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第五章
☆リッツ(エカテリーナ視点)【R18】
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リッツに初めてのことをたくさんされ、言わされ、ヘロヘロになった私をリッツは温かいタオルで全身キレイに拭いてくれた。
「お風呂に入れたいけど、足元が危ないから…今夜はこれで我慢して」
どうせすぐにグチュグチュになるし、と耳元で囁かれてビクンとカラダが跳ねる。
「なぁに、エカたん。期待しちゃった?」
意地悪そうな顔で私を見てニヤリとしたリッツは、「今夜はひとまず休んで。途中で起こしてごめんね」と言ってニッコリした。
私のことを自分の胸に抱き抱えると、額にチュッと口づける。硬く、鍛え上げられたリッツの胸。服を着ているときにはわからなかったその逞しさに、カラダが疼く。
「裸だと眠りづらい?大丈夫?」
私は自分に触れるリッツの肌の心地好さを離したくなくて、急いで首を横に振り、「このままがいい」と言った。
リッツは嬉しそうに笑うと、「おやすみ、エカたん。また明日」と言った。
そのまま眠りに落ちて、目覚めたときにはリッツがじっと私を見ていた。キレイな青い瞳。
「おはよう、エカたん」
そう言うとリッツは、布団から出てさっとガウンを羽織り「朝食、持ってくるから」と消えた。
なくなった温もりにフルッとカラダが震える。この寂しさはなんだろう。今まで感じたことがなかったので、わからなかった。
リッツは、ごはんを食べさせてくれた。
「オレがやりたいんだよ」
そう言って、食べやすくして口に運んでくれる。
こんな風にされたのは、果たしていつだろう?魔術団に入りたくて、何でも自分でできるようにしなくてはならなかったから…もう遠い昔のことだ。
リッツの優しさが伝わってきて、私は胸がきゅうっとなった。
「水分もとれた?このあともたくさん飲んでね、エカたん」
そう言うとリッツは、私に口づけた。啄むようなキスを何度も繰り返す。チュッ、チュッ、という音が響いて恥ずかしくなる。
「エカたん、舌出して」
私の舌に自分の舌を絡めたリッツは、味わうように何度も吸い上げた。気持ちよくて、吐息が洩れる。
カーディナル魔法国の女王になったとき、私は20歳だったが、そうそうに恋愛も結婚も諦めた。
私は、繋ぎだ。兄上がいなくなり、姉様もいなくなり、順番で私が即位しただけ。下の弟二人、どちらかが即位するまで、この地位にいるだけだ。彼らに自信を持って引き渡せるよう、国に身を捧げるつもりだった。
それなのに。
「エカたん」
29歳になるまで何も知らなかった私に、目の前の男はすべてを与えてくれようとしている。
「子作りしよう」と言っていたのも、ガチガチな私の肩の力を抜かせるための戯れ言だと思っていたのに。
昨日、リッツは口づけたあと「ずっとしたかった。好きだよ」と言った。
私をずっと見てきたとも。
こんな深い愛情に気付いてしまい、私は怖かった。今まで一人でよかったのに。こんな温かさを知ってしまったら、元に戻れない。
リッツは、私を中から溶かしてグズグズに可愛がってくれた。「可愛い、エカたん」「好きだよ、エカたん」何度も何度も私に言葉を捧げてくれた。
幸せだった。
リッツの熱を受け入れたとき、痛くて涙が滲む私に、「ごめん、エカたん。許して」とリッツも泣きそうになっていた。その顔を見たら可愛くて、フッと笑ってしまい、その瞬間、リッツが動いた。
「は、ああっ、リッツ…っ」
「エカたん、気持ちいい…っ、エカたんは?気持ちよくなれてる?ねぇ、エカたん」
痛みに混じって、カラダの中からいいようのない何かが私を満たす。
「あ、リッツ、気持ちいい…っ」
「もっと、もっと言って、気持ちいいって。エカたん、好き、好きだよ、エカたん」
何度も何度も交わり、何度も何度も絶頂に追い詰められた。気持ちよかった。リッツが、私を好きでいてくれる安心感に包まれ、幸せだった。
