41 / 169
ラジトバウム編
24話 暗示
しおりを挟む
「また審官のカードにしてやられました……強すぎますよ、そのカード」
一区切りついたところで、ハイロが観念した、といった感じで眉を下げる。
たしかにこのカードの強さ、スキルの便利さは、ズ抜けている。たぶん精霊杯に出てるほかの結闘士でも、これほどのカードは持ってはいまい。
フォッシャはこのカードが手に入ったのはオドの導きだとか言っていた。それにしては俺はあまりレアなカードには恵まれていない。
カダデルをやっても、カードのパックを買っても、いわゆる高価値で人気のあるカードは俺の手元にはこない。
この間もオドの結晶をカダデルで試したけれど、さっぱりだった。
だが不思議と地味だが実用性やポテンシャルのあるカードが多く集まってくるのも事実だ。だからこそ、カードゲーマーとしての才能にあふれているハイロとでもある程度互角に戦うことが出来る。
俺たちはしばらくしてから練習を中断し、ラトリーが入れてくれたお茶で一息ついた。
「あ、そうだ。ラトリーちゃんはカードに慣れるところからはじめてみましょう」
ハイロが気を利かせて提案する。
「カードに……慣れる……ですか?」
「占ってあげます」
デッキを手に持ってハイロが言う。
意味がわからず、俺は疑問を口にする。
「占い?」
「はい。占いと言っても、私じゃ未来予測とかはできませんので……オドスキルを占うんです」
「……スキルってなんだ?」
「エイトそんなことも知らずにカードやってるワヌか?」
「む。カードのスキルの意味はわかるよ。カードが持ってるそれぞれの特殊な技とか能力のことだろ? 俺が聞きたいのは……」
「私たちにもスキルがあるのか、ということですね? ありますよ」
さも当然のように自信をもって言うハイロに、俺はおどろく。
俺たちにもスキルが? にわかには信じがたい。
「オドの恩恵を受けている人なら誰でもスキルはあります。ですが、それは潜在的な才能であることがほとんどで、訓練や成長によってスキルは開花するんです」
「じゃあ例えば料理をする人なら、料理のスキルが磨かれてくってこと?」
「はい。つまり、わかりやすくいうと、自分の実力にプラスしてオドが才能を補助してくれるんです」
「えーっと……」
すぐには理解できず、俺は頭の中で言葉を整理する。
「エイトには難しいことはわからないだろうからフォッシャが解説してやるワヌ。元々その生物が持ってる才能と実力に加えて、オドが才能を伸ばしてくれるんだワヌ。それをオドスキル、というワヌ」
「はいはい解説ありがとな」
しかし、オドが才能を伸ばしてくれるだって?
「スキルね……まるでゲームだな」
苦笑交じりに、掃き捨てるように俺はつぶやいた。
「人生はまるでカードゲームだと…!? さすがエイトさん、深いお言葉です」
「そこまでは言ってねえ」
勘違いして、ハイロが目を輝かせて尊敬のまなざしを向けながら言うので、俺はすぐに訂正した。
「ただそういうのが普通に生活になじんでるのが、俺にはすごい驚きなんだよ。俺の故郷には魔法のカードとかそんなのなかったし……」
「そういえばエイトって世間離れしてるワヌよねえ。どこの出身なんだっけ?」
「わ、私も気になります」
二人にそう言われ、俺は言葉につまった。
なにげなくさらっと言えばいいのに、なぜか言いたがっていない自分がいて、黙ってしまう。
「……言ってもわかんねーよ」
そのうち言えばいいさ。この二人に言って解決するようなことでもないしな。
俺はそう思って適当な言葉でお茶をにごした。
「……なにスネてるワヌか?」
「それより、占いはどうなった?」
俺の言葉にハイロははっとして、そのことを思い出したようだ。
「そうでした……。じゃあラトリーちゃん、さっそくやってみましょう」
「よろしくおねがいします」
「このデッキから、表を見ないように好きなカードを10枚まで引いてください」
