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第16話
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駅前のスタジオに辿り着くと、そこはちょうど黒川が受付をしているところだった。
「あれ、黒川くん個人練習室でいいの? 今Amber YouthのみんなはAスタジオで合わせてるよ」
受付の男性が親しげに声を掛けている。おそらく黒川はスタジオの常連で顔見知りなのだろう。
「……まだ、完璧に弾けないフレーズがある。それを篠崎に聴かせるわけにはいかないんです」
受付の男性がカウンターの上に身を乗り出す。その瞳には優しさが宿っていた。
「ねぇ、こうして首を突っ込むのが正しいことかわからないけどさ、どうしてそんなに黒川くんは完璧を求めているの?」
男性の声色は穏やかで、でもどこか切実だった。
「バンドは1人じゃできないよ。仲間の行き違いで解散という末路を迎えてしまった俺自身が誰よりもそれを感じている。勝手に先輩面をして迷惑かもしれないけど、黒川くんにはかつての俺みたいにはなってほしくないんだ」
スタジオとしても大事な常連さんを失いたくないしね、とわざとらしく明るい声で付け加える。男性からの問い掛けは、まさに自分も知りたいと思ってたことだった。その場で一緒に黒川の答えを待つ。
「……俺は、ギターが下手だって篠崎にバレたくない」
視線を落としたまま、黒川がぽつりと呟く。
「黒川くんが? この世界は広いけど、黒川くんくらい弾ける子はなかなかいないよ。もっと自信持ってもいいと思うけど?」
「俺はただ、練習量が多いだけだ。才能があるわけじゃない。練習する時間が確保できなかったら、俺はどんどん下手になる」
「そんなの誰だって一緒だよ。才能だけでのし上がってる人なんてどこにもいない。みんな、血の滲む練習を積み重ねてるんだ」
「……でも、篠崎は、俺には才能があるって評価してくれた。俺のギターが好きだって言ってくれた。だから、バレたくない。俺が凡人だって、練習量なしじゃかっこいいフレーズも弾けないって、バレたくない」
すみませんライブ明日なんで、と黒川が軽く頭を下げてスタジオルームに向かう。黒川は篠崎に幻滅されたくなくて、完璧な演奏以外を聴かせないようにしていたのか――すべての点が繋がったように感じた。
きっと、黒川はもう一人の俺だ。俺はエリオットと向き合う中で、自分の弱みもエリオットに見せることができた。幸運なことにエリオットはそんな俺の弱みも受け入れて愛してくれているけど、それを見せられずに完璧であり続けようとしているのが黒川なのかもしれない。今日も黒川は一心不乱に練習を重ねている。その瞳の奥に潜む熱の根源を知って、ますます他人事には捉えられなくなった。
他のスタジオから人が出ていく気配がする。見てみると、それは黒川以外のAmber Youthのメンバーだった。どうやらこの後そのまま食事に行くようだ。何か情報が得られるかもしれないと、彼らの後を追い居酒屋に入る。
「明日はライブだからな、飲み過ぎるなよ」
あいつはたしかドラムだ、面倒見の良さそうなメンバーがテーブルにビールジョッキを回す。
「それじゃ、ライブ成功の前祝いってことで! 乾杯!」
「乾杯!」
カチンと軽やかな音が響き、各々が酒を口にする。ジョッキをテーブルにドンと置いた篠崎が大きなため息を吐いた。
「今日も……黒川のギターが聴けなかった……」
「わー……これは長くなりそうだ」
枝豆を摘まみながら、ベースのメンバーが苦笑いを浮かべる。
「なんであいつは練習に来ないんだ! ライブは明日だぞ! 何考えてんだ……このバンドのどこが嫌なんだ……」
「……本当に篠崎は酔うと黒川の話ばっかりだな、直接言えばいいのに」
「直接言えないからお前らに言ってんだろ!」
篠崎はジョッキに残ったビールを飲み干すと、瞳を潤ませながらぽつりぽつりと呟く。
「お前のギターが好きだ、なんて、俺の感情の押し付けだよな。黒川は俺たちとバンドを組んで楽しいと思ってくれてるんだろうか……」
他のメンバーたちにとってはいつもの光景のようで、そうだねそうだねと適当にあしらいながら食事を進めている。
「俺はただ、誰よりも近くで黒川と一緒に音を奏でたいだけなのに……」
「えー俺たちの音はどうでもいいってことー?」
ベースの茶化すような声には反応せず、篠崎はただひたすら酒を煽る。
「……黒川、寂しい。会いたい……会いたい……」
小さく丸まった背中が、どこか過去の自分を重なって見えた。酔い潰れた篠崎の頭を、ボーカルのメンバーがぽんぽんと撫でる。
「黒川も黒川だよな。あいつが直接言えばいいことを、なんで俺に歌わせてんだろ。ほんと悪趣味」
まぁ俺は黒川が作る曲好きだからいいけどね、と軽やかな笑い声が続く。篠崎の行き過ぎた真面目さは、おそらく寂しさの裏返しだ。俺にだって、好きな人に会えない寂しさはわかる。項垂れている篠崎の背中には抱えきれない切なさがのしかかっているように思えて、ぎゅっと胸が苦しくなった。
「エリオット。やっぱり俺、あいつらのことほっとけねぇよ」
宿泊施設に戻るなり、開口一番に告げる。それから自分が見てきたものをエリオットに連携した。
「……そうか、黒川が練習に来ないのは、篠崎に幻滅されたくなくて完璧な演奏以外を聴かせられないからなのか」
「俺、これ以上あいつらに苦しい想いをしてほしくない。お互いすれ違ってるだけだから、ちゃんと腹割って会話ができれば全部上手くいくと思うんだ」
しばらく考え込んでいたエリオットが口を開く。
「そうだな、明日の目標は2人の対話の場を作ることを目標に動こう。ライブ前に天使と悪魔の力を使って2人の素直な気持ちを引き出すんだ」
「でもそれって俺が昼間に人間界を出歩く必要があるよな? 周りの天使たちにバレないような良い案ってあるか?」
エリオットの優しい眼差しがまっすぐにこちらに向けられる。
「……方法はある。大丈夫だ。明日の昼間、私が2人の様子を伺うよ。良いタイミングが来たらレヴァンを呼びに戻ってくるから、そしたら私とレヴァンで2人を対話させよう」
「流れはわかった、それでいこう。その、俺が昼間出歩くための方法……っての? こっちで準備できることはあるか?」
するとエリオットの手のひらがそっと俺の頬に触れる。
「私を永久に愛すると誓ってくれれば、それで十分だ」
柔らかく笑うエリオットの想いに応えたくて、こちらもエリオットの頬に手を添える。
「なら何の問題もない。もう準備はできてる」
「それは頼もしいな」
顔を近付けてキスを交わす。それが今日の任務の終わりを告げる合図になった。順番にシャワーを浴び、部屋着に着替える。エリオットは約束通りその綺麗な銀髪を乾かさせてくれて、昨日と同じように俺の髪にもエリオットが優しく触れた。狭いベッドに2人で並ぶと部屋の電気を消す。
「あれ、レヴァン……もしかしてシーツ干してくれた? おひさまの匂いがする」
心地良さそうにエリオットが大きく息を吸う。どうしてこんな小さな事まで、と喉が音を立てる。
「……なんで、気付くんだ」
「レヴァンが私のためにしてくれたことは全部知りたいよ。ありがとう」
「別に、日中1人で暇だったから、それで」
エリオットがそっと俺の顔を撫でる。優しいその感触に身を委ねるのが何よりも心地良かった。
「……近い将来、こうして2人で暮らそう。私が眠る時、隣にはレヴァンが居てほしい」
「あぁ、俺もだ。そのためにも俺たち2人で世界を変えよう」
お互いの身体をぎゅっと抱き寄せると、おやすみのキスを交わす。
