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ラジトバウム編
3話 冒険士カード
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町長さんからすこしせんべつをもらえた。だが見たことない貨幣のデザインだ。
街に出てみて、確信を取り戻せた。ここは俺の居た場所じゃない。
家のつくりはコンクリートではなく石造。道には車や自転車の代わりに馬車が行き交う。コンビニの代わりに出店と屋台。見たことのない奇妙な道具の数々。
おとぎ話やファンタジー漫画に出てくるような街並みそのものだ。
名前をつけるならトゥーンタウンというところか。
中でも気になったのは、魔法のカードの存在だ。
ある紳士のような格好をした男性がカードをかざすと、カードから馬車があらわれ、紳士はそれに乗って去っていった。
ほかにも外とのしきりがない食事屋らしきところをのぞくと、厨房で人がカードをかざしただけでフライパンや包丁が勝手に動き、なにかの料理ができあがっていくのをみた。
魔法のカードか。なるほどな。
なにを冷静になっているんだ俺は。どうすんだよこれ。
……おいおいおい。なにがどうなってんですか。
――どうする……だがどうする!?
朝起きたらまったく知らない外国にひとり投げ出されていたような、そんな気分だ。いやそれ以上だ。混乱と不安で、うまく考えもまとまらない。
まずは、そうだな。情報収集(じょうほうしゅうしゅう)だ。
いやまてまて、情報収集は終わっている。この街はたしかラジトバウムって名前だ。町長さんが言ってじゃないか。
そして街の風景をみるに、やはりここは俺の全く知らない土地だ。
しかもたぶん知らない土地どころか、ここは俺のいた世界じゃない。
異世界だ。
いや、まて。いや、どうなってる。俺の知らない間に科学が発展して、カード1枚でいろんなことができるようになったのか。
いやいやいや。たしかにそういう傾向はあったけどそれってこういうことじゃなかったよな。さっき見かけたのはあきらかに俺の知らないなんらかの技術だった。
しばらく道の端で肩を落としていたが、顔をあげると、掲示板らしきものに貼ってある一枚のポスターが目に入った。
『冒険士募集。もとむ戦士のたまご』
と書かれている。
書かれているのはあきらかに異国の文字なのだが、なぜだか頭に意味が浮かんできた。不思議なことだがそれは今にはじまったことじゃない。はっきりいって今なにもかもが奇妙にかんじる。
俺は『冒険士』というワードに惹かれていた。どんな仕事なのか、こんな状況なのに好奇心が沸いてくる。
仕事か。それを忘れていた。ここでも、生計を立てるためのなんらかの手段は必要かもしれない。そのことを含めて、調べにいってみるか。
-------------------
気づけば、通行人に場所をきいてギルド集会所という看板の建物の前にきていた。
すこし覗くだけのつもりだったけど、扉のまえでウロウロしていると後ろから建物に入ってきた人に押し込まれてしまった。
集会所の建物のなかは酒場らしきところとひとつの天井でくっついており、剣や盾を持った人々であふれかえっていた。
若い女性の立っている受付と思わしき場所に、俺は近づいていく。
「あの……ポスターを見たんですが」
「こんにちは。冒険士の応募ですね~」
ゆったりとした雰囲気の女性だった。ほんわかしていると言えばいいのだろうか、寝ながら笑っているような表情をしている。
「冒険士って、なにをする仕事なんですか?」
「冒険士は、えっと……」
と、受付の人はすこし考え込んでから、
「条件つきですが、戦闘行為を認められている職業のことです。なので色々な荒っぽい仕事をまかされたりもしますが、基本的には、世界中にあるカードのお宝を、さがす人たちのことですね~」
「……カードが、おたから?」
意味がわからず、俺は聞き返した。強い語調で言ってしまったので、怒っていると思わせてしまったかもしれない。
女性はあわてて、あまり自信がなさそうに、
「へ? は、はい。そうだと思いますけど……」
俺の頭のなかはあいかわらず混乱していたが、今聞くべきことはひとつだ。
「俺でも冒険士になれますか?」
「はい。カードに認められれば。こちらに手をかざしてください~」
差し出された小さな黒板のようなものに、俺は言われたとおり手をあててみる。
すると手の上にボンッと一枚のカードがあらわれた。
なんの前触れもなく、本当に突然に、なにもないところから。
手品か、魔法かなにかか?