ハイロは机の上にカードをならべていく。
ホンモノを見たことはないが、タロット占い、とかいうのに似ている。
ハイロは並べられたカードと、自分がひいた一枚のカードを見合わせ言った。
「この暗示は……『体力』の暗示です」
「た、『体力』……!?」
ラトリーが食い気味に聞き返す。
「いわゆる……スタミナや、持久力があるということでしょうか。疲れにくい体質なのかもしれませんね」
「……なにか治療に役立つものだったらよかったのに……」
残念そうに肩を落とすラトリーを見かねて、俺はなんとか励まそうとする。
「ま、まあでも、お医者さんってすごい大変な仕事だってきくから、体力があるのはいいことなんじゃないのか?」
俺のフォローにラトリーの反応はなく、ぷいっとそっぽを向いた。
「え!? 無視!?」
「体力があればそれだけ多くの患者さんを救えるんですから、充分すばらしいスキルだと思いますよ、ラトリーさん。なにごともからだが資本ですから」
「……はい……。あの、ありがとうございます、ハイロさん」
「いえいえ」
なぜかラトリーはハイロの言葉は素直に受け入れ、笑顔をみせた。
俺も今同じこと言ったはずなんだけどなぁ。
この子優しくはしてくれてるんだけど、俺のことなぜか怖がってるような気がするんだよな。
「この方法は『カードの暗示』と呼ばれています」
ハイロは机の上のカードを集めていく。
俺は机の上に肘をついて、
「いくらカードっていっても、あたるのか? それ……」
「ただの占いじゃないワヌよ! オドの力を使ってるんだから」
「だから信用できねーんだよ」
「またそうやってオドを軽視して……」
「なあ、ハイロはどんなスキルを持ってるんだ?」
「この占いスキルがそうです。未熟なので外れることもありますが……。そうですね、あともうひとつは……」
「もうひとつは?」
「は、恥ずかしいので言えません……」
「……あ、そう……」
本当に縮こまって恥ずかしそうだったので、深く追求はしないでおいた。
「では、エイトさんも」
そう言って、ハイロがカードを差し出してきた。
「じゃあたのむ」
さっきラトリーがやったように俺も何枚かのカードを引く。
同じ手順で、ハイロはまた机にカードを並べていった。
「……これは」
真剣なまなざしで、顎に手をあてなにかを考えているハイロ。すこし間をあけてから、口をひらいた。
ゆっくりと、わかりやすく解説してくれる。
「2つわかりました。ひとつは『愚者』の逆位置と精神の正位置。これは精神・体力的に追い込まれたときに、真の力を発揮するという意味です。カード風に言えば、『逆境を跳ね除ける力<ピンチクラッシャー>』」
「逆境に……強いチカラ……」
魔法のことを完全に信じているわけではないが、自分のために言葉を反復する。
逆境を跳ね除ける才能。と言われてもすぐにはピンとこないが、逆境に強いという解釈でいいのだろうか。
「なんだかちょっと変わったスキルワヌねえ」
「なに言ってるんだフォッシャ。なかなか良さげなスキルじゃないか」
「戦闘には役立ちそうワヌね」
「あくまで潜在能力なので、それは気をつけてくださいね」
「どうやったら開花するんだろう?」
「たぶん、たくさんの逆境を乗り越えなきゃいけない、とかじゃないワヌか。つまり……」
「そ、それだけ大変な目にあわなきゃいけないってことですね」
「……えぇ……」
潜在能力だから、開花するかはまだわからないんだよな。
逆境を跳ね除ける才能、か。本当にそんなのが俺の中にあったなら良かったんだけどな。
「あ、もうひとつのスキルは?」
ハイロは2つ俺のスキルがわかったと言っていた。もうひとつはなんなのだろう。
「……それが……みてください」
ハイロが指し示したカードには、ハテナマークの文字が浮かんでいる。
「私の力ではわからないスキルのようです。専門の方じゃないと……すみません、お役に立てなくて」
ハイロは申し訳なさそうに言って、ぺこと頭をさげた。
