内容が外れたことは、今まで一度もない。人為的には操作しようのないことまで言い当てるから、あいつは本物の預言者なのよ」
ふふっ。
頭の奥で、彼女が笑う声が聞こえた気がして、私はさらにムカムカした。そうして、眉間に深く皺を刻みこんでいると、それを面白がるみたいにワダツミがコロコロ笑った。
「なんじゃそいつ。お主が言うことが真実ならば、そいつは人ではなく、魑魅魍魎の類ではないか」
「ち、ちみ…?」
聴き慣れぬ言葉に首を傾げれば、ワダツミはそれが『人ならざるもの』だと説明してくれた。
「あぁ、なるほどね。そうよ、私からしたらストレリチアは人じゃないわ」
ふと、指輪に視線を落とす。
――だが、だとしたら彼女はなんだ。
憎しみから人を傷つけるのはよく聞く話だ。しかし、私の薬指に指輪をはめたストレリチアが浮かべていた表情…あれは憎しみではない。憎しみではない何かを、私に与えようとしていた。
それがなんなのかは考えたくないし、知りたくもない。
私は、あいつを憎むことができればそれでいい。
「あいつは、悪魔よ」
嫌悪感をみなぎらせてそう言えば、ワダツミは興味深げに瞳を光らせた。
「じゃが、魍魎だろうが悪魔だろうが、使えるものはなんでも使うのが人間じゃろうて。百発百中の預言者――為政者にとってはまさに垂涎もの。喉から手が出るほど欲しいその悪魔を、なぜ、お主は毛嫌いする?酒池肉林を極めておるのか?」
「いいえ、その逆よ」
「逆?」
「生活は質素だし、王子からの求婚も断っているわ」
「ほほぅ」
「立場を利用して利益を得ようとすることはまずないし、敵対的な相手であっても下手に出て、常に平等、優しく、慈悲深い――そのうえ、まぁ、容姿も淡麗よ」
「ふぅむ、絵に描いたような聖人じゃな。それで?何が気に入らん」
「あの子の、ストレリチアの選択は、いつだってハイリスクすぎる」
そこで私は、ストレリチアがどんな予言をして、どんな行動を推し進めてきたかをワダツミに説明した。すると、彼女は大層満足げな様相で、レイブンの横たわっているベッドに腰かけた。
「百発百中の予言じゃろぉ?よいではないか、別に」
「いいわけがないでしょう、そんなもの結果論よ」
「はっ、大衆は結果しか見らん」
冷めた言い回しと共に、ワダツミは鼻を鳴らす。
私はその後も、いかにストレリチアが王国の未来にとって危険な人間なのかを説明した。だが、ワダツミは聞いているのか聞いていないのか分からない相槌を返すと、「お主がどれだけそやつのやり方が嫌いなのかは分かった」と言って立ち上がった。
結局、どこに行ってもこうだ。
ストレリチアは結果を出す。
もしも、予言が外れたら…という言葉の『もしも』を削り殺すみたいに、彼女はひたすら正確に未来を見通す。それを繰り返しているうちに、そんな『もしも』は無駄だと誰もが思うようになっていった。
私はあの頃の悔しさを思い出すように俯いた。
「儂は同胞たちにお主の正体を報告してくる。気になってしょうがないようじゃったからのぅ」
それからワダツミはレイブンに、「病み上がりにすまんかったの」と気遣いを残して扉を開けた。
外からは虫の音が聞こえてきていた。静かで、厳かな時間かもしれなかったが、私はやはり納得できなかった。
「しかしなぁ…」
不意に、部屋から出て行こうとしていたワダツミがこちらに背を向けたまま言葉を発した。
「金もいらん、権力もいらん、男もいらん…そやつは一体、何が欲しいのじゃろうな?」
肩越しに、ワダツミが振り返る。
「…そんなの、こっちが知りたいわ」
私が依然、顔をしかめてそう返せば、ワダツミは肩を竦めて言った。
「やはり、そやつは魍魎じゃの。黒百合」
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