宙に浮かぶそれを手にとって見る。
とつぜんのことだったので驚いてしまったのだが、目の前の受付の女性も初めてみるのか「おおっ!?」と目を見開いて驚いていた。
今気づいたんだがこの人、胸の名札に研修中って書いてあるぞ。大丈夫かなぁ。
「私もルーキーなんです~」
「は、はぁ……」
カードを裏返したりしてまじまじと見る。カード全体のデザインとしては基調は黒。
表には俺の顔写真と、星マークがひとつ、その横にランク1と書かれていた。級や段位のような、冒険士の格をあらわすものなのだろうか。
裏面は白と黒が入り混じったデザインで、特になにも気になるところはない。
受付の女性は、相変わらずニコニコとしながら話しかけてくる。
「ちょっと前天変地異ってあったじゃないですかぁ。それで前任者の方が故郷に帰っちゃってぇ……至らぬところも多いかと思いますが、よろしくお願いしまぁす」
「よろしくお願いします。あとはなにかありますか?」
「ええっ~とぉ~……。それで……あ、そうだぁ。もらったメモに……あ~服と一緒に洗濯しちゃって粉々になってるぅ~」
ぐちゃぐちゃになった紙切れを持って、涙目になっている。
大丈夫かな、この人……。
「受付が終わったなら、もう行きますね」
「は、はい! よい冒険士ライフを~」
もっと色々審査とかあるのかと思ったけど、かなり緩い感じでなることができたな。
しかし冒険士カードか。なかなかかっこいいデザインじゃないか。
カードがお宝とか、言ってたな。キノコみたいにそのへんにカードが生えていて、それを集める仕事なのだろうか。いまいちイメージがつかない。
あとは俺がいた世界でカードといえば、カードゲームか。
カードゲーム。子供のころは無邪気(むじゃき)に遊んでいたけれど、今は複雑な思いがある。
いまそんなことを思い出してもしょうがない。この状況をどうにかしなきゃな。
ボーっと集会所内を見回していると、色黒で筋肉質の男が俺のほうに近づいてきた。
「よおお前さん新人だろ? 俺はゴロク。わかんねえことがあったら聞けよ」
「あ、ども……」
「どっから来たんだ?」
「え? えっと……ちょっと言いにくいっていうか」
「おいおい、冒険士同士、気持ちよく嘘はなしでいこうぜ」
どうしよう。本当のことを言ったほうがいいんだろうか?
この人はベテランとはいかないまでも中堅の風格がある。友好的な関係をもてれば得かもしれない。変に関係をこじらせるのはまずいな。
「……異世界です」
「え? なんだって?」
「異世界です」
「イセキ?」
「異世界の……けっこうな田舎です」
この街は見たところ都会というわけではなさそうだ。町長の言っていたなんとかいう国はもっと栄えてるのだろうか。
「い、イセカイ? はは、面白い冗談だな。俺の実家も山の上にあるしイセカイみたいなもんだ。はは」
「ハハ」
と、俺は愛想笑いであわせておく。俺は藁にもすがる思いで正直に打ち明けたのだが、向こうは冗談だと受け取ったのだろうか。
「……はは……詮索してわるかったな。言いたくないこともあるわな、悪い悪い……」
なにを勘違いしたのか申し訳なさそうに手を振ってゴロクは退いた。
ゴロクが戻った席には、もうひとり冒険士らしき男がいた。
ライオンのたてがみのような派手な髪型をしているのが目立ち、鋭い目でこちらを眺めてた。
「また世話焼きの余計なクセか。どんなやつだった?」
「イセカイの田舎出身だってさ」
「異世界ぃ? ひどい冗談だ。……まあでもたしかに浮いてるな、格好とか」
「心配なのか?」
「バカ言え。三日で死体になってるに300オペン」
「お前が賭けるってことはあいつは長生きするな」
「んだと。今度はあたる」
おもいっきり会話聞こえてるんすけど。
受付の女性がくれたマニュアルの用紙によれば、仕事の依頼、つまりクエストは、ギルドにある掲示板で確認できる。
俺はもう1つの方法をためす。冒険士カードからメニュー画面をひらいて、依頼を受け持った。
冒険士カードはただの証明書みたいなものだと思っていたら、高度な仕組みで意外と便利でもあるらしい。
街に出てみて、確信を取り戻せた。ここは俺の居た場所じゃない。
家のつくりはコンクリートではなく石造。道には車や自転車の代わりに馬車が行き交う。コンビニの代わりに出店と屋台。見たことのない奇妙な道具の数々。
おとぎ話やファンタジー漫画に出てくるような街並みそのものだ。
名前をつけるならトゥーンタウンというところか。
中でも気になったのは、魔法のカードの存在だ。
ある紳士のような格好をした男性がカードをかざすと、カードから馬車があらわれ、紳士はそれに乗って去っていった。
ほかにも外とのしきりがない食事屋らしきところをのぞくと、厨房で人がカードをかざしただけでフライパンや包丁が勝手に動き、なにかの料理ができあがっていくのをみた。
魔法のカードか。なるほどな。
なにを冷静になっているんだ俺は。どうすんだよこれ。
……おいおいおい。なにがどうなってんですか。
――どうする……だがどうする!?
朝起きたらまったく知らない外国にひとり投げ出されていたような、そんな気分だ。いやそれ以上だ。混乱と不安で、うまく考えもまとまらない。
まずは、そうだな。情報収集(じょうほうしゅうしゅう)だ。
いやまてまて、情報収集は終わっている。この街はたしかラジトバウムって名前だ。町長さんが言ってじゃないか。
そして街の風景をみるに、やはりここは俺の全く知らない土地だ。
しかもたぶん知らない土地どころか、ここは俺のいた世界じゃない。
異世界だ。
いや、まて。いや、どうなってる。俺の知らない間に科学が発展して、カード1枚でいろんなことができるようになったのか。
いやいやいや。たしかにそういう傾向はあったけどそれってこういうことじゃなかったよな。さっき見かけたのはあきらかに俺の知らないなんらかの技術だった。
しばらく道の端で肩を落としていたが、顔をあげると、掲示板らしきものに貼ってある一枚のポスターが目に入った。
『冒険士募集。もとむ戦士のたまご』
と書かれている。
書かれているのはあきらかに異国の文字なのだが、なぜだか頭に意味が浮かんできた。不思議なことだがそれは今にはじまったことじゃない。はっきりいって今なにもかもが奇妙にかんじる。
俺は『冒険士』というワードに惹かれていた。どんな仕事なのか、こんな状況なのに好奇心が沸いてくる。
仕事か。それを忘れていた。ここでも、生計を立てるためのなんらかの手段は必要かもしれない。そのことを含めて、調べにいってみるか。
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気づけば、通行人に場所をきいてギルド集会所という看板の建物の前にきていた。
すこし覗くだけのつもりだったけど、扉のまえでウロウロしていると後ろから建物に入ってきた人に押し込まれてしまった。
集会所の建物のなかは酒場らしきところとひとつの天井でくっついており、剣や盾を持った人々であふれかえっていた。
若い女性の立っている受付と思わしき場所に、俺は近づいていく。
「あの……ポスターを見たんですが」
「こんにちは。冒険士の応募ですね~」
ゆったりとした雰囲気の女性だった。ほんわかしていると言えばいいのだろうか、寝ながら笑っているような表情をしている。
「冒険士って、なにをする仕事なんですか?」
「冒険士は、えっと……」
と、受付の人はすこし考え込んでから、
「条件つきですが、戦闘行為を認められている職業のことです。なので色々な荒っぽい仕事をまかされたりもしますが、基本的には、世界中にあるカードのお宝を、さがす人たちのことですね~」
「……カードが、おたから?」
意味がわからず、俺は聞き返した。強い語調で言ってしまったので、怒っていると思わせてしまったかもしれない。
女性はあわてて、あまり自信がなさそうに、
「へ? は、はい。そうだと思いますけど……」
俺の頭のなかはあいかわらず混乱していたが、今聞くべきことはひとつだ。
「俺でも冒険士になれますか?」
「はい。カードに認められれば。こちらに手をかざしてください~」
差し出された小さな黒板のようなものに、俺は言われたとおり手をあててみる。
すると手の上にボンッと一枚のカードがあらわれた。
なんの前触れもなく、本当に突然に、なにもないところから。
手品か、魔法かなにかか?