それなのに。
目を開けると。そこにいたのは、リッツではなく、姉様だった。
「カティ、大丈夫?いや~、すごいわね、隊長殿」
「…え…?」
頭がぼんやりとしているせいか、言われていることが理解できない。
姉様は私を抱き起こすと、「…見る?」と言った。
その視線の先にあるのは私のカラダ。
「ついてないとこがないんじゃないか、ってくらい、キスマークだらけよ。背中も。噛み跡までついてる。今まで我慢していたのが一気に爆発した感じね」
姉様は「まったくいい年して拗らせ野郎が…」と呟くと、「ほんとは今日までの約束だったんだけど、もういいって。カティを休ませてやって欲しいって来たのよ」と言った。
「…リッツは?」
「仕事に行ったわ。ケイトリンに挨拶してから行くって」
明け方から始めた最後の行為のあと、リッツは「ごめんな、エカたん」と言った。「好きでもない男に初めてを奪われちまって。自分ばっかり、望みを叶えちまって。ごめんな、」そう言って涙をこぼし、私を抱き締めると「もう、諦める。ごめんな、今まで。ありがとう。大好きだよ、エカたん」と私をそっと横たえ、消えてしまった。
「好きでもない」という意味がわからなかった。私はリッツが好きだ。最初は驚いたし怖かったけど、すごくすごく優しくて、気持ち良くて、幸せだった。もし好きでもない男にあんなことをされたら、私は舌を噛みきって死ぬ。それくらいの矜持はある。
姉様は、ぼんやりする私に、「お風呂、入る?それとも、水泡にする?肌も回復させられるわよ」と言った。
「回復…?」
「この、隊長殿がつけた跡をすべて消せるわよ。キレイに」
私はノロノロと自分のカラダを見た。リッツが私を愛してくれた、この跡を消す?
「…いやです」
「…カティ?」
「消したくありません」
姉様は、「そう、」と言って「じゃあ、お風呂に入りましょ」と準備しに行く。
たくさん付けられた跡に、リッツの温もりを感じた。でも、リッツはいない。
浴室に移動するために立ち上がると、ドロリ、と脚の間から溢れる感触にカラダがビクリと反応する。
リッツが、私に放った想い。熱くて、熱くて、溶かされて、リッツとひとつになったような、そんな不思議な感覚を覚えたあの幸せな時間。
なぜ、リッツはいないんだろう。
カラダを清めて、新しく変えてもらった寝具にモソモソと入りカラダを丸める。温めたはずなのに、リッツの腕、リッツの胸、リッツの温もりがなくて、カラダはだるいのに、私はいつまでも眠ることができなかった。
次の日から日常に戻った。その日からリッツは、私にまったく構わなくなった。
顔を合わせれば、「陛下」と挨拶をしてくれる。しかし、その瞳にはあの時のリッツの熱は欠片もなく、あの優しい笑顔も見せてくれなかった。ただ無表情に、するべきことだからする、義務だから、と言わんばかりの態度だった。
各部隊長が集まる会議でも、終わるとすぐに消えた。今までは、ケイトリンがいなければ「エカたん」と笑顔で話しかけてくれたのに。
リッツと話したいのに、話せないまま時だけが過ぎた。
一番ツラいのは夜だ。
たった二晩、リッツの腕に抱かれて眠っただけなのに、ひとりでどうやって眠っていたのかが思い出せないくらい、カラダがリッツの熱を求めて悲鳴をあげる。心がズタズタに引き裂かれる痛みに涙がこぼれる。
リッツに触り方を覚え込まされた秘処をいじる。指もいれるのに、カラダの疼きはなくなるどころか更に大きくなって私を蝕む。
「…リッツ!」
リッツに触られてるようにしてるのに、私のカラダは満足しない。カラダの奥がツラくて、私はがんぜない子どものように声をあげて泣いた。
我慢の限界が来た私は、次の日の昼休みに第三部隊隊長室前に飛んだ。
しかし、来てみたものの何を言えばいいのか。
すると、ふいに内側からドアが開いた。
「あれ?陛下?」
「アキラ、」
「今、リッツさん寝ちゃってるんで、邪魔しないように外にいようかと」