「なに言ってるんだよ! すごいありがたいぜ。ハイロお前、すごいよ!」
「……よ、よかったです……」
俺はお世辞のつもりはまったくなく、本心のままにハイロに感謝した。
遠慮がちにしているが、ハイロはカード友達というだけじゃなく、冒険士としても頼りがいがある素晴らしい仲間だ。
少し前まで途方にくれていた俺にとって、そういう存在がいてくれるのはありがたいし、嬉しいことだとしみじみ思う。
「あ、フォッシャちゃんもどうですか? 占いますよ」
「いやあ、フォッシャはいいワヌよ。それにハイロ、オドつかって疲れたワヌ?」
「は、はい。ちょっと……。でもあと一回くらいなら、なんとか」
そう言って微笑むハイロだが、たしかに息が重く疲れているようにも見える。
「また今度おねがいするワヌ」
そんなこんなで、その日の研究会は終わった。
オドスキルか。いいことを教わった。
それにしても、この世界のことにだんだん馴染んできてしまっている自分がいるのが怖い。
とはいえこの後もカードショップに寄って、帰ったらデッキの整理をするわけで、やってること自体は昔と特にあまり変わらないんだよなぁ。
いや、よく考えたら女の子とカード友達になれてるんだから全然ちがうか。
いかんいかんいかん、また俺はヨコシマな考えを。
こんな浮かれていたらだめだ。気を引き締めないと、何が起こるかわからない。
俺は、異世界っていう逆境にいるんだから。
一区切りついたところで、ハイロが観念した、といった感じで眉を下げる。
たしかにこのカードの強さ、スキルの便利さは、ズ抜けている。たぶん精霊杯に出てるほかの結闘士でも、これほどのカードは持ってはいまい。
フォッシャはこのカードが手に入ったのはオドの導きだとか言っていた。それにしては俺はあまりレアなカードには恵まれていない。
カダデルをやっても、カードのパックを買っても、いわゆる高価値で人気のあるカードは俺の手元にはこない。
この間もオドの結晶をカダデルで試したけれど、さっぱりだった。
だが不思議と地味だが実用性やポテンシャルのあるカードが多く集まってくるのも事実だ。だからこそ、カードゲーマーとしての才能にあふれているハイロとでもある程度互角に戦うことが出来る。
俺たちはしばらくしてから練習を中断し、ラトリーが入れてくれたお茶で一息ついた。
「あ、そうだ。ラトリーちゃんはカードに慣れるところからはじめてみましょう」
ハイロが気を利かせて提案する。
「カードに……慣れる……ですか?」
「占ってあげます」
デッキを手に持ってハイロが言う。
意味がわからず、俺は疑問を口にする。
「占い?」
「はい。占いと言っても、私じゃ未来予測とかはできませんので……オドスキルを占うんです」
「……スキルってなんだ?」
「エイトそんなことも知らずにカードやってるワヌか?」
「む。カードのスキルの意味はわかるよ。カードが持ってるそれぞれの特殊な技とか能力のことだろ? 俺が聞きたいのは……」
「私たちにもスキルがあるのか、ということですね? ありますよ」
さも当然のように自信をもって言うハイロに、俺はおどろく。
俺たちにもスキルが? にわかには信じがたい。
「オドの恩恵を受けている人なら誰でもスキルはあります。ですが、それは潜在的な才能であることがほとんどで、訓練や成長によってスキルは開花するんです」
「じゃあ例えば料理をする人なら、料理のスキルが磨かれてくってこと?」
「はい。つまり、わかりやすくいうと、自分の実力にプラスしてオドが才能を補助してくれるんです」
「えーっと……」
すぐには理解できず、俺は頭の中で言葉を整理する。
「エイトには難しいことはわからないだろうからフォッシャが解説してやるワヌ。元々その生物が持ってる才能と実力に加えて、オドが才能を伸ばしてくれるんだワヌ。それをオドスキル、というワヌ」
「はいはい解説ありがとな」
しかし、オドが才能を伸ばしてくれるだって?