「おやすみ、レヴァン」
「あぁ、エリオット。おやすみ」
自分の身体を包む腕の重みと、触れている胸から伝わる鼓動を感じながら、夢の世界へと落ちていった。
「あれ、黒川くん個人練習室でいいの? 今Amber YouthのみんなはAスタジオで合わせてるよ」
受付の男性が親しげに声を掛けている。おそらく黒川はスタジオの常連で顔見知りなのだろう。
「……まだ、完璧に弾けないフレーズがある。それを篠崎に聴かせるわけにはいかないんです」
受付の男性がカウンターの上に身を乗り出す。その瞳には優しさが宿っていた。
「ねぇ、こうして首を突っ込むのが正しいことかわからないけどさ、どうしてそんなに黒川くんは完璧を求めているの?」
男性の声色は穏やかで、でもどこか切実だった。
「バンドは1人じゃできないよ。仲間の行き違いで解散という末路を迎えてしまった俺自身が誰よりもそれを感じている。勝手に先輩面をして迷惑かもしれないけど、黒川くんにはかつての俺みたいにはなってほしくないんだ」
スタジオとしても大事な常連さんを失いたくないしね、とわざとらしく明るい声で付け加える。男性からの問い掛けは、まさに自分も知りたいと思ってたことだった。その場で一緒に黒川の答えを待つ。
「……俺は、ギターが下手だって篠崎にバレたくない」
視線を落としたまま、黒川がぽつりと呟く。
「黒川くんが? この世界は広いけど、黒川くんくらい弾ける子はなかなかいないよ。もっと自信持ってもいいと思うけど?」
「俺はただ、練習量が多いだけだ。才能があるわけじゃない。練習する時間が確保できなかったら、俺はどんどん下手になる」
「そんなの誰だって一緒だよ。才能だけでのし上がってる人なんてどこにもいない。みんな、血の滲む練習を積み重ねてるんだ」
「……でも、篠崎は、俺には才能があるって評価してくれた。俺のギターが好きだって言ってくれた。だから、バレたくない。俺が凡人だって、練習量なしじゃかっこいいフレーズも弾けないって、バレたくない」
すみませんライブ明日なんで、と黒川が軽く頭を下げてスタジオルームに向かう。黒川は篠崎に幻滅されたくなくて、完璧な演奏以外を聴かせないようにしていたのか――すべての点が繋がったように感じた。
きっと、黒川はもう一人の俺だ。俺はエリオットと向き合う中で、自分の弱みもエリオットに見せることができた。幸運なことにエリオットはそんな俺の弱みも受け入れて愛してくれているけど、それを見せられずに完璧であり続けようとしているのが黒川なのかもしれない。今日も黒川は一心不乱に練習を重ねている。その瞳の奥に潜む熱の根源を知って、ますます他人事には捉えられなくなった。
他のスタジオから人が出ていく気配がする。見てみると、それは黒川以外のAmber Youthのメンバーだった。どうやらこの後そのまま食事に行くようだ。何か情報が得られるかもしれないと、彼らの後を追い居酒屋に入る。
「明日はライブだからな、飲み過ぎるなよ」
あいつはたしかドラムだ、面倒見の良さそうなメンバーがテーブルにビールジョッキを回す。
「それじゃ、ライブ成功の前祝いってことで! 乾杯!」
「乾杯!」
カチンと軽やかな音が響き、各々が酒を口にする。ジョッキをテーブルにドンと置いた篠崎が大きなため息を吐いた。
「今日も……黒川のギターが聴けなかった……」
「わー……これは長くなりそうだ」
枝豆を摘まみながら、ベースのメンバーが苦笑いを浮かべる。
「なんであいつは練習に来ないんだ! ライブは明日だぞ! 何考えてんだ……このバンドのどこが嫌なんだ……」
「……本当に篠崎は酔うと黒川の話ばっかりだな、直接言えばいいのに」
「直接言えないからお前らに言ってんだろ!」
篠崎はジョッキに残ったビールを飲み干すと、瞳を潤ませながらぽつりぽつりと呟く。