最近、朝から晩まで仕事してて、休みもとれてるのか心配なんですよね。今までふざけてたから余計に、と言ってアキラは「リッツさんに御用ですよね?退屈でしょうが起きるまで中でどうぞ。僕はしばらく他のところにいますので」と言って消えてしまった。
私は、中に入り、そっとドアを閉めた。
窓際に置いてある日当たりのいいソファにリッツはいた。
肘掛け部分に頭を乗せ、胸に乗せた資料らしき紙を右手で押さえ、左手は下にたれている。長い足が収まりきらず、もう一方の肘掛け部分から出ていた。
私は、ソファの脇の床に座り、リッツの顔を眺めた。ひとつきぶりにマジマジと見る。キレイな顔は、少し頬がこけているように見える。長い睫毛。ほんのり開いたくちびるに、私は吸い寄せられるようにキスをした。
その瞬間、リッツが目を開けた。
私がハッとしてくちびるを離すと、ゆっくりと起き上がり、「なに、してるんですか、陛下」と言った。平坦な、冷たい声。エカたん、と紡いでくれないくちびるに、抉られるような痛みを感じる。
リッツは、呆れたような目で私を見ると、「ダメですよ、陛下。家臣に気を持たせるようなことをしては」と言って、立ち上がった。
このまま、消えてしまう。
そう思った私は、必死にリッツに抱きついた。
「…陛下。私がいま、言ったことを、」
「リッツ、やだ、いかないで!」
「…何かあるんですか?話があるなら聞きますから、離してください」
あまりに冷たい拒絶の言葉に呆然とする私を見て、「どうぞ、座ってください」と椅子を引いた。
もう、ダメなんだ。リッツに、嫌われてしまったんだ。私はどこで間違えたんだろう?
座らない私にため息をついたリッツは、「…もういいですか」と言った。
ボロボロと涙が零れる。
あんなに優しい、温かなリッツをいつ私は手放してしまったんだろう。答えはわからない。わかるのは、リッツが私を拒絶しているということだ。やっぱり、私が初めてだったから?私ばっかり気持ち良くなって、リッツは満足できなかったの?好きでもない男って、なんで?リッツを、私は好きなのに。
これ以上傷つくのがイヤで、飛ぼうとした私の腕をガッとリッツが掴んだ。
驚いて顔をあげると、リッツは怒りに燃えた瞳で私を見据えていた。
「なんで泣くの」
掴まれた腕が痛い。答えられずにいる私に、リッツはまた「なんで泣くの、エカたん」と言った。
「す、すまない、」
「すまないじゃなくて。エカたん、なんで泣くの!なんで、」
リッツは私を引き寄せ自分の胸に抱き込んだ。
トクトクと聞こえるリッツの鼓動に、また涙が出てくる。あの日と同じ、温かな感触。
「なんで、そんな目でオレを見るの!何か言いたそうに見るその目、オレを誘ってんの?」
クソッ!と吐き捨てたリッツは、「オレを憐れんで、抱かせてやろうって?オレは、そんな情けない男じゃない。オレを好きじゃない女を平気で抱き続けるほど図々しくもない」
リッツは、私のカラダをバッと離すと、「…もう、オレに構わないでくれ。期待を持たせるようなことをしないでくれ。頼むから」と言って俯いた。
「…リッツ」
「なんですか、陛下」
「陛下じゃない、エカたんて、」
「だから!もう、線引きしないとヤバいんだよ!オレは、もうエカたんを諦めるって言っただろ?エカたんがオレを好きでもないのに、」
「私は、リッツが好きだ!」
「…え?」
リッツはカラダが固まったように動かなかったが、「…だから、憐れみはいらないって」と小さく呟く。
「なんで、憐れみって、」
「あの時!」
リッツは私を睨み付けると、「あんなにグズグズに蕩けてたのに、最後までオレを好きだって言わなかったじゃないか!」と叫んだ。
「エカたんから、ウソでもいいから聞きたくて、だからずるいけど、狙って、あんな状態にしてから聞いたのに、何回聞いてもオレを好きだって言わなかった!」
リッツは私から目を逸らすと、「もう、いいから」と言った。
「なんで、信じてくれないの」
「…エカたん?」