「スキルね……まるでゲームだな」
苦笑交じりに、掃き捨てるように俺はつぶやいた。
「人生はまるでカードゲームだと…!? さすがエイトさん、深いお言葉です」
「そこまでは言ってねえ」
勘違いして、ハイロが目を輝かせて尊敬のまなざしを向けながら言うので、俺はすぐに訂正した。
「ただそういうのが普通に生活になじんでるのが、俺にはすごい驚きなんだよ。俺の故郷には魔法のカードとかそんなのなかったし……」
「そういえばエイトって世間離れしてるワヌよねえ。どこの出身なんだっけ?」
「わ、私も気になります」
二人にそう言われ、俺は言葉につまった。
なにげなくさらっと言えばいいのに、なぜか言いたがっていない自分がいて、黙ってしまう。
「……言ってもわかんねーよ」
そのうち言えばいいさ。この二人に言って解決するようなことでもないしな。
俺はそう思って適当な言葉でお茶をにごした。
「……なにスネてるワヌか?」
「それより、占いはどうなった?」
俺の言葉にハイロははっとして、そのことを思い出したようだ。
「そうでした……。じゃあラトリーちゃん、さっそくやってみましょう」
「よろしくおねがいします」
「このデッキから、表を見ないように好きなカードを10枚まで引いてください」
ハイロは机の上にカードをならべていく。
ホンモノを見たことはないが、タロット占い、とかいうのに似ている。
ハイロは並べられたカードと、自分がひいた一枚のカードを見合わせ言った。
「この暗示は……『体力』の暗示です」
「た、『体力』……!?」
ラトリーが食い気味に聞き返す。
「いわゆる……スタミナや、持久力があるということでしょうか。疲れにくい体質なのかもしれませんね」
「……なにか治療に役立つものだったらよかったのに……」
残念そうに肩を落とすラトリーを見かねて、俺はなんとか励まそうとする。
「ま、まあでも、お医者さんってすごい大変な仕事だってきくから、体力があるのはいいことなんじゃないのか?」
俺のフォローにラトリーの反応はなく、ぷいっとそっぽを向いた。
「え!? 無視!?」
「体力があればそれだけ多くの患者さんを救えるんですから、充分すばらしいスキルだと思いますよ、ラトリーさん。なにごともからだが資本ですから」
「……はい……。あの、ありがとうございます、ハイロさん」
「いえいえ」
なぜかラトリーはハイロの言葉は素直に受け入れ、笑顔をみせた。
俺も今同じこと言ったはずなんだけどなぁ。
この子優しくはしてくれてるんだけど、俺のことなぜか怖がってるような気がするんだよな。
「この方法は『カードの暗示』と呼ばれています」
ハイロは机の上のカードを集めていく。
俺は机の上に肘をついて、
「いくらカードっていっても、あたるのか? それ……」
「ただの占いじゃないワヌよ! オドの力を使ってるんだから」
「だから信用できねーんだよ」
「またそうやってオドを軽視して……」
「なあ、ハイロはどんなスキルを持ってるんだ?」
「この占いスキルがそうです。未熟なので外れることもありますが……。そうですね、あともうひとつは……」
「もうひとつは?」
「は、恥ずかしいので言えません……」
「……あ、そう……」
本当に縮こまって恥ずかしそうだったので、深く追求はしないでおいた。
「では、エイトさんも」
そう言って、ハイロがカードを差し出してきた。
「じゃあたのむ」
さっきラトリーがやったように俺も何枚かのカードを引く。
同じ手順で、ハイロはまた机にカードを並べていった。
「……これは」
真剣なまなざしで、顎に手をあてなにかを考えているハイロ。すこし間をあけてから、口をひらいた。
ゆっくりと、わかりやすく解説してくれる。
