【完結】あなたのことが好きでした

蜜柑マル

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後日

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意識が浮上し目を開けたオーウェンは、己の腕の中にある柔らかな感触に視線を移し、目を見開いた。そこには、焦がれながらも昨夜きっぱりと拒絶されたソフィアが寝息をたてている。

(…なんで)

ソロリと自分のカラダに視線を向ける。明らかに全裸だ。そのままソフィアに視線をむけ、オーウェンは真っ赤になった。慌てて布団でソフィアの裸体を隠す。

「…ん」

その時ソフィアが身動ぎして瞳を開いた。その緑色の瞳がオーウェンを捉え和らぐ。

「オーウェン様、おはようございます」

柔らかく微笑むソフィアに、オーウェンはしどろもどろに尋ねた。

「ソフィア、あの、…僕、まさか、貴女の部屋に勝手に入ってきちゃったの?」

「違いますよ。入ってきたのは私です」

そう言って、ソフィアはオーウェンの頬をスルリと撫でた。その感触にオーウェンの雄がヒクリと頭を持ち上げる。

「ご、めん、」

「昨夜、ずいぶんお好きになさったのに目が覚めたらしおらしくなってしまいましたね、オーウェン様」

好きにした、と言われてオーウェンは顔を青くした。

「僕、夢だと思って、…嬉しくて、…ごめん、カラダ、ツラいところはない?…ソフィア、僕、」

「結婚する、って仰いましたよ。だから、いいのです。何よりオーウェン様はまだ私の婚約者なのですから」

そうだ。卒業式での婚約破棄、あれは伯爵家を丸ごと断罪するためのもので、あの対象たちを除いた周囲にキッチリ根回しをした茶番劇だ。だからこそ、自分は黙って領地に行ってしまったソフィアに早く会いたくて、でもジェンキンス侯爵から色よい返事がもらえなくて…。なぜ会わせてもらえないのか、焦りが募って…。

「昨日、好きでした、って、過去のことだ、って、そう言ったのに、…道が、わかたれた、って、」

「あれは3年間の意趣返しと、確認ですわ。オーウェン様が、まだ私を好きでいてくださるのかどうかの」

「…っ、好き、だよ、ずっとずっと好きだった…っ!貴女のことが、好きだった!」

ギュウッ、と抱きついてくるオーウェンの背中をソフィアは優しく撫でた。

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