また涙が零れる。リッツに消えられたくなくて、私はぎゅうっと抱きついた。
「あの時、あんな状態で言ったら、リッツに失礼だと思った。
抱かれて、気持ち良くて、それで言ってるんだって思われたくなかったから、」
「エカたん」
リッツに呼ばれて顔をあげると、私をじっと見つめるリッツの青い瞳と目があった。
「もう一度、言って」
「え?」
「オレのこと、好きだって。もう一度言って。本当の、エカたんの気持ちなら」
「リッツ、好き。好き。リッツ、」
「エカたん!」
リッツは、私の顎をあげさせると口づけた。激しく舌を絡め、吸いあげる。欲しくて欲しくて堪らなかった刺激を与えられ、私のカラダはビクッと跳ねた。トロリと溢れ出る感覚に顔が赤くなる私を、くちびるを離したリッツが意地悪そうな顔で覗き込んだ。
「なぁに、エカたん。キスされただけでイッちゃったの?ほんと、淫乱なカラダだな」
リッツのその瞳に、背中がゾクゾクする。
「どうしたの、エカたん。どうしてほしいの?ねぇ。言えないの、エカたん」
耳元で囁かれ、その熱い吐息に脳天に突き抜けるような快感が襲う。
ビクッ、ビクッと跳ねる私のカラダを優しく抱きとめ、お尻をサワサワとさする。
「あ…っ、リッツ!やだぁ、」
「ほら、エカたん。言えないの?言えるまでする?」
「リッツ、欲しい、欲しいの…っ」
「何を?エカたん、何を欲しいのか言ってごらん」
言わないとあげられないでショ、とまた耳元で囁かれ、ここがどこなのかなんてことを思う理性はふっとんだ。
「リッツの、リッツのが欲しいのっ、いれて、お願い、奥までいれて!」
「…今はそれで許してあげる。うん、いっぱいいれてあげるよ。エカたん」
リッツは、あの時のような激しい熱のこもったギラギラした瞳で私を見ると、「一ヶ月もお預けくらったんだ。今夜だけじゃすまないよ」と言って、私を抱き抱えると自分の執務用の椅子に座った。
前を寛げたリッツは私の下着をずらし、机に私の手を付けさせたあと、両手で腰を引きおろして一気に貫いた。
「キャアアッ」
「うわ、きっつ…エカたん、自分でしなかったの?オレが教えてあげたのに」
グッ、グッ、と下からリッツの熱に貫かれ、あまりの気持ちよさに目の前がチカチカする。
「エカたん、他の男とこんなことしちゃダメだよ。わかった?こんなエッチなエカたんを見せたりしたら、お仕置きするからね」
「は、ああっ、あぅ…っ、しないもん、んぅ…っ、リッツぅ、好き、好きぃっ」
「ちょっ、それ反則…っ」
中でリッツのモノが跳ね、あの日と同じように私の中にリッツの熱が広がっていく。
「もう、エカたんは…」
服の上から私の背中に噛みついたリッツは、「エカたん、アンジェリーナ様と団長に手紙書いて。今から、リッツと二人で休暇を取りますって」と言うと、また下から突き上げ始めた。
「リッツ、ダメ…っ、書けないぃっ」
「ほらぁ、早く書いてよぉ。今日の午後と、明日と明後日休みます、って。ねぇ、エカたん、早く」
「あ、ああっ、やぁ…っ」
ぐちゃぐちゃの手紙を「よし」と満足そうに見たリッツは、それぞれを転送し、「じゃ、エカたん、行こうか。エカたんの部屋に行こうね」とまた突き上げる。
「はぁ、気持ちいい、エカたんのまんこ…いっぱい出すからね。いいでしょ、エカたん、ねぇ」
「いい、いいからぁ、早くぅ」
「もぉ、エカたん、欲しがりだなぁ」
繋がったまま飛んだ私とリッツは、ひとつきの空白を埋めるように貪りあった。
夜、リッツの腕に抱かれて眠り、その温かな温もりをまた与えられた幸せに涙がこぼれた。
「エカたん」
リッツは、うとうとする私に呼び掛ける。
「エカたんが、3才のジークを引き取り育てて、あいつは一度未来で死んだって言うけど、でも、エカたんが頑張ったお陰で、今、アンジェリーナ様も、団長も、サヴィオン様も戻ってきたんだよ。だからさ、」
リッツは、私の額に優しく口づけると、「もっとみんなを頼っていいんだよ。今まで一人で頑張った。これからは、みんなで頑張ればいい。俺ももう間違えない。エカたんを幸せにする方法をね」と言った。