「2つわかりました。ひとつは『愚者』の逆位置と精神の正位置。これは精神・体力的に追い込まれたときに、真の力を発揮するという意味です。カード風に言えば、『逆境を跳ね除ける力<ピンチクラッシャー>』」
「逆境に……強いチカラ……」
魔法のことを完全に信じているわけではないが、自分のために言葉を反復する。
逆境を跳ね除ける才能。と言われてもすぐにはピンとこないが、逆境に強いという解釈でいいのだろうか。
「なんだかちょっと変わったスキルワヌねえ」
「なに言ってるんだフォッシャ。なかなか良さげなスキルじゃないか」
「戦闘には役立ちそうワヌね」
「あくまで潜在能力なので、それは気をつけてくださいね」
「どうやったら開花するんだろう?」
「たぶん、たくさんの逆境を乗り越えなきゃいけない、とかじゃないワヌか。つまり……」
「そ、それだけ大変な目にあわなきゃいけないってことですね」
「……えぇ……」
潜在能力だから、開花するかはまだわからないんだよな。
逆境を跳ね除ける才能、か。本当にそんなのが俺の中にあったなら良かったんだけどな。
「あ、もうひとつのスキルは?」
ハイロは2つ俺のスキルがわかったと言っていた。もうひとつはなんなのだろう。
「……それが……みてください」
ハイロが指し示したカードには、ハテナマークの文字が浮かんでいる。
「私の力ではわからないスキルのようです。専門の方じゃないと……すみません、お役に立てなくて」
ハイロは申し訳なさそうに言って、ぺこと頭をさげた。
「なに言ってるんだよ! すごいありがたいぜ。ハイロお前、すごいよ!」
「……よ、よかったです……」
俺はお世辞のつもりはまったくなく、本心のままにハイロに感謝した。
遠慮がちにしているが、ハイロはカード友達というだけじゃなく、冒険士としても頼りがいがある素晴らしい仲間だ。
少し前まで途方にくれていた俺にとって、そういう存在がいてくれるのはありがたいし、嬉しいことだとしみじみ思う。
「あ、フォッシャちゃんもどうですか? 占いますよ」
「いやあ、フォッシャはいいワヌよ。それにハイロ、オドつかって疲れたワヌ?」
「は、はい。ちょっと……。でもあと一回くらいなら、なんとか」
そう言って微笑むハイロだが、たしかに息が重く疲れているようにも見える。
「また今度おねがいするワヌ」
そんなこんなで、その日の研究会は終わった。
オドスキルか。いいことを教わった。
それにしても、この世界のことにだんだん馴染んできてしまっている自分がいるのが怖い。
とはいえこの後もカードショップに寄って、帰ったらデッキの整理をするわけで、やってること自体は昔と特にあまり変わらないんだよなぁ。
いや、よく考えたら女の子とカード友達になれてるんだから全然ちがうか。
いかんいかんいかん、また俺はヨコシマな考えを。
こんな浮かれていたらだめだ。気を引き締めないと、何が起こるかわからない。
俺は、異世界っていう逆境にいるんだから。
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
自由を愛する妖精姫と、番にすべてを捧げた竜人王子〜すれ違いと絆の先に、恋を知る〜
来栖れいな
ファンタジー
妖精女王と精霊王の間に生まれた特別な存在――セレスティア。
自由を愛し、気ままに生きる彼女のもとに現れたのは、竜人族の王子・サイファルト。
「お前は俺の番だ」
番という名の誓いにすべてを捧げた彼は、王族の地位も未来も捨てて森に現れた。
一方のセレスティアは、まだ“番”の意味すら知らない。
執着と守護。すれ違いと絆。
――これは、ひとりの妖精姫が“特別”に気づいていく物語。
甘さ控えめ、でも確かに溺愛。
異種族の距離を越えて紡がれる、成長と守護のファンタジー。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる