どうぞ、お好きに

蜜柑マル

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「アリア!」

「わかりません。離してください」

男は眉をギュッとしかめると、

「そんな強情を張るなら、離縁するぞ!離縁して、この家から追い出す!おまえみたいな女が、ひとりで生きていけるとでも思うのか!?今ならまだ許してやる、」

「離縁します。ここから出ていきます」

「…なに?」

私は男の手を振り払い、ベッドから降りた。クローゼットを開け、シンプルなワンピースに着替える。

「アリア、何を、」

「離縁の手続きをなさってください。何もわかりませんが、たぶん御迷惑をおかけしていたのでしょう、あなた様の言葉から鑑みるに。申し訳ございませんでした。お世話になりありがとうございました」

頭を下げると、また肩を掴まれる。

「記憶がないのにどこに行く気だ?実家の記憶はあるとでも言うつもりか?」

せせら笑うような顔をした男に首をフルフルと振ってみせる。

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