リッツの優しさに満たされ、私はもうとっくに幸せだった。
「お風呂に入れたいけど、足元が危ないから…今夜はこれで我慢して」
どうせすぐにグチュグチュになるし、と耳元で囁かれてビクンとカラダが跳ねる。
「なぁに、エカたん。期待しちゃった?」
意地悪そうな顔で私を見てニヤリとしたリッツは、「今夜はひとまず休んで。途中で起こしてごめんね」と言ってニッコリした。
私のことを自分の胸に抱き抱えると、額にチュッと口づける。硬く、鍛え上げられたリッツの胸。服を着ているときにはわからなかったその逞しさに、カラダが疼く。
「裸だと眠りづらい?大丈夫?」
私は自分に触れるリッツの肌の心地好さを離したくなくて、急いで首を横に振り、「このままがいい」と言った。
リッツは嬉しそうに笑うと、「おやすみ、エカたん。また明日」と言った。
そのまま眠りに落ちて、目覚めたときにはリッツがじっと私を見ていた。キレイな青い瞳。
「おはよう、エカたん」
そう言うとリッツは、布団から出てさっとガウンを羽織り「朝食、持ってくるから」と消えた。
なくなった温もりにフルッとカラダが震える。この寂しさはなんだろう。今まで感じたことがなかったので、わからなかった。
リッツは、ごはんを食べさせてくれた。
「オレがやりたいんだよ」
そう言って、食べやすくして口に運んでくれる。
こんな風にされたのは、果たしていつだろう?魔術団に入りたくて、何でも自分でできるようにしなくてはならなかったから…もう遠い昔のことだ。
リッツの優しさが伝わってきて、私は胸がきゅうっとなった。
「水分もとれた?このあともたくさん飲んでね、エカたん」
そう言うとリッツは、私に口づけた。啄むようなキスを何度も繰り返す。チュッ、チュッ、という音が響いて恥ずかしくなる。
「エカたん、舌出して」
私の舌に自分の舌を絡めたリッツは、味わうように何度も吸い上げた。気持ちよくて、吐息が洩れる。
カーディナル魔法国の女王になったとき、私は20歳だったが、そうそうに恋愛も結婚も諦めた。
私は、繋ぎだ。兄上がいなくなり、姉様もいなくなり、順番で私が即位しただけ。下の弟二人、どちらかが即位するまで、この地位にいるだけだ。彼らに自信を持って引き渡せるよう、国に身を捧げるつもりだった。
それなのに。
「エカたん」
29歳になるまで何も知らなかった私に、目の前の男はすべてを与えてくれようとしている。
「子作りしよう」と言っていたのも、ガチガチな私の肩の力を抜かせるための戯れ言だと思っていたのに。
昨日、リッツは口づけたあと「ずっとしたかった。好きだよ」と言った。
私をずっと見てきたとも。
こんな深い愛情に気付いてしまい、私は怖かった。今まで一人でよかったのに。こんな温かさを知ってしまったら、元に戻れない。
リッツは、私を中から溶かしてグズグズに可愛がってくれた。「可愛い、エカたん」「好きだよ、エカたん」何度も何度も私に言葉を捧げてくれた。
幸せだった。
リッツの熱を受け入れたとき、痛くて涙が滲む私に、「ごめん、エカたん。許して」とリッツも泣きそうになっていた。その顔を見たら可愛くて、フッと笑ってしまい、その瞬間、リッツが動いた。
「は、ああっ、リッツ…っ」
「エカたん、気持ちいい…っ、エカたんは?気持ちよくなれてる?ねぇ、エカたん」
痛みに混じって、カラダの中からいいようのない何かが私を満たす。
「あ、リッツ、気持ちいい…っ」
「もっと、もっと言って、気持ちいいって。エカたん、好き、好きだよ、エカたん」
何度も何度も交わり、何度も何度も絶頂に追い詰められた。気持ちよかった。リッツが、私を好きでいてくれる安心感に包まれ、幸せだった。
それなのに。
目を開けると。そこにいたのは、リッツではなく、姉様だった。
「カティ、大丈夫?いや~、すごいわね、隊長殿」
「…え…?」
頭がぼんやりとしているせいか、言われていることが理解できない。