宙に浮かぶそれを手にとって見る。
とつぜんのことだったので驚いてしまったのだが、目の前の受付の女性も初めてみるのか「おおっ!?」と目を見開いて驚いていた。
今気づいたんだがこの人、胸の名札に研修中って書いてあるぞ。大丈夫かなぁ。
「私もルーキーなんです~」
「は、はぁ……」
カードを裏返したりしてまじまじと見る。カード全体のデザインとしては基調は黒。
表には俺の顔写真と、星マークがひとつ、その横にランク1と書かれていた。級や段位のような、冒険士の格をあらわすものなのだろうか。
裏面は白と黒が入り混じったデザインで、特になにも気になるところはない。
受付の女性は、相変わらずニコニコとしながら話しかけてくる。
「ちょっと前天変地異ってあったじゃないですかぁ。それで前任者の方が故郷に帰っちゃってぇ……至らぬところも多いかと思いますが、よろしくお願いしまぁす」
「よろしくお願いします。あとはなにかありますか?」
「ええっ~とぉ~……。それで……あ、そうだぁ。もらったメモに……あ~服と一緒に洗濯しちゃって粉々になってるぅ~」
ぐちゃぐちゃになった紙切れを持って、涙目になっている。
大丈夫かな、この人……。
「受付が終わったなら、もう行きますね」
「は、はい! よい冒険士ライフを~」
もっと色々審査とかあるのかと思ったけど、かなり緩い感じでなることができたな。
しかし冒険士カードか。なかなかかっこいいデザインじゃないか。
カードがお宝とか、言ってたな。キノコみたいにそのへんにカードが生えていて、それを集める仕事なのだろうか。いまいちイメージがつかない。
あとは俺がいた世界でカードといえば、カードゲームか。
カードゲーム。子供のころは無邪気(むじゃき)に遊んでいたけれど、今は複雑な思いがある。
いまそんなことを思い出してもしょうがない。この状況をどうにかしなきゃな。
ボーっと集会所内を見回していると、色黒で筋肉質の男が俺のほうに近づいてきた。
「よおお前さん新人だろ? 俺はゴロク。わかんねえことがあったら聞けよ」
「あ、ども……」
「どっから来たんだ?」
「え? えっと……ちょっと言いにくいっていうか」
「おいおい、冒険士同士、気持ちよく嘘はなしでいこうぜ」
どうしよう。本当のことを言ったほうがいいんだろうか?
この人はベテランとはいかないまでも中堅の風格がある。友好的な関係をもてれば得かもしれない。変に関係をこじらせるのはまずいな。
「……異世界です」
「え? なんだって?」
「異世界です」
「イセキ?」
「異世界の……けっこうな田舎です」
この街は見たところ都会というわけではなさそうだ。町長の言っていたなんとかいう国はもっと栄えてるのだろうか。
「い、イセカイ? はは、面白い冗談だな。俺の実家も山の上にあるしイセカイみたいなもんだ。はは」
「ハハ」
と、俺は愛想笑いであわせておく。俺は藁にもすがる思いで正直に打ち明けたのだが、向こうは冗談だと受け取ったのだろうか。
「……はは……詮索してわるかったな。言いたくないこともあるわな、悪い悪い……」
なにを勘違いしたのか申し訳なさそうに手を振ってゴロクは退いた。
ゴロクが戻った席には、もうひとり冒険士らしき男がいた。
ライオンのたてがみのような派手な髪型をしているのが目立ち、鋭い目でこちらを眺めてた。
「また世話焼きの余計なクセか。どんなやつだった?」
「イセカイの田舎出身だってさ」
「異世界ぃ? ひどい冗談だ。……まあでもたしかに浮いてるな、格好とか」
「心配なのか?」
「バカ言え。三日で死体になってるに300オペン」
「お前が賭けるってことはあいつは長生きするな」
「んだと。今度はあたる」
おもいっきり会話聞こえてるんすけど。
受付の女性がくれたマニュアルの用紙によれば、仕事の依頼、つまりクエストは、ギルドにある掲示板で確認できる。
俺はもう1つの方法をためす。冒険士カードからメニュー画面をひらいて、依頼を受け持った。
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