「お前のギターが好きだ、なんて、俺の感情の押し付けだよな。黒川は俺たちとバンドを組んで楽しいと思ってくれてるんだろうか……」
他のメンバーたちにとってはいつもの光景のようで、そうだねそうだねと適当にあしらいながら食事を進めている。
「俺はただ、誰よりも近くで黒川と一緒に音を奏でたいだけなのに……」
「えー俺たちの音はどうでもいいってことー?」
ベースの茶化すような声には反応せず、篠崎はただひたすら酒を煽る。
「……黒川、寂しい。会いたい……会いたい……」
小さく丸まった背中が、どこか過去の自分を重なって見えた。酔い潰れた篠崎の頭を、ボーカルのメンバーがぽんぽんと撫でる。
「黒川も黒川だよな。あいつが直接言えばいいことを、なんで俺に歌わせてんだろ。ほんと悪趣味」
まぁ俺は黒川が作る曲好きだからいいけどね、と軽やかな笑い声が続く。篠崎の行き過ぎた真面目さは、おそらく寂しさの裏返しだ。俺にだって、好きな人に会えない寂しさはわかる。項垂れている篠崎の背中には抱えきれない切なさがのしかかっているように思えて、ぎゅっと胸が苦しくなった。
「エリオット。やっぱり俺、あいつらのことほっとけねぇよ」
宿泊施設に戻るなり、開口一番に告げる。それから自分が見てきたものをエリオットに連携した。
「……そうか、黒川が練習に来ないのは、篠崎に幻滅されたくなくて完璧な演奏以外を聴かせられないからなのか」
「俺、これ以上あいつらに苦しい想いをしてほしくない。お互いすれ違ってるだけだから、ちゃんと腹割って会話ができれば全部上手くいくと思うんだ」
しばらく考え込んでいたエリオットが口を開く。
「そうだな、明日の目標は2人の対話の場を作ることを目標に動こう。ライブ前に天使と悪魔の力を使って2人の素直な気持ちを引き出すんだ」
「でもそれって俺が昼間に人間界を出歩く必要があるよな? 周りの天使たちにバレないような良い案ってあるか?」
エリオットの優しい眼差しがまっすぐにこちらに向けられる。
「……方法はある。大丈夫だ。明日の昼間、私が2人の様子を伺うよ。良いタイミングが来たらレヴァンを呼びに戻ってくるから、そしたら私とレヴァンで2人を対話させよう」
「流れはわかった、それでいこう。その、俺が昼間出歩くための方法……っての? こっちで準備できることはあるか?」
するとエリオットの手のひらがそっと俺の頬に触れる。
「私を永久に愛すると誓ってくれれば、それで十分だ」
柔らかく笑うエリオットの想いに応えたくて、こちらもエリオットの頬に手を添える。
「なら何の問題もない。もう準備はできてる」
「それは頼もしいな」
顔を近付けてキスを交わす。それが今日の任務の終わりを告げる合図になった。順番にシャワーを浴び、部屋着に着替える。エリオットは約束通りその綺麗な銀髪を乾かさせてくれて、昨日と同じように俺の髪にもエリオットが優しく触れた。狭いベッドに2人で並ぶと部屋の電気を消す。
「あれ、レヴァン……もしかしてシーツ干してくれた? おひさまの匂いがする」
心地良さそうにエリオットが大きく息を吸う。どうしてこんな小さな事まで、と喉が音を立てる。
「……なんで、気付くんだ」
「レヴァンが私のためにしてくれたことは全部知りたいよ。ありがとう」
「別に、日中1人で暇だったから、それで」
エリオットがそっと俺の顔を撫でる。優しいその感触に身を委ねるのが何よりも心地良かった。
「……近い将来、こうして2人で暮らそう。私が眠る時、隣にはレヴァンが居てほしい」
「あぁ、俺もだ。そのためにも俺たち2人で世界を変えよう」
お互いの身体をぎゅっと抱き寄せると、おやすみのキスを交わす。
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