姉様は私を抱き起こすと、「…見る?」と言った。
その視線の先にあるのは私のカラダ。
「ついてないとこがないんじゃないか、ってくらい、キスマークだらけよ。背中も。噛み跡までついてる。今まで我慢していたのが一気に爆発した感じね」
姉様は「まったくいい年して拗らせ野郎が…」と呟くと、「ほんとは今日までの約束だったんだけど、もういいって。カティを休ませてやって欲しいって来たのよ」と言った。
「…リッツは?」
「仕事に行ったわ。ケイトリンに挨拶してから行くって」
明け方から始めた最後の行為のあと、リッツは「ごめんな、エカたん」と言った。「好きでもない男に初めてを奪われちまって。自分ばっかり、望みを叶えちまって。ごめんな、」そう言って涙をこぼし、私を抱き締めると「もう、諦める。ごめんな、今まで。ありがとう。大好きだよ、エカたん」と私をそっと横たえ、消えてしまった。
「好きでもない」という意味がわからなかった。私はリッツが好きだ。最初は驚いたし怖かったけど、すごくすごく優しくて、気持ち良くて、幸せだった。もし好きでもない男にあんなことをされたら、私は舌を噛みきって死ぬ。それくらいの矜持はある。
姉様は、ぼんやりする私に、「お風呂、入る?それとも、水泡にする?肌も回復させられるわよ」と言った。
「回復…?」
「この、隊長殿がつけた跡をすべて消せるわよ。キレイに」
私はノロノロと自分のカラダを見た。リッツが私を愛してくれた、この跡を消す?
「…いやです」
「…カティ?」
「消したくありません」
姉様は、「そう、」と言って「じゃあ、お風呂に入りましょ」と準備しに行く。
たくさん付けられた跡に、リッツの温もりを感じた。でも、リッツはいない。
浴室に移動するために立ち上がると、ドロリ、と脚の間から溢れる感触にカラダがビクリと反応する。
リッツが、私に放った想い。熱くて、熱くて、溶かされて、リッツとひとつになったような、そんな不思議な感覚を覚えたあの幸せな時間。
なぜ、リッツはいないんだろう。
カラダを清めて、新しく変えてもらった寝具にモソモソと入りカラダを丸める。温めたはずなのに、リッツの腕、リッツの胸、リッツの温もりがなくて、カラダはだるいのに、私はいつまでも眠ることができなかった。
次の日から日常に戻った。その日からリッツは、私にまったく構わなくなった。
顔を合わせれば、「陛下」と挨拶をしてくれる。しかし、その瞳にはあの時のリッツの熱は欠片もなく、あの優しい笑顔も見せてくれなかった。ただ無表情に、するべきことだからする、義務だから、と言わんばかりの態度だった。
各部隊長が集まる会議でも、終わるとすぐに消えた。今までは、ケイトリンがいなければ「エカたん」と笑顔で話しかけてくれたのに。
リッツと話したいのに、話せないまま時だけが過ぎた。
一番ツラいのは夜だ。
たった二晩、リッツの腕に抱かれて眠っただけなのに、ひとりでどうやって眠っていたのかが思い出せないくらい、カラダがリッツの熱を求めて悲鳴をあげる。心がズタズタに引き裂かれる痛みに涙がこぼれる。
リッツに触り方を覚え込まされた秘処をいじる。指もいれるのに、カラダの疼きはなくなるどころか更に大きくなって私を蝕む。
「…リッツ!」
リッツに触られてるようにしてるのに、私のカラダは満足しない。カラダの奥がツラくて、私はがんぜない子どものように声をあげて泣いた。
我慢の限界が来た私は、次の日の昼休みに第三部隊隊長室前に飛んだ。
しかし、来てみたものの何を言えばいいのか。
すると、ふいに内側からドアが開いた。
「あれ?陛下?」
「アキラ、」
「今、リッツさん寝ちゃってるんで、邪魔しないように外にいようかと」
最近、朝から晩まで仕事してて、休みもとれてるのか心配なんですよね。今までふざけてたから余計に、と言ってアキラは「リッツさんに御用ですよね?退屈でしょうが起きるまで中でどうぞ。僕はしばらく他のところにいますので」と言って消えてしまった。
私は、中に入り、そっとドアを閉めた。
窓際に置いてある日当たりのいいソファにリッツはいた。
肘掛け部分に頭を乗せ、胸に乗せた資料らしき紙を右手で押さえ、左手は下にたれている。長い足が収まりきらず、もう一方の肘掛け部分から出ていた。
私は、ソファの脇の床に座り、リッツの顔を眺めた。ひとつきぶりにマジマジと見る。キレイな顔は、少し頬がこけているように見える。長い睫毛。ほんのり開いたくちびるに、私は吸い寄せられるようにキスをした。
その瞬間、リッツが目を開けた。
私がハッとしてくちびるを離すと、ゆっくりと起き上がり、「なに、してるんですか、陛下」と言った。平坦な、冷たい声。エカたん、と紡いでくれないくちびるに、抉られるような痛みを感じる。
リッツは、呆れたような目で私を見ると、「ダメですよ、陛下。家臣に気を持たせるようなことをしては」と言って、立ち上がった。
このまま、消えてしまう。
そう思った私は、必死にリッツに抱きついた。
「…陛下。私がいま、言ったことを、」
「リッツ、やだ、いかないで!」
「…何かあるんですか?話があるなら聞きますから、離してください」
あまりに冷たい拒絶の言葉に呆然とする私を見て、「どうぞ、座ってください」と椅子を引いた。
もう、ダメなんだ。リッツに、嫌われてしまったんだ。私はどこで間違えたんだろう?
座らない私にため息をついたリッツは、「…もういいですか」と言った。
ボロボロと涙が零れる。
あんなに優しい、温かなリッツをいつ私は手放してしまったんだろう。答えはわからない。わかるのは、リッツが私を拒絶しているということだ。やっぱり、私が初めてだったから?私ばっかり気持ち良くなって、リッツは満足できなかったの?好きでもない男って、なんで?リッツを、私は好きなのに。
これ以上傷つくのがイヤで、飛ぼうとした私の腕をガッとリッツが掴んだ。
驚いて顔をあげると、リッツは怒りに燃えた瞳で私を見据えていた。
「なんで泣くの」
掴まれた腕が痛い。答えられずにいる私に、リッツはまた「なんで泣くの、エカたん」と言った。
「す、すまない、」
「すまないじゃなくて。エカたん、なんで泣くの!なんで、」
リッツは私を引き寄せ自分の胸に抱き込んだ。
トクトクと聞こえるリッツの鼓動に、また涙が出てくる。あの日と同じ、温かな感触。
「なんで、そんな目でオレを見るの!何か言いたそうに見るその目、オレを誘ってんの?」
クソッ!と吐き捨てたリッツは、「オレを憐れんで、抱かせてやろうって?オレは、そんな情けない男じゃない。オレを好きじゃない女を平気で抱き続けるほど図々しくもない」
リッツは、私のカラダをバッと離すと、「…もう、オレに構わないでくれ。期待を持たせるようなことをしないでくれ。頼むから」と言って俯いた。
「…リッツ」
「なんですか、陛下」
「陛下じゃない、エカたんて、」
「だから!もう、線引きしないとヤバいんだよ!オレは、もうエカたんを諦めるって言っただろ?エカたんがオレを好きでもないのに、」
「私は、リッツが好きだ!」
「…え?」
リッツはカラダが固まったように動かなかったが、「…だから、憐れみはいらないって」と小さく呟く。
「なんで、憐れみって、」
「あの時!」
リッツは私を睨み付けると、「あんなにグズグズに蕩けてたのに、最後までオレを好きだって言わなかったじゃないか!」と叫んだ。
「エカたんから、ウソでもいいから聞きたくて、だからずるいけど、狙って、あんな状態にしてから聞いたのに、何回聞いてもオレを好きだって言わなかった!」
リッツは私から目を逸らすと、「もう、いいから」と言った。
「なんで、信じてくれないの」
「…エカたん?」
また涙が零れる。リッツに消えられたくなくて、私はぎゅうっと抱きついた。
「あの時、あんな状態で言ったら、リッツに失礼だと思った。
抱かれて、気持ち良くて、それで言ってるんだって思われたくなかったから、」
「エカたん」
リッツに呼ばれて顔をあげると、私をじっと見つめるリッツの青い瞳と目があった。
「もう一度、言って」
「え?」
「オレのこと、好きだって。もう一度言って。本当の、エカたんの気持ちなら」
「リッツ、好き。好き。リッツ、」
「エカたん!」
リッツは、私の顎をあげさせると口づけた。激しく舌を絡め、吸いあげる。欲しくて欲しくて堪らなかった刺激を与えられ、私のカラダはビクッと跳ねた。トロリと溢れ出る感覚に顔が赤くなる私を、くちびるを離したリッツが意地悪そうな顔で覗き込んだ。
「なぁに、エカたん。キスされただけでイッちゃったの?ほんと、淫乱なカラダだな」
リッツのその瞳に、背中がゾクゾクする。
「どうしたの、エカたん。どうしてほしいの?ねぇ。言えないの、エカたん」
耳元で囁かれ、その熱い吐息に脳天に突き抜けるような快感が襲う。
ビクッ、ビクッと跳ねる私のカラダを優しく抱きとめ、お尻をサワサワとさする。
「あ…っ、リッツ!やだぁ、」
「ほら、エカたん。言えないの?言えるまでする?」
「リッツ、欲しい、欲しいの…っ」
「何を?エカたん、何を欲しいのか言ってごらん」
言わないとあげられないでショ、とまた耳元で囁かれ、ここがどこなのかなんてことを思う理性はふっとんだ。
「リッツの、リッツのが欲しいのっ、いれて、お願い、奥までいれて!」
「…今はそれで許してあげる。うん、いっぱいいれてあげるよ。エカたん」
リッツは、あの時のような激しい熱のこもったギラギラした瞳で私を見ると、「一ヶ月もお預けくらったんだ。今夜だけじゃすまないよ」と言って、私を抱き抱えると自分の執務用の椅子に座った。
前を寛げたリッツは私の下着をずらし、机に私の手を付けさせたあと、両手で腰を引きおろして一気に貫いた。
「キャアアッ」
「うわ、きっつ…エカたん、自分でしなかったの?オレが教えてあげたのに」
グッ、グッ、と下からリッツの熱に貫かれ、あまりの気持ちよさに目の前がチカチカする。
「エカたん、他の男とこんなことしちゃダメだよ。わかった?こんなエッチなエカたんを見せたりしたら、お仕置きするからね」
「は、ああっ、あぅ…っ、しないもん、んぅ…っ、リッツぅ、好き、好きぃっ」
「ちょっ、それ反則…っ」
中でリッツのモノが跳ね、あの日と同じように私の中にリッツの熱が広がっていく。
「もう、エカたんは…」
服の上から私の背中に噛みついたリッツは、「エカたん、アンジェリーナ様と団長に手紙書いて。今から、リッツと二人で休暇を取りますって」と言うと、また下から突き上げ始めた。
「リッツ、ダメ…っ、書けないぃっ」
「ほらぁ、早く書いてよぉ。今日の午後と、明日と明後日休みます、って。ねぇ、エカたん、早く」
「あ、ああっ、やぁ…っ」
ぐちゃぐちゃの手紙を「よし」と満足そうに見たリッツは、それぞれを転送し、「じゃ、エカたん、行こうか。エカたんの部屋に行こうね」とまた突き上げる。
「はぁ、気持ちいい、エカたんのまんこ…いっぱい出すからね。いいでしょ、エカたん、ねぇ」
「いい、いいからぁ、早くぅ」
「もぉ、エカたん、欲しがりだなぁ」
繋がったまま飛んだ私とリッツは、ひとつきの空白を埋めるように貪りあった。
夜、リッツの腕に抱かれて眠り、その温かな温もりをまた与えられた幸せに涙がこぼれた。
「エカたん」
リッツは、うとうとする私に呼び掛ける。
「エカたんが、3才のジークを引き取り育てて、あいつは一度未来で死んだって言うけど、でも、エカたんが頑張ったお陰で、今、アンジェリーナ様も、団長も、サヴィオン様も戻ってきたんだよ。だからさ、」
リッツは、私の額に優しく口づけると、「もっとみんなを頼っていいんだよ。今まで一人で頑張った。これからは、みんなで頑張ればいい。俺ももう間違えない。エカたんを幸せにする方法をね」と言った。
リッツの優しさに満たされ、私はもうとっくに幸せだった。
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